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14歳
379 間違えないで
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ジェフリーは、その後もなんとなく遠慮しているみたいだった。
俺が「楽しくない?」とうっかり尋ねたものだから、余計に気を遣わせてしまったらしい。全力で楽しいアピールをしてくるジェフリーに、なんだか申し訳ない気持ちになってくる。
ブルース兄様は、アロンと一緒にちょくちょく俺たちの様子を見にきた。
「……おまえが静かなのは珍しいな」
「俺はいつも静かだもん。余計なこと言わないで!」
「はいはい」
ジェフリーに聞かれたらどうする。うっかりと俺の普段の様子をもらしてしまいそうなブルース兄様を慌てて阻止する。俺はジェフリーの前では大人なお兄さんということになっているのだ。余計なことを言うんじゃない。
普段から俺とジェフリーのやりとりを見ていたアロンは、余計なことは言わない。「ルイス様はいつもこんな感じですよね?」と、ジェフリーの前では話を合わせてくれるから安心である。
俺は乗馬もできるし、本も読むし、勉強もできるお兄さんなのだ。騒いだりはしないのだ。
そうやって精一杯大人なお兄さんを演じた俺は、夜になるともうヘトヘトだった。すごく疲れた。いつもアーキア公爵家で会う時には、アロンとジャン、それにレナルドしかいない。みんな空気を読んで話を合わせてくれるのだが、ここはヴィアン家の屋敷である。
ブルース兄様やオーガス兄様。それに顔見知りの騎士や使用人たちがジェフリーに余計なことを言わないかとずっとハラハラしていた。俺のイメージが崩れることだけは、絶対に阻止しなければならない。
ぐったりとベッドに倒れ込んだ俺に、レナルドが苦笑している。
「お兄さんをやるのも大変ですね」
「つかれた。もう寝たい」
ジャンが寝る準備を進めてくれるが、ジェフリーはどうしようか。一応、客室を用意しているが、ジェフリーはひとりで眠れるのかな。だってまだ十二歳だし。知らない屋敷にひとりで寝るのは怖いかもしれない。
考えた結果、俺はベッドから身を起こす。
「ジェフリー連れてくる」
そうして客室にお邪魔すれば、ぽつんと椅子に座るジェフリーがいた。なんでひとりぼっちなんだろう。
デニスと一緒にやって来たジェフリーである。たくさんいたお供の使用人はどこに行ったのか。きっとデニスのところだ。
静まり返った室内で、なにをするわけでもなくボケッとしていたジェフリーは、俺が突然訪ねてきたので驚いたらしい。慌てて立ち上がっているが、気まずそうに顔を逸らしている。
ここ最近でわかったのだが、多分アーキア公爵家はまだジェフリーを家族として認めたわけではないのだろう。てっきり跡継ぎ候補としてジェフリーを引き取ったと思ったのだが、ジェフリーには家庭教師もついていない。万が一のために備えるのであれば、ジェフリーにもきちんと教育をしないと使い物にならないのに、それをしない。
きっとジェフリーの母親が元気になったら、彼を彼女のもとに戻すつもりなのだろう。無下にもできないので、一時的に置いてあげているといった感じなのかもしれない。ジェフリーもそれを察しているから、文句を言わないのかも。母親のもとへ帰りたいのだ。
アーキア公爵家に受け入れてもらえないことは、もしかしたらジェフリーにとっては希望なのかもしれない。母親が元気になる。母親のもとへ戻れるという可能性を示していると思っているのかもしれない。
だが、ユリスから聞いた感じだと容態はあまりよろしくないらしい。だからこそ、ジェフリーの母親は彼をアーキア公爵家に置いて行ったのだろう。
「俺の部屋で寝る?」
「え?」
きょとんとするジェフリーの手をとって、半ば強引に部屋へと引っ張っていく。「あ、でも」と遠慮しているらしいジェフリー。そんな気にしなくていいのに。
ジェフリーと一緒に寝ても、オーガス兄様はなにも言わないと思う。兄様は、俺がティアンと一緒に寝ても「別にいいんじゃない?」としか言わないから。
ジャンとレナルドが引き上げた後も、ジェフリーはいまだに遠慮しているようであった。
綿毛ちゃんは疲れた顔で床に転がっている。お喋り好きなのに、今日はまったくお喋りできなくて不満たらたらだ。エリスちゃんは、普段通りに枕元を占領している。ジェフリーが居ても、なにも気にならないらしい。さすが強い猫だ。
「猫と一緒に寝てもいいよ」
おいでよ、とジェフリーをベッドに招けば、彼はおずおずと上がってくる。そんなに緊張しなくても。
明かりを消して、寝転がる。
綿毛ちゃんは、角を隠すためにベッドから離れた床で寝ている。毛布をあげたので寒くはないだろう。
「……ルイス様」
「んー? なに?」
「僕、今日すごく楽しかったです。お世辞とかじゃなくて」
「うん、よかった」
枕元にいた猫を引き寄せて、ゆったり撫でる。エリスちゃんは、いつももふもふだ。可愛い。
「ルイス様が僕の名前呼んでくれるの嬉しいです」
「うん」
暗闇の中、ジェフリーの表情はよく見えない。だが、緊張したような雰囲気は伝わってくる。なんだかちょっぴり嫌な予感がする。
「だから、なんというか。僕の我儘なんですけど」
「うん」
「僕はジェフリーです。間違えないで」
縋るような声に、心臓が跳ねる。
やっぱりどうでもよくなかったんだ。
「ごめんね。もう間違えないよ」
なんでティアンと呼び間違えたのだろうか。いつも一緒に遊ぶのがティアンだったから。夢中で遊んでいるとついつい彼の名前が口をついて出てきてしまうのだろうか。
「ごめんね、ジェフリー」
こくんと、ジェフリーが小さく頷いたのがわかった。
「すみません。変なこと言って」
「全然変じゃないよ」
自分の名前を間違えないでほしいなんて、ごく当然のことだ。我儘でもなんでもない。悪いのは俺なのに、なんでそんなに卑屈なんだろう。同じ卑屈でも、オーガス兄様とはちょっと違う。オーガス兄様は、とりあえず謝っとけ的な卑屈さだ。謝罪の言葉をよく口にするけど、本気で自分が悪いと思っているわけではないと思う。兄様のあれは単なる口癖だ。
一方で、ジェフリーは本気で自分が悪いと思っていそうな雰囲気がある。とても申し訳なさそうに眉尻を下げる彼は、あまり子供っぽさがない。
ティアンもあまり子供っぽくはなかったけど、あいつは単にませているだけでちゃんと十二歳だった。俺のお菓子を奪おうとするし、嫌なことは嫌と言うし。思い返せば、あいつは結構我儘だった。
「僕、ルイス様のこと好きです」
「ありがとう」
反射でお礼を言ってから「ん?」と首を捻る。
でも相手はジェフリーだしな。深い意味はないのだろう。とりあえず「俺もジェフリー好きだよ」と答えておく。
だが、なんだかジェフリーの様子がおかしい。
身じろぎした彼は、上半身を起こしてベッドに膝を抱えて座り込んでしまう。寝ないのか?
なんとなく俺も座った方がいいのかと思って、ジェフリーと同じく体を起こそうとしたのだが、邪魔が入った。
「ジェフリー?」
こちらに寄ってきたジェフリーが、なぜか俺に覆い被さってくる。おかげで俺は、ベッドに転がったまま身動きができない。
「ジェフリー? どしたの」
ジェフリーが、俺の顔を覗き込んでくる。暗闇のせいで、彼の表情は窺えない。だが、張り詰めた空気と強張った息遣いが、ジェフリーの緊張感を伝えてくる。
自然と、息を呑む。
ジェフリーが再び動いた。こちらに近づいてくる彼の顔。青い瞳が、暗闇の中で揺らめいたような気がした。
唇に触れた柔らかな感触。音もなく落ちてきたキスに、俺は静かに目を見開く。
好きです、という先程の言葉が頭の中を何度も流れる。
ティアンさんじゃなくて、僕を見て。
今にも消え入りそうな弱々しい声が、降ってきた。
俺が「楽しくない?」とうっかり尋ねたものだから、余計に気を遣わせてしまったらしい。全力で楽しいアピールをしてくるジェフリーに、なんだか申し訳ない気持ちになってくる。
ブルース兄様は、アロンと一緒にちょくちょく俺たちの様子を見にきた。
「……おまえが静かなのは珍しいな」
「俺はいつも静かだもん。余計なこと言わないで!」
「はいはい」
ジェフリーに聞かれたらどうする。うっかりと俺の普段の様子をもらしてしまいそうなブルース兄様を慌てて阻止する。俺はジェフリーの前では大人なお兄さんということになっているのだ。余計なことを言うんじゃない。
普段から俺とジェフリーのやりとりを見ていたアロンは、余計なことは言わない。「ルイス様はいつもこんな感じですよね?」と、ジェフリーの前では話を合わせてくれるから安心である。
俺は乗馬もできるし、本も読むし、勉強もできるお兄さんなのだ。騒いだりはしないのだ。
そうやって精一杯大人なお兄さんを演じた俺は、夜になるともうヘトヘトだった。すごく疲れた。いつもアーキア公爵家で会う時には、アロンとジャン、それにレナルドしかいない。みんな空気を読んで話を合わせてくれるのだが、ここはヴィアン家の屋敷である。
ブルース兄様やオーガス兄様。それに顔見知りの騎士や使用人たちがジェフリーに余計なことを言わないかとずっとハラハラしていた。俺のイメージが崩れることだけは、絶対に阻止しなければならない。
ぐったりとベッドに倒れ込んだ俺に、レナルドが苦笑している。
「お兄さんをやるのも大変ですね」
「つかれた。もう寝たい」
ジャンが寝る準備を進めてくれるが、ジェフリーはどうしようか。一応、客室を用意しているが、ジェフリーはひとりで眠れるのかな。だってまだ十二歳だし。知らない屋敷にひとりで寝るのは怖いかもしれない。
考えた結果、俺はベッドから身を起こす。
「ジェフリー連れてくる」
そうして客室にお邪魔すれば、ぽつんと椅子に座るジェフリーがいた。なんでひとりぼっちなんだろう。
デニスと一緒にやって来たジェフリーである。たくさんいたお供の使用人はどこに行ったのか。きっとデニスのところだ。
静まり返った室内で、なにをするわけでもなくボケッとしていたジェフリーは、俺が突然訪ねてきたので驚いたらしい。慌てて立ち上がっているが、気まずそうに顔を逸らしている。
ここ最近でわかったのだが、多分アーキア公爵家はまだジェフリーを家族として認めたわけではないのだろう。てっきり跡継ぎ候補としてジェフリーを引き取ったと思ったのだが、ジェフリーには家庭教師もついていない。万が一のために備えるのであれば、ジェフリーにもきちんと教育をしないと使い物にならないのに、それをしない。
きっとジェフリーの母親が元気になったら、彼を彼女のもとに戻すつもりなのだろう。無下にもできないので、一時的に置いてあげているといった感じなのかもしれない。ジェフリーもそれを察しているから、文句を言わないのかも。母親のもとへ帰りたいのだ。
アーキア公爵家に受け入れてもらえないことは、もしかしたらジェフリーにとっては希望なのかもしれない。母親が元気になる。母親のもとへ戻れるという可能性を示していると思っているのかもしれない。
