8 / 32
8
しおりを挟む
前の世界にいるときだが、僕はテレビで北海道のまたぎ特集を見たことがある。
またぎは不意にヒグマと遭遇してしまったときの対処方を語っていた。まず、岩や倒木の上に登り、体を広げて自分が大きく見えるようにアピールすべしと。
そうすることによって、ヒグマは相手を巨大な敵と勘違いして本能から戦闘を避けようと逃げ出すらしい。
さらに、またぎはこうも言った。
ビビっては駄目だ。その怯えは向こうに勘づかれる。全身の内側から気合いを吐き出すように力を込めて、睨みをきかせることが大切だと。
なるほど、非常に理にかなっていると当時の僕は感心したものだ。なのでその教えを実行する。
まずは爪先立ちでベンチにあがり、両手を大きく広げて自分の存在をアピールする。さらに、体の奥底から見えない力が溢れだすことをイメージし、不倶戴天の敵を殺すかのような目付きで睨みをきかす。
僕は完全に決まったと確信する。
目の前の巨大な犬は、僕の必殺のポーズを見て、恐怖で震えるあがっている。ブンブンと振っていた尻尾はピタリと動きをとめて、三つの頭を地面に擦り付けて服従をしめす。
なぜかミミィまで同じポーズをとってガタガタ震えてるが深く気にしてはいけない。ちょっと不思議な子なんだ。僕は日頃から鍛えてるおかげで、爪先だけでバランスをとっていてもなんとか持ちこたえることが出来る。
しかし、どんなハードボイルドな男にも限界というものがある。両の足はいまにも崩壊しそうなほどプルプルと震えている。僕は転ばないように、そぉっとベンチから降りて犬の前まで歩いていく。伏せた犬が不安そうに僕を見上げる。
本来、まともに戦えば負けるのは僕の方だ。それも秒で決まるだろう。だというのに、ここまで圧倒的優位に立てているのは、この犬が野生を忘れ、心の牙を抜かれた動物園のペットだからだ。けっして僕が強いからじゃない。皮肉だなと、僕が自嘲気味に鼻で笑うと犬は怯えきったようにクゥーンと鳴いた。
その様子を確認して僕が手に持った棒を振りかざすと、地面に額を擦り付けていたミミィが慌てて飛び起きて、僕のお腹に抱きついてきた。
必死な表情とは裏腹に、まるでやる気のないミミィの貧相な胸が僕の腰に当たる。僕は断然、おっぱいはあった方がいい派に属する人間なので、なんの得にもならないのが残念だ。
「ま、待ってくださいあにきぃ。もう勝負はついています。これ以上はこの子が可哀想です!」
先ほどまでボコボコにやられていたというのにミミィが犬を庇う。もしかして殴りあった先に友情でもみつけたのか?冒険者の中にはそうやって団結力を高める奴等がいるらしいが、僕には一生理解できない類いのものだな。
「なにを言ってるんだミミィ。この犬には、徹底的に上下関係というものを躾なくちゃいけない。また逃げ出したら大変だろ?」
「それは・・・そうかもですが、すでにケルベロスはあにきぃに敵わないと理解しています!!」
そうは言っても僕は木の棒の正しい扱い方をミミィに教えてあげると宣言したばかりだ。一度吐いた唾を飲むなんて、僕の探偵としての矜持がゆるさない。
やめてぇーと言うミミィの声を無視して、予定通り僕は犬の目の前に立って木の棒をもう一度振り上げた。
「えいっ!」
⚀⚁⚂⚃⚄⚅⚀⚁⚂⚃⚄⚅⚀⚁⚂⚃⚄⚅⚀⚁⚂⚃⚄⚅⚀⚁⚂⚃⚄⚅
「えいっ!」
マーロが掛け声とともに木の棒を大きく振り上げた。
ミミィはその光景を見たくなくて目を瞑ってしまう。
もうケルベロスとあにきぃの間で勝敗は決していた。なのにあにきぃはまだ上下関係を躾るために木の棒で顔面をぶっ叩くというのだ。
その残酷な現実にいくらモンスターといえども同情を隠せないミミィだった。
しかし、それは杞憂に終わる。
いつまでたってもケルベロスの顔を叩く音が聞こえてこないので、ミミィは恐る恐る目をあげると、そこには全力で木の棒を遠投するあにきぃがいた。
「「・・・・・」」
ミミィとケルベロスは呆然としながら、勢いよく回転して遠くに飛んでいく棒を眺める。そんなケルベロスの反応にマーロは納得がいかないかったらしく不満げにぺしとケルベロスの顔を優しく叩いた。
「おい、なにやってるんだ。はやく追いかけて持ってこい」
「「「ヴァフ?」」」
ケルベロスは意味が分からないと三つの首をそれぞれ傾げる。
そんは姿を見てマーロは、どういうことだ?おかしいな?とぶつぶつ呟いていたが、やがて何かに気がついたのか、あぁすまん、すまんと言って木の棒をもう二本拾ってきた。
「ハハハ、気がつかなかったよ。お前の場合もう二本必要だもんな」
「あ、あにきぃ何してるんです?」
ミミィが疑問におもって質問してみると、マーロきょとんとした顔をする。
「なにって・・・・躾に決まってるだろ?犬ってのはワンワンと鳴きながら、投げられものをとりにいく習性があるんだよ。こうすることによって上下関係を分からせるのさ」
出来るよね?とマーロがケルベロスに聞くと三つの首が上下にブンブンと揺れる。
「よしよし、じゃいくよ、そらっ!」
マーロが木の棒を投げると、ケルベロスが勢いよく駆け出した。そのスピードは流石というべきで、木の棒が地面につく前に鮮やかなダイビングキャッチでうけとめてみせた。
「お、すごいじゃないか。さぁもう一度いくぞ!」
「「「ヴァ・・ン・ワンワンワン!」」」
ミミィはその光景を白けた目で見つめる。
あの冥界の番犬と恐れられたモンスターが、尻尾を振って木の棒を嬉しそうに追いかけていく。しかも、マーロあにきぃの言う通りに鳴き声をワンワンと無理矢理可愛くしている姿は、上位者に媚びへつらう獣のそれだった。
自分はあんなのに負けたのだと思うと、悔しくてまた涙が出てくる。拳をぎゅっと握りしめてミミィは誓うのだった。もっと修行しようと。
またぎは不意にヒグマと遭遇してしまったときの対処方を語っていた。まず、岩や倒木の上に登り、体を広げて自分が大きく見えるようにアピールすべしと。
そうすることによって、ヒグマは相手を巨大な敵と勘違いして本能から戦闘を避けようと逃げ出すらしい。
さらに、またぎはこうも言った。
ビビっては駄目だ。その怯えは向こうに勘づかれる。全身の内側から気合いを吐き出すように力を込めて、睨みをきかせることが大切だと。
なるほど、非常に理にかなっていると当時の僕は感心したものだ。なのでその教えを実行する。
まずは爪先立ちでベンチにあがり、両手を大きく広げて自分の存在をアピールする。さらに、体の奥底から見えない力が溢れだすことをイメージし、不倶戴天の敵を殺すかのような目付きで睨みをきかす。
僕は完全に決まったと確信する。
目の前の巨大な犬は、僕の必殺のポーズを見て、恐怖で震えるあがっている。ブンブンと振っていた尻尾はピタリと動きをとめて、三つの頭を地面に擦り付けて服従をしめす。
なぜかミミィまで同じポーズをとってガタガタ震えてるが深く気にしてはいけない。ちょっと不思議な子なんだ。僕は日頃から鍛えてるおかげで、爪先だけでバランスをとっていてもなんとか持ちこたえることが出来る。
しかし、どんなハードボイルドな男にも限界というものがある。両の足はいまにも崩壊しそうなほどプルプルと震えている。僕は転ばないように、そぉっとベンチから降りて犬の前まで歩いていく。伏せた犬が不安そうに僕を見上げる。
本来、まともに戦えば負けるのは僕の方だ。それも秒で決まるだろう。だというのに、ここまで圧倒的優位に立てているのは、この犬が野生を忘れ、心の牙を抜かれた動物園のペットだからだ。けっして僕が強いからじゃない。皮肉だなと、僕が自嘲気味に鼻で笑うと犬は怯えきったようにクゥーンと鳴いた。
その様子を確認して僕が手に持った棒を振りかざすと、地面に額を擦り付けていたミミィが慌てて飛び起きて、僕のお腹に抱きついてきた。
必死な表情とは裏腹に、まるでやる気のないミミィの貧相な胸が僕の腰に当たる。僕は断然、おっぱいはあった方がいい派に属する人間なので、なんの得にもならないのが残念だ。
「ま、待ってくださいあにきぃ。もう勝負はついています。これ以上はこの子が可哀想です!」
先ほどまでボコボコにやられていたというのにミミィが犬を庇う。もしかして殴りあった先に友情でもみつけたのか?冒険者の中にはそうやって団結力を高める奴等がいるらしいが、僕には一生理解できない類いのものだな。
「なにを言ってるんだミミィ。この犬には、徹底的に上下関係というものを躾なくちゃいけない。また逃げ出したら大変だろ?」
「それは・・・そうかもですが、すでにケルベロスはあにきぃに敵わないと理解しています!!」
そうは言っても僕は木の棒の正しい扱い方をミミィに教えてあげると宣言したばかりだ。一度吐いた唾を飲むなんて、僕の探偵としての矜持がゆるさない。
やめてぇーと言うミミィの声を無視して、予定通り僕は犬の目の前に立って木の棒をもう一度振り上げた。
「えいっ!」
⚀⚁⚂⚃⚄⚅⚀⚁⚂⚃⚄⚅⚀⚁⚂⚃⚄⚅⚀⚁⚂⚃⚄⚅⚀⚁⚂⚃⚄⚅
「えいっ!」
マーロが掛け声とともに木の棒を大きく振り上げた。
ミミィはその光景を見たくなくて目を瞑ってしまう。
もうケルベロスとあにきぃの間で勝敗は決していた。なのにあにきぃはまだ上下関係を躾るために木の棒で顔面をぶっ叩くというのだ。
その残酷な現実にいくらモンスターといえども同情を隠せないミミィだった。
しかし、それは杞憂に終わる。
いつまでたってもケルベロスの顔を叩く音が聞こえてこないので、ミミィは恐る恐る目をあげると、そこには全力で木の棒を遠投するあにきぃがいた。
「「・・・・・」」
ミミィとケルベロスは呆然としながら、勢いよく回転して遠くに飛んでいく棒を眺める。そんなケルベロスの反応にマーロは納得がいかないかったらしく不満げにぺしとケルベロスの顔を優しく叩いた。
「おい、なにやってるんだ。はやく追いかけて持ってこい」
「「「ヴァフ?」」」
ケルベロスは意味が分からないと三つの首をそれぞれ傾げる。
そんは姿を見てマーロは、どういうことだ?おかしいな?とぶつぶつ呟いていたが、やがて何かに気がついたのか、あぁすまん、すまんと言って木の棒をもう二本拾ってきた。
「ハハハ、気がつかなかったよ。お前の場合もう二本必要だもんな」
「あ、あにきぃ何してるんです?」
ミミィが疑問におもって質問してみると、マーロきょとんとした顔をする。
「なにって・・・・躾に決まってるだろ?犬ってのはワンワンと鳴きながら、投げられものをとりにいく習性があるんだよ。こうすることによって上下関係を分からせるのさ」
出来るよね?とマーロがケルベロスに聞くと三つの首が上下にブンブンと揺れる。
「よしよし、じゃいくよ、そらっ!」
マーロが木の棒を投げると、ケルベロスが勢いよく駆け出した。そのスピードは流石というべきで、木の棒が地面につく前に鮮やかなダイビングキャッチでうけとめてみせた。
「お、すごいじゃないか。さぁもう一度いくぞ!」
「「「ヴァ・・ン・ワンワンワン!」」」
ミミィはその光景を白けた目で見つめる。
あの冥界の番犬と恐れられたモンスターが、尻尾を振って木の棒を嬉しそうに追いかけていく。しかも、マーロあにきぃの言う通りに鳴き声をワンワンと無理矢理可愛くしている姿は、上位者に媚びへつらう獣のそれだった。
自分はあんなのに負けたのだと思うと、悔しくてまた涙が出てくる。拳をぎゅっと握りしめてミミィは誓うのだった。もっと修行しようと。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる