2人

名も知らぬ素人

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知らない部屋

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ボクは、知らない部屋で目を覚ます

昨日あった事を思い出して状況を整理する

アキラ「確か昨日、手を引かれて」

アキラ「その後?・・・アレ?どうなったんだっけ?」

その時、部屋の戸が開いて、昨日の女性が様子を見に来た

リョウ「お、目、覚めてるね」

そして、ボクは、その人と朝食を一緒に取った

そしてリョウは着替えを始める

リョウ「あ、別に気にしなくていいよ」

リョウが脱ぐ。身につけてる下着から男であることに気づいた

アキラ(男の人だったんだ)

リョウ「昨日、あそこで何があったの?」

そう聞かれ

ボクは、昨日の出来事を思い出す。

体に寒気を感じ、体が震えた

リョウは、何かを察したのか、話題を変える

リョウ「家は何処?」

ボクは、聞かれたことで、ある事を思い出し、顔が青ざめた

ボクの親は厳しく、特に父親は内気なボクに対し、「常に男らしく居ろが」口癖で

その為、運動部に入り、無理に、男らしい様に装っていた

今回の騒動は、まだ親には伝わっておらず

無断外泊した、今回の一件で、そこまでバレてしまうのではないかと、考えると、吐きそうになった

気まずくなった雰囲気を察したリョウの行動は

リョウ「そうだ、一緒にお風呂入ろう」

アキラ「へ?」

そして、リョウに促される様にお風呂場に

リョウ「ほら、体、洗ってあげるから」

体を洗い終わると、ボクはリョウに、もたれ掛かる様に湯船に入る

リョウ「どう?」

ボクはリョウの肌と、お湯の温かさで安心を感じていた

リョウは「よし、よし」と頭を撫でる

ボクは、声を出して泣いていた

そこには、学校での事、昔からの家庭での事、諸々が詰まっていたのかもしれない

風呂から上がると、リョウは化粧を始めた

リョウ「これから、どうする?」

リョウ「仕事行くけど、部屋に一人置いてく訳にもいかないし」

リョウ「着いて来る?、それとも他で時間潰す?、それとも帰る?」

アキラ「え・・・と、着いて行きます」

ボクには選択肢が無かった

今更、帰れないし。

これは甘えかもしれないが、離れたくなかった

リョウ「オッケー」

そして支度を終えたリョウと一緒に、玄関を出た











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