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14歳
384 大人の余裕(sideアロン)
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「ジェフリーをアーキア公爵家に突き返したい」
突き返せばいいだろ、と無責任に笑うニックは上機嫌である。酔いがまわっているらしい。誰だよ、こいつに酒飲ませたの。
我が物顔でソファーを占領するニックは、「そんなことより。今日、団長が昼間なにしてたか聞きたい?」と、俺の話を終わらせようとしてくる。セドリックの話なんて、どうでもいいんだよ。
というか、ニックを飲みに誘った覚えはない。こいつは勝手に俺の部屋に乗り込んできては、勝手に酒を飲み始める。レナルドが「飲め飲め」と、無責任にどんどんグラスに酒を注ぐものだから追い出すタイミングを逃してしまった。レナルドは、酔ったニックを揶揄って遊ぶのが好きだ。
「ジェフリーだよ。なんだあのガキ。ルイス様にベタベタしすぎ」
「そうか? 微笑ましいじゃないか」
レナルドの意見はあてにならない。こいつはルイス様の側に居るくせに、なんにも理解していない。これならロニーが護衛役についていた方がマシだった。なんでロニーが副団長になったのか。こんなことなら、無理矢理にでもレナルドを副団長に押し上げるべきだったかもしれない。
「あれは微笑ましいとかそういうのじゃないだろ」
「わかんないね。おまえはどうせ、ルイス様に近づく人間すべてが嫌なんだろ? 子供相手に嫉妬すんなよ」
大人気ないと小馬鹿にしてくるレナルドには、やはり見る目がない。
四六時中、手を繋いでいるし、隣を占領している。そこは俺の席だよと、何度声を発しそうになったことか。
「アロンは、その子供っぽい性格やめた方がいいぞ」
「あ?」
突然口を挟んできたニックに、ついつい低い声が出る。子供っぽいってなんだ。思わず頬が引き攣る俺だが、そこへレナルドも「そうそう」と加勢してくる。
「おまえ、気に入らないことがあるとすぐにキレるだろ。ルイス様が困っているからやめろ」
どうやら俺がいない間に、ルイス様がレナルドに「アロンに大人の対応を求めるだけ無駄なんだよ」とこぼしたらしい。なんだそれ。
「焦る気持ちはわかるけどさ。待つって決めたんだろ? だったら待てよ。口出しし過ぎ」
嫌われるぞ、と揶揄うように肩を揺らすレナルド。今回はまだそこまで口出ししていない。ジェフリーにこそっと「そろそろ帰らなくていいの?」と、尋ねるくらいしかやっていない。俺にしては、色々と我慢している方だと思う。
「というか、ルイス様も。お兄ちゃん扱いされて浮かれすぎだと思うんだけど」
よほど嬉しかったのか。普段はやらない勉強まで積極的にやりだす始末だ。俺にはアリアという妹がいるが、お兄ちゃんってそんなにいいものか? 面倒事の方が多いと思うけど。
思い返せば、ルイス様はずっとユリス様のことを弟扱いしようとしていた。最近ではちょっと諦めたみたいではあるのだが。そんなにお兄ちゃんがやりたいのか?
「あとルイス様。俺の年齢も知らなかったんだけど。そんなことある?」
何歳だっけ? と訊かれた時には、カッとなってしまった。俺ってそんなにどうでもいい存在なのか。そういえば、俺はルイス様の誕生日に毎回プレゼントを用意しているが、俺はルイス様から誕生日プレゼントをもらったことがない。それどころか、おめでとうと言われた記憶さえない。
普通、俺がプレゼントを渡した時にでも「アロンの誕生日いつ?」と尋ねるものではないのか。なんでスルーなんだよ。ルイス様は、割とそういうところが冷たい。
「おまえがいくつなのか。俺も知らねえな。団長は知ってるけど。今年二十九」
「うるさい。セドリック情報はどうでもいいんだよ。あと、俺と君は同い年!」
「そうだっけ?」
からから笑うニックは、完全に酔いがまわっている。俺ら同期だろうが。
聞き流したいが、この意味不明なセドリック情報にレナルドが食いついた。
「え? 団長ってまだ二十代? うっそ! 同じ三十代仲間かと」
「レナルドは四十だろ」
「まだギリ三十代ですけど!」
俺を差し置いて、無意味な言い争いを始めるニックとレナルド。君らの年齢はどうでもいいから。
「俺、もしかしてルイス様の眼中にない?」
ボソッと呟けば、レナルドとニックが顔を見合わせる。そのまま無言で見つめ合うふたりであったが、やがてニックがグラスを揺らした。
「んなことより。ブルース様って結婚しないの?」
「どういう話題の切り替え方だよ」
俺の質問に答えろよ。なんだ。脈なしってことかよ。
半眼になる俺であったが、この酔っ払い共を相手にムキになっても仕方がない。相談する相手を間違えた。
「近々結婚するんじゃないの」
「え! 本当に?」
自分から尋ねておいて、驚きに目を見開くニックは「よかったじゃん。おめでたいね」と呑気に笑っている。オーガス様が無事に結婚して、次はブルース様の番だという空気が漂っている。特に大公妃様がソワソワしている。「結婚はまだかしら?」と、事あるごとに催促している。最近では、ルイス様を使って催促し始めた。ルイス様は非常に素直なので、大公妃様の言葉をそのまま無邪気にブルース様へと伝言している。
「相手は?」
前のめりになるレナルドは、「ブルース様、女っ気ないだろ」と失礼なことを口走っている。女っ気がないのは事実だな。真面目にも程がある。夜遊びくらいやればいいのにと思わなくもない。
過去に、何度か誘ったこともある。だがブルース様は乗ってこない。ムキになった俺は、一度だけ騙すような手を使って、ブルース様を夜の店に連れて行ったことがある。そういう店だとわかるや否や、激怒して帰って行った。それ以来、ブルース様は俺がいくら誘っても夜遊びにはついてこなくなった。普通の飲み屋であっても、警戒してついてこない。そんな真面目にならなくても。
相手は? と繰り返すレナルド。
「俺の妹だよ」
「はい! 一瞬で信憑性無くなりましたぁ!」
手を叩いて身を乗り出すニックは、ケラケラ笑う。「なんだよ。おまえの戯言かよ」と、レナルドも肩の力を抜いてしまう。
戯言じゃないけど?
だが、レナルドとニックはありえないと笑っている。
「でもうちの妹、ブルース様と結婚するってあちこちで触れまわってるけど」
「外堀から埋めに行ってんの?」
そうかもしれない。
「団長も彼女いないよ。あの人、仕事一筋だから」
「だからセドリックはどうでもいいっての。あとあの人は仕事一筋じゃなくて、単に女作るのが面倒なだけでしょ」
セドリックの面倒くさがりは有名だ。ルイス様もそれを知っているから、たまにセドリックの様子を見に行っている。最近では、「ロニーに迷惑かけたらダメだよ」と、何度もセドリックに言い聞かせている。
「ジェフリーに、格の違いを見せつけてやれ!」
なんの前触れもなく立ち上がったレナルドが、拳を握りしめる。「は?」と戸惑う俺を置いて、ニックも「そうだそうだ!」と立ち上がる。こいつら、飲み過ぎだろ。
「ほら! ルイス様はさぁ、ジェフリーを可愛い弟として扱っているわけだろ。おまえがその弟枠に入るのは無理があるから。こっちは大人のお兄さんとして接してやれ!」
大人のお兄さん? 背中をバシバシ叩いてくるレナルドの言葉を、頭の中で考える。
「ルイス様って、たしかロニーに懐いてただろ。あんな感じ。あんな感じのお兄さんを目指せばいい!」
勢いよくアドバイスしてくるレナルドに、なるほどと唸る。
確かに、ルイス様はロニーのことが好きだ。レナルドたちは知らないみたいだが、ルイス様はロニーに告白していた。
「俺がロニーをやればいいのか」
「ロニーをやるというか。あの何事にも動じない余裕をだな」
つらつらと、いかにロニーが大人かを語るレナルドの横から、ニックが「ロニーはね、まぁアロンよりは大人だな」と口を挟んでくる。ロニーは歳の割に落ち着いている。だからこそ副団長を任されたわけで。
甘えるようなジェフリーの仕草を思い出す。そしてその後にルイス様がみせる疲れた表情も。
「見せつけてやれよ! 大人の余裕ってやつをよぉ!」
肩に手をまわしてくるレナルドを払い除けて、考えてみる。なるほど。大人の余裕ねぇ。
「団長を見習うといいんじゃない? 何事にも動じない大人の余裕に溢れてるだろ」
「だからセドリックの話はもういいって」
あとセドリックのあれは大人の余裕ではない。単に全てが面倒なだけだ。
突き返せばいいだろ、と無責任に笑うニックは上機嫌である。酔いがまわっているらしい。誰だよ、こいつに酒飲ませたの。
我が物顔でソファーを占領するニックは、「そんなことより。今日、団長が昼間なにしてたか聞きたい?」と、俺の話を終わらせようとしてくる。セドリックの話なんて、どうでもいいんだよ。
というか、ニックを飲みに誘った覚えはない。こいつは勝手に俺の部屋に乗り込んできては、勝手に酒を飲み始める。レナルドが「飲め飲め」と、無責任にどんどんグラスに酒を注ぐものだから追い出すタイミングを逃してしまった。レナルドは、酔ったニックを揶揄って遊ぶのが好きだ。
「ジェフリーだよ。なんだあのガキ。ルイス様にベタベタしすぎ」
「そうか? 微笑ましいじゃないか」
レナルドの意見はあてにならない。こいつはルイス様の側に居るくせに、なんにも理解していない。これならロニーが護衛役についていた方がマシだった。なんでロニーが副団長になったのか。こんなことなら、無理矢理にでもレナルドを副団長に押し上げるべきだったかもしれない。
「あれは微笑ましいとかそういうのじゃないだろ」
「わかんないね。おまえはどうせ、ルイス様に近づく人間すべてが嫌なんだろ? 子供相手に嫉妬すんなよ」
大人気ないと小馬鹿にしてくるレナルドには、やはり見る目がない。
四六時中、手を繋いでいるし、隣を占領している。そこは俺の席だよと、何度声を発しそうになったことか。
「アロンは、その子供っぽい性格やめた方がいいぞ」
「あ?」
突然口を挟んできたニックに、ついつい低い声が出る。子供っぽいってなんだ。思わず頬が引き攣る俺だが、そこへレナルドも「そうそう」と加勢してくる。
「おまえ、気に入らないことがあるとすぐにキレるだろ。ルイス様が困っているからやめろ」
どうやら俺がいない間に、ルイス様がレナルドに「アロンに大人の対応を求めるだけ無駄なんだよ」とこぼしたらしい。なんだそれ。
「焦る気持ちはわかるけどさ。待つって決めたんだろ? だったら待てよ。口出しし過ぎ」
嫌われるぞ、と揶揄うように肩を揺らすレナルド。今回はまだそこまで口出ししていない。ジェフリーにこそっと「そろそろ帰らなくていいの?」と、尋ねるくらいしかやっていない。俺にしては、色々と我慢している方だと思う。
「というか、ルイス様も。お兄ちゃん扱いされて浮かれすぎだと思うんだけど」
よほど嬉しかったのか。普段はやらない勉強まで積極的にやりだす始末だ。俺にはアリアという妹がいるが、お兄ちゃんってそんなにいいものか? 面倒事の方が多いと思うけど。
思い返せば、ルイス様はずっとユリス様のことを弟扱いしようとしていた。最近ではちょっと諦めたみたいではあるのだが。そんなにお兄ちゃんがやりたいのか?
「あとルイス様。俺の年齢も知らなかったんだけど。そんなことある?」
何歳だっけ? と訊かれた時には、カッとなってしまった。俺ってそんなにどうでもいい存在なのか。そういえば、俺はルイス様の誕生日に毎回プレゼントを用意しているが、俺はルイス様から誕生日プレゼントをもらったことがない。それどころか、おめでとうと言われた記憶さえない。
普通、俺がプレゼントを渡した時にでも「アロンの誕生日いつ?」と尋ねるものではないのか。なんでスルーなんだよ。ルイス様は、割とそういうところが冷たい。
「おまえがいくつなのか。俺も知らねえな。団長は知ってるけど。今年二十九」
「うるさい。セドリック情報はどうでもいいんだよ。あと、俺と君は同い年!」
「そうだっけ?」
からから笑うニックは、完全に酔いがまわっている。俺ら同期だろうが。
聞き流したいが、この意味不明なセドリック情報にレナルドが食いついた。
「え? 団長ってまだ二十代? うっそ! 同じ三十代仲間かと」
「レナルドは四十だろ」
「まだギリ三十代ですけど!」
俺を差し置いて、無意味な言い争いを始めるニックとレナルド。君らの年齢はどうでもいいから。
「俺、もしかしてルイス様の眼中にない?」
ボソッと呟けば、レナルドとニックが顔を見合わせる。そのまま無言で見つめ合うふたりであったが、やがてニックがグラスを揺らした。
「んなことより。ブルース様って結婚しないの?」
「どういう話題の切り替え方だよ」
俺の質問に答えろよ。なんだ。脈なしってことかよ。
半眼になる俺であったが、この酔っ払い共を相手にムキになっても仕方がない。相談する相手を間違えた。
「近々結婚するんじゃないの」
「え! 本当に?」
自分から尋ねておいて、驚きに目を見開くニックは「よかったじゃん。おめでたいね」と呑気に笑っている。オーガス様が無事に結婚して、次はブルース様の番だという空気が漂っている。特に大公妃様がソワソワしている。「結婚はまだかしら?」と、事あるごとに催促している。最近では、ルイス様を使って催促し始めた。ルイス様は非常に素直なので、大公妃様の言葉をそのまま無邪気にブルース様へと伝言している。
「相手は?」
前のめりになるレナルドは、「ブルース様、女っ気ないだろ」と失礼なことを口走っている。女っ気がないのは事実だな。真面目にも程がある。夜遊びくらいやればいいのにと思わなくもない。
過去に、何度か誘ったこともある。だがブルース様は乗ってこない。ムキになった俺は、一度だけ騙すような手を使って、ブルース様を夜の店に連れて行ったことがある。そういう店だとわかるや否や、激怒して帰って行った。それ以来、ブルース様は俺がいくら誘っても夜遊びにはついてこなくなった。普通の飲み屋であっても、警戒してついてこない。そんな真面目にならなくても。
相手は? と繰り返すレナルド。
「俺の妹だよ」
「はい! 一瞬で信憑性無くなりましたぁ!」
手を叩いて身を乗り出すニックは、ケラケラ笑う。「なんだよ。おまえの戯言かよ」と、レナルドも肩の力を抜いてしまう。
戯言じゃないけど?
だが、レナルドとニックはありえないと笑っている。
「でもうちの妹、ブルース様と結婚するってあちこちで触れまわってるけど」
「外堀から埋めに行ってんの?」
そうかもしれない。
「団長も彼女いないよ。あの人、仕事一筋だから」
「だからセドリックはどうでもいいっての。あとあの人は仕事一筋じゃなくて、単に女作るのが面倒なだけでしょ」
セドリックの面倒くさがりは有名だ。ルイス様もそれを知っているから、たまにセドリックの様子を見に行っている。最近では、「ロニーに迷惑かけたらダメだよ」と、何度もセドリックに言い聞かせている。
「ジェフリーに、格の違いを見せつけてやれ!」
なんの前触れもなく立ち上がったレナルドが、拳を握りしめる。「は?」と戸惑う俺を置いて、ニックも「そうだそうだ!」と立ち上がる。こいつら、飲み過ぎだろ。
「ほら! ルイス様はさぁ、ジェフリーを可愛い弟として扱っているわけだろ。おまえがその弟枠に入るのは無理があるから。こっちは大人のお兄さんとして接してやれ!」
大人のお兄さん? 背中をバシバシ叩いてくるレナルドの言葉を、頭の中で考える。
「ルイス様って、たしかロニーに懐いてただろ。あんな感じ。あんな感じのお兄さんを目指せばいい!」
勢いよくアドバイスしてくるレナルドに、なるほどと唸る。
確かに、ルイス様はロニーのことが好きだ。レナルドたちは知らないみたいだが、ルイス様はロニーに告白していた。
「俺がロニーをやればいいのか」
「ロニーをやるというか。あの何事にも動じない余裕をだな」
つらつらと、いかにロニーが大人かを語るレナルドの横から、ニックが「ロニーはね、まぁアロンよりは大人だな」と口を挟んでくる。ロニーは歳の割に落ち着いている。だからこそ副団長を任されたわけで。
甘えるようなジェフリーの仕草を思い出す。そしてその後にルイス様がみせる疲れた表情も。
「見せつけてやれよ! 大人の余裕ってやつをよぉ!」
肩に手をまわしてくるレナルドを払い除けて、考えてみる。なるほど。大人の余裕ねぇ。
「団長を見習うといいんじゃない? 何事にも動じない大人の余裕に溢れてるだろ」
「だからセドリックの話はもういいって」
あとセドリックのあれは大人の余裕ではない。単に全てが面倒なだけだ。
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