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変身

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ある過疎化した町

ほぼゴーストタウンと化した、この町は犯罪の温床になっていた

ここに一人のエッグの持ち主がいる、名前は暗藤

根暗で人とは関わらず、いつも一人、そんな彼にオベロン星人が攻めてきた、あの日、エッグが降りてきた

だが彼は、それを使う事はなかった

人を助ける気なんて無かったからだ、周りが自分にしてきた事を考えれば当然だと思っていた

エッグの持ち主が使用しなければ、頭に光の輪が現れ、エッグが顔の横辺りに浮遊し始める

エッグ持ちと一発でバレてしまう様になっていた

暗藤は、隠れながら生活をしていた、元々犯罪が日常茶飯事の、この町。やりようは、いくらでもある


そんな生活をしていた時、遠くで大爆発が起きた

その方向を見ると

その空には、一人の女が浮遊していた

女は若く、年齢は10代、黄色やオレンジ色を基調としたドレス、目元だけを隠すマスク

そして手にはメカニックな杖が握られていた

例えるならアニメに登場する魔法少女の様な姿だ

女は「ホント臭いわね、ゴミ共が」と呟いていた


暗藤は、巻き込まれたく無いとコソコソ逃げようとするが、その女は暗藤を見て、一直線に向かって来て、目の前に降りてきた

女は

なんで、エッグ持っててオベロン星人と戦わなかったのか

と聞いてきた


暗藤は、しらばっくれようとしたが


女は、暗藤の頭の上の輪を指差した

暗藤は、そうだった!、と思い出した


女は話す「まっ、いいわ。光天寺さんが、統率の取れない奴は粛正か、処分だって」

暗藤は、光天寺が誰かは知らないが、やっぱり世の中、集団行動出来ない奴はそういう扱いかと沈んでしまった

目の前に居る自分に殺意を持った相手、沈んだ気持ち

もう、どうでもよくなった暗藤は、初めてエッグを使用した


すると、暗藤の体が灰色のメカニックな犬の様な姿に変わった

灰色のメカニックな体、所々が薄い赤紫色に発光しており、尻尾の先端は刃となっている

二足歩行、手は5本指、鋭い刃状の爪。まるで、ロボットの様だ

戦う気を見せた暗藤に対し、女も戦闘態勢に入る。やはり熟練度の差か、女が先手を取った

女の杖の先端から光が放たれた。さっきの大爆発。威力は、かなりの物だと考えられる

躱し損ねた暗藤は半身を持っていかれた



残った部分の体がボコボコと膨らみ、失った部位を瞬時に再生した

これには、女も「はあっ!?」と起こった事に理解が追いついていなかった

その隙に暗藤が鋭い爪で仕掛ける、杖で、なんとか防御する女

お互い両手が塞がった状態になってしまった

暗藤の尻尾が女を襲う。だが、これも杖から伸びた光で阻まれてしまう



尻尾の先端の刃がパカっと開き、弾頭が産み落とされた

弾頭は爆発

暗藤は軽傷だったが、女はマスクが半壊、顔に火傷を負ってしまった。それ以外はダメージがほとんどない様だ。

顔に火傷を負った女は激高し、撤退していった。





















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