15 / 33
013
しおりを挟む
小柄なメガイラが身振り手振りを交えて長々と語る数々のティーシポネーの功績。
要するに、メガイラが代表して、王族の権威向上に尽力したティーシポネーは、国王様から[公爵]の地位を貰ってるから偉いんだよ!と言う御話をしている訳なのだが、原作ゲームの主人公フィリアは途中から聞いていない御様子だった。フィリアは、身の回りに集まってくる男友達(?)にコソコソ話し掛け小さく悪態を吐いている様に見える。
若しかしたら、入学して数日目なフィリアは、学園での常識に疎く、公然の秘密と成っている事柄も知らないのかも知れない。
因みに、公然の秘密とは…、知っている人は皆が知っているけど、後から来た者に敢えて教えない事があるから…、知らない人は全く知らない事もある秘密である……。
功績を挙げて貴族に仲間入りしたり、暫く、一定期間の間に再度、功績を挙げ続けられず、地位を剥奪される事もある貴族。金の切れ目が縁の切れ目、業績を上げ続け金持ちであり続けなければ、学院に通えない商家の生まれの平民。と言うのが学園に通う生徒の基本環境設定。途中入学&退学、結婚の為に途中退場、訳あっての休学も多く、生徒の入れ替わり立ち替わりの激しい学園内での事。色々と知らない人間がいても仕方が無いのかも知れない。
まぁ、それならそれで良いだろう。
エリニュエスに寄るフィリアからの[ざまぁ]対策の一つは、自らのとティーシポネーの必然的な婚姻の必要性排除。何を隠そう、跡継ぎ問題がある為にアレークトーとメガイラには未来の旦那が必要と成るが…、エリニュエス自身は男爵の地位を獲得済み、ティーシポネーにも侯爵の地位をエリニュエスが事前準備した為、結婚しなくて独身貴族を貫いても問題無し!婚約者だって必要が無いので…、その点に置いて、原作主人公と対立する必要が少ないのだが…(後、気ぃ付けんなアカンのは…、アレクト嬢とメラ嬢の婚約者、簡単に攻略させたらへんけどね…)身内の敵は自分の敵…、(攻略の…どないな邪魔が出来るやろか?ちょっと楽しみやなぁ~)色々仕掛けて、密やかに手薬煉を引いて待っている……。
そんな訳なのだが(…そう言や…こん人、私とエフティヒア兄さんを間違えとんとちゃうのん?…いや、ホンマ、取り違って間違っとうよね?今さっき「昨日、エフィ様に会って、御迷惑を…」とか何とか言わんかった?昨日、出会したん私やで?あぁ~…ん~…でも、まぁ~えぇ~か…、今からでもエフティヒア兄さんに攻略仕掛けられ始めんのも、ごっつう面んないし…黙っとったれ)と、若干の拍子抜け要素を感じ、更に(何か知らんけど、この原作主人公て、何や怖いし悪態付くし…思てたんと、えらいちごてんなぁ…、寧ろ、性格が悪役向けとちゃいますのん?)原作でも、今の現実でも、[聖女]設定で学園に入って来たフィリアの性格に(聖女要素に捜索願い出さんなアカンくない?)的な疑問を感じるし(私の聖女のイメージ、崩さへんとって欲しわぁ~…男共は、聖女がこない俗物でえぇ~んかいな…、俗に言う外面女[ぶりっこ]て言うヤツとちゃうんか?)と原作主人公に対して嫌悪感しか抱けないエリニュエスなのであった。
(アカンアカン…、ムカ付く系の女やからてイジメは駄目絶対!原作の強制力で、こっちが[ざまぁ]されたらたまらんわ…、付き合いは笑顔の仮面被って程々に!心の距離…いや、精神的に溝は大きく掘って…、誠心誠意なアレ…、クレーマーに対応し、SNSの批判を気にする営業スタッフ気分で頑張って行こう!)
それが原作主人公様に対しては、一番適当であるのかも知れない。エリニュエスは笑顔の仮面を貼り付けて一歩前に出て、「何故ですか?如何してですか?」と愛称呼びが何故、如何して許されないのか?を理解しないフィリアに対して「幼馴染みがエリスって呼ぶのは仕方が無い事だけど、女の子みたいな愛称を(アンタさんに)勝手に広められるのは好ましくないな」と感想を述べるに留め、「(アンタなんかに呼ばれんの)好きじゃないんだよね」と溜息を吐いて見せる事だけに注視した。
沈黙する周囲。そしてエリニュエスは振り返り…、不安と衝撃を受けてしまったらしきエリニュエスをエリス呼びしている幼馴染み達に対してだけ…、唇の前に人差し指を一瞬持って行って、悪戯っ子の様な笑顔を見せるのであった……。
斯くして、今回の騒動、と言っても原作ゲームの主人公フィリアが駄々を捏ねただけの御話に、終止符は打たれた。の後日談。
事前に流行させ、身内全員には確実に持ち歩かせていた[御守り]、本当は[魅了対策の魔道具]に何時の間にか異変が発生していた。
取り外し可能なペンダントトップの中に閉じ込めた小さなビー玉程度の大きさしか無い表面が透明な小石。
それぞれ、王都から北側に存在するヒュドール領の霊山の河川から発見できる水の加護が得られる黒い滴形の模様を閉じ込めた透明な霊石。
東側に存在するアネモス辺境伯領の強風が吹き荒れる谷から産出される風の加護が得られる空の青を中心に閉じ込めた透明な霊石。
南側に存在するフロガ領の活火山でもある霊山から発掘される炎の加護が得られる炎の赤い揺らめきを中心に閉じ込めた透明な霊石。
王都の近く、離宮の森の中に存在する世界樹の根元に時々落ちている雷の加護が得られる雷模様を中心に閉じ込めた透明な霊石。
それぞれ総ての石の表面が真っ白に成ってしまって、月光浴させても元には戻らず。石の交換が必要になってしまったのだ。
普段ならば…、白っぽくなっても夜に月の光を当てる月光浴するだけで、元の透明感を取り戻してくれていた筈なのに…、である。
エリニュエスは苦笑いを浮かべ…「マジでスキル攻撃放ってたんや…かなんなぁ~、実家の家令の立てた仮説通りやったやん…」と呟き、セヴァスが実力行使でスラムの有力者を従え、孤児院を作って準備してくれた孤児や貧乏人の子供等と言う手駒が拾って来てくれた霊石へと白くなった霊石を交換して行きながら「それにしても、予備の石…沢山あって助かったわぁ…、今度の休みにでも御菓子こぉ~て、それぞれの地域の院に送ったったろ~…、どないなんが喜ばれるやろかなぁ~?」と、子供等への感謝の気持ちを形にする事を考えつつ(何や、ざまぁ感の実感が思とった程あらへんのよなぁ~、ちょっと期待しとったんに…)とガッカリ感を感じてもいたのであった。
要するに、メガイラが代表して、王族の権威向上に尽力したティーシポネーは、国王様から[公爵]の地位を貰ってるから偉いんだよ!と言う御話をしている訳なのだが、原作ゲームの主人公フィリアは途中から聞いていない御様子だった。フィリアは、身の回りに集まってくる男友達(?)にコソコソ話し掛け小さく悪態を吐いている様に見える。
若しかしたら、入学して数日目なフィリアは、学園での常識に疎く、公然の秘密と成っている事柄も知らないのかも知れない。
因みに、公然の秘密とは…、知っている人は皆が知っているけど、後から来た者に敢えて教えない事があるから…、知らない人は全く知らない事もある秘密である……。
功績を挙げて貴族に仲間入りしたり、暫く、一定期間の間に再度、功績を挙げ続けられず、地位を剥奪される事もある貴族。金の切れ目が縁の切れ目、業績を上げ続け金持ちであり続けなければ、学院に通えない商家の生まれの平民。と言うのが学園に通う生徒の基本環境設定。途中入学&退学、結婚の為に途中退場、訳あっての休学も多く、生徒の入れ替わり立ち替わりの激しい学園内での事。色々と知らない人間がいても仕方が無いのかも知れない。
まぁ、それならそれで良いだろう。
エリニュエスに寄るフィリアからの[ざまぁ]対策の一つは、自らのとティーシポネーの必然的な婚姻の必要性排除。何を隠そう、跡継ぎ問題がある為にアレークトーとメガイラには未来の旦那が必要と成るが…、エリニュエス自身は男爵の地位を獲得済み、ティーシポネーにも侯爵の地位をエリニュエスが事前準備した為、結婚しなくて独身貴族を貫いても問題無し!婚約者だって必要が無いので…、その点に置いて、原作主人公と対立する必要が少ないのだが…(後、気ぃ付けんなアカンのは…、アレクト嬢とメラ嬢の婚約者、簡単に攻略させたらへんけどね…)身内の敵は自分の敵…、(攻略の…どないな邪魔が出来るやろか?ちょっと楽しみやなぁ~)色々仕掛けて、密やかに手薬煉を引いて待っている……。
そんな訳なのだが(…そう言や…こん人、私とエフティヒア兄さんを間違えとんとちゃうのん?…いや、ホンマ、取り違って間違っとうよね?今さっき「昨日、エフィ様に会って、御迷惑を…」とか何とか言わんかった?昨日、出会したん私やで?あぁ~…ん~…でも、まぁ~えぇ~か…、今からでもエフティヒア兄さんに攻略仕掛けられ始めんのも、ごっつう面んないし…黙っとったれ)と、若干の拍子抜け要素を感じ、更に(何か知らんけど、この原作主人公て、何や怖いし悪態付くし…思てたんと、えらいちごてんなぁ…、寧ろ、性格が悪役向けとちゃいますのん?)原作でも、今の現実でも、[聖女]設定で学園に入って来たフィリアの性格に(聖女要素に捜索願い出さんなアカンくない?)的な疑問を感じるし(私の聖女のイメージ、崩さへんとって欲しわぁ~…男共は、聖女がこない俗物でえぇ~んかいな…、俗に言う外面女[ぶりっこ]て言うヤツとちゃうんか?)と原作主人公に対して嫌悪感しか抱けないエリニュエスなのであった。
(アカンアカン…、ムカ付く系の女やからてイジメは駄目絶対!原作の強制力で、こっちが[ざまぁ]されたらたまらんわ…、付き合いは笑顔の仮面被って程々に!心の距離…いや、精神的に溝は大きく掘って…、誠心誠意なアレ…、クレーマーに対応し、SNSの批判を気にする営業スタッフ気分で頑張って行こう!)
それが原作主人公様に対しては、一番適当であるのかも知れない。エリニュエスは笑顔の仮面を貼り付けて一歩前に出て、「何故ですか?如何してですか?」と愛称呼びが何故、如何して許されないのか?を理解しないフィリアに対して「幼馴染みがエリスって呼ぶのは仕方が無い事だけど、女の子みたいな愛称を(アンタさんに)勝手に広められるのは好ましくないな」と感想を述べるに留め、「(アンタなんかに呼ばれんの)好きじゃないんだよね」と溜息を吐いて見せる事だけに注視した。
沈黙する周囲。そしてエリニュエスは振り返り…、不安と衝撃を受けてしまったらしきエリニュエスをエリス呼びしている幼馴染み達に対してだけ…、唇の前に人差し指を一瞬持って行って、悪戯っ子の様な笑顔を見せるのであった……。
斯くして、今回の騒動、と言っても原作ゲームの主人公フィリアが駄々を捏ねただけの御話に、終止符は打たれた。の後日談。
事前に流行させ、身内全員には確実に持ち歩かせていた[御守り]、本当は[魅了対策の魔道具]に何時の間にか異変が発生していた。
取り外し可能なペンダントトップの中に閉じ込めた小さなビー玉程度の大きさしか無い表面が透明な小石。
それぞれ、王都から北側に存在するヒュドール領の霊山の河川から発見できる水の加護が得られる黒い滴形の模様を閉じ込めた透明な霊石。
東側に存在するアネモス辺境伯領の強風が吹き荒れる谷から産出される風の加護が得られる空の青を中心に閉じ込めた透明な霊石。
南側に存在するフロガ領の活火山でもある霊山から発掘される炎の加護が得られる炎の赤い揺らめきを中心に閉じ込めた透明な霊石。
王都の近く、離宮の森の中に存在する世界樹の根元に時々落ちている雷の加護が得られる雷模様を中心に閉じ込めた透明な霊石。
それぞれ総ての石の表面が真っ白に成ってしまって、月光浴させても元には戻らず。石の交換が必要になってしまったのだ。
