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彼氏ですから
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課外授業が終わり、お昼の12時半に学校を出る。
暑さが先程にも増し、暑すぎる、日差しが痛すぎる。
先程上った坂を今度は、ゆっくりと降りていく私。
「お帰りなさい! 学校終わりました?」
「え!? まだいたの!?」
「はい! 彼氏ですから!!」
ナツオがいた。また公園の木陰から声をかけてきた。
満面の笑みで、私の帰りを本当に待ち望んでいたようだ。
「今更ですが、名前を教えてください!」
ナツオは、ズイッと近付いてきて聞いてきた。
そういえば、ナツオは名乗ってきたが、私は言っていなかった。
私は、たじたじになったまま答える。
「ナナミ、です……」
「ナナミさんですね!」
わぁ!、と言わんばかりに、ナツオは目を輝かせた。
一歩離れて汗を拭い、また口を開くナツオ。
「では、ナナミさん、制服から着替えて、デートにいきましょう!」
「で、デート!?」
「だって僕達、彼氏と彼女ですよ? カップルなんですから、デートするでしょう」
ナツオは、人差し指を一本立たせる。
「一週間。僅か一週間のカップルなんですよ。ちゃんとカップルっぽいことしないと!」
私は、何故か納得してしまった。
「でも、私、お金がないから、あんまり色々と行けないよ?」
「無料の所でデートしましょう! 今日は、今から川遊びです!」
「か……!」
思わず私は、吹き出してしまった。
やはり、中身は小学生中学年くらいらしい。川遊びでどんなデートができるのだろう。
「僕に任せてください! 一週間のプランは、きちんと考えてますので!」
「私の意見は? なしなの?」
「なしです!」
私は、次に大笑いした。
やはり子どもは子どもだ。
「まぁ、今回は私だからいいけど、普通に付き合った人とは、こんな一方的な行動はだめだよ?」
ナツオより長く生きている私は、アドバイスをしてやった。
ナツオは、しばらく地面をじっと見てやったが、ゆっくりと一つ頷く。
「でも、この一週間は、僕のプランにあわせてください!」
「はいはい、わかりました。でも私、今日から今みたいに午前中は学校で時間潰れるから、午後からのデートになるよ?」
「わかりました! 考慮します!」
「よろしくね!」
私は、まだ私の胸くらいの高さのナツオの頭を撫でてやる。
なんだか、だんだん楽しくなってきた。
ここから、私とナツオの一週間限定のカップルがスタートした。
暑さが先程にも増し、暑すぎる、日差しが痛すぎる。
先程上った坂を今度は、ゆっくりと降りていく私。
「お帰りなさい! 学校終わりました?」
「え!? まだいたの!?」
「はい! 彼氏ですから!!」
ナツオがいた。また公園の木陰から声をかけてきた。
満面の笑みで、私の帰りを本当に待ち望んでいたようだ。
「今更ですが、名前を教えてください!」
ナツオは、ズイッと近付いてきて聞いてきた。
そういえば、ナツオは名乗ってきたが、私は言っていなかった。
私は、たじたじになったまま答える。
「ナナミ、です……」
「ナナミさんですね!」
わぁ!、と言わんばかりに、ナツオは目を輝かせた。
一歩離れて汗を拭い、また口を開くナツオ。
「では、ナナミさん、制服から着替えて、デートにいきましょう!」
「で、デート!?」
「だって僕達、彼氏と彼女ですよ? カップルなんですから、デートするでしょう」
ナツオは、人差し指を一本立たせる。
「一週間。僅か一週間のカップルなんですよ。ちゃんとカップルっぽいことしないと!」
私は、何故か納得してしまった。
「でも、私、お金がないから、あんまり色々と行けないよ?」
「無料の所でデートしましょう! 今日は、今から川遊びです!」
「か……!」
思わず私は、吹き出してしまった。
やはり、中身は小学生中学年くらいらしい。川遊びでどんなデートができるのだろう。
「僕に任せてください! 一週間のプランは、きちんと考えてますので!」
「私の意見は? なしなの?」
「なしです!」
私は、次に大笑いした。
やはり子どもは子どもだ。
「まぁ、今回は私だからいいけど、普通に付き合った人とは、こんな一方的な行動はだめだよ?」
ナツオより長く生きている私は、アドバイスをしてやった。
ナツオは、しばらく地面をじっと見てやったが、ゆっくりと一つ頷く。
「でも、この一週間は、僕のプランにあわせてください!」
「はいはい、わかりました。でも私、今日から今みたいに午前中は学校で時間潰れるから、午後からのデートになるよ?」
「わかりました! 考慮します!」
「よろしくね!」
私は、まだ私の胸くらいの高さのナツオの頭を撫でてやる。
なんだか、だんだん楽しくなってきた。
ここから、私とナツオの一週間限定のカップルがスタートした。
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