22 / 30
魔法少女アイコ
しおりを挟む
突然会話に割り込んできた黒髪黒目の少女の名前はアイコというそうだ。
年齢は15歳。背は低く、それを誤魔化すように大きな三角帽子をかぶっている。
ギルドでのやり取りの後、俺達はアイコに連れられて、美味しいジュースが飲めるお店に来ていた。
「ほんっとに! 冒険者の人達は分かっていないんですっ、クラーケンの可愛さと尊さがっ!」
「はあ」
俺とリリアは、おススメされた果肉入りジュースをズルズルのみながら、会話に合わせて頷く。
「あのヌメっとして、にゅるにゅるなとこがいいのに、それをキモイだのウンコだの、品性の欠片もない! ね、君たちもそう思うよね!?」
アイコが机を叩き、俺達にそう問いかけてくる。
これは・・・・・・なんて答えるのが正解なのだろう。
ギルドからここまでのやりとりで、アイコが異常なまでのモンスター好きということは分かった。彼女が扱う魔法も使役魔法がメインだそうで、俗にいうモンスターテイマーというやつらしい。
なかでも、とびきりお気に入りなのがクラーケンで、それを馬鹿にされるのが我慢ならなかったとか。
まあ、人の趣味はそれぞれだから、口出しするつもりはないが圧をかけて同意を求めてくるのはやめて欲しい。見ろ、リリアなんて怯えてひたすら目を逸らしている。
「それに比べ君たちはとても素晴らしい感性を持ち合わせている! さあ、クラーケンの良さについて、もっと語り合おうじゃないか!」
キラキラ目を輝かせたアイコが、屈託のない眼差しで俺とリリアを見つめる。どうしよう・・・・・・この人、俺達がクラーケンをただの食材としか見てないと知ったらどんな反応をするだろうか。
気まずくなった俺は、テーブルの下でリリアを肘でつつき『リリアが説明して』と催促するが、リリアはジュースに夢中なフリをして、額に冷や汗を流しながら完全に無視。しつこく続けると、お返しとばかりにつま先で俺をツンツンしやがった。コイツ、普段からルークを守るのが私の役目とか言ってたくせに、都合の良い時だけスルーかよっ!
し、しかし!
しかしだ!
見方を変えればこれは逆にチャンスなのでは?
もはや狂人といって差し支えない領域にまで足を踏み込んでいるクラーケンマニアな彼女だ。居場所を知ってても変ではない。
ここは、おれの磨き上げた交渉術で聞き出してやろうじゃないか。
「実はおれたちクラーケンをみたことないんだ。アイコはどこにいるか知ってる?」
「もちろん! 本当は、これは誰にも喋っちゃいけないのですが、同好の士として特別に教えちゃいます!」
鼻息を荒くふかし、興奮した様子のアイコが言う。
「この街から山三つ離れた場所にクラーケンが一匹だけいるんですよ! よかったら今度見学にいきますか? 遠目でみる分には安全だよ?」
おお、早速聞きたかった情報が手に入ってしまった。
俺はなんと運の良い奴なんだ。
これで、予定より早く家に帰れる。若干ホームシック気味の俺にはこれ以上ない朗報だった。
「子供が歩いて行くには遠いけど案内してあげる! 実はね、私クラーケンをテイムするのがずっと夢だったの。だから、定期的にその場所に通ってるんだ」
そういってアイコが嬉しそうに笑う。
わお・・・・・・んー、なんだろ聞きたくなかったな。
俺達、これからソイツを殺して食べようとしてるんだけど大丈夫そ?
すごく気まずいんだが。
俺の直観が、これ以上この場にいたら、さらに地獄のような空気になるとささやいてくる。
ふっ、俺は強さだけではなく、危機管理能力も超一流だ。
食材に感情移入したら、美味しい物も美味しく食べれなくなる。
そうなる前にさっさと帰ろう。さあ、いますぐにっ!
「んんー、け、けんがくはやっぱいいや。俺達はおうちにかえるよ」
そう伝えると、さっきまで元気だったアイコががっくりと肩を落とす。
「・・・・・・そうですか」
「うん、おもしろいはなしがきけてよかった。ジュースごちそうさま」
そういって、俺は自分の身長より高い椅子から飛び降りて帰り支度を始める。
これ以上の情報収集は必要はない。
すると、リリアが俺の服を掴み、しょぼんとしてるアイコを指さしながら、小声でささやく。
「ねえいいの。あのおねえさんの夢だって・・・・・・」
ば、ばか。リリアこの野郎。
特大の爆弾を投げるんじゃない。
俺だって若干気まずいんだから。
夢なんて言われたら、食べれなくなるだろ!
あえてスルーした話をほじくりかえさないで。
「ほ、ほ、ほら。あし8本もはえてるっていうし、3本くらい抜いてもバレないんじゃない?」
「そういう問題かな?」
幼馴染の幼女が非難するような目で見つめてくる。
わ、わかったよ。
正直に話せばいいんでしょ。だからそんな怖い目をしないでくれよ・・・・・・・
◇
「い、いまなんて?」
小さな声でアイコがそう言った。
「だ、だから、ほんとうは食べるもくてきでして」
さらに小さな声で俺はそう返した。
目の前にはプルプル怒りと悲しみで震えるアイコの姿。
周囲の目もはばからずに、アイコは店のテーブルを全力で叩く。
「信じられないっ! 君たちは私を騙したのね!」
「そんなつもりじゃなかったけど・・・・・・結果的にそうなったというか」
むしろ、そうならない様に早々に話を切り上げてたかったんだけど。
しかし、怒り狂ったアイコに俺の気持ちが伝わるはずもなく・・・・・・
「私がクラーケン好きなのは最初から知ってたじゃん! 私言ったよね? 絶対に言ったよね、ねえ、ねえ!?」
コイツっ、そんなに鬼の首をとったように責めたてなくてもいいだろ。
俺だって正直に話したんだから情状酌量の余地くらいあるはずだ。
「ほら、はやく答えてってば! どうなの!?」
「・・・・・・き、きおくにございません」
「はあ!? そんなクソ政治家みたいないいわけが通じるとおもってるのかー」
涙目の黒髪の魔法使いが、俺のキュートボディーを掴みゆさゆさ揺らしてくる。
ずっと黙っていたリリアが助けに入る。
「お姉さんごめんなさい。もうあきらめるから落ち着いて」
「り、りりあっ! なにいってるんだ。せっかく、こんな場所まできたのに!」
「クーは黙ってて」
異論はみとめない。
リリアはそんな態度で俺を叱りつける。
すると、アイコも少し落ち着いたのか、ようやく俺から手を離した。
「ハア、ハア、ハア、ごめんつい熱くなってしまった。でも、君たちが悪いんだからね。 あ、クラーケンは私にとってすごく大切なものだから」
ずっと気になっていたが、アイコは何故そこまでクラーケンにこだわっているのだろう? あの子なんて、まるで自分の子供のように呼ぶじゃないか。
「テイムしたいきもちはわかるけど、しょせんモンスターだよね。アイコはどうしてクラーケンじゃないとだめなの?」
「そ・・・・・・それは」
アイコは口を閉じて言いよどむ。
それからしばらく間をあけて、言う。
「クラーケンと私は一心同体なの。君たちが想像する以上の事情がある。だから、いい? 今日知ったことを口外してクラーケンの居場所がバレるようなことがあれば・・・・・・たとえ子供だろうと私は君たち殺す」
もう喋ることはないとばかりに、アイコは荷物をもって店を出ていく。
律儀にジュース代の支払いだけはしてくれたようだ。
その後、俺達も店をでた。
◇
それから数時間後。
冒険者ギルドにて、数名の冒険者がクラーケンの居場所を偶然発見したという報告が入るのだった。
もちろん、俺達はまだそのことを知らない。
年齢は15歳。背は低く、それを誤魔化すように大きな三角帽子をかぶっている。
ギルドでのやり取りの後、俺達はアイコに連れられて、美味しいジュースが飲めるお店に来ていた。
「ほんっとに! 冒険者の人達は分かっていないんですっ、クラーケンの可愛さと尊さがっ!」
「はあ」
俺とリリアは、おススメされた果肉入りジュースをズルズルのみながら、会話に合わせて頷く。
「あのヌメっとして、にゅるにゅるなとこがいいのに、それをキモイだのウンコだの、品性の欠片もない! ね、君たちもそう思うよね!?」
アイコが机を叩き、俺達にそう問いかけてくる。
これは・・・・・・なんて答えるのが正解なのだろう。
ギルドからここまでのやりとりで、アイコが異常なまでのモンスター好きということは分かった。彼女が扱う魔法も使役魔法がメインだそうで、俗にいうモンスターテイマーというやつらしい。
なかでも、とびきりお気に入りなのがクラーケンで、それを馬鹿にされるのが我慢ならなかったとか。
まあ、人の趣味はそれぞれだから、口出しするつもりはないが圧をかけて同意を求めてくるのはやめて欲しい。見ろ、リリアなんて怯えてひたすら目を逸らしている。
「それに比べ君たちはとても素晴らしい感性を持ち合わせている! さあ、クラーケンの良さについて、もっと語り合おうじゃないか!」
キラキラ目を輝かせたアイコが、屈託のない眼差しで俺とリリアを見つめる。どうしよう・・・・・・この人、俺達がクラーケンをただの食材としか見てないと知ったらどんな反応をするだろうか。
気まずくなった俺は、テーブルの下でリリアを肘でつつき『リリアが説明して』と催促するが、リリアはジュースに夢中なフリをして、額に冷や汗を流しながら完全に無視。しつこく続けると、お返しとばかりにつま先で俺をツンツンしやがった。コイツ、普段からルークを守るのが私の役目とか言ってたくせに、都合の良い時だけスルーかよっ!
し、しかし!
しかしだ!
見方を変えればこれは逆にチャンスなのでは?
もはや狂人といって差し支えない領域にまで足を踏み込んでいるクラーケンマニアな彼女だ。居場所を知ってても変ではない。
ここは、おれの磨き上げた交渉術で聞き出してやろうじゃないか。
「実はおれたちクラーケンをみたことないんだ。アイコはどこにいるか知ってる?」
「もちろん! 本当は、これは誰にも喋っちゃいけないのですが、同好の士として特別に教えちゃいます!」
鼻息を荒くふかし、興奮した様子のアイコが言う。
「この街から山三つ離れた場所にクラーケンが一匹だけいるんですよ! よかったら今度見学にいきますか? 遠目でみる分には安全だよ?」
おお、早速聞きたかった情報が手に入ってしまった。
俺はなんと運の良い奴なんだ。
これで、予定より早く家に帰れる。若干ホームシック気味の俺にはこれ以上ない朗報だった。
「子供が歩いて行くには遠いけど案内してあげる! 実はね、私クラーケンをテイムするのがずっと夢だったの。だから、定期的にその場所に通ってるんだ」
そういってアイコが嬉しそうに笑う。
わお・・・・・・んー、なんだろ聞きたくなかったな。
俺達、これからソイツを殺して食べようとしてるんだけど大丈夫そ?
すごく気まずいんだが。
俺の直観が、これ以上この場にいたら、さらに地獄のような空気になるとささやいてくる。
ふっ、俺は強さだけではなく、危機管理能力も超一流だ。
食材に感情移入したら、美味しい物も美味しく食べれなくなる。
そうなる前にさっさと帰ろう。さあ、いますぐにっ!
