転生したらホモに溺愛された件について

騎士団の基地

〜夢の中の僕〜

「あはははは！！おねーちゃん！」無邪気に笑う子供。その子の手を微笑みながら手を取る少女
すると一気に真っ暗になりポツンと子供は1人になる。「…おねーちゃん？」
暗いよ助けてよ…出して！何度も叫んでるのに…
どこにいるの？おねーちゃん

遠くに少女が申し訳なさそうに笑いながら離れてく…少年は必死に追いかけるけど見えなくなる
すがるように手を伸ばす。
誰かの温もりを感じた…心地良くて優しくてこの温もりを僕は知ってる

『………』
目を覚ましたら広い天井
悲しい夢を見た気がする……
起き上がるとポタポタ水が落ちてく『はは…なんでだろ…涙が止まらないなぁ』

拭いても拭いても止まらない
落ち着け大丈夫だから…と自分に言い聞かせれば止まる
考えることをやめれば辛くない

いつもそうだ
一番楽になれる解決策

コンコン
「おはようございます。昨夜はよく寝られましたか？」
『あ、はい。ありがとうございます』
え、この執事ノックしながら入ってきた…
ノックの意味あるのかな

「なにか不具合がありましたら遠慮せず仰ってくださいね。皆さ集まってるのでルカ様もいきましょう」

「ありがと…ございます」
僕はボーとしながらついてく