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16歳
449 プレゼント
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「オーガス兄様、暇?」
「暇ではないけど」
顔を上げた兄様は、ちょっとくらいなら大丈夫だよと笑って迎え入れてくれる。手招きされるがままに、入室する。その後ろから、ティアンと綿毛ちゃんも続く。猫とジャンは置いてきた。
オーガス兄様と一緒に仕事していたらしいニックの姿が目に入って、俺は思わず怪訝な顔になってしまう。
「なんでニックがいるの? セドリックの追っかけはいいの?」
ぴたりと手を止めたニックは、露骨に嫌そうな表情を作ると、なぜか同行していたティアンを睨みつけている。それを無言で受け流すティアンは、なんだか余裕の表情だ。オーガス兄様の部屋に行くと言えば、一緒に行くと言い出したから連れてきたのだ。
「俺だってそんなに暇じゃないですよ」
団長のことばかりに気にしていられません、と吐き捨てるニックに、オーガス兄様が「気にしてばかりだろ」と小声で反論している。ニックは、相変わらず隙を見つけてはセドリックの尾行をしている。堂々と隣に並べばいいじゃないかと思うのは、俺だけではないはずだ。
こほんと咳払いをするニックは、「それで? オーガス様になにかご用でも?」と立ち上がって俺の前にやってくる。
「ニックはいいよ。セドリックのところにでも行ってなよ」
「なんでですか。俺に聞かれるとまずい話でも?」
なぜか挑発的に腕を組むニック。別にそういうわけでもない。俺はオーガス兄様に話があってきたのに、それを阻止するかのようにニックが立ち塞がったから、ちょっと文句を言ってみたくなっただけだ。
軽く肩をすくめて、オーガス兄様に向き直る。俺とニックのやり取りを苦笑しながら見守っていた兄様は、「どうしたの、ルイス」と優しく耳を傾けてくれる。
そんな兄様の執務机の上に、俺は兄様のために用意したプレゼントをそっと置いた。
「オーガス兄様、最近忙しそうだから。これあげるね」
「え?」
静かに目を見開く兄様は、「え? 僕に? ルイスが?」と何度も確認してくる。
「うん。頑張って用意した」
『オレもお手伝いしたぁ!』
すかさずアピールしてくる綿毛ちゃんは、ふんふんと鼻息荒く尻尾を振っている。綿毛ちゃんはたいした手伝いしてないでしょうが。
なにやら感極まったらしいオーガス兄様は、目元を押さえて「僕のことを気にかけてくれたの?」と涙ぐんでいる。どうやら俺からのプレゼントが泣くほど嬉しかったらしい。だが、なにも本当に泣かなくても。
オーガス兄様は、近頃すごく忙しそうにしている。原因はお父様にある。表向きはまだ引退しないと宣言しているお父様であるが、実際の仕事はほぼオーガス兄様にまわしている。表舞台にはお父様が出るが、書類仕事はオーガス兄様に任せている形だ。
そのせいで、オーガス兄様は苦労している。俺は書類仕事は手伝えないので、せめて兄様の疲れがとれるようにと頑張って用意したプレゼント。
俺が渡した小ぶりの箱に、大事そうに両手を添える兄様は「ありがとう、ルイス」と涙声。
俺の足元では、綿毛ちゃんが『オレもお手伝いしましたぁ!』と懸命にアピールしている。机の上を覗こうと必死な綿毛ちゃんを抱っこしてあげる。
「綿毛ちゃんもありがとう」
『へへ、どういたしましてぇ』
照れたように笑う毛玉は、なにもしていないくせに偉そうだ。これは俺と白猫エリスちゃんが頑張って準備したものだ。綿毛ちゃんは正直関係ないだろ。
「よかったですね、オーガス様。ルイス様もたまには気の利くことしますね」
