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12歳
318 そうに違いない
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「あのさ。仕事サボったらダメだよ」
『そうだそうだぁ!』
足元で、綿毛ちゃんが応援してくれている。あまり頼りにはならないが、ひとりよりはマシだ。
ユリスの部屋にて。
またもやおサボりお兄さんをやっているアロンを睨み付ければ、彼は「はぁ」と間の抜けた声を発する。
「なんで俺のところに来るの?」
ブルース兄様の真似をして、偉そうに腕を組んでおく。ジトッと半眼になれば、完璧だ。
「自分の部屋でやれよ」
冷たいユリスは、けれども少しだけ興味があるらしい。本を閉じて、こちらを観察している。
ここで負けるわけにはいかない。
「ブルース兄様が可哀想だろ!」
サボるな! と指を突きつけてみれば、アロンは真顔になってしまう。つられたように真剣な表情を作るロニーと、目に見えてオロオロし始めるジャン。タイラーも、心配そうに様子を見守っている。
「なんで俺につきまとうんだ!」
言いたいことがあるならはっきり言え! と主張すれば、一瞬だけアロンが顔を歪めたような気がした。後頭部に手をやって、大袈裟にため息をつくアロンは、小さく舌打ちをして俯いてしまう。
ガラ悪。なんやその態度。
ちょっとイラッとする俺であったが、文句を言う前に、アロンがこちらを睨みつけてきた。アロンのガラが悪いのはいつものことだが、俺を睨みつけるなんて、今まであったかな。
それも、なんだろう。かなり怒っている雰囲気だ。おふざけしている感じではない。冷え切った空気を察知した俺は、口を閉じる。
急いでしゃがみ込んで、綿毛ちゃんを上からぎゅっと押さえて捕獲する。綿毛ちゃんは、やめてとは言わなかった。
今までにない険悪なアロンに、心臓がバクバクしてくる。綿毛ちゃんを触ったまま、下を向いてやり過ごそうとすれば、頭上からアロンの苛立ったような声が降ってくる。
「俺は何度も言ってますけど」
それきり口を閉ざしたアロンは、やがて身を翻した。足音が遠ざかり、ドアの開閉音が響いたことを確認して、そろそろと顔を上げた。
理由はわからないが、今のアロンはちょっぴり怖かった。
「……アロン、怒ってた?」
面白そうにドアを眺めていたユリスに尋ねれば、「あぁ。みたいだな」と素っ気ない答えが返ってくる。
「なんで?」
理由を問いただせば、ユリスは肩をすくめてしまう。
「おまえが曖昧な態度をとるからだろ」
「曖昧?」
そんな態度とったかな。てか、なんの話だよ。
意味不明なのだが、ユリスはそれ以上説明してくれない。はやくも飽きたようで、本を開いてしまう。
「どういうことか、わかる?」
困った俺は、タイラーとロニーにも意見を求めてみるが、明確な答えは出てこない。
「気にしなくていいですよ。あの人、帰ってきてからずっと不機嫌なので」
そう軽く言い放つタイラーは、ロニーと視線を交わすと、ユリスの側へと行ってしまう。
「……俺、謝った方がいいかな」
思えば、アロンは俺に対してはいつも優しかった。確かにクソ野郎だが、先程みたいに明確な敵意のようなものを向けられたのは、初めてだと思う。
「理由もわからず謝罪しても、余計に怒らせるだけだろ」
顔を上げることなく、素っ気ない態度でアドバイスらしきものを寄越すユリス。正直、まだちょっと心臓がバクバクしている。
『ま、まぁ! それはまたあとでね! あとで考えよう!』
空気を読んだのか。努めて明るく振る舞う綿毛ちゃんは、『坊ちゃん! オレと遊ぼうぜ!』と元気に尻尾を振っていた。
※※※
「どうなんだ? そういうことでいいのか?」
「なんだ突然。俺に言われても困るんだが」
「おまえ以外に、誰に言えと?」
ムスッと腕を組むユリスは、しつこくブルース兄様に詰め寄っている。
ここ最近、ユリスがブルース兄様に絡みに行っている。珍しいこともあるものだ。だいたいいつも昼食の後だ。無言で立ち上がるユリスは、そのままブルース兄様の部屋に向かう。俺も、興味があるので同行する。
兄様の部屋に入るなり、ユリスはなんだか難しい話を始める。掻い摘むと、どうやら魔法に関する研究を進める施設なり組織なりを作れと言っているらしい。一応は耳を傾けるブルース兄様。
ソファーでは、相変わらずアロンがうだうだしている。またおサボりタイムだろうか。気にはなったが、先日の件を思い出して、早々に視線を逸らす。アロンは黙ったまま、挨拶もしてこない。俺も声をかけない。ここ最近、ずっとそんな感じだ。
ユリスは、綿毛ちゃんが魔法に関連した生き物だと考えているのだ。兄様たちにはまだ言っていないが、綿毛ちゃんは人間姿にもなれる。魔導書を自分の物だと主張しているし、おそらく魔法に詳しいのだと思う。
それに、俺とユリスの件もある。魔法は役に立たない代物ではない。これは真面目に取り扱うべきだと、毎日のようにブルース兄様相手に主張するユリスは、要するに己が魔法研究をするための環境を整えてほしいのだ。
「国としても、魔法の研究に予算を投じるべきだ」
「俺に言われても」
「じゃあ誰に言えばいい?」
「……殿下?」
首を捻るブルース兄様は、なんか適当になっている。ユリスの相手が面倒になったのだろう。だが、ユリスは真剣である。ブルース兄様の言葉を受けて「なるほど。エリックか」と呟くと、俺を振り返った。
「おい。ルイス」
「なに」
「エリックに、魔法研究に予算をつけるよう頼んでこい」
「なんで俺が」
「エリックは、おまえの言うことなら聞くだろ?」
それはどうだろうか。エリックは、ちょっと人の話を聞かないところがあるから。俺が言っても変わらないと思うけど。だが、ユリスは譲らない。
「そんなことはない。あいつはおまえのことが好きだろう」
そう断言するユリスに、俺は目を瞬く。いや、違う。確かに好きと言われたが、それはもう終わったことだ。エリックはもう結婚したし。そう答えようとしたのだが、できなかった。
ソファーから勢いよく立ち上がったアロンが、こっちを睨みつけてきたからだ。あまりの勢いに、ブルース兄様が驚いたように目を見開いている。
「俺の方が!」
不自然に言葉を切ったアロンは、けれどもピタリと口を閉ざすと、苛立ったように部屋を出て行ってしまった。
「……喧嘩でもしたのか」
ブルース兄様の静かな問いかけに、俺はなんと答えていいのかわからなくなる。喧嘩ではないと思う。思うのだけど、アロンが俺を無視しているのは事実である。変にキレられるのが嫌で、俺もアロンを無視しているけど。
わかんないと首を振れば、兄様はそれ以上の言及はしてこなかった。
アロンが消えたドアを見つめて、唇を噛みしめる。
このままアロンと気まずい関係が続くのは、嫌だ。前みたいに、一緒に遊んでほしい。そう思いながらも、アロンを前にすれば、つっかえたように言葉が出てこなくなる。
あの時の、俺を睨みつけるアロンの顔を思い出して、胸がぎゅっとなるのだ。
「なにあれ。大人げないにも程がありますよ」
そんな俺たちを見て、タイラーがアロンを責めるような茶化すような言葉をもらす。小さく頷くブルース兄様。
そうだね。そういやアロンはクソ野郎だったね。
これまでだって、周囲がドン引きするようなことを平気でやってきた奴である。彼が、少しくらいおかしな態度をとったとしても、なんにも変なことじゃない。最終的には、へらっと笑って誤魔化すか、開き直るような人である。
今回だって、きっとそうだ。そうに違いない。
改めて思い出したアロンのクソみたいな性格に、なんだか俺はちょっとだけ、安心してしまったのだ。
『そうだそうだぁ!』
足元で、綿毛ちゃんが応援してくれている。あまり頼りにはならないが、ひとりよりはマシだ。
ユリスの部屋にて。
またもやおサボりお兄さんをやっているアロンを睨み付ければ、彼は「はぁ」と間の抜けた声を発する。
「なんで俺のところに来るの?」
ブルース兄様の真似をして、偉そうに腕を組んでおく。ジトッと半眼になれば、完璧だ。
「自分の部屋でやれよ」
冷たいユリスは、けれども少しだけ興味があるらしい。本を閉じて、こちらを観察している。
ここで負けるわけにはいかない。
「ブルース兄様が可哀想だろ!」
サボるな! と指を突きつけてみれば、アロンは真顔になってしまう。つられたように真剣な表情を作るロニーと、目に見えてオロオロし始めるジャン。タイラーも、心配そうに様子を見守っている。
「なんで俺につきまとうんだ!」
言いたいことがあるならはっきり言え! と主張すれば、一瞬だけアロンが顔を歪めたような気がした。後頭部に手をやって、大袈裟にため息をつくアロンは、小さく舌打ちをして俯いてしまう。
ガラ悪。なんやその態度。
ちょっとイラッとする俺であったが、文句を言う前に、アロンがこちらを睨みつけてきた。アロンのガラが悪いのはいつものことだが、俺を睨みつけるなんて、今まであったかな。
それも、なんだろう。かなり怒っている雰囲気だ。おふざけしている感じではない。冷え切った空気を察知した俺は、口を閉じる。
急いでしゃがみ込んで、綿毛ちゃんを上からぎゅっと押さえて捕獲する。綿毛ちゃんは、やめてとは言わなかった。
今までにない険悪なアロンに、心臓がバクバクしてくる。綿毛ちゃんを触ったまま、下を向いてやり過ごそうとすれば、頭上からアロンの苛立ったような声が降ってくる。
「俺は何度も言ってますけど」
それきり口を閉ざしたアロンは、やがて身を翻した。足音が遠ざかり、ドアの開閉音が響いたことを確認して、そろそろと顔を上げた。
理由はわからないが、今のアロンはちょっぴり怖かった。
「……アロン、怒ってた?」
面白そうにドアを眺めていたユリスに尋ねれば、「あぁ。みたいだな」と素っ気ない答えが返ってくる。
「なんで?」
理由を問いただせば、ユリスは肩をすくめてしまう。
「おまえが曖昧な態度をとるからだろ」
「曖昧?」
そんな態度とったかな。てか、なんの話だよ。
意味不明なのだが、ユリスはそれ以上説明してくれない。はやくも飽きたようで、本を開いてしまう。
「どういうことか、わかる?」
困った俺は、タイラーとロニーにも意見を求めてみるが、明確な答えは出てこない。
「気にしなくていいですよ。あの人、帰ってきてからずっと不機嫌なので」
そう軽く言い放つタイラーは、ロニーと視線を交わすと、ユリスの側へと行ってしまう。
「……俺、謝った方がいいかな」
思えば、アロンは俺に対してはいつも優しかった。確かにクソ野郎だが、先程みたいに明確な敵意のようなものを向けられたのは、初めてだと思う。
「理由もわからず謝罪しても、余計に怒らせるだけだろ」
顔を上げることなく、素っ気ない態度でアドバイスらしきものを寄越すユリス。正直、まだちょっと心臓がバクバクしている。
『ま、まぁ! それはまたあとでね! あとで考えよう!』
空気を読んだのか。努めて明るく振る舞う綿毛ちゃんは、『坊ちゃん! オレと遊ぼうぜ!』と元気に尻尾を振っていた。
※※※
「どうなんだ? そういうことでいいのか?」
「なんだ突然。俺に言われても困るんだが」
「おまえ以外に、誰に言えと?」
ムスッと腕を組むユリスは、しつこくブルース兄様に詰め寄っている。