「んんー、け、けんがくはやっぱいいや。俺達はおうちにかえるよ」
そう伝えると、さっきまで元気だったアイコががっくりと肩を落とす。
「・・・・・・そうですか」
「うん、おもしろいはなしがきけてよかった。ジュースごちそうさま」
そういって、俺は自分の身長より高い椅子から飛び降りて帰り支度を始める。
これ以上の情報収集は必要はない。
すると、リリアが俺の服を掴み、しょぼんとしてるアイコを指さしながら、小声でささやく。
「ねえいいの。あのおねえさんの夢だって・・・・・・」
ば、ばか。リリアこの野郎。
特大の爆弾を投げるんじゃない。
俺だって若干気まずいんだから。
夢なんて言われたら、食べれなくなるだろ!
あえてスルーした話をほじくりかえさないで。
「ほ、ほ、ほら。あし8本もはえてるっていうし、3本くらい抜いてもバレないんじゃない?」
「そういう問題かな?」
幼馴染の幼女が非難するような目で見つめてくる。
わ、わかったよ。
正直に話せばいいんでしょ。だからそんな怖い目をしないでくれよ・・・・・・・
◇
「い、いまなんて?」
小さな声でアイコがそう言った。
「だ、だから、ほんとうは食べるもくてきでして」
さらに小さな声で俺はそう返した。
目の前にはプルプル怒りと悲しみで震えるアイコの姿。
周囲の目もはばからずに、アイコは店のテーブルを全力で叩く。
「信じられないっ! 君たちは私を騙したのね!」
「そんなつもりじゃなかったけど・・・・・・結果的にそうなったというか」
むしろ、そうならない様に早々に話を切り上げてたかったんだけど。
しかし、怒り狂ったアイコに俺の気持ちが伝わるはずもなく・・・・・・
「私がクラーケン好きなのは最初から知ってたじゃん! 私言ったよね? 絶対に言ったよね、ねえ、ねえ!?」
コイツっ、そんなに鬼の首をとったように責めたてなくてもいいだろ。
俺だって正直に話したんだから情状酌量の余地くらいあるはずだ。
「ほら、はやく答えてってば! どうなの!?」
「・・・・・・き、きおくにございません」
「はあ!? そんなクソ政治家みたいないいわけが通じるとおもってるのかー」
涙目の黒髪の魔法使いが、俺のキュートボディーを掴みゆさゆさ揺らしてくる。
ずっと黙っていたリリアが助けに入る。
「お姉さんごめんなさい。もうあきらめるから落ち着いて」
「り、りりあっ! なにいってるんだ。せっかく、こんな場所まできたのに!」
「クーは黙ってて」
異論はみとめない。
リリアはそんな態度で俺を叱りつける。
すると、アイコも少し落ち着いたのか、ようやく俺から手を離した。
「ハア、ハア、ハア、ごめんつい熱くなってしまった。でも、君たちが悪いんだからね。 あ、クラーケンは私にとってすごく大切なものだから」
ずっと気になっていたが、アイコは何故そこまでクラーケンにこだわっているのだろう? あの子なんて、まるで自分の子供のように呼ぶじゃないか。
「テイムしたいきもちはわかるけど、しょせんモンスターだよね。アイコはどうしてクラーケンじゃないとだめなの?」
「そ・・・・・・それは」
アイコは口を閉じて言いよどむ。
それからしばらく間をあけて、言う。
「クラーケンと私は一心同体なの。君たちが想像する以上の事情がある。だから、いい? 今日知ったことを口外してクラーケンの居場所がバレるようなことがあれば・・・・・・たとえ子供だろうと私は君たち殺す」
もう喋ることはないとばかりに、アイコは荷物をもって店を出ていく。
律儀にジュース代の支払いだけはしてくれたようだ。
その後、俺達も店をでた。
◇
それから数時間後。
冒険者ギルドにて、数名の冒険者がクラーケンの居場所を偶然発見したという報告が入るのだった。
もちろん、俺達はまだそのことを知らない。
21
お気に入りに追加
1,039
あなたにおすすめの小説

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる