13 / 203
一部 同じ日のループ
3-②痴漢にあいました※
しおりを挟む
何かの間違いだと思いたい。だが、鞄が当たっただけとか、偶然触れただけだとか、勘違いと思えるような触れ方ではない。その誰かはしっかりと涼太の尻を掴んで、むにむにと揉んでいるのだ。
もっと混雑した電車であれば、女性と間違えているのかもしれないとも思えた。
だがそこまでの混雑ではない。
耳元に荒い息が吹き掛けられる。
痴漢、という言葉が思い浮かんだ。
その腕を掴んで、振り返って、相手を睨み付ければいい。そう思うのに体は得たいの知れない存在への恐怖に動かなくなる。
「……っ」
尻を揉まれたまま、もう片方の手が股間に触れる。ズボンの上からではあるがペニスを撫でられるとそこが勃起していくのがわかる。
電車の中なのに。誰に触られているのかもわからないのに。
尻を揉む手はいやらしく尻全体を撫で回したかと思えば、穴の位置をなぞるように触れてくる。
「……んんっ」
ズボンの上から穴をぐりぐりされると変な声が漏れそうになる。必死に声を殺しながらそれに耐える。
「――っ!」
ふいに、痴漢の手が、ズボンの中に入り込んでくる。直接尻を揉んだかと思うと、ペニスにも触れてくる。
ペニスに触れながら、穴を直接なぞられる。むずむずしてくすぐったくて、そこに挿入された時のことを思い出してしまう。痴漢の指は何かでぬめっていて、穴の表面がどんどん濡れて、恥ずかしい音を立てていくのがわかった。
(だめ、こんな、ところで……)
痴漢してくる方が変態に決まっているはずなのに、涼太は「こんなことが知られたら」と恐怖を感じた。
こんな、尻の穴をいじられながら勃起して気持ち良さそうにしている姿を誰かに見られたら、変態と指差されてしまうのではないか、と。
こんなことになるくらいだったら、また三浦に犯された方がまだましだったのではないか。
「……やっ……ふぅっ」
やめてくださいと開きかけた口から喘ぎ声が漏れそうになって思わず口を塞ぐ。
そうしている間にも痴漢の指は少しずつ中に入り込んでくる。
腰が砕けそうになりながらも吊革に体重をかけてなんとか立っていた。
「……可愛い」
耳元で痴漢が呟く。その聞き覚えのある声に、どういうわけか安堵してしまった。
涼太の背後にいたのは見知らぬ痴漢の誰かではなくて、見知った連続強姦魔の三浦だった。
――――――――――――
なんとブクマ1000越えました。いつも読んでくださる皆様、ありがとうございます(*´`*)
そろそろシチュエーションが思い付かなくなってきたので、「こんな風に逃げたらいいんじゃないか」「こんな場所で犯されたらいいんじゃないか」など、ありましたら教えていただけると嬉しいです!
今後の展開もありますし、必ずしも書けるかはわかりませんが、おねがいします(o^-^o)
もっと混雑した電車であれば、女性と間違えているのかもしれないとも思えた。
だがそこまでの混雑ではない。
耳元に荒い息が吹き掛けられる。
痴漢、という言葉が思い浮かんだ。
その腕を掴んで、振り返って、相手を睨み付ければいい。そう思うのに体は得たいの知れない存在への恐怖に動かなくなる。
「……っ」
尻を揉まれたまま、もう片方の手が股間に触れる。ズボンの上からではあるがペニスを撫でられるとそこが勃起していくのがわかる。
電車の中なのに。誰に触られているのかもわからないのに。
尻を揉む手はいやらしく尻全体を撫で回したかと思えば、穴の位置をなぞるように触れてくる。
「……んんっ」
ズボンの上から穴をぐりぐりされると変な声が漏れそうになる。必死に声を殺しながらそれに耐える。
「――っ!」
ふいに、痴漢の手が、ズボンの中に入り込んでくる。直接尻を揉んだかと思うと、ペニスにも触れてくる。
ペニスに触れながら、穴を直接なぞられる。むずむずしてくすぐったくて、そこに挿入された時のことを思い出してしまう。痴漢の指は何かでぬめっていて、穴の表面がどんどん濡れて、恥ずかしい音を立てていくのがわかった。
(だめ、こんな、ところで……)
痴漢してくる方が変態に決まっているはずなのに、涼太は「こんなことが知られたら」と恐怖を感じた。
こんな、尻の穴をいじられながら勃起して気持ち良さそうにしている姿を誰かに見られたら、変態と指差されてしまうのではないか、と。
こんなことになるくらいだったら、また三浦に犯された方がまだましだったのではないか。
「……やっ……ふぅっ」
やめてくださいと開きかけた口から喘ぎ声が漏れそうになって思わず口を塞ぐ。
そうしている間にも痴漢の指は少しずつ中に入り込んでくる。
腰が砕けそうになりながらも吊革に体重をかけてなんとか立っていた。
「……可愛い」
耳元で痴漢が呟く。その聞き覚えのある声に、どういうわけか安堵してしまった。
涼太の背後にいたのは見知らぬ痴漢の誰かではなくて、見知った連続強姦魔の三浦だった。
――――――――――――
なんとブクマ1000越えました。いつも読んでくださる皆様、ありがとうございます(*´`*)
そろそろシチュエーションが思い付かなくなってきたので、「こんな風に逃げたらいいんじゃないか」「こんな場所で犯されたらいいんじゃないか」など、ありましたら教えていただけると嬉しいです!
今後の展開もありますし、必ずしも書けるかはわかりませんが、おねがいします(o^-^o)
61
お気に入りに追加
4,482
あなたにおすすめの小説
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる