転生したらホモに溺愛された件について

女の子登場

〜違和感〜

城に戻ると、アル達が近づいてきた。
「そんな慌てて…え、ルカ？」
「事情はあとで話すから、」

ここは怪我人が多いから設備がいい。
早足で医務室へ行くと、ルカの容態をみて慌ててベットに運ばれていく。

「とりあえず血を止めて、」
「こんな…」
4人がかりで治療を始めてくれた、俺達は邪魔になるからって部屋の外で話し合いになった。

「ここまで来てもらって悪いんだけど、俺達話したいことあるから帰ってくれる？
ごめんね」
「私…バチが当たったのかな」
ぼそっと俯いて何か呟いたけど

「ごめん、聞こえなかった。」
「…何でもないですよ、わかりました。」
俯いた顔を笑顔でパッと向けてきた。

「ルカが目を覚ましたら教えるね」
はいと返事をして、帰っていった。

「で、なにがあった？」
「悲鳴が聞こえて見に行ったら、ルシアと血まみれのルカがいたんだ。」
「ルシアが何かしたのか？」
「ついに拗らせたか、」
最後のエミルの発言は無視しよう…

「いや、違う女がナイフ持ってて、通り魔だと思ったけど…多分違った」
ルカに知り合いがいる気配はなかったし、でも…あの目は、、

「まぁ、そいつは捕まえたんだろ？
ルカが目覚めたらそいつに拷問でもすりゃいいだろ」
「エミル…あなたって言う人は、、まぁルカを傷つけたのですし賛成ですね」
「おい、お前もかよ」
はぁ…サイコパスばっかだなぁ。

あと…もう一つ引っかかった、
ルシアの別れ際の雰囲気に違和感を感じて、モヤモヤする…。
うんうん悩んでいると

「あいつ…死んだりしないよな、、？」
「かなり傷深いように見えましたし、心配ですね。」
「うん。それに先生達出てこない」
3人が心配そうにドアの向こうを眺めてる。

（こんな状況で何違うこと考えてんだよ、俺のばかやろう。
あぁ、もう…）