謎の上から目線で褒めてくるニックに、俺は得意な顔になる。ニックは、だいたいいつも俺に対して失礼なので気にしない。そんな和やかな空気漂う室内であるが、俺の背後に控えているティアンだけが、静かに頬を引き攣らせている。その憐れみを含んだ目が、オーガス兄様に注がれている。
「開けてもいい?」
「いいよ」
そっと箱を開けるオーガス兄様のことを、俺と綿毛ちゃんはわくわくと見守る。兄様が喜んでくれると、俺もすごく嬉しい。
「ルイスが僕にプレゼントなんて。すごく嬉しいよ」
にこにこ微笑むオーガス兄様は、箱の中身を確認するなり「わー、なんだろう。これ、ん?」と首を捻った。
「……え、な、なんだこれ」
ピシッと動きを止める兄様は、先程までの笑顔を引っ込めて真顔になってしまう。
「えっと。これ中身はこれであってる?」
「あってるよ」
「あってるんだ。あ、ありがとう」
しきりに目を瞬く兄様は「え? ど、な。なんだこれ」と繰り返している。
思っていた反応とだいぶ違う。後ろのティアンを確認すれば、「でしょうね」という同情のような素っ気ない声が返ってきた。
オーガス兄様の反応を不審に思ったのか。横からニックが覗き込んでいる。
「え、なにこれ。ごみ?」
「ごみじゃない! エリスちゃんの毛!」
「毛ぇ?」
なんでそんなもの、と冷たいニックは腕を組んでしまう。
「オーガス様におかしな物押し付けないでください」
「おかしな物じゃない! エリスちゃんの毛!」
「だから毛ってなんですか。意味わかんないんですけど」
「なんだと!?」
俺の好意を突っぱねようとしてくるニックに、俺は立ち向かう。誰がなんと言おうと、これはオーガス兄様へのプレゼントなのだ。
「兄様、嬉しいよね!?」
オーガス兄様に詰め寄れば、心なしか頰を引き攣らせた兄様が「う、うん。嬉しいよ」とこくこく何度も頷いた。
「無理矢理言わせてるじゃないですか」
とことん失礼なニックは、今度はその矛先をティアンに向けた。
「ちゃんとルイス様の面倒見てくれないと困るんだけど」
先輩風を吹かせるニックに、ティアンが小さく苦笑している。それでも「すみません」と一応は頭を下げるティアン。その下手な態度に、俺の心がざわざわする。俺の知っているティアンは、すごくふてぶてしい奴だった。十二歳の頃のティアンなら「そんなこと僕に言われましても」と突っぱねるところだ。
そうだよ。ヴィアン家に帰ってきてからティアンは不気味な程おとなしかった。俺の知っているティアンは、基本的に態度のデカいお子様だった。騎士としてヴィアン家に帰ってきたティアンは、まだまだ新入りだ。昔のティアンは、自分は伯爵家のお坊ちゃんであり、なおかつクレイグ団長の息子であるという事実から図々しい態度をとっていた。
それが、ヴィアン家の新入り騎士となってから、周囲の人間との接し方が大きく変わった。以前であればロニーに対して上から目線だったのに、ロニーが副団長になった今、ティアンはロニーの部下になってしまった。
アロンやニックにも同じく偉そうな態度をとっていたのに、今の彼らはティアンの先輩になってしまった。
俺はずっと、その関係性の変化にもやもやしていたのだ。ティアンが態度を改めたのは、世間的には成長と言うのだろう。己の立場に合致した態度をとるのは、当然のことだ。その当然が、俺の中の違和感に繋がった。
ティアンの昔とは違う態度が、ずっと気になっていた。気になりつつも、もう何年も会っていなかったからなと無理矢理納得していた。
でも、俺はやっぱり昔のティアンのほうが好き。今のティアンは、俺に冷たいもん。
ニックの言葉を受けて、俺にちらっと視線を投げるティアンを凝視する。ティアンがおとなしいのは、違和感すごい。昔みたいにニックに言い返してやれと言いたくなるが、グッと我慢する。
ティアンは、ティアンなりに今の立場を大事にしている。四年もかけて騎士になったのだ。騎士になって戻ってきたのだ。昔のティアンに戻ってほしいというのは、そんなティアンの努力を否定する言葉だ。そんなの、言えるわけがない。
