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次の日、今日はオリーブの屋敷でお茶会となった。わたくしの屋敷でもよかったんだけれど、お邪魔虫が二人乱入して来る可能性があったので、無理を言ってお願いしたのよね。
今日の参加者は、わたくしとオリーブ、それにブライアン。まあ、いつもの面子ね。
「そういえばオリーブ、シアバターを使った保湿クリームを作って見たのよ。ちょっとシアバターを作るのが手間がかかるから少しの量しかないのだけれど……」
「わあ! ぜひ使わせてもらえる? それからお店にお試し用としておいてみるのもいいね」
「その辺はお任せするわ。一応、シアバターの生産さえできればすぐにいけると思うのよ」
目をキラキラ輝かせながらメモ帳を取り出すオリーブは流石ね。何か新しいアイディアはないかと常にメモ帳とペンは持ち歩いているみたいなのよね。さすがとしかいえないわ。
そこからわたくしは保湿クリームの作り方をオリーブに教える。周りにいる侍女やメイドたちも興味があるのか聞き耳を立てているわ……
「あなたたちも試してみます?少しだけですけれど……」
「いいんですかっ? ぜひ!」
目をキラキラさせる彼女たちをみていると微笑ましいわ。こんなにも興味を持っていただけるのは嬉しいわね。
まあ、使用人といえば家事をするから、肌荒れが気になるものね。わかるわぁ。わたくしも前世では洗剤や水でよく手荒れを起こしていたもの。
まだまだ需要がありそうね。
「ところでアリア。俺まで呼んだってことはなんか用事があったんじゃないか?」
ああそうだったわ。わたくしの目的の一つをすっかり忘れてたわ。こっちが本題のようなものだったのに。
「そうなのよ。あなた王宮へはたまに行っているのよね?」
「そうだね。アリアほどじゃないけど」
ふふ。二日に一回は遅くまでいるものね。そう言われてみれば学園に通っている段階でこんなにも王宮でお仕事している人なんて王族以外いないわよね。
はあぁ。思い出したらため息が勝手に出るようになってしまったわ……
「王太子殿下と、わたくしを繋げたりできない?」
「王太子殿下……? なんで? 俺一応イアン殿下の同級生だからって理由で行ってるから会ったこともないかも」
「そうよねぇ……」
「アリアの方が近いんじゃないか?」
まあ、そうよね。王宮にいく機会が多いし、弟の婚約者だものねぇ。わたくしがいくのが確実か。ちょっとは楽できないかと思ったけれどやっぱりダメね。
はあぁぁ。なんで伯爵令嬢のわたくしがここまでしなければならないいのでしょうね。
「まあ、殿下がらみなんだろうけど……お疲れさん」
「本当よ。変わっていただきたいくらいなんだけれど」
「いやいや、俺じゃあ殿下を諌めるなんて到底無理だね。人の話聞かねえし、最近はだいぶ距離取られてるしな」
「そうなの?」
まあ意外。男性同士ってあまり細かいこととか気にせずつるむイメージがあるんだけれど、そうでもないのね。よほどひどいことをしていてもなんだかんだ言って仲良くしている感じよね。
前世の男の浮気も自分で気づいたものもあるけれど、基本お友達からのリークがほとんどで、リークしたにも関わらずずっと仲良くしているもんだからそんなもんなのかなって思っていたのよね。
「他の奴らももう側を離れてるよ。王宮へ行けば仕事してないだの婚約者がいるのに遊び歩いてるだの嫌でも聞こえてくるからな」
「ああ、なるほどね」
まあ、そんな話を聞いても彼に仕えたいなんて思う人はまずいないでしょうね。一部の貴族は彼を傀儡の王子にしようとしているみたいだけれど、優秀な王太子殿下や第二王子がいるもの。それは無理でしょうね。
少しづつその勢力も削がれているみたいだし、きっと王太子殿下や第二王子に処理されているんでしょうね。
「それと、アリアに関する噂もたくさん聞くぞ。知りたい?」
「……どうせ殿下に相手にされない婚約者だとでも言われているんでしょう?」
「それが違うんだよ。あの方こそ王族にふさわしい。我々のことも考えてくださる偉大な方だって、みんなアリアのことを崇めてたぞ。一体何をしたんだ?」
そんなことになっているなんて知らなかったわ。なんだかすごいことになっているのね……
「わたくしはただ王妃様に物申しただけよ。不敬で婚約破棄にでもなったら万々歳と思って素直に思っていることを言っただけなんだけれど……」
本当にそう。ただただ思っていることをぶつけただけなのよね。別にそれが通らなくても問題ないし、それで罰せられても構わないのよね。ちょっと時期が早まるだけで。
こんなに仕事しているんだもの。処刑にはならないでしょうと思っての行動だったのよね。
向こうは保守に走ったみたいだけど。
「さすがアリアだな。そういうしっかりしてるところ尊敬するわ」
「そうそう! アリアって行動力もあるし頭もいいし、本当すごいよねぇ」
「そんなに褒めても何も出ないわよ……」
「いや、本当にそう思ってるよ。アリアと友達になれてよかったよ」
ここまで身近な人に褒められてしまうと流石のわたくしもちょっと照れてしまうわ。二人はくすくす笑っているし、もうっ。
「アリアはもっといい人と結婚できるよ」
「そうかしら? 可愛らしさのかけらもないし、容姿目当ての男としか今まで出会ったことがないのだけれど」
「本当にぃ? よおく考えてみてよっ」
二人の物言いに小首を傾げながらどういうことか聞こうと思ったけれど、はぐらかされてしまったわ……
