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14歳
381 まだ帰らない
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本日、デニスとジェフリーは帰ることになっている。
朝から俺にピタッと張り付いてくるジェフリーは、どうやら帰りたくないらしい。態度で丸わかりである。レナルドが「随分と懐かれましたね」と微笑ましいものでも見るかのような目線を向けてくる。
懐かれたというか、まぁ、うん。
ジェフリーと顔を見合わせる。俺の手を握って離さないジェフリーは、昨日と比べて遠慮がなくなっている。
渋々と帰り支度を進めるジェフリーの手伝いをして、庭に出る。先に支度を終えていたデニスが、ユリスの肩に手を置いて、なにやら甘えた声で語りかけている。面倒くさそうな顔で聞き流しているユリスは、俺に気がついて眉を寄せた。
「……なんで手を繋ぐ必要がある」
俺とジェフリーを見比べて、不機嫌そうにポケットに手を突っ込むユリスに、デニスが「本当だ。そんなに仲良くなったの?」と小首を傾げている。
黙り込むジェフリーは、俺の背後に隠れてしまう。その仕草にデニスが半眼となる。
「ほら、帰るよ」
苛立ったように腕を組むデニスには、いつもの可愛さが欠片もない。こいつは可愛い顔をしているが、基本的にユリス以外の人間に対してはすごく冷たい。今も、愛想悪く顎で馬車を示している。早く乗れと言いたいらしい。
俺たちより一個年上なので、今は十五歳のはずだ。ユリスを前にすると可愛こぶるが、ユリスがいない所だとすごく冷たい目で俺を睨んでくるのだ。すごく大人気ない。年下にはもっと優しくするべきだと思う。
「聞こえなかった? 帰るよ」
俺の背中に隠れるジェフリーに、冷たい声を投げかけるデニス。そんな中、ジェフリーがおずおずと口を開いた。
「あの、僕。まだ帰りたくない、です」
消え入りそうな弱々しい声。だが、デニスの耳には届いたらしい。くりっと大きな目が、さらに大きく見開かれていく。
「え? 帰りたくないって言った?」
「……はい」
こくんと頷くジェフリーに、デニスがぽかんとしている。
「それは、別にいいけど」
呆然といった様子で応じたデニスに、ジェフリーがちょっと目を輝かせる。
「僕は用があるから帰るだけだし。君は暇でしょ。ヴィアン家がいいって言うならまだ滞在してもいいんじゃない?」
ね? とユリスに問いかけるデニスは、意外なほどあっさりと承諾した。
ダメって言われると思っていた俺とジェフリーは、こそっと顔を見合わせる。
「本当にいいの? なんでダメって言わないの?」
デニスに質問すれば、彼は「はぁ?」と眉を顰める。
「なに。僕ってそんな意地が悪いと思われてるの? 心外なんだけど」
「デニスは意地悪だろ」
「腹立つな。ルイスくん? うるさいよ」
こっちは君より年上なんだよ、と吐き捨てるデニスは、ひくりと口元を引き攣らせていた。横でユリスが楽しそうにうっすらと笑っている。
だってデニスは意地悪だ。俺のことを仲間外れにしてくる上に、お子様だと馬鹿にしてくる。俺が話しかけると露骨に舌打ちもする。
そんな意地悪な彼が、ジェフリーのお願いをあっさり受け入れたことが驚き。普段の彼であれば「うるさいよ」のひと言で終わらせてしまいそうなのに。
「あのねぇ、僕だって大人だから。無意味な嫌がらせはしないの」
「じゃあなんで、いっつも俺のこと仲間外れにするの」
「だって僕はユリスとふたりがいいから。お子様がいると邪魔で仕方がないもん」
「お子様じゃない!」
なんだこいつ。やっぱり嫌な奴だな。
ジェフリーと手を繋いだまま、「じゃあジェフリーはもうちょっとうちに泊まる」と宣言すれば、デニスが「はいはい、わかりました」と投げやりに返事をよこしてくる。
「ジェフリー。あんまりヴィアン家に迷惑かけたらダメだよ」
「は、はい」
こくこく頷くジェフリーは、なんだか必死であった。デニスとは普段からあまり会話をしないらしく、やり取りが少しぎこちない。
だが、デニスの声音には別に敵意は感じられない。てっきり突然できた弟を毛嫌いしているかと思っていたのに、そういうわけでもないのか?
きょとんとしていれば、「あのねぇ」と睨まれてしまう。
「僕だって一応、ジェフリーの兄なんだから」
つんとそっぽを向くデニスは、腕を組んで照れたような雰囲気だ。
なんだこいつ。ツンデレか?
※※※
「ジェフリー。こっちだよ」
「はい!」
ジェフリーは、もうしばらくうちに泊まることになった。
あと、別にデニスはジェフリーのことが嫌いなわけではないとわかった。これはよい収穫だ。弟ができて戸惑いはしたが、デニスなりにお兄ちゃんをやる予定らしいとユリスが言っていた。多分だけど、今までひとりっ子だったので兄弟への接し方がわからなかったのだろう。思えばデニスは、ここ最近は俺とユリスを頻繁に屋敷に招いていた。てっきりユリスと遊ぶためかと思っていたのだが、どうやら俺たち兄弟を観察していたらしい。
屋敷内でジェフリーをひとりにしていたのは、悪意があったわけではない。病気の母親と離れ離れになって、意気消沈していたジェフリーに気を遣っていたらしい。まぁ、そうだな。母親のことが心配でたまらないジェフリーに、あれこれ構っても嫌がられると思ったのだろう。
それに、ジェフリーは街で母親と貧しい暮らしをしていた。そんな彼を、見知らぬ使用人たちがいきなり大勢で取り囲めば、びっくりさせてしまうと心配だったらしい。それにジェフリーは、屋敷にやって来てからすぐに自分のことは自分でできると宣言したそうだ。そういう諸々が合わさって、なんか変な距離感になってしまったのだ。
とはいえ、アーキア公爵家もジェフリーの扱いに困っていたことは事実だ。デニスも、すぐにジェフリーを弟とは認められなかったのだろう。
様子見していた中で、デニスの方もジェフリーを受け入れる心構えをしていたのかもしれない。初めて顔を合わせたその場で「兄弟として仲良くしよう」とはなかなか言えないだろうしな。
このジェフリーを取り巻く微妙な時間は、彼が公爵家に受け入れられるためには必要なものだったのだろう。
デニスが先に帰宅したあと。
俺はジェフリーの手を引いて、騎士棟へと向かう。面倒くさそうな顔をしたレナルドが、欠伸をかみ殺しながらついてくる。どうせ夜更かししていたのだろう。レナルドは、よく夜中にアロンと飲んでいる。たまにニックも加わって三人で飲むらしい。仲良しなのかな。ニックとアロンは仲悪いのかと思っていた。アロンは、ニック相手に変な嫌がらせをしているから。
「ほら! 小さい馬」
厩舎に案内すれば、ジェフリーは目を輝かせる。いつもはアロンの愛馬であるローザと一緒に乗馬の練習をするのだが、ここはヴィアン家の屋敷である。小さい馬を見せてあげれば、ジェフリーは「小さい」と感激している。
大きい馬は怖いというので、まずは小さい馬と一緒に遊べばいいと思う。背中をなでなですれば、ジェフリーも真似して手を伸ばしてくる。
手綱を握らせてあげれば、おそるおそるといった様子で馬を引くジェフリー。そのまま隣に並んでお散歩する。
「可愛いでしょ?」
こくこく頷くジェフリーは、緊張の面持ちだ。どうやら馬が可愛いという感情よりも、まだまだ怖いという気持ちの方が大きいらしい。
ふふっと笑みがこぼれてくる。
「大丈夫だよ。おとなしいから」
ちらちらと俺に縋るような視線を投げてくるジェフリーを見ると、微笑ましい気持ちになる。俺も昔は馬が怖かった。でも今ではひとりで馬に乗れる。だからジェフリーもそのうち乗馬できるようになるよと笑えば、ジェフリーは「頑張ります」と小さく頷いた。
朝から俺にピタッと張り付いてくるジェフリーは、どうやら帰りたくないらしい。態度で丸わかりである。レナルドが「随分と懐かれましたね」と微笑ましいものでも見るかのような目線を向けてくる。
懐かれたというか、まぁ、うん。
ジェフリーと顔を見合わせる。俺の手を握って離さないジェフリーは、昨日と比べて遠慮がなくなっている。
渋々と帰り支度を進めるジェフリーの手伝いをして、庭に出る。先に支度を終えていたデニスが、ユリスの肩に手を置いて、なにやら甘えた声で語りかけている。面倒くさそうな顔で聞き流しているユリスは、俺に気がついて眉を寄せた。
「……なんで手を繋ぐ必要がある」
俺とジェフリーを見比べて、不機嫌そうにポケットに手を突っ込むユリスに、デニスが「本当だ。そんなに仲良くなったの?」と小首を傾げている。
黙り込むジェフリーは、俺の背後に隠れてしまう。その仕草にデニスが半眼となる。
「ほら、帰るよ」
苛立ったように腕を組むデニスには、いつもの可愛さが欠片もない。こいつは可愛い顔をしているが、基本的にユリス以外の人間に対してはすごく冷たい。今も、愛想悪く顎で馬車を示している。早く乗れと言いたいらしい。
俺たちより一個年上なので、今は十五歳のはずだ。ユリスを前にすると可愛こぶるが、ユリスがいない所だとすごく冷たい目で俺を睨んでくるのだ。すごく大人気ない。年下にはもっと優しくするべきだと思う。
「聞こえなかった? 帰るよ」
俺の背中に隠れるジェフリーに、冷たい声を投げかけるデニス。そんな中、ジェフリーがおずおずと口を開いた。
「あの、僕。まだ帰りたくない、です」
消え入りそうな弱々しい声。だが、デニスの耳には届いたらしい。くりっと大きな目が、さらに大きく見開かれていく。
「え? 帰りたくないって言った?」
「……はい」
こくんと頷くジェフリーに、デニスがぽかんとしている。
「それは、別にいいけど」
呆然といった様子で応じたデニスに、ジェフリーがちょっと目を輝かせる。
「僕は用があるから帰るだけだし。君は暇でしょ。ヴィアン家がいいって言うならまだ滞在してもいいんじゃない?」
ね? とユリスに問いかけるデニスは、意外なほどあっさりと承諾した。
ダメって言われると思っていた俺とジェフリーは、こそっと顔を見合わせる。
「本当にいいの? なんでダメって言わないの?」
デニスに質問すれば、彼は「はぁ?」と眉を顰める。
「なに。僕ってそんな意地が悪いと思われてるの? 心外なんだけど」
「デニスは意地悪だろ」
「腹立つな。ルイスくん? うるさいよ」
こっちは君より年上なんだよ、と吐き捨てるデニスは、ひくりと口元を引き攣らせていた。横でユリスが楽しそうにうっすらと笑っている。
だってデニスは意地悪だ。俺のことを仲間外れにしてくる上に、お子様だと馬鹿にしてくる。俺が話しかけると露骨に舌打ちもする。
そんな意地悪な彼が、ジェフリーのお願いをあっさり受け入れたことが驚き。普段の彼であれば「うるさいよ」のひと言で終わらせてしまいそうなのに。
「あのねぇ、僕だって大人だから。無意味な嫌がらせはしないの」
「じゃあなんで、いっつも俺のこと仲間外れにするの」
「だって僕はユリスとふたりがいいから。お子様がいると邪魔で仕方がないもん」
「お子様じゃない!」
なんだこいつ。やっぱり嫌な奴だな。
ジェフリーと手を繋いだまま、「じゃあジェフリーはもうちょっとうちに泊まる」と宣言すれば、デニスが「はいはい、わかりました」と投げやりに返事をよこしてくる。
「ジェフリー。あんまりヴィアン家に迷惑かけたらダメだよ」
「は、はい」
こくこく頷くジェフリーは、なんだか必死であった。デニスとは普段からあまり会話をしないらしく、やり取りが少しぎこちない。
だが、デニスの声音には別に敵意は感じられない。てっきり突然できた弟を毛嫌いしているかと思っていたのに、そういうわけでもないのか?
きょとんとしていれば、「あのねぇ」と睨まれてしまう。
「僕だって一応、ジェフリーの兄なんだから」
つんとそっぽを向くデニスは、腕を組んで照れたような雰囲気だ。
なんだこいつ。ツンデレか?
※※※
「ジェフリー。こっちだよ」
「はい!」
ジェフリーは、もうしばらくうちに泊まることになった。
あと、別にデニスはジェフリーのことが嫌いなわけではないとわかった。これはよい収穫だ。弟ができて戸惑いはしたが、デニスなりにお兄ちゃんをやる予定らしいとユリスが言っていた。多分だけど、今までひとりっ子だったので兄弟への接し方がわからなかったのだろう。思えばデニスは、ここ最近は俺とユリスを頻繁に屋敷に招いていた。てっきりユリスと遊ぶためかと思っていたのだが、どうやら俺たち兄弟を観察していたらしい。
屋敷内でジェフリーをひとりにしていたのは、悪意があったわけではない。病気の母親と離れ離れになって、意気消沈していたジェフリーに気を遣っていたらしい。まぁ、そうだな。母親のことが心配でたまらないジェフリーに、あれこれ構っても嫌がられると思ったのだろう。
それに、ジェフリーは街で母親と貧しい暮らしをしていた。そんな彼を、見知らぬ使用人たちがいきなり大勢で取り囲めば、びっくりさせてしまうと心配だったらしい。それにジェフリーは、屋敷にやって来てからすぐに自分のことは自分でできると宣言したそうだ。そういう諸々が合わさって、なんか変な距離感になってしまったのだ。
とはいえ、アーキア公爵家もジェフリーの扱いに困っていたことは事実だ。デニスも、すぐにジェフリーを弟とは認められなかったのだろう。
様子見していた中で、デニスの方もジェフリーを受け入れる心構えをしていたのかもしれない。初めて顔を合わせたその場で「兄弟として仲良くしよう」とはなかなか言えないだろうしな。
このジェフリーを取り巻く微妙な時間は、彼が公爵家に受け入れられるためには必要なものだったのだろう。
デニスが先に帰宅したあと。
俺はジェフリーの手を引いて、騎士棟へと向かう。面倒くさそうな顔をしたレナルドが、欠伸をかみ殺しながらついてくる。どうせ夜更かししていたのだろう。レナルドは、よく夜中にアロンと飲んでいる。たまにニックも加わって三人で飲むらしい。仲良しなのかな。ニックとアロンは仲悪いのかと思っていた。アロンは、ニック相手に変な嫌がらせをしているから。
「ほら! 小さい馬」
厩舎に案内すれば、ジェフリーは目を輝かせる。いつもはアロンの愛馬であるローザと一緒に乗馬の練習をするのだが、ここはヴィアン家の屋敷である。小さい馬を見せてあげれば、ジェフリーは「小さい」と感激している。
大きい馬は怖いというので、まずは小さい馬と一緒に遊べばいいと思う。背中をなでなですれば、ジェフリーも真似して手を伸ばしてくる。
手綱を握らせてあげれば、おそるおそるといった様子で馬を引くジェフリー。そのまま隣に並んでお散歩する。
「可愛いでしょ?」
こくこく頷くジェフリーは、緊張の面持ちだ。どうやら馬が可愛いという感情よりも、まだまだ怖いという気持ちの方が大きいらしい。
ふふっと笑みがこぼれてくる。
「大丈夫だよ。おとなしいから」
ちらちらと俺に縋るような視線を投げてくるジェフリーを見ると、微笑ましい気持ちになる。俺も昔は馬が怖かった。でも今ではひとりで馬に乗れる。だからジェフリーもそのうち乗馬できるようになるよと笑えば、ジェフリーは「頑張ります」と小さく頷いた。
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