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幼なじみの恋人生活【ショウちゃん】
※念願のお泊り
しおりを挟む「ショウちゃんそろそろ布団敷く……眠い……。」
ユウトがウチに泊まりにきた。
母さんは夜勤でいないから二人っきりだ。
「布団持ってくるの面倒くさいからベッドで一緒に寝よ。」
「えー……狭いよ。」
「ほら。」
一緒に寝るために適当なこと言ってユウトをベッドに引き込んだ。
「ねぇショウちゃん……」
「ん?」
電気を消して横になるとユウトが話しだした。
「ショウちゃん、僕と付き合って幸せになれる……?」
「またネガティブ。」
俺は不安になってほしくなくて、ぎゅうって抱きしめた。
また「付き合えない」とか言われたら俺は取り乱す。
ユウトのことだから不安になっていつまた別れを切り出してくるかわからないし。
「ユウトは俺の幸せなんか心配しなくていいよ。俺勝手に幸せになるから。」
「……」
俺はユウトが一緒にいてくれるだけでいい。
別に上手いご飯作ってほしいとか、デートしたら楽しませてほしいとかない。
ユウトといるとただただ安心する。
「ショウちゃん……」
「ん?」
「僕、ショウちゃんが好きだよ。」
「……」
ユウトが俺のこと好きなのは5歳の時から知ってる。
知ってるけど、今の好きはすごい嬉しかった。
「もう一回言って?」
「もぉ……聞こえてたでしょ……。」
「もう一回。」
「やだ……恥ずかしい。」
「お願い。」
「……す…………すきだよ、」
「誰のことが?」
「ショウちゃんのこと!」
「じゃあちゃんと言ってよ。」
「もぉいい!寝る!」
からかい過ぎて拗ねてしまった。
背中向けちゃったから後ろから抱きついた。
「ショウちゃん重い……」
「やめてほしかったらこっち向いて。」
「ショウちゃん……その条件出してくるのやめてよ。」
プンプンしながらこっちを向いてくれた。
「ユウト、キスしていい?」
「……」
「ねぇ。」
「……」
照れてる。
目反らして口をモゴモゴしてる。
「キスするよ?」
「……」
ユウトがぎゅっと目を瞑った。
(俺にキスされるの待ってる……)
(ユウトも俺とキスしたいって思ってくれてる ……)
そんなこと考えてたら無性にムラムラしてきた。
「ショウちゃん……?」
待ちくたびれたユウトが目を開けて呼びかけてきた。
「んっ」
俺ががっつくようにキスをしたらユウトが声を漏らした。
たまらなくなって短いキスを何度もした。
部屋の明かりがないのも相まって感情が高ぶる。
(もう勃っちゃいそうなんだけど……)
と思ってたらユウトの方もキスをしながら身体をモジモジし始めた。
(え……ユウトもムラムラしてる……?)
(これって一段階上のことするチャンスかも。)
「ねぇユウト……」
「……」
「もっと気持ちいいキスしてもいい?」
「……」
ユウトが目を泳がせてる。
「ユウトが嫌になったらすぐやめるからちょっと試してみよ。」
「うん……」
ユウトが緊張した顔で俺をチラッと見た後、目を閉じてくれた。
俺はユウトに唇を重ねた。
そしてユウトの唇を舌で撫でてみた。
「んっ、」
「……ユウト嫌?」
「……」
ユウトは小さく顔を横に振った。
もう一度唇を深く重ねる。
この間したみたいにユウトの唇を唇でハムって咥えた。
「ん……っ、」
「ユウト……ちょっと口開けて。」
ユウトの口内に舌を入れた。
舌を絡ませると戸惑った反応してた。
「ユウト、舌出して……」
ユウトが控えめに出した舌に自分のを重ねた。
そのまま絡ませて深く口づけあった。
「ユウト、息継ぎして」
「はぁ……ショウちゃんに息あたる……っ、」
「気にしないで。」
俺はユウトの腰を引き寄せて足を絡ませて身体を密着した。
(ユウトのも軽く勃ってる……)
「ユウト……」
「んっ、ん、ん」
またディープキスしたらユウトがさっきよりも声を漏らすようになった。
しかもユウトの腰がへこへこ俺のに擦りつけてくる。
ユウトの気持ちに反して身体は正直だ。
(ヤバい……エロい。)
「ユウト」
「ショウちゃん……っ、」
「大丈夫、怖くないよ。」
経験したことない快感と行為でちょっとパニックになりかけてるから髪を撫でて顔中にキスを降らせた。
「ユウト……俺、ユウトとエッチなことしたい。」
「う……怖いよ……っ」
不安そうにするからほっぺを指で撫でた。
「怖くないよ。ちょっと触るだけ。痛いことしないから。」
「やったことないことされると怖いよ……恥ずかしいし……。」
「さっきの怖かった?」
「怖くなかった……けど、わけわかんなくなりそうだった。」
「気持ちよかったから頭が真っ白になったんだよ。わけわかんなくなってもいいんだよ。」
「僕、気持ち悪いでしょ……?」
「気持ち悪くないよ。可愛かった。」
「……」
「ユウトは俺のこと気持ち悪いって思った?」
「ううん……。」
「でしょ?俺も思わないよ。」
ユウトにまたキスをした。
ユウトもキスを自然と受け入れてくれる。
「……ねぇユウト、もうちょっとだけエッチなことしてもいい?」
「なに……?」
「ユウトのチンコ触って気持ちよくさせたい。」
「え……」
暗いけどユウトが顔を真っ赤にしてるのがわかった。
「なんで僕のに触るの……?」
「ユウトが気持ち良さそうにしてるところが見たいから。」
「……ねぇ」
(ヤバい……拒絶される……)
「僕がショウちゃんのに触ってもいい?」
「…………へ?」
「ショウちゃんが気持ち良くなった方がいいじゃん……」
「……」
(ユウトが俺のチンコ触るの?)
(ヤバい……なんかもうチンコが期待してちょっと頭回らなくなってきてる……)
(いや、でも……)
「ユウト、無理してるならそんなことしなくていいよ。」
(これエッチを楽しもうっていう普通のお誘いじゃない……絶対何か面倒くさいこと考えてる……「ショウちゃんに何かしてあげなきゃ!」とか)
(でも「エッチ怖い!もうしたくない!ショウちゃんとは付き合えない!」とか言い出しかねないから冷静にならないと……)
「僕……別に無理してないよ。」
「本当に?」
「うん。」
「じゃあお互い気持ち良くさせるのはどう?」
「どうするの?」
「俺がユウトのを気持ち良くするから、ユウトはそれ真似して俺のに触って。」
「……でも僕ショウちゃんに見せたくない。」
「何を?」
「……ちんこ。」
「……」
(こいつ、チンコって言うだけでこんな可愛いのかよ)
「見ないようにやるから……触ってもいい?」
「……」
ユウトが頷いてくれた。
俺は仰向けに寝転がるユウトの上に股がった。
「ユウト、怖くない?」
「怖くないよ。」
俺の方が不安がってるの悟られたのか、ユウトが優しい声で頬を撫でてくれた。
「ユウト」
俺が顔を近づけたらユウトが目を瞑ってキスを受け入れてくれた。
ちゅっ……ちゅ、
(ユウト、息継ぎしてる……可愛い……)
キスしてるとユウトが首に手を回してくれた。
ユウトに受け入れられてるって思ったらさらに興奮してきた。
