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残されたごみ
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夕方六時、まだ雨が降っていた。
朝と光景が違うところと言えば、買い物手伝いのロボットの稼働率があがるので、ロボットとすれ違うのが増えたくらいである。
トオルは傘をさし、夕飯のコンビニ弁当を持っての帰路。
朝と同じ道を歩く。
(……あ、やっぱり)
ゴミ置場の前でトオルの足は止まった。
140センチ位のゴミがそのままおいてあったのだ。
『有料粗大ごみです』という貼り紙を添えて。
(……これ、なんなのだろう?)
明らかに目立つそれにトオルは興味を持った。
ゴミ置場のゴミを持ち帰ると窃盗にあたることもあるらしいが、ここには、持ち去り禁止の看板もない。
トオルは興味本位でそのゴミを軽く引っ張ってみる。
「……え?」
そのゴミは、バランスが悪かったのか、トオルの方へと覆い被さってきた。
朝と光景が違うところと言えば、買い物手伝いのロボットの稼働率があがるので、ロボットとすれ違うのが増えたくらいである。
トオルは傘をさし、夕飯のコンビニ弁当を持っての帰路。
朝と同じ道を歩く。
(……あ、やっぱり)
ゴミ置場の前でトオルの足は止まった。
140センチ位のゴミがそのままおいてあったのだ。
『有料粗大ごみです』という貼り紙を添えて。
(……これ、なんなのだろう?)
明らかに目立つそれにトオルは興味を持った。
ゴミ置場のゴミを持ち帰ると窃盗にあたることもあるらしいが、ここには、持ち去り禁止の看板もない。
トオルは興味本位でそのゴミを軽く引っ張ってみる。
「……え?」
そのゴミは、バランスが悪かったのか、トオルの方へと覆い被さってきた。
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