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13歳
322 元気かな
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綿毛ちゃんが役に立たないので、自力で探すしかない。そう決意したのも束の間。クレイグ団長は、あっさりと姿を見せた。どうやら外の訓練場に居たらしい。
俺が探していたとミゲルが伝えにきたことで慌ててこちらに足を運んだのだとか。いい人だな、ミゲル。
「団長! 馬!」
「随分と熱心ですね」
にこやかな団長は、ようやく俺が乗馬のやる気を出したことで、ご機嫌だった。ここ最近、満足そうにずっとにこにこしている。
「綿毛ちゃんも乗せる」
『やめてぇ』
逃げまわる綿毛ちゃんを追いかけるが、きりがない。仕方がないので、白猫を乗せようとしたのだが、団長に制止されてしまった。
馬が驚くといけないので、猫と犬はジャンに預けることにする。ロニーは、練習に付き合ってくれる。
馬に乗ると、一気に視界が高くなる。見慣れたはずの風景が、とても新鮮に感じてすごく楽しい。だが、ユリスは乗馬が苦手らしく、滅多に騎士棟には近寄らない。クレイグ団長に捕まると、うるさく言われるからだろう。まぁ、気持ちはわかる。俺も少し前までは逃げまわっていたから。
「団長。ティアン元気?」
クレイグ団長の顔を見ていたら、ふとティアンのことを思い出した。最後に会ったのは俺が十一歳の時。それからもう二年近くが経とうとしている。
「うちにも滅多に帰ってきませんが。元気にやっているようです」
「ふーん」
騎士になると宣言して、なんの迷いもなくヴィアン家を去って行ったお子様の顔を思い浮かべる。あの細っこい色白少年が騎士を目指すとは。申し訳ないが、まったくイメージできない。
卒業するまで会わないと言っていたが、今のところその宣言を忠実に守っている。エリックの結婚式の時、すぐ近くまで来ていたらしいが、結局ティアンは俺と会うことなく帰って行った。
一体なんなのか。
避けられているようで、ちょっとイラッとする。お子様の考えは、よくわからない。せめて手紙くらい寄越せばいいのに、気の利かない奴である。もしかして、俺のことなんて忘れてしまったのではないかと、ふとした瞬間に考えてしまう。
ヴィアン家では、ティアンと歳が近いのは俺とユリスくらいだろう。あとは大人ばかり。対して、ティアンが通い始めた学園には、同い年の子たちがたくさんいることだろう。もしかしたら他に友達ができて、俺のことなんてどうでもよくなっているのかも。あり得る。
もしや、卒業まで会わないと言ったのも俺を遠ざけるための方便だったりして。
ティアンは、割と薄情な奴だと思う。思えば一緒にいる時にも、俺相手に随分とキレていた。俺の相手が面倒になって逃げたという可能性もある。
このまま帰ってこなかったらどうしよう。ちょっと寂しいような気がする。それと同時に、ティアンがいなくてもなんとかなっている日々を思い浮かべて、別に帰ってこなくても問題はないような気にもなってくる。
いやでも。
最近はユリスも俺と遊んでくれないしな。そう考えると、無条件で俺と遊んでくれていたティアンは、とても貴重な存在であった。たとえそれが給料目当てであっても。
馬くらい乗れるようになってください、と腰に手を当てて偉そうに小言をぶつけてきていた彼の姿が脳裏に浮かんでくる。
彼の心配をよそに、俺は乗馬できるようになっていた。ティアンが戻ってきたら、びっくりするかな。すごいですね! と褒めてくれるティアンの笑顔を想像して、俺は得意になる。
ティアンが戻ってきたら、綿毛ちゃんも見せてあげたい。俺が捕まえた珍しい喋る犬。それに、大きくなった白猫エリスちゃんも見せてあげたいし、ブルース兄様たちが不在の間、俺がしっかり屋敷を守っていたことも教えたい。あとは、身長伸びたことも自慢したい。
ティアンに会ったら、話したいことがたくさんある。だから早く戻ってくればいいのにと思うのだが、現実にはまだまだ時間がある。というより、本当に戻ってくるのかすらわからない。なんせ便りのひとつもないからな。
「ティアン、ちゃんと帰ってくる?」
気になって、ティアンの父親であるクレイグ団長に尋ねれば、「もちろんです」との頷きが返ってくる。
騎士棟周辺を馬に乗ってうろうろする。横にはロニーが付き添ってくれている。
「……ティアンが帰ってこなかったらどうしよう」
「心配せずとも、戻ってきますよ」
にこやかに答えてくれるロニーを見て、ちょっとだけ安心する。ロニーがそう言うのなら、大丈夫な気がしてくるのだ。
「ティアンが帰ってきたら、綿毛ちゃんにも紹介してあげるね」
『坊ちゃんのお友達かい?』
「うん!」
向こうが俺のことをどう思っているのかは謎だけど。
そうしてひと通り騎士棟周辺を歩いて満足した俺は、馬を降りる。まだちょっと不安定だが、これでも結構スムーズに乗り降りできるようになったのだ。
最近知ったのだが、ブルース兄様は毎度決まった馬に乗っている。俺も自分の馬がほしいと思うのだが、俺はそんなに遠出しない。まだ早いと兄様にあしらわれてしまう。
団長と別れて、そこら辺をぶらぶらする。ユリスはまだ帰っていないらしく、残された俺は暇を持て余していた。
そんな時、訓練場で剣を握る騎士の姿が目に入れば、当然のように興味をそそられた。考えてみれば、剣を間近で見たことはほとんどない。
ロニーはいつも丸腰だし、アロンやニックだってそうだ。屋敷を見回っている騎士たちが腰に携えている場面はよく目にするが、だからといって気軽に見せてと言いにいけるわけでもない。
そういえば、ティアンと一緒にこっそりと訓練を覗き見していたことを思い出してしまった。あの時は、騎士の中に混じっていたロニーを目当てにしていた。そのロニーは、今や絶えず俺の隣にいる。その代わり、あれだけずっと一緒だったはずのティアンは、遠くへ行ってしまった。
ぼんやり物思いにふける俺を、ロニーとジャンが心配そうに見守っている。ふるふると頭を振って、白猫エリスちゃんを抱え上げる。綿毛ちゃんは抱っこが嫌いらしくて、俺がしゃがみ込めば素早く逃げてしまうのだ。
俺ではない誰かを隣に並べて、楽しそうに笑っているティアンの姿を想像してみる。前に一度だけ見た制服姿のティアンは、ちょっと不恰好であった。でもあれから二年だ。きっとサイズもぴったりになっていることだろう。もしかしたら合わなくなっている可能性もある。
友達とお喋りしながら、学園内を歩くティアン。
「……はやく帰ってくればいいのにね」
なんだか面白くなくて、地面を蹴ってみる。
あっちは友達作っているだろうに、俺は全然だ。そもそも屋敷から出ることが少ないし。なんだかすごく面白くない。
『どうしたの?』
すり寄ってくる綿毛ちゃんをなでなでして、息を吐く。
「綿毛ちゃんは友達いるのか? 猫以外で」
『その猫ちゃん、オレの友達にカウントされてんだ。初めて知ったよ』
ぐちぐち言う綿毛ちゃんは、考えるようにその場でくるくるする。
『友達ねぇ。どうだろ。最近はずっとひとりだったからなぁ』
「そうなの?」
『うん。ご主人様が。あ、いやなんでもない』
へらへら笑って誤魔化す綿毛ちゃんは、そのまま駆け出してしまう。明らかに話を逸らされたのだが、追いかけないわけにはいかない。猫を抱えたまま走る俺は、綿毛ちゃんを見失わないのがやっとだ。走りにくいので猫を下ろしたいが、逃げ出されても困る。
それにしても。綿毛ちゃんの口走ったご主人様という言葉が妙に気になる。綿毛ちゃんの飼い主は俺だが、綿毛ちゃんは俺のことを坊ちゃんと呼ぶ。ご主人様って誰のことだろう。
そもそも、綿毛ちゃんって何者なんだろう。忘れがちだが、こいつは人間姿にもなれる。もしや、ユリスみたいに人間姿が本来の姿だったりするのだろうか。
前を走るもふもふを追いながら、俺は首を捻った。
俺が探していたとミゲルが伝えにきたことで慌ててこちらに足を運んだのだとか。いい人だな、ミゲル。
「団長! 馬!」
「随分と熱心ですね」
にこやかな団長は、ようやく俺が乗馬のやる気を出したことで、ご機嫌だった。ここ最近、満足そうにずっとにこにこしている。
「綿毛ちゃんも乗せる」
『やめてぇ』
逃げまわる綿毛ちゃんを追いかけるが、きりがない。仕方がないので、白猫を乗せようとしたのだが、団長に制止されてしまった。
馬が驚くといけないので、猫と犬はジャンに預けることにする。ロニーは、練習に付き合ってくれる。
馬に乗ると、一気に視界が高くなる。見慣れたはずの風景が、とても新鮮に感じてすごく楽しい。だが、ユリスは乗馬が苦手らしく、滅多に騎士棟には近寄らない。クレイグ団長に捕まると、うるさく言われるからだろう。まぁ、気持ちはわかる。俺も少し前までは逃げまわっていたから。
「団長。ティアン元気?」
クレイグ団長の顔を見ていたら、ふとティアンのことを思い出した。最後に会ったのは俺が十一歳の時。それからもう二年近くが経とうとしている。
「うちにも滅多に帰ってきませんが。元気にやっているようです」
「ふーん」
騎士になると宣言して、なんの迷いもなくヴィアン家を去って行ったお子様の顔を思い浮かべる。あの細っこい色白少年が騎士を目指すとは。申し訳ないが、まったくイメージできない。
卒業するまで会わないと言っていたが、今のところその宣言を忠実に守っている。エリックの結婚式の時、すぐ近くまで来ていたらしいが、結局ティアンは俺と会うことなく帰って行った。
一体なんなのか。
避けられているようで、ちょっとイラッとする。お子様の考えは、よくわからない。せめて手紙くらい寄越せばいいのに、気の利かない奴である。もしかして、俺のことなんて忘れてしまったのではないかと、ふとした瞬間に考えてしまう。
ヴィアン家では、ティアンと歳が近いのは俺とユリスくらいだろう。あとは大人ばかり。対して、ティアンが通い始めた学園には、同い年の子たちがたくさんいることだろう。もしかしたら他に友達ができて、俺のことなんてどうでもよくなっているのかも。あり得る。
もしや、卒業まで会わないと言ったのも俺を遠ざけるための方便だったりして。
ティアンは、割と薄情な奴だと思う。思えば一緒にいる時にも、俺相手に随分とキレていた。俺の相手が面倒になって逃げたという可能性もある。
このまま帰ってこなかったらどうしよう。ちょっと寂しいような気がする。それと同時に、ティアンがいなくてもなんとかなっている日々を思い浮かべて、別に帰ってこなくても問題はないような気にもなってくる。
いやでも。
最近はユリスも俺と遊んでくれないしな。そう考えると、無条件で俺と遊んでくれていたティアンは、とても貴重な存在であった。たとえそれが給料目当てであっても。
馬くらい乗れるようになってください、と腰に手を当てて偉そうに小言をぶつけてきていた彼の姿が脳裏に浮かんでくる。
彼の心配をよそに、俺は乗馬できるようになっていた。ティアンが戻ってきたら、びっくりするかな。すごいですね! と褒めてくれるティアンの笑顔を想像して、俺は得意になる。
ティアンが戻ってきたら、綿毛ちゃんも見せてあげたい。俺が捕まえた珍しい喋る犬。それに、大きくなった白猫エリスちゃんも見せてあげたいし、ブルース兄様たちが不在の間、俺がしっかり屋敷を守っていたことも教えたい。あとは、身長伸びたことも自慢したい。
ティアンに会ったら、話したいことがたくさんある。だから早く戻ってくればいいのにと思うのだが、現実にはまだまだ時間がある。というより、本当に戻ってくるのかすらわからない。なんせ便りのひとつもないからな。
「ティアン、ちゃんと帰ってくる?」
気になって、ティアンの父親であるクレイグ団長に尋ねれば、「もちろんです」との頷きが返ってくる。
騎士棟周辺を馬に乗ってうろうろする。横にはロニーが付き添ってくれている。
「……ティアンが帰ってこなかったらどうしよう」
「心配せずとも、戻ってきますよ」
にこやかに答えてくれるロニーを見て、ちょっとだけ安心する。ロニーがそう言うのなら、大丈夫な気がしてくるのだ。
「ティアンが帰ってきたら、綿毛ちゃんにも紹介してあげるね」
『坊ちゃんのお友達かい?』
「うん!」
向こうが俺のことをどう思っているのかは謎だけど。
そうしてひと通り騎士棟周辺を歩いて満足した俺は、馬を降りる。まだちょっと不安定だが、これでも結構スムーズに乗り降りできるようになったのだ。
最近知ったのだが、ブルース兄様は毎度決まった馬に乗っている。俺も自分の馬がほしいと思うのだが、俺はそんなに遠出しない。まだ早いと兄様にあしらわれてしまう。
団長と別れて、そこら辺をぶらぶらする。ユリスはまだ帰っていないらしく、残された俺は暇を持て余していた。
そんな時、訓練場で剣を握る騎士の姿が目に入れば、当然のように興味をそそられた。考えてみれば、剣を間近で見たことはほとんどない。
ロニーはいつも丸腰だし、アロンやニックだってそうだ。屋敷を見回っている騎士たちが腰に携えている場面はよく目にするが、だからといって気軽に見せてと言いにいけるわけでもない。
そういえば、ティアンと一緒にこっそりと訓練を覗き見していたことを思い出してしまった。あの時は、騎士の中に混じっていたロニーを目当てにしていた。そのロニーは、今や絶えず俺の隣にいる。その代わり、あれだけずっと一緒だったはずのティアンは、遠くへ行ってしまった。
ぼんやり物思いにふける俺を、ロニーとジャンが心配そうに見守っている。ふるふると頭を振って、白猫エリスちゃんを抱え上げる。綿毛ちゃんは抱っこが嫌いらしくて、俺がしゃがみ込めば素早く逃げてしまうのだ。
俺ではない誰かを隣に並べて、楽しそうに笑っているティアンの姿を想像してみる。前に一度だけ見た制服姿のティアンは、ちょっと不恰好であった。でもあれから二年だ。きっとサイズもぴったりになっていることだろう。もしかしたら合わなくなっている可能性もある。
友達とお喋りしながら、学園内を歩くティアン。
「……はやく帰ってくればいいのにね」
なんだか面白くなくて、地面を蹴ってみる。
あっちは友達作っているだろうに、俺は全然だ。そもそも屋敷から出ることが少ないし。なんだかすごく面白くない。
『どうしたの?』
すり寄ってくる綿毛ちゃんをなでなでして、息を吐く。
「綿毛ちゃんは友達いるのか? 猫以外で」
『その猫ちゃん、オレの友達にカウントされてんだ。初めて知ったよ』
ぐちぐち言う綿毛ちゃんは、考えるようにその場でくるくるする。
『友達ねぇ。どうだろ。最近はずっとひとりだったからなぁ』
「そうなの?」
『うん。ご主人様が。あ、いやなんでもない』
へらへら笑って誤魔化す綿毛ちゃんは、そのまま駆け出してしまう。明らかに話を逸らされたのだが、追いかけないわけにはいかない。猫を抱えたまま走る俺は、綿毛ちゃんを見失わないのがやっとだ。走りにくいので猫を下ろしたいが、逃げ出されても困る。
それにしても。綿毛ちゃんの口走ったご主人様という言葉が妙に気になる。綿毛ちゃんの飼い主は俺だが、綿毛ちゃんは俺のことを坊ちゃんと呼ぶ。ご主人様って誰のことだろう。
そもそも、綿毛ちゃんって何者なんだろう。忘れがちだが、こいつは人間姿にもなれる。もしや、ユリスみたいに人間姿が本来の姿だったりするのだろうか。
前を走るもふもふを追いながら、俺は首を捻った。
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