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3.処女航海——未知の世界へ
24.突然、女子。
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ルイは混乱していた。
私、今、本当に女の子なんだわ・・・
菊池艦長の意を受けルイを診察した医官・来堂真子少佐は、
「正真正銘の女性の身体ね」
と、断言した。
望んでも決して手に入らない女性の肉体・・・。
それが全く思わぬ形で手に入った。
ただし、二日間限定だ。
ルイにとって意外だったのは、不思議な喪失感が自分の中に芽生えたことだった。
なんの未練も無い男性の身体。
憎んでさえいた、男性の肉体。
それなのに失ってみると、何故かポッカリと心に穴が空いたかの様な感覚がある。
長内真里花は、
「いくら嫌いだったと言っても、ずーっと一緒に生活してきた身体なんだから、変な感じがするのは当然じゃないかな」
と言ったが、それはなんか違う気がする。
一方で身体が女性化したことに違和感は無い。女性の精神が女性の肉体を得たのだから当然の話だ。
でも、思ったほど歓喜の感情が湧かなかった。そのことでルイは奇妙なジレンマに襲われていた。
「やっぱ、二日間限定だからじゃないの」
「うーん、ちょっと違うかなぁ・・・
むしろこれが当たり前の状態すぎて、感動しない——そう言う感じかなぁ」
ルイはそう言うが、他の三人にはその感覚がよくわからない。
鮫島琴愛は言う。
「人類史上初めての貴重な体験・・・大事にして」
ま、確かにそうだけど。
「人類って・・・そんな大袈裟な・・・。
それより私は紗穂莉の方が心配だよ」
ルイに言われるまでも無く、それは悩みの種だった。
田中紗穂莉から持ち前の明るさが消えている。
魔女ユサラティーヒによって、強引に心を覗かれた事実は、紗穂莉の心に暗い陰を落としていた。
突然、心を丸裸にされ、自由に思考を探られる——そんな酷い仕打ちを受けたにもかかわらず、一方で途轍もない快感を覚えた自分がいる。その忌まわしい記憶が、彼女のプライド深く傷つけているのだ。
「とにかく、ユサラティーヒだけは絶対に許さない」
真里花が不安を口にした。
「でも、あんなのが海底人だったら、私たちとてもじゃないけど勝てないよ」
琴愛が否定する。
「いいえ。あれは海底から来た者ではないわ。彼らにあんな能力は無い」
根拠は不明だが琴愛の意見には、不思議な説得力があった。
紗穂莉が頷いた。
「確かに。本人も否定してたしね。
それよりルイ。私の心配もいいけど、今のうちにしておきたい事とかないの?」
「今のうちにって・・・」
「その身体のうちにしておきたいことよ」
「それは——」
突然だったので、そんなこと考えもしなかった。
そうなんだ。
たった二日間しかないんだ・・・
潜水艦としては破格の大きさを持つi701には会議室が四つもある。会議室としては十二分な広さがあり、学生達の授業もここで行われている。
その会議室のひとつで、今回の一連の出来事について討議が行われていた。
小早川早希副長によるユサラティーヒの戦力評価報告。
「以上の様に、自称魔女ユサラティーヒは、未知の能力を駆使して、我々を翻弄しました。その能力の根源を成すエネルギー、あるいは武器システムについては、まったく想像がつかないものです」
「まさに魔法ね」
来堂真子少佐が呟いた。
その言葉に民間の技官・鈴木奈緒美が異議を唱えた。
「何であれ、魔法などあり得ません。必ずなんらかの技術的な裏付けがあるに違いありません。ただ、私たちよりも進んだ技術力を有しているだけです」
菊池艦長が言った。
「いかにも技術者らしい意見ね——しかしその技術は、私たちの想像を遥かに超えているわ」
来堂少佐も同意見だ。
「まったくその通りです。桜沢ルイの肉体を女性化するなんて技術ひとつとっても、想像を絶する『魔法』——じゃなくって、技術だわ」
「でもルイの身体は本当に女性化しているのですか?」
早希はもっとも気になっている疑問を口にした。
「そう、完璧にね。性転換手術とは全く別次元よ——あれなら妊娠・出産さえも可能でしょうね」
そんな性転換手術は人類には不可能だ。
つまり魔女ユサラティーヒには、人類を遥かに凌駕する能力があると言う証左でもある。
「元に戻す方法はあるんでしょうか」
「さあ・・・
元に戻すのがいいのかどうか判らないけど、少なくとも私の知っている医療技術では無理ね。
その魔女とやらが二日間で戻ると言うのなら、戻るんでしょうね——そうとしか言い様がないわ」