俺は股間をユウトのものに押し当てた。
「んんっ」
ユウトが鼻から声を漏らした。
俺は力強く腰を揺らしてユウトのものをさらに刺激した。
「ぁっ、ショウ、ちゃん……っ」
「ユウト、いや?」
「気持ちいい……っ、」
「……っ、」
(ヤバい……俺今ユウトとエロいことしてる……)
「ユウト、ズボン少し下げるから腰上げて。」
「んっ、」
布団の中でユウトのズボンとパンツを腰まで下げた。
「ぁっ、ショウちゃん……っ」
ユウトのに触れるとユウトが快感で顔を歪ませた。
くにっ、くに、
ユウトの先端を親指で撫でて、指を輪っかにしてしごいた。
(我慢汁出てきてる……)
「あっ、んっ、」
ユウトの腰がへこへこ上下する。
ユウトが俺の指で快感を得ようとしてる姿は想像の何倍もエロかった。
下半身にどんどん熱が集まってくる。
「ユウト、気持ちいい?」
「うぅ、ショウちゃん……っ、」
くちゅ、くちゅ、くちゅっ
「僕も触る……っ、」
ユウトがお腹に触れてきたからチンコがびくびくって反応した。
「ユウト……ここ、」
「あ……」
自分のズボンとパンツを少し下ろして、ユウトの手を自分の股間に持ってきた。
「ショウちゃんの硬くなってる……」
「ユウトとエッチなことしてるから……」
「……どう触ったらいい?」
「握って……」
「こう?」
「うん、もっと強く握って。」
「……」
「そのまま上下に動かして。」
ユウトの手がズルッズルッと俺のをしごいてる。
俺もユウトの手に緩く腰を振ってしまった。
気持ちよくてたまらなくてまたユウトに深いキスをした。
舌が絡まりあって唾液が溢れてくる。
お互い口の周りをびしょびしょにしてわけわかんなくなるくらい興奮していた。
ユウトのと自分の、それからユウトの手をまとめて握った。
「ユウト……っ、」
「うっ、はぁ……んっ、ショウちゃん……っ、」
「ユウト強く握ってて……っ」
「んっ、」
俺はユウトの手をオナホにして正常位でセックスするみたいにそこに腰を押し付けた。
二人の熱く硬くなったものが擦れあってめちゃくちゃ気持ちいい。
「あっ、あ、んっショウちゃん、出ちゃう……、」
「何が出るの……?」
「んっ、精子出ちゃう……っ!」
ユウトの言葉に煽られてユウトの首に顔を埋めながら必死で腰を振った。
(マジでセックスしてるみたい……)
「ぁっ、ん、あ、あっ、あっ」
「ユウト……っ」
ユウトは喘ぎ声を抑えられなくなってる……。
ユウトのいつもより上擦った声が腰に響く。
「ショウちゃん……っ!」
「イっていいよ……?」
「うっ、うぅ……っ!!」
「んっ……」
びゅるるるっ……びゅっ
お互い吐精した。
「あ……はぁ……あ……」
「はぁ……はぁ……」
ユウトは快感から吐息と一緒に喘ぐ声が漏れてる。
俺はユウトのおでこに唇を触れさせた。
「ユウト……このままだと気持ち悪いでしょ?ティッシュで拭いていい?」
ユウトは恥ずかしいのか顔を腕で隠したまま頷いた。
俺はユウトの腹と股間に出された白濁をティッシュで拭った。
刺激されるのかユウトは膝を立てて内股になって鼻から吐息を漏らしていた。
その姿がエロくてまたムラムラしてきたけど自分を制御した。
自分のも拭って換気のために窓に向かった。
(ユウトとエロいことした……)
こういう時大抵賢者タイムがくるけど俺は喜びと興奮の方が勝っていた。
(ユウト、エッチするとああなるんだ……)
(ちょっと不安そうなユウト可愛かった……)
(「ショウちゃん」って何回も呼んでたの可愛かったな……)
“ガチャ……”
「え?」
ドアが開く音が聞こえて振り返ったらユウトがいなかった。
“カチャ……”
次は玄関のドアの音が聞こえて俺は血の気が引いた。
(ユウト帰ったのか?!?!)
慌てて玄関を出ると靴を握って廊下を走るユウトの姿が見えた。
「ユ……っ!」
深夜だと言うことを思い出して叫ぶのを留まらせた。
ユウトの後を追ったけど、ユウトは自宅に入ってすぐ鍵を閉めてしまった。
「……」
(ヤバい……)
(ヤバい……!!)
ユウトに嫌われたかもしれない……。
俺は数分前のワクワクと興奮が一気に冷めてしまった。
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