348 / 577
13歳
334 至福の時
しおりを挟む
なんかオレンジっぽい味のジュースを飲んで、お菓子を食べる。ベッドサイドの明かりだけをつけた薄暗い空間での真夜中パーティーは楽しかった。
にやにやする俺とは対照的に、ユリスは退屈そうにジュースを飲んでいる。綿毛ちゃんは、クッキーをもぐもぐしている。
「で? なんだこれは。目的はなんだ」
「夜中にお菓子食べたら楽しい」
「ふざけるな。くだらないことで僕を起こすな」
ふいっとそっぽを向く不機嫌ユリス。この楽しさがわからないとか正気か?
だが、別にお菓子だけが目的なわけでもない。
綿毛ちゃんに目をやれば、夢中でクッキーを頬張っている。食いしん坊め。
「あのね、綿毛ちゃんが訊きたいことあるんだって」
なかなか口を開かない毛玉に代わって説明すれば、ユリスがピクリと眉を動かす。ちらりと本棚を確認したユリス。どうやら綿毛ちゃんに魔導書返せと言われることを心配しているらしい。
『魔導書も返してほしいよ? でもそれよりもさ、どういう使い方したの』
ようやく顔を上げた綿毛ちゃんは、興味津々といった様子で問いかけてくる。
「どうって。普通に」
それを適当にあしらうユリスは、俺の手からクッキーを奪って口に放り込む。突然、消えたクッキー。ちょっとショックを受けていると、綿毛ちゃんが新しいクッキーを鼻で示してくれる。
一枚とって、口に入れる。もぐもぐ咀嚼していれば、ユリスが「もういいだろ」と話を切り上げようとしてくる。いいわけないだろ。まだなにも話が進んでいないじゃないか。
『あの魔導書さ。結構な魔力を使うはずなんだよね。魔力切れで大変なことになる可能性だってあるわけでさ。どういう使い方したのか教えてくれない?』
あくまでユリスの心配をしているらしい綿毛ちゃん。だが、魔力切れという言葉で、俺は思い出す。以前、ユリスが黒猫姿になったのは、魔力がなくなったことが理由だとユリスが予想していた。
「ユリスね、猫になったんだよ。黒い猫」
『え』
「俺は元々別世界の人間で、ユリスが魔法でね、えっと。俺がユリスになったの。わかる?」
絶句する綿毛ちゃんは、俺とユリスの顔を交互に見比べる。ムスッとご機嫌ななめなユリスは、無言でクッキーを齧っている。先程から食べ過ぎでは? 俺の分がなくなってしまう。急いでクッキーを頬張ると、綿毛ちゃんが『それは大丈夫なの?』とオロオロし始める。
「なんで?」
『いやいや。それって魔力不足ってことだよね。あれ、でもなんで人間姿に戻ってんの?』
首を傾げる綿毛ちゃんに、俺はここまでの経緯を説明してあげる。長い話だが、途中でユリスが補足してくれるから、思い出すままに言葉を並べる。最後まで黙って聞いていた綿毛ちゃんは、『そっか』とひと言口にした。
『大変だったねぇ。あとものすごく運が良かったねぇ』
「そうなの?」
俺たちの大冒険を運が良いでまとめた綿毛ちゃんは、ゆったりと尻尾を動かしている。
『そりゃあもう。超ラッキーだったね。聞く限りだと魔力不足でそのまま消滅していてもおかしくなかったよぉ。無茶なことするねぇ』
ベッドに座り込むユリスの膝をちょいちょい叩いて、綿毛ちゃんは『よかったねぇ』と繰り返す。
「綿毛ちゃんは、なんで魔法に詳しいの? 犬のくせに」
『犬じゃないってば』
お決まりのように抗議してきた綿毛ちゃんであったが、肝心の俺の問いかけには答える気配がない。綿毛ちゃんは、結構不思議な存在だ。犬なのにお喋りするし、変な角も生えている。たまに人間姿にもなる。
