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0章瓶
?杯目 プロローグ
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俺は今、行きつけのバーに来ている。そのカウンター席にてお酒を片手に、物思いに耽っていた。ガタイの良いガッチリとした体に、モジャッとした頭。オネエのような口調で喋る特徴があるマスター。そんなマスターに俺は言う。
「なぁ、マスター。やっぱり俺は根明さんのことが好きだ」
「陰雄ちゃん……飲み過ぎなんじゃないの?」
「いいのー! 決めた! 次、根明さんに会ったら告白する!」
「あら。それはいいわね」
俺がそう言うと、マスターはそれを肯定する。そんな時に、お店のドアが開く音がした。開く扉の先から、1人の若い女性が入店する。マスターは、空いている俺の隣のカウンター席に案内をした。横目でチラッとその女性を見た俺は、あまりもの偶然に驚く。何故って? そこに座ったのは、先程マスターとの話題に出た、根明さん本人だったからだ。
「マスター! 好きな子誘ったのに断られちゃったよ……」
「あら~。そうだったの。そう言う時こそ飲みなさい! 何にする?」
「そうだよね! じゃあ、まずはカシオレにしようかな!」
「カシオレね~!」
彼女とマスターの会話を聞いた俺は、酒に酔っていて気が大きくなっている所為なのか好きな人が自分であると信じて、告白をしようと覚悟を決めた。
次会った時、告白をするなんてマスターに言った俺は、大きく深呼吸をして………………
「ね、根明 陽華さん! す、好きでした! お、俺と付き合ってください……!」
……言ってしまった。1年間想いを募らせていた相手についに告白をしたのだ。
付き合ったらどこに行こう。何をしよう。等返事も聞いていないのにまるでOKをもらえたかの様に、付き合った先の想像をしている。
と言うのも、1年間で友達以上の仲になったっていうのを、自負しているからだろうか。
だが、そんな思いも俺の勘違いだったみたいで。次の瞬間彼女は俺の心に最大級の一撃を喰らわせてきた。
「…………ごめんなさい。私今好きな人がいるので……それに貴方誰ですか…………?」
「……えっ?」
こうして俺、根暗 陰雄の初恋は終わったのだった。
「なぁ、マスター。やっぱり俺は根明さんのことが好きだ」
「陰雄ちゃん……飲み過ぎなんじゃないの?」
「いいのー! 決めた! 次、根明さんに会ったら告白する!」
「あら。それはいいわね」
俺がそう言うと、マスターはそれを肯定する。そんな時に、お店のドアが開く音がした。開く扉の先から、1人の若い女性が入店する。マスターは、空いている俺の隣のカウンター席に案内をした。横目でチラッとその女性を見た俺は、あまりもの偶然に驚く。何故って? そこに座ったのは、先程マスターとの話題に出た、根明さん本人だったからだ。
「マスター! 好きな子誘ったのに断られちゃったよ……」
「あら~。そうだったの。そう言う時こそ飲みなさい! 何にする?」
「そうだよね! じゃあ、まずはカシオレにしようかな!」
「カシオレね~!」
彼女とマスターの会話を聞いた俺は、酒に酔っていて気が大きくなっている所為なのか好きな人が自分であると信じて、告白をしようと覚悟を決めた。
次会った時、告白をするなんてマスターに言った俺は、大きく深呼吸をして………………
「ね、根明 陽華さん! す、好きでした! お、俺と付き合ってください……!」
……言ってしまった。1年間想いを募らせていた相手についに告白をしたのだ。
付き合ったらどこに行こう。何をしよう。等返事も聞いていないのにまるでOKをもらえたかの様に、付き合った先の想像をしている。
と言うのも、1年間で友達以上の仲になったっていうのを、自負しているからだろうか。
だが、そんな思いも俺の勘違いだったみたいで。次の瞬間彼女は俺の心に最大級の一撃を喰らわせてきた。
「…………ごめんなさい。私今好きな人がいるので……それに貴方誰ですか…………?」
「……えっ?」
こうして俺、根暗 陰雄の初恋は終わったのだった。
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