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No04 次期君主も飼ってるからには山猫に愛されたい
044 城下にて、再度4兄弟が揃う 3
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ドウンは弟達に「貴妃様からの忠告だ。アレを下手に脅すなよ?従う所か、アレは牙を剥いて来る可能性が高い。一応、それだけは覚えておけ」と告げた。
ドウンの方に振り向いて話を聞くジアンとゴンの背後では「行き成り殴るなよ…、痛いだろ?」「先に、待ってって言った!駄目とも言った!」「もう、止めてただろ?」「関係ない!嫌な時に嫌な事したジエンが悪い!」と、ジエンとシャンマオが子供みたいな口喧嘩をしている。ジアンとゴンには、シャンマオの手綱は簡単に取れるのではないか?と思えたらしい。
2人は「それって、父上と貴妃様はジエンの敵となる者への牽制となる話をされているだけでしょ?」「だよな、あの宦官擬きは凶暴ではあるかもしれないが、御せない程では無いだろう」と軽く笑い飛ばした。
この後…シャンマオが、仕立ても服の販売もする布地屋の女将に…、肌に色濃く残る桃色の凹み…晒しを強く巻いていた痕跡を軽く咎められ…、胸の崩れや垂れを防止し、無理せずに胸を支える筋力を付ける為に必要な、胸を支えられる綿素材の初心者用な西洋のコルセットを幾つかジエンに買って貰う事に成り…、ジエンの要望に寄り、その場で身にも着けさせられ…、締め付けから解放された胸の膨らみで、着てきた服が着れなくなった事から、女将が勧める服に着せ替えられ…どうせならと、女将に化粧され、髪も結われ…、総ての費用をジエン持ちで…、シャンマオが、姉では無く、双子の兄の方寄りの綺麗な姿に仕立て上げられてから…、領主の城、宮廷周囲にある下町の出店街へと5人で出掛ける事と成る……。
暫く歩き、出店街に着く頃には普通に歩ける様になっていたが、その道中、シャンマオは身体の重心が何時もと違っている上、着慣れない服に合う、履き慣れない靴に苦戦し、何度か躓いた為、ジエンに手を握られ、腰にまで手を回され密着して歩いていた。
ジアンが「仲睦まじいってのは、こう言うのを言うんだろうが…、目の前で見せ付けられるとウザったい事、この上ないな……。」と言い、ゴンは「そうですね…確かに仲は良いですね、でも…、会話の雰囲気は仲睦まじいとは少し違うのではないですか?」と言う。
シャンマオは「何故、私がこんな目に…」と、暗い表情。ジエンは「次に躓いたら、お姫様抱っこしてやるよw」と楽し気にしている。
「パニッシュメントゥゲームまであるとか、割に合わね~…、」
「ぱにっしゅめんとぅげーむ?」
「極西の島国の言葉で、パニッシュメントゥは処罰とかの罰、ゲームは遊びだ。」
「罰遊び?遊ぶ罰?」
「罰遊びが近い。条件を出して成功すれば御咎め無し的なヤツだ。」
「…、もしかして、俺に対して酷い事を言ってないか?」
「お姫様抱っこは、西洋の御伽話の中でだけで十分だ。私に強要してく来るな!」
ジアンは、ジエンとシャンマオの会話を吟味し「色気は無いな…」呟き、ゴンは「でしょ?」と言った。ジエンの頼まれ、荷物持ちにされていたドウンは、シャンマオが多少の毒は吐けども(十分、何時も通り、仲睦まじいのではなかろうか?)と思っていた。
辿り着いた出店街では、ジアンが串焼きを売る店で「小銭に両替してから来てくれ」と言われ、「釣りは要らない!今あるだけ売れ」と言って大雑把な買い物をし…、ゴンはあちこちの出店の主人を質問攻めにして、気に入った物を手にし、「褒美だ」と大金を渡して…、2人は買った物をドウンに預けると言う事を当たり前の事の様にする……。それを見兼ねたジエンとシャンマオは、荷馬車の手配をし、その序でに、普通に美味しい物を適正価格で購入し、肉饅を食べながら戻って来た。
練り飴の時同様、ジアンは肉饅に興味を示し、今回はジエンから貰い。「他のも食いたいから」と言うシャンマオのをジエンが食べ…、ジエン推薦で多目に買った笹の葉に包まれた焼売をシャンマオが食べ始めると、ジアンはそれも欲しがり…、シャンマオが好きで、一応、人数分買った笹の葉に巻かれた一般的な中華粽にも気付き貰って食べて、ジアンは満たされた御様子で、借りて来た荷馬車の荷台で寝てしまった……。ゴンも「毒味役を通さずに食べるのは初めてです。温かい焼売は美味しいですね。」と嬉しそうな顔をして食べていた。
ドウンの方に振り向いて話を聞くジアンとゴンの背後では「行き成り殴るなよ…、痛いだろ?」「先に、待ってって言った!駄目とも言った!」「もう、止めてただろ?」「関係ない!嫌な時に嫌な事したジエンが悪い!」と、ジエンとシャンマオが子供みたいな口喧嘩をしている。ジアンとゴンには、シャンマオの手綱は簡単に取れるのではないか?と思えたらしい。
2人は「それって、父上と貴妃様はジエンの敵となる者への牽制となる話をされているだけでしょ?」「だよな、あの宦官擬きは凶暴ではあるかもしれないが、御せない程では無いだろう」と軽く笑い飛ばした。
この後…シャンマオが、仕立ても服の販売もする布地屋の女将に…、肌に色濃く残る桃色の凹み…晒しを強く巻いていた痕跡を軽く咎められ…、胸の崩れや垂れを防止し、無理せずに胸を支える筋力を付ける為に必要な、胸を支えられる綿素材の初心者用な西洋のコルセットを幾つかジエンに買って貰う事に成り…、ジエンの要望に寄り、その場で身にも着けさせられ…、締め付けから解放された胸の膨らみで、着てきた服が着れなくなった事から、女将が勧める服に着せ替えられ…どうせならと、女将に化粧され、髪も結われ…、総ての費用をジエン持ちで…、シャンマオが、姉では無く、双子の兄の方寄りの綺麗な姿に仕立て上げられてから…、領主の城、宮廷周囲にある下町の出店街へと5人で出掛ける事と成る……。
暫く歩き、出店街に着く頃には普通に歩ける様になっていたが、その道中、シャンマオは身体の重心が何時もと違っている上、着慣れない服に合う、履き慣れない靴に苦戦し、何度か躓いた為、ジエンに手を握られ、腰にまで手を回され密着して歩いていた。
ジアンが「仲睦まじいってのは、こう言うのを言うんだろうが…、目の前で見せ付けられるとウザったい事、この上ないな……。」と言い、ゴンは「そうですね…確かに仲は良いですね、でも…、会話の雰囲気は仲睦まじいとは少し違うのではないですか?」と言う。
シャンマオは「何故、私がこんな目に…」と、暗い表情。ジエンは「次に躓いたら、お姫様抱っこしてやるよw」と楽し気にしている。
「パニッシュメントゥゲームまであるとか、割に合わね~…、」
「ぱにっしゅめんとぅげーむ?」
「極西の島国の言葉で、パニッシュメントゥは処罰とかの罰、ゲームは遊びだ。」
「罰遊び?遊ぶ罰?」
「罰遊びが近い。条件を出して成功すれば御咎め無し的なヤツだ。」
「…、もしかして、俺に対して酷い事を言ってないか?」
「お姫様抱っこは、西洋の御伽話の中でだけで十分だ。私に強要してく来るな!」
ジアンは、ジエンとシャンマオの会話を吟味し「色気は無いな…」呟き、ゴンは「でしょ?」と言った。ジエンの頼まれ、荷物持ちにされていたドウンは、シャンマオが多少の毒は吐けども(十分、何時も通り、仲睦まじいのではなかろうか?)と思っていた。
辿り着いた出店街では、ジアンが串焼きを売る店で「小銭に両替してから来てくれ」と言われ、「釣りは要らない!今あるだけ売れ」と言って大雑把な買い物をし…、ゴンはあちこちの出店の主人を質問攻めにして、気に入った物を手にし、「褒美だ」と大金を渡して…、2人は買った物をドウンに預けると言う事を当たり前の事の様にする……。それを見兼ねたジエンとシャンマオは、荷馬車の手配をし、その序でに、普通に美味しい物を適正価格で購入し、肉饅を食べながら戻って来た。
練り飴の時同様、ジアンは肉饅に興味を示し、今回はジエンから貰い。「他のも食いたいから」と言うシャンマオのをジエンが食べ…、ジエン推薦で多目に買った笹の葉に包まれた焼売をシャンマオが食べ始めると、ジアンはそれも欲しがり…、シャンマオが好きで、一応、人数分買った笹の葉に巻かれた一般的な中華粽にも気付き貰って食べて、ジアンは満たされた御様子で、借りて来た荷馬車の荷台で寝てしまった……。ゴンも「毒味役を通さずに食べるのは初めてです。温かい焼売は美味しいですね。」と嬉しそうな顔をして食べていた。
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