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12歳
320 自覚(sideアロン)
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「子供相手に、大人げないですよ」
「……うるさ」
廊下の窓から、ぼんやりと外を眺めていた時である。こちらへと歩み寄ってきたタイラーは、そう言って肩をすくめてみせる。クソ生意気な後輩である。
出会った当初から、いけ好かないとは思っていた。俺のやる事なす事に、遠慮なく顔を顰める様が、俺の神経を逆撫でる。
「なにがしたいんですか」
今だって、遠慮なく問いかけてくる後輩に、思いっきり眉を顰めてやった。だが、それくらいで怯むタイラーではない。
「ルイス様が、あなたの機嫌が悪いと気にしていましたよ」
出てきた名前に、思わず肩を揺らしてしまう。動揺を悟られたことに、またもや腹が立ってくる。
ここ最近、自分でもらしくないなと自覚していたところだ。だが、それをクソ生意気な後輩に指摘されると、当然のように苛立ちが先にくる。
長期任務で、あれくらいの怪我なんて珍しくもない。正確には任務中の怪我ではないけれども。どちらにせよ骨折くらい、訓練中にだってやってしまうことは多々ある。だから、別に報告する必要なんてなかった。
そろそろ任務も終わりヴィアン家に戻るという頃である。帰還の一報を届けるという若い騎士をとっ捕まえて、俺の怪我の件も報告するようにと告げてみた。特に深い意味はない。
ただ少しだけ。ルイス様が心配してくれたらいいな、という思いはあった。
そうして帰還した俺らを出迎えてくれたルイス様は、きょろきょろと誰かを探しているようであった。遠目からそれを眺めていた俺は、無意味に時間を潰す。
本当だったら、すぐにでもルイス様に駆け寄りたいが、ルイス様の彷徨う視線の行き先が気になって仕方がない。一体誰を探しているのか。俺だったらいいな。いや、もしかすると土産がなにかを探っているだけかもしれない。その可能性は、おおいにある。これはダメだ。期待するだけ無駄。
背中を向けたその時。
「アロン!」
無邪気に響いた声に、ガバリと背後を確認した。こちらに笑顔を向けるルイス様を視界に入れて、どうしようもなくホッとした。
へらっと笑って、けれども安堵を悟られることが照れ臭くて。平静を装って、ルイス様の元へと足を向けた。
俺の腕を見て、悲痛な表情を浮かべるルイス様に、なんとも言えない気持ちになる。心配してほしいなとは思ったが、こうやって本気で心配されてしまうと、ちょっとむず痒い。
その後、怪我の原因を知ったルイス様は、くだらないと一蹴した。確かにつまらない理由だが、俺は満足だった。
「無視は酷くないですか」
「おまえには関係ない」
ルイス様の眩しい笑顔を思い出していたのだが、現実に引き戻されてしまった。図々しく隣に並んできたタイラーを睨みつける。
「関係ないことないですよ。ルイス様のこと、気に入っていたのでは?」
気に入っていたどころではない。目を離したくないと、何度思ったことか。考えてみれば、こいつは当然のような顔でルイス様の側にいる。ルイス様の側にいるべきは、俺じゃないのか。
「それで? なにをそんなに怒っているんですか」
遠慮を知らないタイラーに問われて、言葉に詰まる。俺は怒って、怒っているのか? もはやそこからわからない。
ルイス様に指輪を預けた。その後、あげると言ったのだが、肝心のルイス様の反応はイマイチだった。
自分ではつけずに、なぜか猫の首輪にはめている。
猫にあげたわけでは、と言ってみれば、今度はどこかに隠されてしまった。違うんだよな。そういう扱いを望んでいたわけではない。希望としては、肌身離さず持っていてほしかった。その点から言うと、猫の首輪にはめられていた方がマシだったかもしれない。
その件で、ずっとモヤモヤしていた。そんな中、突然出てきたエリック殿下の名前に、ついカッとなってしまった。殿下がルイス様に想いを寄せていたことは、俺も知っていた。
誤魔化すように部屋を出てきたが、誤魔化しきれていないらしい。そりゃあそうか。もしやタイラーは、俺のことを心配したルイス様に言われて、様子を見にきたのだろうか。そうだったら良いな、とぼんやり考える。
「……ルイス様のこと、本当に好きなんですか?」
「好きだけど」
これはルイス様本人にも何度も伝えている。まったく伝わっていないようだが。俺がルイス様に伝えたいことなんて、これしかない。だが、ルイス様は無邪気に「言いたいことがあるなら、はっきり言え!」と詰め寄ってくる。何度も言ってるっての。
「らしくないですね。色恋事なんて、慣れたもんでしょ」
「それは、そうだけど」
これまで、相手に困ったことなんてない。一夜だけの関係なんてザラだし、しばらく付き合いのようなことをした相手もいる。
「もっと慣れているのかと。意外ですね。ルイス様へのアプローチが、えっと。なんというか、下手くそで驚きました」
「言ってくれるね」
半眼になる俺に構わず、タイラーは話を進めてしまう。
「今までにも恋人いたでしょ。どうしてたんですか」
「そんなの。俺が何もしなくても、向こうから勝手に寄ってくるし」
「は? 腹立つな」
臆することのないタイラーは、「これだから権力持ちのイケメンは」と、ぶつくさ言っている。
「でも、一度くらいあるでしょう。自分からいったこと」
「ないけど」
「は?」
おかしな顔をするタイラーは、目を見開く。
一夜限りの相手を引っ掛けることはあったが、恋人になりたいと自分から動いたことはない。動かずとも、勝手に向こうから集まってくる。その中から、適当に。後腐れなさそうなのを選んでいた。
だから正直、この状況には手を焼いていた。
どうやったらルイス様に振り向いてもらえるのか。皆目見当がつかない。
俺の話を黙って聞いていたタイラーは、やがておそるおそるといった様子で口を開いた。その目は、困惑の色を浮かべながら俺を見据えている。
「……え、まさか初恋ですか」
初恋?
予想外の言葉に、虚をつかれる。だが、ルイス様を思うたびに湧き上がる謎の感情は、これまでに経験のないものであることは事実だ。
「それは。違うと思うけど」
ゆっくりと否定するが、なんだか微妙な気分になる。今まで付き合った子に対して、たいした愛着はなかった。己から欲しいと思ったのは、ルイス様が初めてかもしれない。
思いのほか、自身の中に馴染みつつある言葉に、何度も頷いてみる。
幼少期には、誰が好きだとかなんとか。平気で言っていた。だが、それが本気の恋かと言われれば、おそらく違うだろう。女の子を振り向かせようと、無茶なことをした経験もある。
だがそれは、町一番と名高い美女を落としてやろうという挑戦心だったり、俺のいけ好かない男が想いを寄せていると知ったゆえに、横どりしてやろうという悪い考えからだったりと、到底恋と呼べるような代物ではなかった気がする。
「えっと、つまりですよ。これまで受け身でいたから、ルイス様相手にどうアプローチすればいいのかわからずに、連日訳のわからない謎行動してたってことですか?」
「謎行動には覚えがないけど」
「なんでですか。ルイス様にしつこく付きまとったり、指輪渡したり、ロニーさん睨みつけたり色々やってたでしょ」
「あぁ、それ」
言われてみれば、全部覚えがあるな。それもこれも、ルイス様から目を離したくなかったからだ。俺以外の人間が、ルイス様の側を陣取っていることに腹が立ったからだ。
今まで恋人なんて珍しくもなかった。それなのにルイス様が相手だと、どうしてこんなにも心をかき乱されるのかわからなかったが、そうか。これは初恋なのかもしれない。
すっきりする俺とは対照的に、タイラーがなにやらドン引きしている。
「恋愛、下手にもほどがありますよ」
「はぁ?」
「いやだって。普通ですよ、好きな子の前で、他の女の子ナンパした話とか絶対ダメですよ」
「……そうなの?」
「うわ、なにこの人。なんでこれがモテるんだよ」
意味わからんと頭を抱えるタイラー。
それを横目に、俺の方は随分と気持ちが落ち着いた。このクソ生意気な後輩も、たまには役に立つものだな。
とりあえず、ルイス様にピッタリの指輪でも用意するかな。そうしたら、ルイス様も肌身離さず持っていてくれるかもしれない。揃いの指輪でもいいな。
俺と同じ指輪をつけたルイス様を想像して、思わず頬が緩んでしまった。
「……うるさ」
廊下の窓から、ぼんやりと外を眺めていた時である。こちらへと歩み寄ってきたタイラーは、そう言って肩をすくめてみせる。クソ生意気な後輩である。
出会った当初から、いけ好かないとは思っていた。俺のやる事なす事に、遠慮なく顔を顰める様が、俺の神経を逆撫でる。
「なにがしたいんですか」
今だって、遠慮なく問いかけてくる後輩に、思いっきり眉を顰めてやった。だが、それくらいで怯むタイラーではない。
「ルイス様が、あなたの機嫌が悪いと気にしていましたよ」
出てきた名前に、思わず肩を揺らしてしまう。動揺を悟られたことに、またもや腹が立ってくる。
ここ最近、自分でもらしくないなと自覚していたところだ。だが、それをクソ生意気な後輩に指摘されると、当然のように苛立ちが先にくる。
長期任務で、あれくらいの怪我なんて珍しくもない。正確には任務中の怪我ではないけれども。どちらにせよ骨折くらい、訓練中にだってやってしまうことは多々ある。だから、別に報告する必要なんてなかった。
そろそろ任務も終わりヴィアン家に戻るという頃である。帰還の一報を届けるという若い騎士をとっ捕まえて、俺の怪我の件も報告するようにと告げてみた。特に深い意味はない。
ただ少しだけ。ルイス様が心配してくれたらいいな、という思いはあった。
そうして帰還した俺らを出迎えてくれたルイス様は、きょろきょろと誰かを探しているようであった。遠目からそれを眺めていた俺は、無意味に時間を潰す。
本当だったら、すぐにでもルイス様に駆け寄りたいが、ルイス様の彷徨う視線の行き先が気になって仕方がない。一体誰を探しているのか。俺だったらいいな。いや、もしかすると土産がなにかを探っているだけかもしれない。その可能性は、おおいにある。これはダメだ。期待するだけ無駄。
背中を向けたその時。
「アロン!」
無邪気に響いた声に、ガバリと背後を確認した。こちらに笑顔を向けるルイス様を視界に入れて、どうしようもなくホッとした。
へらっと笑って、けれども安堵を悟られることが照れ臭くて。平静を装って、ルイス様の元へと足を向けた。
俺の腕を見て、悲痛な表情を浮かべるルイス様に、なんとも言えない気持ちになる。心配してほしいなとは思ったが、こうやって本気で心配されてしまうと、ちょっとむず痒い。
その後、怪我の原因を知ったルイス様は、くだらないと一蹴した。確かにつまらない理由だが、俺は満足だった。
「無視は酷くないですか」
「おまえには関係ない」
ルイス様の眩しい笑顔を思い出していたのだが、現実に引き戻されてしまった。図々しく隣に並んできたタイラーを睨みつける。
「関係ないことないですよ。ルイス様のこと、気に入っていたのでは?」
気に入っていたどころではない。目を離したくないと、何度思ったことか。考えてみれば、こいつは当然のような顔でルイス様の側にいる。ルイス様の側にいるべきは、俺じゃないのか。
「それで? なにをそんなに怒っているんですか」
遠慮を知らないタイラーに問われて、言葉に詰まる。俺は怒って、怒っているのか? もはやそこからわからない。
ルイス様に指輪を預けた。その後、あげると言ったのだが、肝心のルイス様の反応はイマイチだった。
自分ではつけずに、なぜか猫の首輪にはめている。
猫にあげたわけでは、と言ってみれば、今度はどこかに隠されてしまった。違うんだよな。そういう扱いを望んでいたわけではない。希望としては、肌身離さず持っていてほしかった。その点から言うと、猫の首輪にはめられていた方がマシだったかもしれない。
その件で、ずっとモヤモヤしていた。そんな中、突然出てきたエリック殿下の名前に、ついカッとなってしまった。殿下がルイス様に想いを寄せていたことは、俺も知っていた。
誤魔化すように部屋を出てきたが、誤魔化しきれていないらしい。そりゃあそうか。もしやタイラーは、俺のことを心配したルイス様に言われて、様子を見にきたのだろうか。そうだったら良いな、とぼんやり考える。
「……ルイス様のこと、本当に好きなんですか?」
「好きだけど」
これはルイス様本人にも何度も伝えている。まったく伝わっていないようだが。俺がルイス様に伝えたいことなんて、これしかない。だが、ルイス様は無邪気に「言いたいことがあるなら、はっきり言え!」と詰め寄ってくる。何度も言ってるっての。
「らしくないですね。色恋事なんて、慣れたもんでしょ」
「それは、そうだけど」
これまで、相手に困ったことなんてない。一夜だけの関係なんてザラだし、しばらく付き合いのようなことをした相手もいる。
「もっと慣れているのかと。意外ですね。ルイス様へのアプローチが、えっと。なんというか、下手くそで驚きました」
「言ってくれるね」
半眼になる俺に構わず、タイラーは話を進めてしまう。
「今までにも恋人いたでしょ。どうしてたんですか」
「そんなの。俺が何もしなくても、向こうから勝手に寄ってくるし」
「は? 腹立つな」
臆することのないタイラーは、「これだから権力持ちのイケメンは」と、ぶつくさ言っている。
「でも、一度くらいあるでしょう。自分からいったこと」
「ないけど」
「は?」
おかしな顔をするタイラーは、目を見開く。
一夜限りの相手を引っ掛けることはあったが、恋人になりたいと自分から動いたことはない。動かずとも、勝手に向こうから集まってくる。その中から、適当に。後腐れなさそうなのを選んでいた。
だから正直、この状況には手を焼いていた。
どうやったらルイス様に振り向いてもらえるのか。皆目見当がつかない。
俺の話を黙って聞いていたタイラーは、やがておそるおそるといった様子で口を開いた。その目は、困惑の色を浮かべながら俺を見据えている。
「……え、まさか初恋ですか」
初恋?
予想外の言葉に、虚をつかれる。だが、ルイス様を思うたびに湧き上がる謎の感情は、これまでに経験のないものであることは事実だ。
「それは。違うと思うけど」
ゆっくりと否定するが、なんだか微妙な気分になる。今まで付き合った子に対して、たいした愛着はなかった。己から欲しいと思ったのは、ルイス様が初めてかもしれない。
思いのほか、自身の中に馴染みつつある言葉に、何度も頷いてみる。
幼少期には、誰が好きだとかなんとか。平気で言っていた。だが、それが本気の恋かと言われれば、おそらく違うだろう。女の子を振り向かせようと、無茶なことをした経験もある。
だがそれは、町一番と名高い美女を落としてやろうという挑戦心だったり、俺のいけ好かない男が想いを寄せていると知ったゆえに、横どりしてやろうという悪い考えからだったりと、到底恋と呼べるような代物ではなかった気がする。
「えっと、つまりですよ。これまで受け身でいたから、ルイス様相手にどうアプローチすればいいのかわからずに、連日訳のわからない謎行動してたってことですか?」
「謎行動には覚えがないけど」
「なんでですか。ルイス様にしつこく付きまとったり、指輪渡したり、ロニーさん睨みつけたり色々やってたでしょ」
「あぁ、それ」
言われてみれば、全部覚えがあるな。それもこれも、ルイス様から目を離したくなかったからだ。俺以外の人間が、ルイス様の側を陣取っていることに腹が立ったからだ。
今まで恋人なんて珍しくもなかった。それなのにルイス様が相手だと、どうしてこんなにも心をかき乱されるのかわからなかったが、そうか。これは初恋なのかもしれない。
すっきりする俺とは対照的に、タイラーがなにやらドン引きしている。
「恋愛、下手にもほどがありますよ」
「はぁ?」
「いやだって。普通ですよ、好きな子の前で、他の女の子ナンパした話とか絶対ダメですよ」
「……そうなの?」
「うわ、なにこの人。なんでこれがモテるんだよ」
意味わからんと頭を抱えるタイラー。
それを横目に、俺の方は随分と気持ちが落ち着いた。このクソ生意気な後輩も、たまには役に立つものだな。
とりあえず、ルイス様にピッタリの指輪でも用意するかな。そうしたら、ルイス様も肌身離さず持っていてくれるかもしれない。揃いの指輪でもいいな。
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