だが、ユリスから聞いた感じだと容態はあまりよろしくないらしい。だからこそ、ジェフリーの母親は彼をアーキア公爵家に置いて行ったのだろう。
「俺の部屋で寝る?」
「え?」
きょとんとするジェフリーの手をとって、半ば強引に部屋へと引っ張っていく。「あ、でも」と遠慮しているらしいジェフリー。そんな気にしなくていいのに。
ジェフリーと一緒に寝ても、オーガス兄様はなにも言わないと思う。兄様は、俺がティアンと一緒に寝ても「別にいいんじゃない?」としか言わないから。
ジャンとレナルドが引き上げた後も、ジェフリーはいまだに遠慮しているようであった。
綿毛ちゃんは疲れた顔で床に転がっている。お喋り好きなのに、今日はまったくお喋りできなくて不満たらたらだ。エリスちゃんは、普段通りに枕元を占領している。ジェフリーが居ても、なにも気にならないらしい。さすが強い猫だ。
「猫と一緒に寝てもいいよ」
おいでよ、とジェフリーをベッドに招けば、彼はおずおずと上がってくる。そんなに緊張しなくても。
明かりを消して、寝転がる。
綿毛ちゃんは、角を隠すためにベッドから離れた床で寝ている。毛布をあげたので寒くはないだろう。
「……ルイス様」
「んー? なに?」
「僕、今日すごく楽しかったです。お世辞とかじゃなくて」
「うん、よかった」
枕元にいた猫を引き寄せて、ゆったり撫でる。エリスちゃんは、いつももふもふだ。可愛い。
「ルイス様が僕の名前呼んでくれるの嬉しいです」
「うん」
暗闇の中、ジェフリーの表情はよく見えない。だが、緊張したような雰囲気は伝わってくる。なんだかちょっぴり嫌な予感がする。
「だから、なんというか。僕の我儘なんですけど」
「うん」
「僕はジェフリーです。間違えないで」
縋るような声に、心臓が跳ねる。
やっぱりどうでもよくなかったんだ。
「ごめんね。もう間違えないよ」
なんでティアンと呼び間違えたのだろうか。いつも一緒に遊ぶのがティアンだったから。夢中で遊んでいるとついつい彼の名前が口をついて出てきてしまうのだろうか。
「ごめんね、ジェフリー」
こくんと、ジェフリーが小さく頷いたのがわかった。
「すみません。変なこと言って」
「全然変じゃないよ」
自分の名前を間違えないでほしいなんて、ごく当然のことだ。我儘でもなんでもない。悪いのは俺なのに、なんでそんなに卑屈なんだろう。同じ卑屈でも、オーガス兄様とはちょっと違う。オーガス兄様は、とりあえず謝っとけ的な卑屈さだ。謝罪の言葉をよく口にするけど、本気で自分が悪いと思っているわけではないと思う。兄様のあれは単なる口癖だ。
一方で、ジェフリーは本気で自分が悪いと思っていそうな雰囲気がある。とても申し訳なさそうに眉尻を下げる彼は、あまり子供っぽさがない。
ティアンもあまり子供っぽくはなかったけど、あいつは単にませているだけでちゃんと十二歳だった。俺のお菓子を奪おうとするし、嫌なことは嫌と言うし。思い返せば、あいつは結構我儘だった。
「僕、ルイス様のこと好きです」
「ありがとう」
反射でお礼を言ってから「ん?」と首を捻る。
でも相手はジェフリーだしな。深い意味はないのだろう。とりあえず「俺もジェフリー好きだよ」と答えておく。
だが、なんだかジェフリーの様子がおかしい。
身じろぎした彼は、上半身を起こしてベッドに膝を抱えて座り込んでしまう。寝ないのか?
なんとなく俺も座った方がいいのかと思って、ジェフリーと同じく体を起こそうとしたのだが、邪魔が入った。
「ジェフリー?」
こちらに寄ってきたジェフリーが、なぜか俺に覆い被さってくる。おかげで俺は、ベッドに転がったまま身動きができない。
「ジェフリー? どしたの」
ジェフリーが、俺の顔を覗き込んでくる。暗闇のせいで、彼の表情は窺えない。だが、張り詰めた空気と強張った息遣いが、ジェフリーの緊張感を伝えてくる。
自然と、息を呑む。
ジェフリーが再び動いた。こちらに近づいてくる彼の顔。青い瞳が、暗闇の中で揺らめいたような気がした。
唇に触れた柔らかな感触。音もなく落ちてきたキスに、俺は静かに目を見開く。
好きです、という先程の言葉が頭の中を何度も流れる。
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