しかし、本人は犬じゃないと言うだけで、正しい情報は何ひとつ教えてくれない。
「ねぇ、綿毛ちゃんってなんなの」
『可愛い毛玉だよぉ』
へらっと笑う綿毛ちゃんの前からクッキーを奪い取って、俺の口に放り込む。もぐもぐしていれば『オレのクッキー』と、ショックを受けたように耳がペタッとなる。
「教えろ! 綿毛ちゃんはなんだ!」
『だから毛玉だよって』
「毛玉おばけって呼ぶぞ!?」
『それはやめて』
手強い毛玉は、なかなか口を割らない。こっそりユリスと視線を交わせば、どうやらユリスも綿毛ちゃんの正体が気になるらしい。得意気に頷いたユリスは、なんだかとても頼りになるように見えた。
少し待っていろと言い置いて、ユリスがベッドをおりる。
戸棚をあさる彼は、やがてゆったりとした足取りで戻ってきた。その顔は、にやにやと悪そうに歪んでいた。
顎でくいっと綿毛ちゃんを示すユリス。俺は、なんだかよくわからないが、とりあえず綿毛ちゃんを掴んで押さえておく。どうやらこの対応で正解だったらしい。
ベッドにのぼったユリスは、隠していた右手を前に出した。その手には、ベッドサイドの明かりを受けて鈍く光るハサミが握られていた。
『ちょっと待った!』
ジタバタ暴れる綿毛ちゃんを、頑張って押さえつける。悪い顔でハサミをちょきちょき動かすユリスは、「おい、犬」と、偉そうに綿毛ちゃんを見下ろしている。
「おまえは何者だ。正直に答えないと、その角切るぞ」
『あ、そっち!? てっきり毛を刈られるのかと。無理だと思うよ? オレの角硬いよ? ハサミで切るのは無理があるよ!?』
「おい、ルイス。ちゃんと押さえておけよ」
「わかった!」
『やめてぇ』
ジタバタする綿毛ちゃんの角に、ユリスがハサミをあてる。だが、思いのほか硬いようで、苦戦している。
「切れないな」
『だろうね!』
声を張り上げる綿毛ちゃんに、俺はびっくりして思わず頭を叩いてしまった。『いたい!』と、呻くもふもふは、泣いていた。
『酷いよぉ。これだから子供は嫌いなんだよぉ』
えーん、えーんと顔を伏せるもふもふの背中に手を置いてみる。呼吸のたびに上下に動く毛玉は、あったかい。
ジュースを飲みながら、ハサミを持つユリスと綿毛ちゃんを見比べる。角を切るのは失敗してしまった。
『オレが何をしたって言うんだよぉ』
悲しみアピールする綿毛ちゃん。なんだか可哀想になってきた。
「やめなよ、ユリス」
ユリスからハサミを取り上げれば、彼は途端に不機嫌になってしまう。ハサミの代わりに、クッキーを一枚渡しておいた。
小さく震える綿毛ちゃんは、どうやら色々と諦めたらしい。ぺたんとベッドに寝そべった毛玉は、『大人には内緒にしてね』と前置きしてから口を開いた。
『まずね、オレは犬じゃないから』
「ふむふむ」
『とある人が作った摩訶不思議な生き物なのです』
「とある人って誰? 俺の知ってる人?」
『坊ちゃんたちは知らない人だよ。とっくの昔に死んじゃってるから』
「ふーん?」
よくわからない昔話を始めた綿毛ちゃんに、ユリスが興味津々となる。身を乗り出して「それで?」と続きを促すユリスとは反対に、俺はちょっと飽きてきた。なんか小難しい話が始まりそうである。
ジュース片手にだらだらと聞いてみる。どうやら綿毛ちゃんは、昔ある人が魔法で作り出した生き物らしい。ファンタジーだ。
そのある人とやらが、己で研究した魔法を書き記したものが、あの魔導書というわけだ。
そんな貴重な物が、なんでうちの湖に。
ボケッとジュースを飲む俺は、足を投げ出して、ついでに綿毛ちゃんを片手でなでなでする。至福の時である。
『それでぇ、ご主人様亡き後、オレは健気に魔導書を守っていたってわけですよ』
「守って? 普通に放置されていたが?」
『それはちょっと。うっかり寝ていた間に君らが持っていっちゃったんだよ』
どうやら綿毛ちゃんは、すんごく長生きらしい。そのせいで時間感覚が狂っているのだろう。ついうっかり数年単位で眠ってしまったらしい。おとぼけワンコだな。
その間に、ユリスとオーガス兄様が湖に潜って魔導書を持ち出した、というわけだ。
「ふざけた犬だな」
『ユリス坊ちゃんって、口悪いよね。前から思っていたんだけど』
「は?」
ユリスに喧嘩を売る綿毛ちゃんは、呆気なく返り討ちにされている。頭を叩かれて『やめてよぉ』と泣いている。
綿毛ちゃんの話は難しくて理解できないが、ユリスは興味津々だ。俺に理解できたのは、綿毛ちゃんが結構お年寄りということくらい。
「毛玉じじい」
ぼそっと呟けば、綿毛ちゃんがすごい顔をした。
にやにやする俺とは対照的に、ユリスは退屈そうにジュースを飲んでいる。綿毛ちゃんは、クッキーをもぐもぐしている。
「で? なんだこれは。目的はなんだ」
「夜中にお菓子食べたら楽しい」
「ふざけるな。くだらないことで僕を起こすな」
ふいっとそっぽを向く不機嫌ユリス。この楽しさがわからないとか正気か?
だが、別にお菓子だけが目的なわけでもない。
綿毛ちゃんに目をやれば、夢中でクッキーを頬張っている。食いしん坊め。
「あのね、綿毛ちゃんが訊きたいことあるんだって」
なかなか口を開かない毛玉に代わって説明すれば、ユリスがピクリと眉を動かす。ちらりと本棚を確認したユリス。どうやら綿毛ちゃんに魔導書返せと言われることを心配しているらしい。
『魔導書も返してほしいよ? でもそれよりもさ、どういう使い方したの』
ようやく顔を上げた綿毛ちゃんは、興味津々といった様子で問いかけてくる。
「どうって。普通に」
それを適当にあしらうユリスは、俺の手からクッキーを奪って口に放り込む。突然、消えたクッキー。ちょっとショックを受けていると、綿毛ちゃんが新しいクッキーを鼻で示してくれる。
一枚とって、口に入れる。もぐもぐ咀嚼していれば、ユリスが「もういいだろ」と話を切り上げようとしてくる。いいわけないだろ。まだなにも話が進んでいないじゃないか。
『あの魔導書さ。結構な魔力を使うはずなんだよね。魔力切れで大変なことになる可能性だってあるわけでさ。どういう使い方したのか教えてくれない?』
あくまでユリスの心配をしているらしい綿毛ちゃん。だが、魔力切れという言葉で、俺は思い出す。以前、ユリスが黒猫姿になったのは、魔力がなくなったことが理由だとユリスが予想していた。
「ユリスね、猫になったんだよ。黒い猫」
『え』
「俺は元々別世界の人間で、ユリスが魔法でね、えっと。俺がユリスになったの。わかる?」
絶句する綿毛ちゃんは、俺とユリスの顔を交互に見比べる。ムスッとご機嫌ななめなユリスは、無言でクッキーを齧っている。先程から食べ過ぎでは? 俺の分がなくなってしまう。急いでクッキーを頬張ると、綿毛ちゃんが『それは大丈夫なの?』とオロオロし始める。
「なんで?」
『いやいや。それって魔力不足ってことだよね。あれ、でもなんで人間姿に戻ってんの?』
首を傾げる綿毛ちゃんに、俺はここまでの経緯を説明してあげる。長い話だが、途中でユリスが補足してくれるから、思い出すままに言葉を並べる。最後まで黙って聞いていた綿毛ちゃんは、『そっか』とひと言口にした。
『大変だったねぇ。あとものすごく運が良かったねぇ』
「そうなの?」
俺たちの大冒険を運が良いでまとめた綿毛ちゃんは、ゆったりと尻尾を動かしている。
『そりゃあもう。超ラッキーだったね。聞く限りだと魔力不足でそのまま消滅していてもおかしくなかったよぉ。無茶なことするねぇ』
ベッドに座り込むユリスの膝をちょいちょい叩いて、綿毛ちゃんは『よかったねぇ』と繰り返す。
「綿毛ちゃんは、なんで魔法に詳しいの? 犬のくせに」
『犬じゃないってば』
お決まりのように抗議してきた綿毛ちゃんであったが、肝心の俺の問いかけには答える気配がない。綿毛ちゃんは、結構不思議な存在だ。犬なのにお喋りするし、変な角も生えている。たまに人間姿にもなる。
しかし、本人は犬じゃないと言うだけで、正しい情報は何ひとつ教えてくれない。
「ねぇ、綿毛ちゃんってなんなの」
『可愛い毛玉だよぉ』
へらっと笑う綿毛ちゃんの前からクッキーを奪い取って、俺の口に放り込む。もぐもぐしていれば『オレのクッキー』と、ショックを受けたように耳がペタッとなる。
「教えろ! 綿毛ちゃんはなんだ!」
『だから毛玉だよって』
「毛玉おばけって呼ぶぞ!?」
『それはやめて』
手強い毛玉は、なかなか口を割らない。こっそりユリスと視線を交わせば、どうやらユリスも綿毛ちゃんの正体が気になるらしい。得意気に頷いたユリスは、なんだかとても頼りになるように見えた。
少し待っていろと言い置いて、ユリスがベッドをおりる。
戸棚をあさる彼は、やがてゆったりとした足取りで戻ってきた。その顔は、にやにやと悪そうに歪んでいた。
顎でくいっと綿毛ちゃんを示すユリス。俺は、なんだかよくわからないが、とりあえず綿毛ちゃんを掴んで押さえておく。どうやらこの対応で正解だったらしい。
ベッドにのぼったユリスは、隠していた右手を前に出した。その手には、ベッドサイドの明かりを受けて鈍く光るハサミが握られていた。
『ちょっと待った!』
ジタバタ暴れる綿毛ちゃんを、頑張って押さえつける。悪い顔でハサミをちょきちょき動かすユリスは、「おい、犬」と、偉そうに綿毛ちゃんを見下ろしている。
「おまえは何者だ。正直に答えないと、その角切るぞ」
『あ、そっち!? てっきり毛を刈られるのかと。無理だと思うよ? オレの角硬いよ? ハサミで切るのは無理があるよ!?』
「おい、ルイス。ちゃんと押さえておけよ」
「わかった!」
『やめてぇ』
ジタバタする綿毛ちゃんの角に、ユリスがハサミをあてる。だが、思いのほか硬いようで、苦戦している。
「切れないな」
『だろうね!』
声を張り上げる綿毛ちゃんに、俺はびっくりして思わず頭を叩いてしまった。『いたい!』と、呻くもふもふは、泣いていた。
『酷いよぉ。これだから子供は嫌いなんだよぉ』
えーん、えーんと顔を伏せるもふもふの背中に手を置いてみる。呼吸のたびに上下に動く毛玉は、あったかい。
ジュースを飲みながら、ハサミを持つユリスと綿毛ちゃんを見比べる。角を切るのは失敗してしまった。
『オレが何をしたって言うんだよぉ』
悲しみアピールする綿毛ちゃん。なんだか可哀想になってきた。
「やめなよ、ユリス」
ユリスからハサミを取り上げれば、彼は途端に不機嫌になってしまう。ハサミの代わりに、クッキーを一枚渡しておいた。
小さく震える綿毛ちゃんは、どうやら色々と諦めたらしい。ぺたんとベッドに寝そべった毛玉は、『大人には内緒にしてね』と前置きしてから口を開いた。
『まずね、オレは犬じゃないから』
「ふむふむ」
『とある人が作った摩訶不思議な生き物なのです』
「とある人って誰? 俺の知ってる人?」
『坊ちゃんたちは知らない人だよ。とっくの昔に死んじゃってるから』
「ふーん?」
よくわからない昔話を始めた綿毛ちゃんに、ユリスが興味津々となる。身を乗り出して「それで?」と続きを促すユリスとは反対に、俺はちょっと飽きてきた。なんか小難しい話が始まりそうである。
ジュース片手にだらだらと聞いてみる。どうやら綿毛ちゃんは、昔ある人が魔法で作り出した生き物らしい。ファンタジーだ。
そのある人とやらが、己で研究した魔法を書き記したものが、あの魔導書というわけだ。
そんな貴重な物が、なんでうちの湖に。
ボケッとジュースを飲む俺は、足を投げ出して、ついでに綿毛ちゃんを片手でなでなでする。至福の時である。
『それでぇ、ご主人様亡き後、オレは健気に魔導書を守っていたってわけですよ』
「守って? 普通に放置されていたが?」
『それはちょっと。うっかり寝ていた間に君らが持っていっちゃったんだよ』
どうやら綿毛ちゃんは、すんごく長生きらしい。そのせいで時間感覚が狂っているのだろう。ついうっかり数年単位で眠ってしまったらしい。おとぼけワンコだな。
その間に、ユリスとオーガス兄様が湖に潜って魔導書を持ち出した、というわけだ。
「ふざけた犬だな」
『ユリス坊ちゃんって、口悪いよね。前から思っていたんだけど』
「は?」
ユリスに喧嘩を売る綿毛ちゃんは、呆気なく返り討ちにされている。頭を叩かれて『やめてよぉ』と泣いている。
綿毛ちゃんの話は難しくて理解できないが、ユリスは興味津々だ。俺に理解できたのは、綿毛ちゃんが結構お年寄りということくらい。
「毛玉じじい」
ぼそっと呟けば、綿毛ちゃんがすごい顔をした。
1,449
お気に入りに追加
3,003
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
氷の華を溶かしたら
こむぎダック
BL
ラリス王国。
男女問わず、子供を産む事ができる世界。
前世の記憶を残したまま、転生を繰り返して来たキャニス。何度生まれ変わっても、誰からも愛されず、裏切られることに疲れ切ってしまったキャニスは、今世では、誰も愛さず何も期待しないと心に決め、笑わない氷華の貴公子と言われる様になった。
ラリス王国の第一王子ナリウスの婚約者として、王子妃教育を受けて居たが、手癖の悪い第一王子から、冷たい態度を取られ続け、とうとう婚約破棄に。
そして、密かにキャニスに、想いを寄せて居た第二王子カリストが、キャニスへの贖罪と初恋を実らせる為に奔走し始める。
その頃、母国の騒ぎから逃れ、隣国に滞在していたキャニスは、隣国の王子シェルビーからの熱烈な求愛を受けることに。
初恋を拗らせたカリストとシェルビー。
キャニスの氷った心を溶かす事ができるのは、どちらか?
総長の彼氏が俺にだけ優しい
桜子あんこ
BL
ビビりな俺が付き合っている彼氏は、
関東で最強の暴走族の総長。
みんなからは恐れられ冷酷で悪魔と噂されるそんな俺の彼氏は何故か俺にだけ甘々で優しい。
そんな日常を描いた話である。
なんで俺の周りはイケメン高身長が多いんだ!!!!
柑橘
BL
王道詰め合わせ。
ジャンルをお確かめの上お進み下さい。
7/7以降、サブストーリー(土谷虹の隣は決まってる!!!!)を公開しました!!読んでいただけると嬉しいです!
※目線が度々変わります。
※登場人物の紹介が途中から増えるかもです。
※火曜日20:00
金曜日19:00
日曜日17:00更新
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる