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①ターニングポイント 葛藤
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大広間に向かうと肩を血で染めたジンの姿があった。
「っ! おい、傷の深さは? 平気なのか!?」
すぐさま傷口の状況を調べるためにジンに近寄ると、応急処置の準備をしていたマーヤに押しのけられてしまう。
「ルドルフ様、落ち着いてください。怪我はしておりますが、傷は浅く重症ではありません。治療の邪魔ですのでお下がりください」
「お、おう、そうだな。悪かった。負傷と聞いて、つい焦ってな」
どうやら取り乱していたらしい。急な報告だったので焦っていたようだ。
ジンの傷口を観察すれば、刃物で切られたような切り傷があるが、マーヤの言う通り比較的浅いもので、既に血は止まっている。
「はあ、まったく。ヴァリアンツ家の男児は昔から怪我ばかりで、嫌になってしまいますわ」
マーヤが愚痴を吐きながら、慣れた手付きでジンの傷を手当していく。
この様子なら、怪我の心配はいらなそうだ。良かった。
俺は改めてジンと向き直る。
椅子に深く座り込んだジンは少し疲れたような、それでいて、眉間に皺を寄せてなにやら深刻に悩む表情を浮かべていた。
そして、その隣には、十歳程の面識もない一人の少年がいた。
「う、うっ……僕は悪くない……悪くないんだ」
少年は余程ひどい目にあったのか、身体を震わせながらうわ言のようにブツブツとつぶやきうつ向いている。
「色々と聞きたいことがる。ジン、なにがあった?」
「……そうですね、どこから説明をすればよいやら。ひとまず、この少年は私が保護しました。偶然でしたが、怪しげな集団にこの少年が捕まってるのを目撃したので救出しました。この傷も、その際に受けたものです」
「なるほど、そんなことが。それで、その怪しい集団というのはなんだ?」
その言葉が、なにかの琴線に触れたのか、鋭い目つきでジンが睨みつけてくる。
「ふん、白々しい。父上は全てご存じなんでしょう?」
「なに、俺が知っている? どういうことだ。そんな奴等に覚えはないぞ」
「まだとぼけるつもりですか。いいでしょう、なら一から説明しますよ。私が追っていた相手は、父上が手を組もうとしていたディズモン伯爵ですよ! そして、その怪しい集団というのも、ディズモン伯爵の手先です!」
「なっ、ちょっと待ってくれ。どういうことだ? なぜディズモン伯爵が人さらいなど」
そんな報告は受けていないぞ。
確かに、ディズモン伯爵がヴァリアンツの領地で薬物を売りさばいる話は聞いていたし、容認もした。しかし、それは俺の領民にはまだ手出しをするなという条件付きだ。最終的な協力関係の決定は先延ばしにして時間稼ぎをしていたはず。
それなのに、何故今こんな事件が起きるのだ?
「腐れ外道貴族の考えなんて私に分かるわけないでしょう。それを暴くために私は奴等を調べていたのですから。まだ詳しい情報は掴めてないですが、奴らが利用しているいくつかの拠点は判明しました。その拠点の一つを捜査していた時に、この少年を発見したんです」
俺は改めて子供を見る。
震えていた子供は、ジンの話を聞いて、その時の状況が蘇ったのか、さらに怯えた様子をみせる。
嘘だ、そんな馬鹿なこと、あってはらない。
この展開はあまりにも早すぎる。
ディズモン伯爵が子供を攫おうとしたということは、目的は十中八九、魔人との契約のために幼い子供の生き血を求めてのことだろう。
しかし、そのイベントは本来なら、ゲームの本編が始まった後、つまりまだ数か月は先におきる出来事だ。俺はそうならないように、保険としてディズモン伯爵への返事を先延ばしにしてきた。
なのにこの結果だと?
ふざけるな、このなのあっていいはずがない。
これも、俺という存在がシナリオを狂わしたせいだからというのか。
「私がこの子を発見した施設には、黒いローブを着た不気味な集団が大勢いました。床には巨大な魔法陣が刻まれており、中央には見たこともない祭壇が置いてあった。そして、祭壇には邪悪な気配を放つオーブが設置されてました。一体、あれはなんだったのか、結局分からず仕舞いでしたが、よからぬ物だというのは直観で感じました」
ジンの説明するその祭壇は、おそらく魔王復活のための贄を集める儀式だろう。
魔人は魔王復活を目論み行動している。生贄には幼い子供の生き血を必要として、魔法陣は子供の血を穢れた魔力へと変換して、その力をオーブにため込む。
そのために魔人は貴族を利用して、生贄を大量に集めようとするのだ。
この辺はゲームで見たことがあるから間違いない。
しかし、そんな物まで既に用意してあるなら、ディズモン伯爵は間違いなく俺の領地で本格的に儀式を始めるつもりなのか。
それだけは阻止しなくてはならない。
幸い、ジンがギリギリで阻止したおかげでまだ犠牲者は出ていない。他に子供が行方不明になったという報告も上がってはない。
まだディズモン伯爵を説得して、計画の遅延を誘う時間は残っている筈だ。
「事情は分かった。ジン、今回のことはよくやってくれた。お前が俺を疑っているのは知っているが、これは本心だ。子供達を救ってくれて、ありがとう。助かった」
また考えることが増えてしまった。
しかし、事前に作戦を考える時間も手に入った。
最悪に事態は避けられたのだ。
俺は感謝の意味を込めて、椅子に座るジンに手を差し伸ばした。
「ふざけるな!!!」
突然、ずっと黙っていた少年が立ち上がった。
「助かっただって!? ふざけるなよ! なにを偉そうに言ってやがる! お、俺は無事だったけどさ……うっぐ」
喉が枯れるような悲痛な叫び声をあげて、その少年は涙をこぼしながら、拳を振り上げて俺に殴りかかってきた。
「他の皆はどうなるんだよ、助かったのは俺だけじゃないか! あのなかには、俺の友達だっていたのに。俺が……一番年上だから守らなきゃいけなかったのに、なんで俺だけが」
小さな拳が、俺の太ももを何度も打ち付けてくる。
治療が終わったマーヤと、ずっと待機していたジェフが少年をとめようとしたが、俺はそれを手で制した。
「これは……どういうことだ。子供は救出したんじゃなかったのか?」
「……いえ、実は……救えたのはその子だけです。他にも数人いましたが、既に深い傷を負ったあとでした。急いで部下に病院へと運ばせましたが、助かるかは……まだ分かりません」
「…………」
「ああ、なんてことを」
「まさか、そのようなことが」
マーヤとジェフは、その事実に悲嘆な声をあげて顔を伏せる。
全員の視線が、小さな少年へと向けられる。
「ちくしょう、うっぐ。どうしてもっと早く助けにきてくれなかったんだよ! あんたら偉いんだろ、貴族なんだろ!? 俺達を守ってくれるんじゃないのかよ……あと少し早かったら皆だって……助かったじゃねーか」
少年は振り上げた手をおろさずに、何度も何度も俺の足を殴り続ける。
まだ幼い少年はとても非力で、俺を殴っても、ぼすん、ぼすんと軽い音が響くだけで、一切の痛痒はない。
けれど、その拳は今まで感じた何よりも重たかった。
結局、俺が甘かったのだ。
ゲームのシナリオに従えば、全員を救える。
たとえ、多少シナリオがずれたとしても、十分な準備をもってすれば対処できる。
そう思っていた。
実際に、ミスリス鉱石を発見した時は浮かれていた。
全てが順調に進んでいると思い込んでいた。
その慢心が、些細な変化を見逃して、この様な事件を招いてしまったのだ。
ゲームの時と、ディズモン伯爵の行動に違いがあるのは、注意を払えば分かったはずだ。そもそも、ゲームのルドルフは悪人で、俺とは違い時間稼ぎなんてせずにディズモン伯爵の誘いを二つ返事で了承したはずだ。
だから、ゲームと現実に違いが生まれるのは当たり前。
本当ならそのことに気が付いて、もっとディズモン伯爵を監視して、密に連絡をとりあうべきだった。
だが、俺はヴァリアンツ家としてのプライドを優先して、奴と関わりたくなくて、避けていた。
ハイネだってそうだ。
結局、俺はあいつが家にいることを受け入れてしまっている。
絶対にハイネは家から出ていかないからと諦めていたのが原因だが、もっと他に方法はあったのではないか?
嫌がるハイネを強引に追い出して、逆らうジンやリアも殴って黙らせれば、いくらでも手段はあった筈だ。
それをしなかったのは、心のどこかで俺が子供達に対する甘い気持ちがあったからだ。
現実とシナリオが乖離してることの原因になっている自覚があったのに、ゲームの登場人物と子供達は違うから仕方ないと言って、逃げているだけだった。
全部子供達が変わったせいだと責任逃れして、結局俺はなにひとつ責務を果たさないでいただけじゃないか。
その結果がこれだ。
目の前にいながら、子供達を救えなかったジンは辛いだろう。最悪な想いをさせてしまった。
そして、ジンの悲しみさえ、この少年の気持ちに比べれば霞んでしまう。
俺は少年の拳を、ただ受け入れるしかない。
これは罰だ。守るべきものを守れなかった領主としての俺と、我が子可愛さに責任を果たさなかった父親としての俺への罰だ。
結局、少年が力尽きるまで、俺達は無言で見守ることしか出来なかった。
――――――――――――――――――――
次回②ターニングポイント 覚醒です。
物語も終盤に入ります。
「っ! おい、傷の深さは? 平気なのか!?」
すぐさま傷口の状況を調べるためにジンに近寄ると、応急処置の準備をしていたマーヤに押しのけられてしまう。
「ルドルフ様、落ち着いてください。怪我はしておりますが、傷は浅く重症ではありません。治療の邪魔ですのでお下がりください」
「お、おう、そうだな。悪かった。負傷と聞いて、つい焦ってな」
どうやら取り乱していたらしい。急な報告だったので焦っていたようだ。
ジンの傷口を観察すれば、刃物で切られたような切り傷があるが、マーヤの言う通り比較的浅いもので、既に血は止まっている。
「はあ、まったく。ヴァリアンツ家の男児は昔から怪我ばかりで、嫌になってしまいますわ」
マーヤが愚痴を吐きながら、慣れた手付きでジンの傷を手当していく。
この様子なら、怪我の心配はいらなそうだ。良かった。
俺は改めてジンと向き直る。
椅子に深く座り込んだジンは少し疲れたような、それでいて、眉間に皺を寄せてなにやら深刻に悩む表情を浮かべていた。
そして、その隣には、十歳程の面識もない一人の少年がいた。
「う、うっ……僕は悪くない……悪くないんだ」
少年は余程ひどい目にあったのか、身体を震わせながらうわ言のようにブツブツとつぶやきうつ向いている。
「色々と聞きたいことがる。ジン、なにがあった?」
「……そうですね、どこから説明をすればよいやら。ひとまず、この少年は私が保護しました。偶然でしたが、怪しげな集団にこの少年が捕まってるのを目撃したので救出しました。この傷も、その際に受けたものです」
「なるほど、そんなことが。それで、その怪しい集団というのはなんだ?」
その言葉が、なにかの琴線に触れたのか、鋭い目つきでジンが睨みつけてくる。
「ふん、白々しい。父上は全てご存じなんでしょう?」
「なに、俺が知っている? どういうことだ。そんな奴等に覚えはないぞ」
「まだとぼけるつもりですか。いいでしょう、なら一から説明しますよ。私が追っていた相手は、父上が手を組もうとしていたディズモン伯爵ですよ! そして、その怪しい集団というのも、ディズモン伯爵の手先です!」
「なっ、ちょっと待ってくれ。どういうことだ? なぜディズモン伯爵が人さらいなど」
そんな報告は受けていないぞ。
確かに、ディズモン伯爵がヴァリアンツの領地で薬物を売りさばいる話は聞いていたし、容認もした。しかし、それは俺の領民にはまだ手出しをするなという条件付きだ。最終的な協力関係の決定は先延ばしにして時間稼ぎをしていたはず。
それなのに、何故今こんな事件が起きるのだ?
「腐れ外道貴族の考えなんて私に分かるわけないでしょう。それを暴くために私は奴等を調べていたのですから。まだ詳しい情報は掴めてないですが、奴らが利用しているいくつかの拠点は判明しました。その拠点の一つを捜査していた時に、この少年を発見したんです」
俺は改めて子供を見る。
震えていた子供は、ジンの話を聞いて、その時の状況が蘇ったのか、さらに怯えた様子をみせる。
嘘だ、そんな馬鹿なこと、あってはらない。
この展開はあまりにも早すぎる。
ディズモン伯爵が子供を攫おうとしたということは、目的は十中八九、魔人との契約のために幼い子供の生き血を求めてのことだろう。
しかし、そのイベントは本来なら、ゲームの本編が始まった後、つまりまだ数か月は先におきる出来事だ。俺はそうならないように、保険としてディズモン伯爵への返事を先延ばしにしてきた。
なのにこの結果だと?
ふざけるな、このなのあっていいはずがない。
これも、俺という存在がシナリオを狂わしたせいだからというのか。
「私がこの子を発見した施設には、黒いローブを着た不気味な集団が大勢いました。床には巨大な魔法陣が刻まれており、中央には見たこともない祭壇が置いてあった。そして、祭壇には邪悪な気配を放つオーブが設置されてました。一体、あれはなんだったのか、結局分からず仕舞いでしたが、よからぬ物だというのは直観で感じました」
ジンの説明するその祭壇は、おそらく魔王復活のための贄を集める儀式だろう。
魔人は魔王復活を目論み行動している。生贄には幼い子供の生き血を必要として、魔法陣は子供の血を穢れた魔力へと変換して、その力をオーブにため込む。
そのために魔人は貴族を利用して、生贄を大量に集めようとするのだ。
この辺はゲームで見たことがあるから間違いない。
しかし、そんな物まで既に用意してあるなら、ディズモン伯爵は間違いなく俺の領地で本格的に儀式を始めるつもりなのか。
それだけは阻止しなくてはならない。
幸い、ジンがギリギリで阻止したおかげでまだ犠牲者は出ていない。他に子供が行方不明になったという報告も上がってはない。
まだディズモン伯爵を説得して、計画の遅延を誘う時間は残っている筈だ。
「事情は分かった。ジン、今回のことはよくやってくれた。お前が俺を疑っているのは知っているが、これは本心だ。子供達を救ってくれて、ありがとう。助かった」
また考えることが増えてしまった。
しかし、事前に作戦を考える時間も手に入った。
最悪に事態は避けられたのだ。
俺は感謝の意味を込めて、椅子に座るジンに手を差し伸ばした。
「ふざけるな!!!」
突然、ずっと黙っていた少年が立ち上がった。
「助かっただって!? ふざけるなよ! なにを偉そうに言ってやがる! お、俺は無事だったけどさ……うっぐ」
喉が枯れるような悲痛な叫び声をあげて、その少年は涙をこぼしながら、拳を振り上げて俺に殴りかかってきた。
「他の皆はどうなるんだよ、助かったのは俺だけじゃないか! あのなかには、俺の友達だっていたのに。俺が……一番年上だから守らなきゃいけなかったのに、なんで俺だけが」
小さな拳が、俺の太ももを何度も打ち付けてくる。
治療が終わったマーヤと、ずっと待機していたジェフが少年をとめようとしたが、俺はそれを手で制した。
「これは……どういうことだ。子供は救出したんじゃなかったのか?」
「……いえ、実は……救えたのはその子だけです。他にも数人いましたが、既に深い傷を負ったあとでした。急いで部下に病院へと運ばせましたが、助かるかは……まだ分かりません」
「…………」
「ああ、なんてことを」
「まさか、そのようなことが」
マーヤとジェフは、その事実に悲嘆な声をあげて顔を伏せる。
全員の視線が、小さな少年へと向けられる。
「ちくしょう、うっぐ。どうしてもっと早く助けにきてくれなかったんだよ! あんたら偉いんだろ、貴族なんだろ!? 俺達を守ってくれるんじゃないのかよ……あと少し早かったら皆だって……助かったじゃねーか」
少年は振り上げた手をおろさずに、何度も何度も俺の足を殴り続ける。
まだ幼い少年はとても非力で、俺を殴っても、ぼすん、ぼすんと軽い音が響くだけで、一切の痛痒はない。
けれど、その拳は今まで感じた何よりも重たかった。
結局、俺が甘かったのだ。
ゲームのシナリオに従えば、全員を救える。
たとえ、多少シナリオがずれたとしても、十分な準備をもってすれば対処できる。
そう思っていた。
実際に、ミスリス鉱石を発見した時は浮かれていた。
全てが順調に進んでいると思い込んでいた。
その慢心が、些細な変化を見逃して、この様な事件を招いてしまったのだ。
ゲームの時と、ディズモン伯爵の行動に違いがあるのは、注意を払えば分かったはずだ。そもそも、ゲームのルドルフは悪人で、俺とは違い時間稼ぎなんてせずにディズモン伯爵の誘いを二つ返事で了承したはずだ。
だから、ゲームと現実に違いが生まれるのは当たり前。
本当ならそのことに気が付いて、もっとディズモン伯爵を監視して、密に連絡をとりあうべきだった。
だが、俺はヴァリアンツ家としてのプライドを優先して、奴と関わりたくなくて、避けていた。
ハイネだってそうだ。
結局、俺はあいつが家にいることを受け入れてしまっている。
絶対にハイネは家から出ていかないからと諦めていたのが原因だが、もっと他に方法はあったのではないか?
嫌がるハイネを強引に追い出して、逆らうジンやリアも殴って黙らせれば、いくらでも手段はあった筈だ。
それをしなかったのは、心のどこかで俺が子供達に対する甘い気持ちがあったからだ。
現実とシナリオが乖離してることの原因になっている自覚があったのに、ゲームの登場人物と子供達は違うから仕方ないと言って、逃げているだけだった。
全部子供達が変わったせいだと責任逃れして、結局俺はなにひとつ責務を果たさないでいただけじゃないか。
その結果がこれだ。
目の前にいながら、子供達を救えなかったジンは辛いだろう。最悪な想いをさせてしまった。
そして、ジンの悲しみさえ、この少年の気持ちに比べれば霞んでしまう。
俺は少年の拳を、ただ受け入れるしかない。
これは罰だ。守るべきものを守れなかった領主としての俺と、我が子可愛さに責任を果たさなかった父親としての俺への罰だ。
結局、少年が力尽きるまで、俺達は無言で見守ることしか出来なかった。
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次回②ターニングポイント 覚醒です。
物語も終盤に入ります。
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