次の日、今日はオリーブの屋敷でお茶会となった。わたくしの屋敷でもよかったんだけれど、お邪魔虫が二人乱入して来る可能性があったので、無理を言ってお願いしたのよね。
今日の参加者は、わたくしとオリーブ、それにブライアン。まあ、いつもの面子ね。
「そういえばオリーブ、シアバターを使った保湿クリームを作って見たのよ。ちょっとシアバターを作るのが手間がかかるから少しの量しかないのだけれど……」
「わあ! ぜひ使わせてもらえる? それからお店にお試し用としておいてみるのもいいね」
「その辺はお任せするわ。一応、シアバターの生産さえできればすぐにいけると思うのよ」
目をキラキラ輝かせながらメモ帳を取り出すオリーブは流石ね。何か新しいアイディアはないかと常にメモ帳とペンは持ち歩いているみたいなのよね。さすがとしかいえないわ。
そこからわたくしは保湿クリームの作り方をオリーブに教える。周りにいる侍女やメイドたちも興味があるのか聞き耳を立てているわ……
「あなたたちも試してみます?少しだけですけれど……」
「いいんですかっ? ぜひ!」
目をキラキラさせる彼女たちをみていると微笑ましいわ。こんなにも興味を持っていただけるのは嬉しいわね。
まあ、使用人といえば家事をするから、肌荒れが気になるものね。わかるわぁ。わたくしも前世では洗剤や水でよく手荒れを起こしていたもの。
まだまだ需要がありそうね。
「ところでアリア。俺まで呼んだってことはなんか用事があったんじゃないか?」
ああそうだったわ。わたくしの目的の一つをすっかり忘れてたわ。こっちが本題のようなものだったのに。
「そうなのよ。あなた王宮へはたまに行っているのよね?」
「そうだね。アリアほどじゃないけど」
ふふ。二日に一回は遅くまでいるものね。そう言われてみれば学園に通っている段階でこんなにも王宮でお仕事している人なんて王族以外いないわよね。
はあぁ。思い出したらため息が勝手に出るようになってしまったわ……
「王太子殿下と、わたくしを繋げたりできない?」
「王太子殿下……? なんで? 俺一応イアン殿下の同級生だからって理由で行ってるから会ったこともないかも」
「そうよねぇ……」
「アリアの方が近いんじゃないか?」
まあ、そうよね。王宮にいく機会が多いし、弟の婚約者だものねぇ。わたくしがいくのが確実か。ちょっとは楽できないかと思ったけれどやっぱりダメね。
はあぁぁ。なんで伯爵令嬢のわたくしがここまでしなければならないいのでしょうね。
「まあ、殿下がらみなんだろうけど……お疲れさん」
「本当よ。変わっていただきたいくらいなんだけれど」
「いやいや、俺じゃあ殿下を諌めるなんて到底無理だね。人の話聞かねえし、最近はだいぶ距離取られてるしな」
「そうなの?」
まあ意外。男性同士ってあまり細かいこととか気にせずつるむイメージがあるんだけれど、そうでもないのね。よほどひどいことをしていてもなんだかんだ言って仲良くしている感じよね。
前世の男の浮気も自分で気づいたものもあるけれど、基本お友達からのリークがほとんどで、リークしたにも関わらずずっと仲良くしているもんだからそんなもんなのかなって思っていたのよね。
「他の奴らももう側を離れてるよ。王宮へ行けば仕事してないだの婚約者がいるのに遊び歩いてるだの嫌でも聞こえてくるからな」
「ああ、なるほどね」
まあ、そんな話を聞いても彼に仕えたいなんて思う人はまずいないでしょうね。一部の貴族は彼を傀儡の王子にしようとしているみたいだけれど、優秀な王太子殿下や第二王子がいるもの。それは無理でしょうね。
少しづつその勢力も削がれているみたいだし、きっと王太子殿下や第二王子に処理されているんでしょうね。
「それと、アリアに関する噂もたくさん聞くぞ。知りたい?」
「……どうせ殿下に相手にされない婚約者だとでも言われているんでしょう?」
「それが違うんだよ。あの方こそ王族にふさわしい。我々のことも考えてくださる偉大な方だって、みんなアリアのことを崇めてたぞ。一体何をしたんだ?」
そんなことになっているなんて知らなかったわ。なんだかすごいことになっているのね……
「わたくしはただ王妃様に物申しただけよ。不敬で婚約破棄にでもなったら万々歳と思って素直に思っていることを言っただけなんだけれど……」
本当にそう。ただただ思っていることをぶつけただけなのよね。別にそれが通らなくても問題ないし、それで罰せられても構わないのよね。ちょっと時期が早まるだけで。
こんなに仕事しているんだもの。処刑にはならないでしょうと思っての行動だったのよね。
向こうは保守に走ったみたいだけど。
「さすがアリアだな。そういうしっかりしてるところ尊敬するわ」
「そうそう! アリアって行動力もあるし頭もいいし、本当すごいよねぇ」
「そんなに褒めても何も出ないわよ……」
「いや、本当にそう思ってるよ。アリアと友達になれてよかったよ」
ここまで身近な人に褒められてしまうと流石のわたくしもちょっと照れてしまうわ。二人はくすくす笑っているし、もうっ。
「アリアはもっといい人と結婚できるよ」
「そうかしら? 可愛らしさのかけらもないし、容姿目当ての男としか今まで出会ったことがないのだけれど」
「本当にぃ? よおく考えてみてよっ」
二人の物言いに小首を傾げながらどういうことか聞こうと思ったけれど、はぐらかされてしまったわ……
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