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14歳
354 弟だからな
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振られたショックで眠れないので、綿毛ちゃんと一緒にユリスの部屋を訪れた。
猫は相変わらず、すやすや寝ていた。エリスちゃんは、結構図太い性格だと思う。綿毛ちゃんのおやつを横から奪いに行くし、綿毛ちゃんが猫の水皿に近づくとめっちゃキレる。
今だって、俺がロニーに振られて泣いているのに、一向に目を覚ます気配がない。ひとりで枕を占領して安眠していた。
こっそりユリスの部屋に侵入して、ベッドに上がる。ど真ん中に寝転ぶユリスが邪魔で、綿毛ちゃんと協力して端っこに押しやろうと奮闘していれば、「なんだ」と、ユリスが目を開けた。寝起きの悪いユリスにしては珍しい。普段は俺が叩いても起きないくせに。
のっそりと体を起こしたユリスは、なぜか俺のことを凝視してくる。
「おまえが静かに入ってくるなんて珍しいな」
俺はいつも静かですが?
だが、泣きっぱなしで説明する気力もない。黙っていれば、眠い目を擦ったユリスが、ベッドサイドの明かりをつける。そうして弱々しい明かりの下で、改めて俺の顔を確認したユリスは目を見開いた。
「泣いているのか? どうした。また風邪でもひいたのか」
「ううん」
「じゃあどこか痛いのか」
「ううん。そういうのじゃないから」
なぜか食いついてくるユリスに、少々面食らいつつも、なんだか安心してしまった。綿毛ちゃんを膝に乗せて、ベッドの上に座り込む。
「誰かになにか言われたのか。誰だ。言ってみろ。僕が文句言ってきてやる」
「なんでだよ。いいよ、そういうの」
そういえば、こいつは揉め事が大好きだった。なにかと理由をつけて、争い事の中心に首を突っ込みに行っては、ブルース兄様に追い返されるということを繰り返している。
だが、今日のユリスはなんだか様子がおかしい。いつものニヤニヤとした意地悪顔ではなく、焦ったような様子である。
誰に泣かされた、と詰め寄ってくるユリスは、すっかり目が覚めてしまったらしい。ベッドの上に胡座をかいて、ムスッとしている。
「なんでそんなこと訊くの?」
「なんでって。普通に訊くだろ」
素っ気ないユリスは、そわそわと落ち着きがない。しまいには、綿毛ちゃんの頭を乱暴に掴んで「誰の仕業だ」と問い詰めている。綿毛ちゃんが震えている。
なんか怒っているような雰囲気を察知した俺は、首を捻る。
「なんでユリスが怒るの?」
ぱちぱちと目を瞬いたユリスは、自分でも驚いたように動きを止めた。その隙に、綿毛ちゃんがユリスから逃げ出している。
「……弟が泣かされて、いい気はしないだろ」
予想外の言葉に、今度は俺の方がびっくりしてしまう。他人の不幸を喜ぶような奴の口から、俺のことを心配するかのような言葉が出てきたことがちょっと信じられない。
面食らいつつも「弟はユリスだろ。言っておくけど、俺が三男だから」と訂正しておく。
「ふざけるな。誰がどう見ても僕が兄だ」
言い返しつつも、なんだかちらちらと心配そうな視線が向けられてくる。別に隠すようなことでもないので、俺は簡潔にここまでの出来事を説明してやった。
「ロニーに振られちゃった」
黙って聞いていたユリスは、なにか言いたそうな顔をしていた。「なに?」と焦れて問い掛ければ、「それは、そうなるだろ。普通に」との戸惑いを含んだ反応が返ってきた。
「ロニーがおまえの告白を受け入れるわけがないだろ」
「そうなの?」
「そもそも」
不自然に言葉を切ったユリスは、変な物でも見るかのような視線を向けてきた。
「なんでロニーに告白なんてしたんだ」
「ロニーのこと好きだから」
「好きじゃないだろ」
「好きだけど」
なぜか俺の気持ちを否定してくるユリスは、偉そうに腕を組む。
「いやいや。なんでそうなるんだ。おまえ、ロニーのことたいして好きじゃないだろ」
「好きだけど?」
なんやこいつ。
俺の気持ちをしつこく否定してくるユリスに、徐々に腹が立ってくる。綿毛ちゃんも不思議そうな顔だ。
「いいか。おまえはロニーが好きなんじゃなくて、自分のことを肯定してくれる優しいお兄さんが好きなだけだ。あとはあの長髪」
「それはつまりロニーのことが好きってことでしょ」
「いやだから」
すかさず否定してくるユリスは、なぜか綿毛ちゃんに手を伸ばす。
「おまえいい加減にしろよ。その犬、僕がもらうぞ」
「なんでそうなるの! 綿毛ちゃんに触らないで!」
脈略もなく綿毛ちゃんを奪おうとしてくるユリスから、なんとか取り返す。『やめてぇ。喧嘩しないでぇ』と小声で呟く綿毛ちゃんを、ユリスから引き離しておく。