「暇ではないけど」
顔を上げた兄様は、ちょっとくらいなら大丈夫だよと笑って迎え入れてくれる。手招きされるがままに、入室する。その後ろから、ティアンと綿毛ちゃんも続く。猫とジャンは置いてきた。
オーガス兄様と一緒に仕事していたらしいニックの姿が目に入って、俺は思わず怪訝な顔になってしまう。
「なんでニックがいるの? セドリックの追っかけはいいの?」
ぴたりと手を止めたニックは、露骨に嫌そうな表情を作ると、なぜか同行していたティアンを睨みつけている。それを無言で受け流すティアンは、なんだか余裕の表情だ。オーガス兄様の部屋に行くと言えば、一緒に行くと言い出したから連れてきたのだ。
「俺だってそんなに暇じゃないですよ」
団長のことばかりに気にしていられません、と吐き捨てるニックに、オーガス兄様が「気にしてばかりだろ」と小声で反論している。ニックは、相変わらず隙を見つけてはセドリックの尾行をしている。堂々と隣に並べばいいじゃないかと思うのは、俺だけではないはずだ。
こほんと咳払いをするニックは、「それで? オーガス様になにかご用でも?」と立ち上がって俺の前にやってくる。
「ニックはいいよ。セドリックのところにでも行ってなよ」
「なんでですか。俺に聞かれるとまずい話でも?」
なぜか挑発的に腕を組むニック。別にそういうわけでもない。俺はオーガス兄様に話があってきたのに、それを阻止するかのようにニックが立ち塞がったから、ちょっと文句を言ってみたくなっただけだ。
軽く肩をすくめて、オーガス兄様に向き直る。俺とニックのやり取りを苦笑しながら見守っていた兄様は、「どうしたの、ルイス」と優しく耳を傾けてくれる。
そんな兄様の執務机の上に、俺は兄様のために用意したプレゼントをそっと置いた。
「オーガス兄様、最近忙しそうだから。これあげるね」
「え?」
静かに目を見開く兄様は、「え? 僕に? ルイスが?」と何度も確認してくる。
「うん。頑張って用意した」
『オレもお手伝いしたぁ!』
すかさずアピールしてくる綿毛ちゃんは、ふんふんと鼻息荒く尻尾を振っている。綿毛ちゃんはたいした手伝いしてないでしょうが。
なにやら感極まったらしいオーガス兄様は、目元を押さえて「僕のことを気にかけてくれたの?」と涙ぐんでいる。どうやら俺からのプレゼントが泣くほど嬉しかったらしい。だが、なにも本当に泣かなくても。
オーガス兄様は、近頃すごく忙しそうにしている。原因はお父様にある。表向きはまだ引退しないと宣言しているお父様であるが、実際の仕事はほぼオーガス兄様にまわしている。表舞台にはお父様が出るが、書類仕事はオーガス兄様に任せている形だ。
そのせいで、オーガス兄様は苦労している。俺は書類仕事は手伝えないので、せめて兄様の疲れがとれるようにと頑張って用意したプレゼント。
俺が渡した小ぶりの箱に、大事そうに両手を添える兄様は「ありがとう、ルイス」と涙声。
俺の足元では、綿毛ちゃんが『オレもお手伝いしましたぁ!』と懸命にアピールしている。机の上を覗こうと必死な綿毛ちゃんを抱っこしてあげる。
「綿毛ちゃんもありがとう」
『へへ、どういたしましてぇ』
照れたように笑う毛玉は、なにもしていないくせに偉そうだ。これは俺と白猫エリスちゃんが頑張って準備したものだ。綿毛ちゃんは正直関係ないだろ。
「よかったですね、オーガス様。ルイス様もたまには気の利くことしますね」
謎の上から目線で褒めてくるニックに、俺は得意な顔になる。ニックは、だいたいいつも俺に対して失礼なので気にしない。そんな和やかな空気漂う室内であるが、俺の背後に控えているティアンだけが、静かに頬を引き攣らせている。その憐れみを含んだ目が、オーガス兄様に注がれている。
「開けてもいい?」