ここ最近、ユリスがブルース兄様に絡みに行っている。珍しいこともあるものだ。だいたいいつも昼食の後だ。無言で立ち上がるユリスは、そのままブルース兄様の部屋に向かう。俺も、興味があるので同行する。
兄様の部屋に入るなり、ユリスはなんだか難しい話を始める。掻い摘むと、どうやら魔法に関する研究を進める施設なり組織なりを作れと言っているらしい。一応は耳を傾けるブルース兄様。
ソファーでは、相変わらずアロンがうだうだしている。またおサボりタイムだろうか。気にはなったが、先日の件を思い出して、早々に視線を逸らす。アロンは黙ったまま、挨拶もしてこない。俺も声をかけない。ここ最近、ずっとそんな感じだ。
ユリスは、綿毛ちゃんが魔法に関連した生き物だと考えているのだ。兄様たちにはまだ言っていないが、綿毛ちゃんは人間姿にもなれる。魔導書を自分の物だと主張しているし、おそらく魔法に詳しいのだと思う。
それに、俺とユリスの件もある。魔法は役に立たない代物ではない。これは真面目に取り扱うべきだと、毎日のようにブルース兄様相手に主張するユリスは、要するに己が魔法研究をするための環境を整えてほしいのだ。
「国としても、魔法の研究に予算を投じるべきだ」
「俺に言われても」
「じゃあ誰に言えばいい?」
「……殿下?」
首を捻るブルース兄様は、なんか適当になっている。ユリスの相手が面倒になったのだろう。だが、ユリスは真剣である。ブルース兄様の言葉を受けて「なるほど。エリックか」と呟くと、俺を振り返った。
「おい。ルイス」
「なに」
「エリックに、魔法研究に予算をつけるよう頼んでこい」
「なんで俺が」
「エリックは、おまえの言うことなら聞くだろ?」
それはどうだろうか。エリックは、ちょっと人の話を聞かないところがあるから。俺が言っても変わらないと思うけど。だが、ユリスは譲らない。
「そんなことはない。あいつはおまえのことが好きだろう」
そう断言するユリスに、俺は目を瞬く。いや、違う。確かに好きと言われたが、それはもう終わったことだ。エリックはもう結婚したし。そう答えようとしたのだが、できなかった。
ソファーから勢いよく立ち上がったアロンが、こっちを睨みつけてきたからだ。あまりの勢いに、ブルース兄様が驚いたように目を見開いている。
「俺の方が!」
不自然に言葉を切ったアロンは、けれどもピタリと口を閉ざすと、苛立ったように部屋を出て行ってしまった。
「……喧嘩でもしたのか」
ブルース兄様の静かな問いかけに、俺はなんと答えていいのかわからなくなる。喧嘩ではないと思う。思うのだけど、アロンが俺を無視しているのは事実である。変にキレられるのが嫌で、俺もアロンを無視しているけど。
わかんないと首を振れば、兄様はそれ以上の言及はしてこなかった。
アロンが消えたドアを見つめて、唇を噛みしめる。
このままアロンと気まずい関係が続くのは、嫌だ。前みたいに、一緒に遊んでほしい。そう思いながらも、アロンを前にすれば、つっかえたように言葉が出てこなくなる。
あの時の、俺を睨みつけるアロンの顔を思い出して、胸がぎゅっとなるのだ。
「なにあれ。大人げないにも程がありますよ」
そんな俺たちを見て、タイラーがアロンを責めるような茶化すような言葉をもらす。小さく頷くブルース兄様。
そうだね。そういやアロンはクソ野郎だったね。
これまでだって、周囲がドン引きするようなことを平気でやってきた奴である。彼が、少しくらいおかしな態度をとったとしても、なんにも変なことじゃない。最終的には、へらっと笑って誤魔化すか、開き直るような人である。
今回だって、きっとそうだ。そうに違いない。
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