「ロニーのことが好きなら、前にあいつが髪を切った時に大嫌いなんて言葉出てこないだろ」
「それは。だってロニーが急に髪切るから」
一年ほど前。ロニーが唐突に髪を短くしたことがあった。その際、俺はショックのあまりロニーに向かって大嫌いと叫んでしまった。その後ロニーには謝ったけど。
「で、でも。その時は嫌いって言っちゃったけど。ロニー優しいし、そのあと好きになった」
「髪がまた伸びたからだろ」
「……」
そんなことはないと言い返そうとするが、ユリスが睨んでくるので黙り込む。
ロニーのことは、好きだと思う。確かに長髪は好きだけど、ロニーを好きになった理由はそれだけではないはずだ。
偉そうに、わかったような口を利いてくるユリスにもやもやするが、ここでユリスと言い合いして勝っても、俺が振られたという事実は変わらないし。そんなことを考えながら黙っていれば、ユリスは勝ち誇ったように鼻を鳴らす。
「とにかく。おまえは自分に優しくしてくれて、一緒に遊んでくれる自分好みの見た目をしたお兄さんが好きなだけであって、ロニーが好きなわけではない。わかったか」
「……」
「ついでに言うと、ロニーがおまえに優しいのはそれが仕事だからだ。おまえと一緒に遊んでくれるのも仕事だからだ。おまえのことが好きだからではない」
『そんなはっきり言わなくても』
見兼ねた綿毛ちゃんが口を挟んでくるが、ユリスはそっぽを向いてしまう。強気で俺の行動に口出ししてくるユリスの勢いに気圧されて、涙はすっかり引っ込んでしまった。
言い方はアレだけど、ユリスなりに俺のことを心配してくれていることは伝わった。ユリスが素っ気なくて、口が悪いのはいつものことだ。どうでもいいと思ったことには、まったく首を突っ込んでこない彼が、こんなにも真剣に語ってくるのも、すべては俺のためだろう。普段は冷たい奴だが、優しいところもある。
確かに、ロニーが優しいのは仕事だからだろう。前々からちょっとそんな気はしていた。ロニーは俺に対して優しいが、同じくらいユリスにも優しく接している。ユリスの方はそれを突っぱねているが。
ロニーの本心がわからないと悩んだのは、今回が初めてではない。思えば先程のロニーは、ぼんやりとした言葉で俺の告白を断ってきた。身分がどうとか、世間体がどうとか。最終的にはロニー自身に覚悟がないという言葉で終わらせてきたが、あれってどこまでが本音なのだろうか。ロニーは、俺に対して「好き」という言葉を使わなかった。使わなかったが、あくまでも俺のために身を引くという雰囲気を出していた。あれは、俺のことが好きではないと宣言して波風が立つのを避けたのではないか。
「もう寝るぞ」
一方的に明かりを消して、ベッドに横たわるユリスにつられて俺も寝転ぶ。綿毛ちゃんを横に置いて撫でながら、頭に浮かぶのはロニーの顔。ロニーはいつだって優しい笑顔だが、時折タイラー相手に冷たい一面を見せたりする。そっちが本性だと思う。だが、ロニーが俺に優しかったことは事実だからな。なんだかよくわからなくなってきた。
ちらりと、横目でユリスを確認する。目を閉じて動く気配がない。
「ユリス」
「……」
「ねぇ。もう寝た?」
「寝た」
「起きてるじゃん」
ごろりと転がって、ユリスに向き直る。頑なに目を開けないユリスは、少し怒っているようにも見える。けれども話は聞いているらしいので、気にせず続けた。
「ユリス。ありがとね、話聞いてくれて。お礼に綿毛ちゃん貸してあげる」
『なんでオレ』
綿毛ちゃんを真ん中に移動させて、ユリスの方に押しやっておく。するとユリスが小さく息を吐いた。
「別にいい。それはおまえの大事な物だろう」
『オレ、物じゃないけどね』
ぐちぐち言う綿毛ちゃんを触りもしないユリス。
「お礼もいい。おまえは僕の弟だからな」
暗闇の中、ユリスはそう言って薄く笑ったような気がした。
猫は相変わらず、すやすや寝ていた。エリスちゃんは、結構図太い性格だと思う。綿毛ちゃんのおやつを横から奪いに行くし、綿毛ちゃんが猫の水皿に近づくとめっちゃキレる。
今だって、俺がロニーに振られて泣いているのに、一向に目を覚ます気配がない。ひとりで枕を占領して安眠していた。
こっそりユリスの部屋に侵入して、ベッドに上がる。ど真ん中に寝転ぶユリスが邪魔で、綿毛ちゃんと協力して端っこに押しやろうと奮闘していれば、「なんだ」と、ユリスが目を開けた。寝起きの悪いユリスにしては珍しい。普段は俺が叩いても起きないくせに。
のっそりと体を起こしたユリスは、なぜか俺のことを凝視してくる。
「おまえが静かに入ってくるなんて珍しいな」
俺はいつも静かですが?
だが、泣きっぱなしで説明する気力もない。黙っていれば、眠い目を擦ったユリスが、ベッドサイドの明かりをつける。そうして弱々しい明かりの下で、改めて俺の顔を確認したユリスは目を見開いた。
「泣いているのか? どうした。また風邪でもひいたのか」
「ううん」
「じゃあどこか痛いのか」
「ううん。そういうのじゃないから」
なぜか食いついてくるユリスに、少々面食らいつつも、なんだか安心してしまった。綿毛ちゃんを膝に乗せて、ベッドの上に座り込む。
「誰かになにか言われたのか。誰だ。言ってみろ。僕が文句言ってきてやる」
「なんでだよ。いいよ、そういうの」
そういえば、こいつは揉め事が大好きだった。なにかと理由をつけて、争い事の中心に首を突っ込みに行っては、ブルース兄様に追い返されるということを繰り返している。
だが、今日のユリスはなんだか様子がおかしい。いつものニヤニヤとした意地悪顔ではなく、焦ったような様子である。
誰に泣かされた、と詰め寄ってくるユリスは、すっかり目が覚めてしまったらしい。ベッドの上に胡座をかいて、ムスッとしている。
「なんでそんなこと訊くの?」
「なんでって。普通に訊くだろ」
素っ気ないユリスは、そわそわと落ち着きがない。しまいには、綿毛ちゃんの頭を乱暴に掴んで「誰の仕業だ」と問い詰めている。綿毛ちゃんが震えている。
なんか怒っているような雰囲気を察知した俺は、首を捻る。
「なんでユリスが怒るの?」
ぱちぱちと目を瞬いたユリスは、自分でも驚いたように動きを止めた。その隙に、綿毛ちゃんがユリスから逃げ出している。
「……弟が泣かされて、いい気はしないだろ」
予想外の言葉に、今度は俺の方がびっくりしてしまう。他人の不幸を喜ぶような奴の口から、俺のことを心配するかのような言葉が出てきたことがちょっと信じられない。
面食らいつつも「弟はユリスだろ。言っておくけど、俺が三男だから」と訂正しておく。
「ふざけるな。誰がどう見ても僕が兄だ」
言い返しつつも、なんだかちらちらと心配そうな視線が向けられてくる。別に隠すようなことでもないので、俺は簡潔にここまでの出来事を説明してやった。
「ロニーに振られちゃった」
黙って聞いていたユリスは、なにか言いたそうな顔をしていた。「なに?」と焦れて問い掛ければ、「それは、そうなるだろ。普通に」との戸惑いを含んだ反応が返ってきた。
「ロニーがおまえの告白を受け入れるわけがないだろ」
「そうなの?」
「そもそも」
不自然に言葉を切ったユリスは、変な物でも見るかのような視線を向けてきた。
「なんでロニーに告白なんてしたんだ」
「ロニーのこと好きだから」
「好きじゃないだろ」
「好きだけど」
なぜか俺の気持ちを否定してくるユリスは、偉そうに腕を組む。
「いやいや。なんでそうなるんだ。おまえ、ロニーのことたいして好きじゃないだろ」
「好きだけど?」
なんやこいつ。
俺の気持ちをしつこく否定してくるユリスに、徐々に腹が立ってくる。綿毛ちゃんも不思議そうな顔だ。
「いいか。おまえはロニーが好きなんじゃなくて、自分のことを肯定してくれる優しいお兄さんが好きなだけだ。あとはあの長髪」
「それはつまりロニーのことが好きってことでしょ」
「いやだから」
すかさず否定してくるユリスは、なぜか綿毛ちゃんに手を伸ばす。
「おまえいい加減にしろよ。その犬、僕がもらうぞ」
「なんでそうなるの! 綿毛ちゃんに触らないで!」
脈略もなく綿毛ちゃんを奪おうとしてくるユリスから、なんとか取り返す。『やめてぇ。喧嘩しないでぇ』と小声で呟く綿毛ちゃんを、ユリスから引き離しておく。
「ロニーのことが好きなら、前にあいつが髪を切った時に大嫌いなんて言葉出てこないだろ」
「それは。だってロニーが急に髪切るから」
一年ほど前。ロニーが唐突に髪を短くしたことがあった。その際、俺はショックのあまりロニーに向かって大嫌いと叫んでしまった。その後ロニーには謝ったけど。
「で、でも。その時は嫌いって言っちゃったけど。ロニー優しいし、そのあと好きになった」
「髪がまた伸びたからだろ」
「……」
そんなことはないと言い返そうとするが、ユリスが睨んでくるので黙り込む。
ロニーのことは、好きだと思う。確かに長髪は好きだけど、ロニーを好きになった理由はそれだけではないはずだ。
偉そうに、わかったような口を利いてくるユリスにもやもやするが、ここでユリスと言い合いして勝っても、俺が振られたという事実は変わらないし。そんなことを考えながら黙っていれば、ユリスは勝ち誇ったように鼻を鳴らす。
「とにかく。おまえは自分に優しくしてくれて、一緒に遊んでくれる自分好みの見た目をしたお兄さんが好きなだけであって、ロニーが好きなわけではない。わかったか」
「……」
「ついでに言うと、ロニーがおまえに優しいのはそれが仕事だからだ。おまえと一緒に遊んでくれるのも仕事だからだ。おまえのことが好きだからではない」
『そんなはっきり言わなくても』
見兼ねた綿毛ちゃんが口を挟んでくるが、ユリスはそっぽを向いてしまう。強気で俺の行動に口出ししてくるユリスの勢いに気圧されて、涙はすっかり引っ込んでしまった。
言い方はアレだけど、ユリスなりに俺のことを心配してくれていることは伝わった。ユリスが素っ気なくて、口が悪いのはいつものことだ。どうでもいいと思ったことには、まったく首を突っ込んでこない彼が、こんなにも真剣に語ってくるのも、すべては俺のためだろう。普段は冷たい奴だが、優しいところもある。
確かに、ロニーが優しいのは仕事だからだろう。前々からちょっとそんな気はしていた。ロニーは俺に対して優しいが、同じくらいユリスにも優しく接している。ユリスの方はそれを突っぱねているが。
ロニーの本心がわからないと悩んだのは、今回が初めてではない。思えば先程のロニーは、ぼんやりとした言葉で俺の告白を断ってきた。身分がどうとか、世間体がどうとか。最終的にはロニー自身に覚悟がないという言葉で終わらせてきたが、あれってどこまでが本音なのだろうか。ロニーは、俺に対して「好き」という言葉を使わなかった。使わなかったが、あくまでも俺のために身を引くという雰囲気を出していた。あれは、俺のことが好きではないと宣言して波風が立つのを避けたのではないか。
「もう寝るぞ」
一方的に明かりを消して、ベッドに横たわるユリスにつられて俺も寝転ぶ。綿毛ちゃんを横に置いて撫でながら、頭に浮かぶのはロニーの顔。ロニーはいつだって優しい笑顔だが、時折タイラー相手に冷たい一面を見せたりする。そっちが本性だと思う。だが、ロニーが俺に優しかったことは事実だからな。なんだかよくわからなくなってきた。
ちらりと、横目でユリスを確認する。目を閉じて動く気配がない。
「ユリス」
「……」
「ねぇ。もう寝た?」
「寝た」
「起きてるじゃん」
ごろりと転がって、ユリスに向き直る。頑なに目を開けないユリスは、少し怒っているようにも見える。けれども話は聞いているらしいので、気にせず続けた。
「ユリス。ありがとね、話聞いてくれて。お礼に綿毛ちゃん貸してあげる」
『なんでオレ』
綿毛ちゃんを真ん中に移動させて、ユリスの方に押しやっておく。するとユリスが小さく息を吐いた。
「別にいい。それはおまえの大事な物だろう」
『オレ、物じゃないけどね』
ぐちぐち言う綿毛ちゃんを触りもしないユリス。
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