上 下
7 / 11

慰謝料請求したらお前はクビ

しおりを挟む

私は女の髪を切ってやろうと思いハサミをテーブルに置いた。

想太「そのハサミで何すんの?」
りり「あいつの髪を切ってやるの」
想太「そんな事したら傷害で訴えられるからやめとけ」
りり「は?こっちは全部我慢してんの。まあ切らないと思うけど置いとく」

インターホンが鳴った。
ピンポーン

想太が出て家の中にいれた。
不倫女は眼鏡をかけたショート髪の細めの女

私と想太、不倫女と絶賛不倫中の坂本主任で話合いが始まった。

初めに坂本主任が話し始めた。

坂本主任「この話合いに関してまずお願いがあるんですが、1つが手を出さない。もう1つがこの話合いで全部終わらせる。をお願い出来ればと思います。」

りり(ちッ何こいつ?不倫してるくせに。
しかも何この女。やるならもっと可愛い奴にしろよ)

私は不倫女に話しかけた。
りり「おいっブス。何してくれてんの?私達のお家に泊まって楽しかったですか?」
りり「聞いてんの?もう子供も産まれるんだけど?自分が何したかわかってんの?彼氏いるんだろ?自分がやられたら嫌だろ。それを人様にやって楽しいか?」
りり「ブス聞いてんのかよ」
不倫女「はい…」
りり「紙に不倫しました。って書いて背中に貼って町歩いてこいよブス」
想太「……」
りり「すみません…」
坂本主任「奥さんはどうしたいですか?」
りり「慰謝料を払って貰います。」

坂本主任は不倫女に聞いた。

坂本主任「払える?」
不倫女「払います…」

私は紙とペンを用意して不倫女に書かせて
母印を押させて話合いは終わった。

まだ子供だった私は大人の対応が出来なくて
冷静に話す事が出来なかった。
強気に出てるが心臓はバクバク。
悪いのは女だけではない。男はもっと悪い。

その紙を持って私は実家に帰った。

母「どうだった?」
りり「とりあえず慰謝料請求して紙に書かせて母印押させた」
母「よくやった!頑張ったね。」

お母さんは私を褒めてくれた。

何日が過ぎて想太から電話がきた。
プルルルー…
りり「はい」
想太「店長から言われたんだけどさ、奥さんが慰謝料請求するなら俺をクビにするって…。
請求しないならクビにはしない。でも移動になる」
りり「は?じゃあ辞めれば?」
想太「子供も産まれるし今職失ったら…」
りり「また私が我慢すんの?」
想太「ごめん。だから請求しないで欲しい。」
りり「確かにお前が悪い。悪いのは女だけじゃないけどそれも了承したら私全部我慢してんじゃん。
つーか親に言ったの?」
想太「まだ言ってない」
りり「なんで言わないの?」
想太「タイミングがない…」
りり「まあいいわ。クビになって生活出来なくなるなら…もういいよ。それで。」
想太「ありがとう」


私は慰謝料請求をやめた。
想太は移動になったから今住んでいる社宅を
早急に出なくてはならない。

引っ越し費用なんて無い。
出産予定日まで2週間を切ってる。

想太「俺の幼馴染にお金借してってお願いする。
だからりりも一緒に来てお願いしてほしい。」
りり「嫌だよ。人にお金借りるなんて恥かしい。自分がした事でしょ?自分でどうにかしてよ」
想太「お前が居た方が借りやすいじゃん!」
りり「嫌だってば。私は人に借りるのも貸すのも嫌いだから!」
想太「お願い」

結局私は一緒にお願いしに行く事になった。

夕方車を走らせ夜には想太の幼馴染のお家についた。

想太が事の経緯を話す。

想太「だから10万貸して欲しい。」
幼馴染「お前もう少しで子供産まれるんだぞ。なにやってんだよ。まあそういう事なら構わないけどちゃんと返してね」
りり「すみません…ありがとうございます…」

こうして私達はバタバタで引っ越しの準備をして
無事に移動先の近くに家を借りる事が出来た。
私の実家から車で20分程。

予定日間近だった私は引っ越しをしてすぐに
陣痛が来て想太に連絡した。
少し経った頃帰ってきて2人で病院に向かう。

りり(痛い…痛すぎる…でもネットで読んだ。お母さんが痛い時、赤ちゃんは苦しいって…この痛みに耐えたら会える…)

痛いが定期的にくる。
りり(ゔぅぅー…)

義母「きたきたきた」

りり(ん?この声義母じゃない?なんでいるの?恥ずかしいから入れないでって言ったのに…)



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

両隣から喘ぎ声が聞こえてくるので僕らもヤろうということになった

ヘロディア
恋愛
妻と一緒に寝る主人公だったが、変な声を耳にして、目が覚めてしまう。 その声は、隣の家から薄い壁を伝って聞こえてくる喘ぎ声だった。 欲情が刺激された主人公は…

どうして隣の家で僕の妻が喘いでいるんですか?

ヘロディア
恋愛
壁が薄いマンションに住んでいる主人公と妻。彼らは新婚で、ヤりたいこともできない状態にあった。 しかし、隣の家から喘ぎ声が聞こえてきて、自分たちが我慢せずともよいのではと思い始め、実行に移そうとする。 しかし、何故か隣の家からは妻の喘ぎ声が聞こえてきて…

先輩の奥さんかわいいからもらったんですけど何か?

ヘロディア
恋愛
先輩の妻とあってはいけない関係を作ってしまった主人公。 美しすぎる人妻とお互いを求め合っていく。 しかし、そんな日はいつか終わりを迎えるのであった…

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

乳白色のランチ

ななしのちちすきたろう
恋愛
君江「次郎さん、ここが私のアパートなの。」 「よかったらお茶でもしながら家の中で打ち合わせします?この子も寝てるし…」 このとき次郎は、心の中でガッツポーズを決めていた。 次郎の描く乳白色のランチタイムはここから始まるのだから…

秘密 〜官能短編集〜

槙璃人
恋愛
不定期に更新していく官能小説です。 まだまだ下手なので優しい目で見てくれればうれしいです。 小さなことでもいいので感想くれたら喜びます。 こここうしたらいいんじゃない?などもお願いします。

好きだった幼馴染に出会ったらイケメンドクターだった!?

すず。
恋愛
体調を崩してしまった私 社会人 26歳 佐藤鈴音(すずね) 診察室にいた医師は2つ年上の 幼馴染だった!? 診察室に居た医師(鈴音と幼馴染) 内科医 28歳 桐生慶太(けいた) ※お話に出てくるものは全て空想です 現実世界とは何も関係ないです ※治療法、病気知識ほぼなく書かせて頂きます

処理中です...