「桜沢ルイのメンタル面に悪影響はないでしょうか」
来堂少佐の表情が沈んだ。
「動揺はしてるようだけど、彼女の精神はもともと女性だから、現状については心配ないでしょう。むしろ再び男性の身体に戻ったあとの方が心配だわ。なまじ女性の肉体を経験する訳だから。
——心配と言えば、田中紗穂莉もかなり深刻な状態です」
それも艦長以下、幹部士官の気懸りな出来事のひとつだった。
「先生。それは私たちが考えるよりもショックは大きいということですか」
菊池艦長の問いに来堂少佐はさらに沈痛な面持ちになった。
「専門外なので、断言はできないけれも、恐らく彼女は性犯罪被害者と同様の精神状態にあると推定されます」
「そんな——」
「何しろ彼女の思考を洗いざらい覗かれた訳ですからね。リアルな時間は一瞬だったようだけど、本人とっては途方なく長い時間、精神的に嬲られた続けたと感じたようです」
全員が言葉を失った。
しばらくの沈黙ののち、菊池艦長が極めて冷静な口調で言った。
「腑が煮え繰りかえるって、こう言う気持ちのことなのね・・・」
その冷静さが怒りの大きさを表しているかの様だった。
「でも今は、怒りに身を任せている時じゃない。何らかの対抗策を講ずる必要があるわ」
「その事ですが艦長——」
水雷長の明石流美子中尉が挙手した。
「小早川副長が、ユサラティーヒにタックルを決めた時、明らかに動揺が見られました。発射後の銃弾を、瞬時に花に変えてしまうほどの能力があれば、あれを避けられない筈がありません。でも、避けられなかった——」
「つまり、ユサラティーヒは近接戦闘に弱いということ?」
と、早希。
「事例があの一回だけなので断言は出来ませんが、その可能性はあると思います」
菊池艦長が早希に鋭い視線を向けた。
「例え僅かな可能性でも、今はそれに賭けるしか無いわ。副長、近接戦闘に備えて警備体制を整えてちょうだい」
え?
そんなことを言われても・・・
早希の戸惑いが顔に表れていたのか、菊池艦長は申し訳無さそうな表情を浮かべた。
「早希、無茶振りなのは判ってる。でもこのまま無策という訳にはいかないの」
「もちろん、判っています。——すみません艦長」
「謝ることはないわ。
帰投次第、特別警備隊から本艦への人員配置を要請するつもりよ。でも、呉基地に帰るまでに、またあの魔女が出てこないとも限らない。
課題は多いけど、ひとつひとつ乗り越えていきましょう」
ルイが口にした希望に、紗穂莉が驚いた。
「一緒にお風呂に入りたい?」
うん、と、恥ずかしそうにルイが頷く。
「そうね。ルイちゃんは、今までみんなでお風呂に入ったことないよね」
真里花の言う通りだ。
いくら心が女の子そのものでも、やはり男性の身体である以上、みんなと入浴を共にする事は無かった。
今なら、それが可能だ。
「いいじゃん! みんなで入ろ」
紗穂莉が明るく同意した。
彼女の心の傷はまだ癒えて無かったが、努めて明るく振る舞っていた。
ルイがさらに言う。
「それとね・・・写真撮りたい。今の姿を・・・」
「写真か・・・。そうだよね。残しておきたいよね」
ルイの気持ちは真里花にも判るような気がした。
突然、琴愛が言った。
「いっそのことヌードで撮影しましょう」
えっ!
三人の視線が一斉に琴愛に集中した。
「そんな・・・恥ずかしいわ・・・」
ルイが目をふせる。
紗穂莉も困惑気味だ。
「そりゃ、マズイでしょ。私たち、高校生だよ。ここは防衛軍の艦だよ。いくらなんでも——」
「別に紗穂莉や真里花にヌードなれと言ってるんじゃない。
ルイだから言ってるの。
ルイ。
あなたには時間が無い。二日間——いや、もう、一日と少しなのよ。
今のうちに絶対に残しておくべきよ」
真里花が大きく頷いた。
「私も賛成だよ、ルイ。是非、残しておくべきよ」
真里花が賛意を示したことで、何となくヌード撮影が既定路線になってしまった。
すかさず、紗穂莉がカメラマン(カメラガール?)に立候補した。
「まかしてよ。私、カメラ得意だよ」
「紗穂莉は撮られる方じゃないの?」
「撮られるのもいいけど、本当は撮るのが好きなのよ!」
ルイの中で、恥ずかしさと、今の姿を残しておきたいという願望が複雑にせめぎ合っていた。
突然女子。
しかも期間限定。
もう何がなんだか、判らなかった。
同時刻。
i701艦内の、とある場所。
未知の生命エネルギーが、その意識を覚醒しつつあった。
——ここは、どこ?
——この艦、潜水艦?
——でも潜水艦にしては、変・・・
——ああ、どうしたの、わたし・・・
——なんでここにいるの?
生命エネルギーは少しずつ、しかし着実に力を強めていた。
その事に気づいている者は、まだ誰もいない……。
私、今、本当に女の子なんだわ・・・
菊池艦長の意を受けルイを診察した医官・来堂真子少佐は、
「正真正銘の女性の身体ね」
と、断言した。
望んでも決して手に入らない女性の肉体・・・。
それが全く思わぬ形で手に入った。
ただし、二日間限定だ。
ルイにとって意外だったのは、不思議な喪失感が自分の中に芽生えたことだった。
なんの未練も無い男性の身体。
憎んでさえいた、男性の肉体。
それなのに失ってみると、何故かポッカリと心に穴が空いたかの様な感覚がある。
長内真里花は、
「いくら嫌いだったと言っても、ずーっと一緒に生活してきた身体なんだから、変な感じがするのは当然じゃないかな」
と言ったが、それはなんか違う気がする。
一方で身体が女性化したことに違和感は無い。女性の精神が女性の肉体を得たのだから当然の話だ。
でも、思ったほど歓喜の感情が湧かなかった。そのことでルイは奇妙なジレンマに襲われていた。
「やっぱ、二日間限定だからじゃないの」
「うーん、ちょっと違うかなぁ・・・
むしろこれが当たり前の状態すぎて、感動しない——そう言う感じかなぁ」
ルイはそう言うが、他の三人にはその感覚がよくわからない。
鮫島琴愛は言う。
「人類史上初めての貴重な体験・・・大事にして」
ま、確かにそうだけど。
「人類って・・・そんな大袈裟な・・・。
それより私は紗穂莉の方が心配だよ」
ルイに言われるまでも無く、それは悩みの種だった。
田中紗穂莉から持ち前の明るさが消えている。
魔女ユサラティーヒによって、強引に心を覗かれた事実は、紗穂莉の心に暗い陰を落としていた。
突然、心を丸裸にされ、自由に思考を探られる——そんな酷い仕打ちを受けたにもかかわらず、一方で途轍もない快感を覚えた自分がいる。その忌まわしい記憶が、彼女のプライド深く傷つけているのだ。
「とにかく、ユサラティーヒだけは絶対に許さない」
真里花が不安を口にした。
「でも、あんなのが海底人だったら、私たちとてもじゃないけど勝てないよ」
琴愛が否定する。
「いいえ。あれは海底から来た者ではないわ。彼らにあんな能力は無い」
根拠は不明だが琴愛の意見には、不思議な説得力があった。
紗穂莉が頷いた。
「確かに。本人も否定してたしね。
それよりルイ。私の心配もいいけど、今のうちにしておきたい事とかないの?」
「今のうちにって・・・」
「その身体のうちにしておきたいことよ」
「それは——」
突然だったので、そんなこと考えもしなかった。
そうなんだ。
たった二日間しかないんだ・・・
潜水艦としては破格の大きさを持つi701には会議室が四つもある。会議室としては十二分な広さがあり、学生達の授業もここで行われている。
その会議室のひとつで、今回の一連の出来事について討議が行われていた。
小早川早希副長によるユサラティーヒの戦力評価報告。
「以上の様に、自称魔女ユサラティーヒは、未知の能力を駆使して、我々を翻弄しました。その能力の根源を成すエネルギー、あるいは武器システムについては、まったく想像がつかないものです」
「まさに魔法ね」
来堂真子少佐が呟いた。
その言葉に民間の技官・鈴木奈緒美が異議を唱えた。
「何であれ、魔法などあり得ません。必ずなんらかの技術的な裏付けがあるに違いありません。ただ、私たちよりも進んだ技術力を有しているだけです」
菊池艦長が言った。
「いかにも技術者らしい意見ね——しかしその技術は、私たちの想像を遥かに超えているわ」
来堂少佐も同意見だ。
「まったくその通りです。桜沢ルイの肉体を女性化するなんて技術ひとつとっても、想像を絶する『魔法』——じゃなくって、技術だわ」
「でもルイの身体は本当に女性化しているのですか?」
早希はもっとも気になっている疑問を口にした。
「そう、完璧にね。性転換手術とは全く別次元よ——あれなら妊娠・出産さえも可能でしょうね」
そんな性転換手術は人類には不可能だ。
つまり魔女ユサラティーヒには、人類を遥かに凌駕する能力があると言う証左でもある。
「元に戻す方法はあるんでしょうか」
「さあ・・・
元に戻すのがいいのかどうか判らないけど、少なくとも私の知っている医療技術では無理ね。
その魔女とやらが二日間で戻ると言うのなら、戻るんでしょうね——そうとしか言い様がないわ」
「桜沢ルイのメンタル面に悪影響はないでしょうか」
来堂少佐の表情が沈んだ。
「動揺はしてるようだけど、彼女の精神はもともと女性だから、現状については心配ないでしょう。むしろ再び男性の身体に戻ったあとの方が心配だわ。なまじ女性の肉体を経験する訳だから。
——心配と言えば、田中紗穂莉もかなり深刻な状態です」
それも艦長以下、幹部士官の気懸りな出来事のひとつだった。
「先生。それは私たちが考えるよりもショックは大きいということですか」
菊池艦長の問いに来堂少佐はさらに沈痛な面持ちになった。
「専門外なので、断言はできないけれも、恐らく彼女は性犯罪被害者と同様の精神状態にあると推定されます」
「そんな——」
「何しろ彼女の思考を洗いざらい覗かれた訳ですからね。リアルな時間は一瞬だったようだけど、本人とっては途方なく長い時間、精神的に嬲られた続けたと感じたようです」
全員が言葉を失った。
しばらくの沈黙ののち、菊池艦長が極めて冷静な口調で言った。
「腑が煮え繰りかえるって、こう言う気持ちのことなのね・・・」
その冷静さが怒りの大きさを表しているかの様だった。
「でも今は、怒りに身を任せている時じゃない。何らかの対抗策を講ずる必要があるわ」
「その事ですが艦長——」
水雷長の明石流美子中尉が挙手した。
「小早川副長が、ユサラティーヒにタックルを決めた時、明らかに動揺が見られました。発射後の銃弾を、瞬時に花に変えてしまうほどの能力があれば、あれを避けられない筈がありません。でも、避けられなかった——」
「つまり、ユサラティーヒは近接戦闘に弱いということ?」
と、早希。
「事例があの一回だけなので断言は出来ませんが、その可能性はあると思います」
菊池艦長が早希に鋭い視線を向けた。
「例え僅かな可能性でも、今はそれに賭けるしか無いわ。副長、近接戦闘に備えて警備体制を整えてちょうだい」
え?
そんなことを言われても・・・
早希の戸惑いが顔に表れていたのか、菊池艦長は申し訳無さそうな表情を浮かべた。
「早希、無茶振りなのは判ってる。でもこのまま無策という訳にはいかないの」
「もちろん、判っています。——すみません艦長」
「謝ることはないわ。
帰投次第、特別警備隊から本艦への人員配置を要請するつもりよ。でも、呉基地に帰るまでに、またあの魔女が出てこないとも限らない。
課題は多いけど、ひとつひとつ乗り越えていきましょう」
ルイが口にした希望に、紗穂莉が驚いた。
「一緒にお風呂に入りたい?」
うん、と、恥ずかしそうにルイが頷く。
「そうね。ルイちゃんは、今までみんなでお風呂に入ったことないよね」
真里花の言う通りだ。
いくら心が女の子そのものでも、やはり男性の身体である以上、みんなと入浴を共にする事は無かった。
今なら、それが可能だ。
「いいじゃん! みんなで入ろ」
紗穂莉が明るく同意した。
彼女の心の傷はまだ癒えて無かったが、努めて明るく振る舞っていた。
ルイがさらに言う。
「それとね・・・写真撮りたい。今の姿を・・・」
「写真か・・・。そうだよね。残しておきたいよね」
ルイの気持ちは真里花にも判るような気がした。
突然、琴愛が言った。
「いっそのことヌードで撮影しましょう」
えっ!
三人の視線が一斉に琴愛に集中した。
「そんな・・・恥ずかしいわ・・・」
ルイが目をふせる。
紗穂莉も困惑気味だ。
「そりゃ、マズイでしょ。私たち、高校生だよ。ここは防衛軍の艦だよ。いくらなんでも——」
「別に紗穂莉や真里花にヌードなれと言ってるんじゃない。
ルイだから言ってるの。
ルイ。
あなたには時間が無い。二日間——いや、もう、一日と少しなのよ。
今のうちに絶対に残しておくべきよ」
真里花が大きく頷いた。
「私も賛成だよ、ルイ。是非、残しておくべきよ」
真里花が賛意を示したことで、何となくヌード撮影が既定路線になってしまった。
すかさず、紗穂莉がカメラマン(カメラガール?)に立候補した。
「まかしてよ。私、カメラ得意だよ」
「紗穂莉は撮られる方じゃないの?」
「撮られるのもいいけど、本当は撮るのが好きなのよ!」
ルイの中で、恥ずかしさと、今の姿を残しておきたいという願望が複雑にせめぎ合っていた。
突然女子。
しかも期間限定。
もう何がなんだか、判らなかった。
同時刻。
i701艦内の、とある場所。
未知の生命エネルギーが、その意識を覚醒しつつあった。
——ここは、どこ?
——この艦、潜水艦?
——でも潜水艦にしては、変・・・
——ああ、どうしたの、わたし・・・
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