二面性男子の大恋愛

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中編

ライバル登場

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毎日過ごす内にタケくんも打ち解けてきて、距離も縮まってきた気がする。偶然にも趣味が合って話題は尽きなかった。

 けど、気づいてしまった。
 タケくんには俺のような胸の内にこもる熱がない。タケくんにとっては所詮俺は“再会できたただの友だち”なんだろう。

(通じ合えた気がしたけど……俺の長年抱えてた想いはタケくん本人にもわからないんだろうな)

 俺はタケくんに見捨てられたと思って絶望したし、感情が死んでしまった……でも今はタケくんに再会して行き場のない熱を抱えてる……なのにタケくんはただ再会を喜んでるだけ。

(タケくんも焦がれるような切ない気持ち抱えてよ……)

「……」

(そうか……タケくんにも同じ気持ちになってほしいんだ)

(じゃあ告白させて振るとか?)


「……」


(いや、絶対無理だ)

(それでタケくんに見放されたら人生終わる)

(もうタケくんのいない人生とか考えたくない……)

 よし……告白させて、考えさせてほしいって保留にしよう。焦らして焦らして、熟したタイミングで両想いになればいい。そしたらきっと同じ気持ちになれる。
 もっともっとタケくんの心の深い場所に存在したいんだ。

(文化祭までに告白させる……)

 文化祭で完全に想いが通じ合うようにことを運べば……タケくんの心に忘れられない感動を刻むことができるはず。

 タケくんに俺と恋人になりたいって切望してほしい……。
 タケくんに「恋人になれてよかった、ずっとずっと一緒にいたい」って思ってほしい。

(タケくんを文化祭までに落とす……)



 決心した俺はまずタケくんを放課後デートに誘ってみた。
 意識してもらうためにいつもより距離を詰めてコミュニケーションを取った。
 デートの最後は二人の想い出の場所であり、イルミネーションが輝くロマンティックなスポットに誘って完璧なひと時になったはずだ。
 タケくんの心を奪いたい……そう思ってカッコ良さを演出しようとするけど、懐かしそうに辺りを眺めたり、キラキラした瞳で夜景に見惚れるタケくんを見ていたらタケくんを好きでたまらない“素の自分”が前に前に前に出ようとしてしまう。

(今すぐタケくんに思いの丈をぶつけたい……そのまま抱きしめてキスしたい……)

 想い出の場所でイルミネーションに照らされてキスしたら忘れられない想い出になるはず。


「……昔も一緒に見たよね、この光景」


 タケくんが少し下から顔を覗きこんで、そう呟いた。
 瞳に光を含ませて、いつもより感情的な表情に見えたから思わずドキッとした。
 自分の腕の中に閉じ込めてしまいたい衝動を堪えて紳士的に笑顔で取り繕った。

「覚えててくれた?」
「うん。『また一緒に来ようね』って約束も覚えてる」

(タケくんもちゃんと覚えててくれた……)

「嬉しい。約束覚えてくれてたことも、また一緒に来れたことも」

 タケくんがいつもより熱い視線で見つめてくるから紳士的に振る舞うのも限界だった。気づいたら表情から気持ちが溢れていた。
 照れたみたいに俯くタケくんを見てるとよりいっそう取り繕うことができなかった。

(こうやって二人でたくさん思い出を分かち合いたい……)

 お互い浮ついた空気で電車に乗り込んだ。
 帰宅ラッシュで混み合った車内は俺たちの距離を縮めてくれた。
 タケくんを扉側に立たせて、人の密集から保護した。頭を下げればキスできる位置にタケくんのおでこがある。タケくんが大人しくなってしまったから構いたくなる。

(恋人になったらこの丸くてかわいいおでこにも、ほんのり赤いほっぺにも、控えめな唇にもキスすることができるんだな……)

「宮島くん……」
「は、はい……っ、」

 俺のこと恋愛対象だって意識してほしくてわざとタケくんの耳元で名前を囁いた。
 タケくんの息遣いがわかるほどの距離だ。
 首筋に顔を埋めて自分のものだって証を残したい……、そんな気持ちをグッと奥底に閉じ込めた。

「時間が合う時は放課後一緒に帰りたい……」
「うん……」
「これまで一緒にいられなかった分取り戻したいんだ」

 タケくんが顔を上げて見つめ返してきた。

(一緒にいられなかったことも二人のプラスに変えたい)

「俺も一緒にいたい……」

 俺の気持ちを慮る穏やかな表情でタケくんが応えてくれた。

「本当?」
「一緒にいろんなもの見たり、味わったりしたい」
「うん、俺もだよ。今度また一緒に出かけよう」
「うん!」

 ちょっとだけタケくんと気持ちが通じ合えた。
 タケくんの優しさに触れると純粋だった頃の自分に戻るような心が洗われる感覚と、タケくんを手放したくない、もっともっと深く繋がりたいっていうドロドロした感覚、真逆のものが同時に押し寄せてくる。

(今日はタケくんとの関係が一歩前に進んだ気がする……)

(次はどこに連れて行こうかな……)

(タケくんはどこに行きたいかな?)

(昼休み二人で話し合うのも楽しいだろうな……)

(タケくんの楽しそうな顔もっともっと見たいな……)

 その日は心が温かく穏やかで、スッと自然に眠りに落ちることができた。



⸺⸺⸺⸺⸺⸺⸺⸺⸺⸺⸺⸺⸺



「宮島くん、一緒に組もう」

 翌日の体育の準備体操でいつも通りタケくんに声をかけた。

「えっと……、長瀬くん本当ごめん!!今日……別の子と組んでもいい?」
「え……」


 は……?

 俺以外に相手いるの?
 ていうか、俺以上に組みたい相手なんかいるの??


「いつも誘ってもらってるのにごめん!今日から登校してきた幼馴染がいて、まだクラスに馴染めてないから俺が一緒に組んであげたいなって……」


 誰、そいつ。

 幼馴染……?

 俺とほぼ同じステイタスってこと?

 いや、俺とタケくんの関係は特別なはず。

 何急に俺とタケくんの世界に現れてるんだよ。

 ていうか、俺からタケくんとの時間を奪うな……。


「タケちゃん一緒に組も~……って、あれ?もうペア決まってた?」


 何かヒョロっとしたのっぽの素行の悪そうなわけわからない男がタケくんのこと“タケちゃん”とか呼んでそばにやってきた。


(こいつ……要注意人物だ)


 タケくんに視線を移すと困った表情で俺を見つめてきた。
 タケくんを困らせちゃダメだ……ここで譲らないと『扱いが面倒くさい距離を置かなきゃいけない人間』と認定されるかもしれない。
 タケくんが望んでることをやらないと……タケくんだって本当は俺と組みたいけど、コイツを邪険にできないから今回はコイツと組むんだ、そう思おう。
 俺はタケくんの一番の理解者でいないと。

「わかった。俺別の子と組むよ」
「ごめん、本当ごめん」
「気にしすぎだよ」
「ありがとう」

 タケくんが眉毛をハの字にして笑ってお礼を言ってくれた。
 いいよ、俺はタケくんにもっと打ち解けてほしいから……こんなの我慢する。
 これから恋人になったタケくんとできることを考えたら体育のペア1回譲るくらいどうってことない。

 その後体育の授業中ずっとタケくんが申し訳なさそうにこっちをチラチラ見てきたから俺はちょっと満たされた。タケくんはアイツより俺のこと考えてくれてる。本当にかわいいな。
 俺はその事実を噛みしめてこの件を受け流すことにした。


 そして昼休みいつも通りタケくんの元に行くと、我が物顔でタケくんと昼食を取ろうとしてる邪魔者がいた。

「長瀬くん、ごめん!俺の友だちも一緒に食べてもいいかな?」
「……うん、いいよ」

 頑張って笑顔を作った。
 タケくんが俺を見て神妙な顔してるから上手く取り繕えてなかったかもしれない。

「長瀬くん、こちら俺の幼馴染のリョウジ……今苗字なんだっけ?」
「米山」
「米山リョウジ。リョウジ、こちら俺の昔馴染みの長瀬くん」

胸がざわついた。

(そいつのことは“リョウジ”って呼ぶんだ……)

 いや、ずっと思ってたけど何で俺のこと“コウちゃん”って呼んでくれないの?“長瀬くん”ってよそよそしくない?なのにコイツのことは“リョウジ”って……。

「昔馴染みって何?」

 邪魔者がタケくんに尋ねた。
 お前の知らない特別な関係だよ、て内心で悪態をついた。

「昔通ってた空手道場の友だちなんだ」
「あぁタケちゃん行きたくないって泣いてたやつ?」
「別に行きたくなかったのは最初の方だけだし」

 え、

「……二人はそんな昔からの付き合いなの?」
「そう。リョウジとは幼稚園と小学校が一緒だったんだ」
「中学は違うの?」
「うん、リョウジとも高校で再会したんだよね」

 コイツともブランクがあるのに何でコイツだけ愛称で呼ぶの????

 タケくんにとって俺ってそんなに遠慮する相手なの????

 ……俺が再会した時覚えてるって返してたら“コウちゃん”って呼んでくれた……?

 だとしたら最悪だ。

 やっぱりアレは最悪の行いだった……。

「リョウジそれで足りるの?ていうか毎日コンビニ?」
「んー朝準備するのめんどーだし」
「確かに」

 何か二人で慣れたようにポンポン会話が弾んでるのもムカつく。コイツがタケくんに心配されてるのもムカつく。

「タケちゃんは弁当自分で準備してるの?」
「ふふっ実はこれ俺が作ったやつなんだよ」

え?

「え、タケちゃんの手作り?!食わせて!!」
「いや、コンビニ飯の方が美味しいよ!!」

 コイツ図々しい……ただでさえタケくんからの恩恵をたくさん受けてるくせに。

 ていうか、

「俺も食べたい」
「……どうぞ……本当に美味しくないよ。昨日の残りだから固くなってるし」

 タケくんは渋々お弁当を差し出してくれた。
 タケくんの手料理を食べられることに心臓がドキドキしはじめた。でもまごついていられない。
 アイツよりも先にタケくんの手料理を食べたかった。だから先におかずに手を伸ばした。

「いただきます」

 タケくんが作ったきんぴらごぼうを口に含んだ。

(あ……美味しい……この味好きだ)

「美味しい、この味付け好き」
「本当に?えへへ」

 タケくんがニコニコ俺を見つめてくれた。

(あー幸せだ……)

 二人だけで通じ合った気がして心が穏やかになっていく。
 タケくんとまたデートしたいな。こうやってのんびり二人っきりで見つめ合って過ごしたい……。

「タケちゃん、俺箸ないからあーんして」
「「は?」」

 一気に現実に引き戻された。
 突然の爆弾発言に取り繕えなかったから、タケくんも驚いた顔でこっちを見てる。

「ごめん。男同士でそういうことするの見たことないから驚いた」

 苦笑いでそう返した。

「タケちゃんは抵抗ないでしょ?回し飲みとか昔したじゃん」
「はいはい」

(は……?)

(聞き捨てならない……)
(コイツ、タケくんと間接キスしたってこと……?)
(コイツ……どれだけ俺を怒らせ、)

 タケくんがおかずを取ってそいつの口元に運ぼうとしてる。

(タケくんやめて……、タケくんやめてお願い!!)

 心の中で叫んだけど全然届かなくて、そいつが見事にあーんされてるのをただ呆然と見つめていた。

「うま」
「ありがとう」

(今のやり取りも親密な感じがする……ムカつく……)

(タケくんを俺だけのものにしたい。)

(あーんも俺だけにしてくれたらいいのに……こんな奴なんかに……)


ーーカランッ……

 タケくんのお箸が床に落ちてしまった。

「箸洗ってくる」
「いってらっしゃい」

 感情を押し殺して笑顔でそう伝えた。

(コイツと二人とか最悪だ……)

「長瀬俺のこと嫌い?」
「……」

 突然尋ねられて思わず「嫌い」と答えそうになった。

「タケちゃんのこと特別に思ってそうだもん。俺のこと邪魔なんでしょ?」
「タケくんは特別だけど、米山のことは嫌いとか邪魔とか思ってないよ」
「へぇ」

 ボロを出すわけにはいかない。タケくんと結ばれるためには、コイツの前でも取り繕う必要がある。
 それなのに、米山がニヤニヤしてきてムカつく。

「タケちゃん泣かしたら容赦しないよ」
「米山こそタケくんのことぞんざいに扱ってるなら俺許さないから」
「そんなことしないよ。タケちゃんは大事な人だから」
「……」
「な、なんの話?」

 気持ちが刺々しくなってたけどタケくんの前髪がピコって跳ねてるの見たら何か緩んでしまった。

「タケちゃんはおバカさんって話してた」
「え?!」

 タケくんが確かめるように俺をチラッと見た。

「俺はそんなこと思ってないよ」
「よかった……」

 コイツはタケくんと俺の障害になる。
 タケくん自身に俺との二人っきりの時間は貴重で特別だって気づかせないと。

 放課後米山に先を越されないように即座にタケくんを迎えにいって、何とか二人で帰ることができた。

(米山、タケくんのこと『大事な人』って言ってたけど……付き合ってるとかないよな?)

 胸の中がぐぅっと嫌な動きをした。


「今日、体育の時間もお昼もごめんね」


 俯いて黙っていた俺の顔をタケくんが申し訳なさそうに覗きこんできた。

「リョウジ社交的だからすぐ友だちできると思うからそれまで付いててあげてもいいかな?」

 本当は嫌だ。けどタケくんの気持ちを尊重しなくちゃ……けど、ちょっと俺の気持ちもわかっててほしい……。
 タケくんが昔のままならちょっと甘えたって受け止めてくれるはず。

「うん。けど、」
「どうしたの?」
「宮島くんの隣取られちゃったみたいで淋しいな」
「え?!いや、俺の隣とか別に大したことないって……へへっ」

 タケくんが少し頬を赤らめて謙遜する。

(大したことあるんだよ)

「……俺には重要なんだよ」
「?」

 タケくんに気持ちが伝わらないもどかしさから俺はその場で立ち止まった。

「米山には渡したくないな」
「へ、え、」

 米山に奪われたくない焦燥感が先走って思わず本音が出てしまった。そしたら自分では制御できなくなっていく。

「……宮島くんは俺より米山がいい?」
「え、そういうの考えたことない……!比べられないっていうか、」
「……」


(比べられないんだ……俺は絶対タケくんを選ぶのに……)


「俺にとっては2人とも俺を一人ぼっちにしないようにしてくれた恩人だから、どっちも大切にしたい」


(なんだよ……、)

結局、俺って……タケくんにとって特別じゃないんだ。

俺にとってはタケくんだけなのに、タケくんには俺も米山も同じなんだ……。


「けど、リョウジに対する気持ちと長瀬くんに対する気持ちは違うから……」
「どう違うの?」


 タケくんからの期待させる言葉に思わず身を乗り出して尋ねてしまった。


「あのね、その……」
「……」
「なんていうか、リョウジはみんなでバカ騒ぎした記憶とか、何か妙に馬が合う友だちって感じなんだけど……長瀬くんは人生の節目にいつも胸の中にいてくれた人って感じなんだよね」


(俺、ちゃんとタケくんの心の中に存在できてたんだ……)


「長瀬くんのことは他の誰かと比べられないくらい特別に想ってるよ……」


 その言葉を聞いて柄にもなく泣きそうになった。
 あの頃からずっとずっと胸の中にいたのはタケくんも一緒なんだ……。

 タケくんに見捨てられたって思ってた期間は本当に辛かったけど、本当はタケくんもずっと俺を想っててくれたんだって知れた。

 不意にタケくんが俺の手を握った。
 驚いて見つめ返すと俺を許してくれるような優しい笑顔を向けてくれた。


(昔からこうなんだ……)


 タケくんは俺の心をさらけ出させてくれる優しさがある。


(あの頃もタケくんの優しさに救われたんだ)

(だからタケくんに心奪われたんだ……)


 タケくんへの気持ちを再確認して手を握り返した。
 その時俺の心は喜びで満たされていて気づかなかった……、タケくんの笑顔に曇っていたことに。


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