「いいよ」
そっと箱を開けるオーガス兄様のことを、俺と綿毛ちゃんはわくわくと見守る。兄様が喜んでくれると、俺もすごく嬉しい。
「ルイスが僕にプレゼントなんて。すごく嬉しいよ」
にこにこ微笑むオーガス兄様は、箱の中身を確認するなり「わー、なんだろう。これ、ん?」と首を捻った。
「……え、な、なんだこれ」
ピシッと動きを止める兄様は、先程までの笑顔を引っ込めて真顔になってしまう。
「えっと。これ中身はこれであってる?」
「あってるよ」
「あってるんだ。あ、ありがとう」
しきりに目を瞬く兄様は「え? ど、な。なんだこれ」と繰り返している。
思っていた反応とだいぶ違う。後ろのティアンを確認すれば、「でしょうね」という同情のような素っ気ない声が返ってきた。
オーガス兄様の反応を不審に思ったのか。横からニックが覗き込んでいる。
「え、なにこれ。ごみ?」
「ごみじゃない! エリスちゃんの毛!」
「毛ぇ?」
なんでそんなもの、と冷たいニックは腕を組んでしまう。
「オーガス様におかしな物押し付けないでください」
「おかしな物じゃない! エリスちゃんの毛!」
「だから毛ってなんですか。意味わかんないんですけど」
「なんだと!?」
俺の好意を突っぱねようとしてくるニックに、俺は立ち向かう。誰がなんと言おうと、これはオーガス兄様へのプレゼントなのだ。
「兄様、嬉しいよね!?」
オーガス兄様に詰め寄れば、心なしか頰を引き攣らせた兄様が「う、うん。嬉しいよ」とこくこく何度も頷いた。
「無理矢理言わせてるじゃないですか」
とことん失礼なニックは、今度はその矛先をティアンに向けた。
「ちゃんとルイス様の面倒見てくれないと困るんだけど」
先輩風を吹かせるニックに、ティアンが小さく苦笑している。それでも「すみません」と一応は頭を下げるティアン。その下手な態度に、俺の心がざわざわする。俺の知っているティアンは、すごくふてぶてしい奴だった。十二歳の頃のティアンなら「そんなこと僕に言われましても」と突っぱねるところだ。
そうだよ。ヴィアン家に帰ってきてからティアンは不気味な程おとなしかった。俺の知っているティアンは、基本的に態度のデカいお子様だった。騎士としてヴィアン家に帰ってきたティアンは、まだまだ新入りだ。昔のティアンは、自分は伯爵家のお坊ちゃんであり、なおかつクレイグ団長の息子であるという事実から図々しい態度をとっていた。
それが、ヴィアン家の新入り騎士となってから、周囲の人間との接し方が大きく変わった。以前であればロニーに対して上から目線だったのに、ロニーが副団長になった今、ティアンはロニーの部下になってしまった。
アロンやニックにも同じく偉そうな態度をとっていたのに、今の彼らはティアンの先輩になってしまった。
俺はずっと、その関係性の変化にもやもやしていたのだ。ティアンが態度を改めたのは、世間的には成長と言うのだろう。己の立場に合致した態度をとるのは、当然のことだ。その当然が、俺の中の違和感に繋がった。
ティアンの昔とは違う態度が、ずっと気になっていた。気になりつつも、もう何年も会っていなかったからなと無理矢理納得していた。
でも、俺はやっぱり昔のティアンのほうが好き。今のティアンは、俺に冷たいもん。
ニックの言葉を受けて、俺にちらっと視線を投げるティアンを凝視する。ティアンがおとなしいのは、違和感すごい。昔みたいにニックに言い返してやれと言いたくなるが、グッと我慢する。
ティアンは、ティアンなりに今の立場を大事にしている。四年もかけて騎士になったのだ。騎士になって戻ってきたのだ。昔のティアンに戻ってほしいというのは、そんなティアンの努力を否定する言葉だ。そんなの、言えるわけがない。
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