普段ならば…、白っぽくなっても夜に月の光を当てる月光浴するだけで、元の透明感を取り戻してくれていた筈なのに…、である。
エリニュエスは苦笑いを浮かべ…「マジでスキル攻撃放ってたんや…かなんなぁ~、実家の家令の立てた仮説通りやったやん…」と呟き、セヴァスが実力行使でスラムの有力者を従え、孤児院を作って準備してくれた孤児や貧乏人の子供等と言う手駒が拾って来てくれた霊石へと白くなった霊石を交換して行きながら「それにしても、予備の石…沢山あって助かったわぁ…、今度の休みにでも御菓子こぉ~て、それぞれの地域の院に送ったったろ~…、どないなんが喜ばれるやろかなぁ~?」と、子供等への感謝の気持ちを形にする事を考えつつ(何や、ざまぁ感の実感が思とった程あらへんのよなぁ~、ちょっと期待しとったんに…)とガッカリ感を感じてもいたのであった。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
【完結】名前もない悪役令嬢の従姉妹は、愛されエキストラでした
犬野きらり
恋愛
アーシャ・ドミルトンは、引越してきた屋敷の中で、初めて紹介された従姉妹の言動に思わず呟く『悪役令嬢みたい』と。
思い出したこの世界は、最終回まで私自身がアシスタントの1人として仕事をしていた漫画だった。自分自身の名前には全く覚えが無い。でも悪役令嬢の周りの人間は消えていく…はず。日に日に忘れる記憶を暗記して、物語のストーリー通りに進むのかと思いきや何故かちょこちょこと私、運良く!?偶然!?現場に居合わす。
何故、私いるのかしら?従姉妹ってだけなんだけど!悪役令嬢の取り巻きには絶対になりません。出来れば関わりたくはないけど、未来を知っているとついつい手を出して、余計なお喋りもしてしまう。気づけば私の周りは、主要キャラばかりになっているかも。何か変?は、私が変えてしまったストーリーだけど…
悪役令嬢は所詮悪役令嬢
白雪の雫
ファンタジー
「アネット=アンダーソン!貴女の私に対する仕打ちは到底許されるものではありません!殿下、どうかあの平民の女に頭を下げるように言って下さいませ!」
魔力に秀でているという理由で聖女に選ばれてしまったアネットは、平民であるにも関わらず公爵令嬢にして王太子殿下の婚約者である自分を階段から突き落とそうとしただの、冬の池に突き落として凍死させようとしただの、魔物を操って殺そうとしただの──・・・。
リリスが言っている事は全て彼女達による自作自演だ。というより、ゲームの中でリリスがヒロインであるアネットに対して行っていた所業である。
愛しいリリスに縋られたものだから男としての株を上げたい王太子は、アネットが無実だと分かった上で彼女を断罪しようとするのだが、そこに父親である国王と教皇、そして聖女の夫がやって来る──・・・。
悪役令嬢がいい子ちゃん、ヒロインが脳内お花畑のビッチヒドインで『ざまぁ』されるのが多いので、逆にしたらどうなるのか?という思い付きで浮かんだ話です。
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
【コミカライズ決定】地味令嬢は冤罪で処刑されて逆行転生したので、華麗な悪女を目指します!~目隠れ美形の天才王子に溺愛されまして~
胡蝶乃夢
恋愛
婚約者である王太子の望む通り『理想の淑女』として尽くしてきたにも関わらず、婚約破棄された挙句に冤罪で処刑されてしまった公爵令嬢ガーネット。
時間が遡り目覚めたガーネットは、二度と自分を犠牲にして尽くしたりしないと怒り、今度は自分勝手に生きる『華麗な悪女』になると決意する。
王太子の弟であるルベリウス王子にガーネットは留学をやめて傍にいて欲しいと願う。
処刑された時、留学中でいなかった彼がガーネットの傍にいることで運命は大きく変わっていく。
これは、不憫な地味令嬢が華麗な悪女へと変貌して周囲を魅了し、幼馴染の天才王子にも溺愛され、ざまぁして幸せになる物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる