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12歳
311 判断は任せる
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『いや本当に。マジで怪しい者ではないから。ただの毛玉よ? むしろこの可愛い毛玉に一体なにができると言うのかね』
触ってみるか? と、ロニーに寄っていく綿毛ちゃんであったが、あえなく避けられてしまった。可哀想に。だが、今の綿毛ちゃんはなんか汚いから、ロニーの気持ちはわかる。
「犬。なんか汚れてる」
『それは坊ちゃんがオレを濡らすから』
すべてを俺のせいにしてくる綿毛ちゃんは、なんだか開き直っていた。ロニーにお喋りできることがバレてしまったのに、焦るどころか饒舌になっている。
おらおらとロニーに擦り寄ろうとしているが、ことごとく避けられている。
不自然なくらいに黙り込んでしまったロニーは、必死に状況を理解しようとしていた。「この犬、喋る」と説明してやるが、ロニーの顔色は悪いままだ。
とりあえず、汚い毛玉をどうにかせねば。
再び綿毛ちゃんを捕獲すれば、ロニーが横から手を伸ばしてくる。俺に、綿毛ちゃんを近付けたくないのだろう。
「ルイス様。一度、それを置きましょう」
「綿毛ちゃんは、ただのもふもふだよ。今は汚いけど」
『さっきから汚い汚いって。失礼だよ』
だって汚いのは事実だ。水に濡れて、もふもふでもないし。
大丈夫とロニーに言い聞かせて、噴水へと戻る。そうして綿毛ちゃんを、もう一度噴水の中に沈める。
『ひどい』
「だって洗わないと」
ゴシゴシすれば、『やめて』と弱々しい声が返ってくる。それを無視して、ひたすら犬を洗う。ついでに角がとれないかも確認するが、やっぱり無理そう。
立ち尽くすロニーは、とても困惑しているようであった。きれいになった犬を指さして、彼を振り返る。
「この犬、飼っていいでしょ」
「それは、犬なんですか?」
おそるおそる発せられた問いに、力強く頷いておく。これは、ちょっと変な犬である。だが、ロニーは納得しない。疑い深い性格だ。
「……その、私では判断できないので」
困ったように犬と俺を見比べるロニー。そりゃそうか。じゃあ、誰の判断を仰げば良いのか。
おそらくロニーは、この犬が安全なのかを気にしている。綿毛ちゃんは単なるもふもふである。すごく安心安全な毛玉である。しかし、いくら危険はないと説明しても、ロニーの顔色は晴れない。
正直、綿毛ちゃんについて、オーガス兄様に訊いてもどうにもならないだろう。それに兄様は気弱なので、喋る犬を見たら驚きのあまり腰を抜かしてしまうかもしれない。
「じゃあ、セドリックに訊きにいく」
「え」
絶句するロニーは、何事かを考え込む。
だが、クレイグ団長とブルース兄様が不在の今、屋敷の安全確保は副団長であるセドリックの責任である。だとすれば、彼に訊ねるべきである。
「副団長は、ちょっと」
言葉を濁すロニー。要するに、セドリックはあてにならないと言いたいのだろう。可哀想な副団長。部下からの信用がいまいちだ。
だが、他に適任がいないのも事実である。渋るロニーを引き連れて、犬を見せに騎士棟へと向かう。タオルを取りに行ったジャンが、まだ戻ってこないが、待っている暇はない。幸い、今は夏である。少しくらい濡れていても問題はない。
『その副団長さんって、どんな人?』
捨てられる心配をしているらしい綿毛ちゃんを抱っこして、先を急ぐ。
「セドリックは、えっと。やる気ないよ」
『……そうなんだ』
微妙な顔をする犬は、びちゃびちゃに濡れていた。だが、地面に下ろすと再び汚れてしまうので、仕方がなく俺が抱っこしてあげている。もふもふじゃない犬を抱えても、あんまり楽しくはない。
ロニーが横から犬を奪おうとしてくるが、なんか捨てられてしまいそうなので、彼には渡さない。
「セドリック!」
「……なにか」
騎士棟にある副団長室へと飛び込めば、書類仕事をしていたらしいセドリックが、ゆっくりと立ち上がる。
そうしてこちらに歩いてきた彼は、なぜか俺を部屋から追い出そうとしてくる。
「ちゃんと仕事してる?」
「もちろんです」
即答したセドリックを見上げると、相変わらずの無表情である。ブルース兄様が、セドリックのやる気のなさを嘆いていた。だが、今はどうでもいい。
早速、濡れた犬を突き出せば、セドリックはわかりやすく眉を顰めた。
「見て、犬拾ったの」
「左様で」
それきり口を閉ざすセドリックは、しきりにロニーへと視線を送っている。あまり犬が好きではないのか。綿毛ちゃんのことを一瞥しただけの彼は、頭に生えている角に気が付かなかったらしい。
「見て、セドリック!」
「見ました」
「見てない!」
ほら、と犬を押し付ければ「いえ、あの。結構です」と、露骨に拒否られてしまう。なにが結構なんだ。
「この犬、飼っていい!?」
「なぜそれを私に尋ねるのですか」
冷たいセドリックは、オーガス兄様に訊けと言ってくる。
「オーガス兄様は、飼っていいって言った」
「では、それでよろしいのでは」
適当に話を切り上げようとしてくるやる気なしセドリックに、ロニーがなんとも言えない表情になる。我慢のできなくなったらしい彼は、ついに一歩前に出た。
「あの、副団長」
俺からびしょ濡れ犬を取り上げたロニーは、「よく見てください」と、セドリックの眼前に犬を突きつける。僅かに上半身を逸らしたセドリック。
「なぜ、濡れているんですか」
「暑いから。濡らしてあげたの」
「……左様で」
変な顔するセドリックは、その直後に小さく「ん?」と呟いた。ようやく、角の存在に気が付いたらしい。一瞬だけ固まった彼であるが、すぐに我に返ると迷うことなく角に手を伸ばす。
「なんですか、これは」
「角」
「つ、の?」
うんうん頷くが、セドリックは妙な顔だ。
「これは、犬なんですか」
「犬だよ」
犬ということでごり押しを試みるが、横からロニーが「犬ではないと思いますけど」と、余計なひと言を添えてくる。犬だよ。
「飼っていい?」
お願い、いいでしょ。じっとセドリックの瞳を凝視するが、彼は苦い顔である。面倒事を持ち込まれたと言わんばかりだ。
「お願い。可愛い犬だよ。ね?」
ロニーに抱きかかえられている犬を見上げれば、犬がこくんと大きく頷いた。
『そうだよ。単なる毛玉だよぉ』
綿毛ちゃんが緩くお喋りしたその瞬間。
セドリックが、綿毛ちゃんをロニーから引ったくった。そのまま勢いよく綿毛ちゃんを投げ捨ててしまう彼に、俺は唖然とする。セドリックにしては、俊敏な動きであった。
『いて』
突然投げ出された綿毛ちゃんが、床の上に丸まってシクシク泣いている。酷いよぉ、酷いよぉ、と繰り返す綿毛ちゃん。ぼんやりと眺めていた俺であったが、セドリックが壁際に立てかけてあった剣を掴んだところで、大慌てする。
「やめて。綿毛ちゃんは、いい子だよ」
なんか知らんが、綿毛ちゃんがやられてしまう。
セドリックの服を掴んで止めるが、彼は剣に手をかけたまま、今にも抜いてしまいそうだ。
「ルイス様。こんな得体の知れないものは、早々に処分するべきです」
「綿毛ちゃんだよ。ただの犬だよ」
「犬は喋りません」
やーめーてー、と大声出す俺を振り払って、セドリックが綿毛ちゃんへと寄っていく。ひぇっと悲鳴を上げた綿毛ちゃんが、室内を走りまわる。
「綿毛ちゃん、逃げろ!」
『なにこの副団長。めっちゃ物騒じゃん。どこがやる気なしなんだよ』
必死に逃げる綿毛ちゃんを、頑張って応援する。
『坊ちゃん、助けて。そんな見てないで! 助けて!』
「頑張れ! 綿毛ちゃん!」
『いや助けろよ!』
ぎゃあぎゃあ騒ぐ綿毛ちゃんと、それを応援する俺。見兼ねたらしいロニーが、セドリックの前に立つ。
「あの、副団長。確かに得体の知れない犬ですが、そんなに危険というわけでも」
「……」
剣に手をかけたまま、ロニーを睨みつけるセドリックは、静かに俺と犬を見比べる。ナイス、ロニー。ロニーも綿毛ちゃんを怪しんではいるが、流石に斬り捨てるのは可哀想だと考えたのだろう。
「……おい」
『はい! なんでしょうか、副団長殿!』
低く唸るセドリックは、綿毛ちゃんを鋭く睨みつけている。
「おまえが何者かは知らないが、ルイス様に危害を加えたら、わかっているな」
『もちろんです! オレ単なる毛玉なので! ご安心を!』
ハキハキお答えする綿毛ちゃんは、間違いなくセドリック相手にビビっていた。
触ってみるか? と、ロニーに寄っていく綿毛ちゃんであったが、あえなく避けられてしまった。可哀想に。だが、今の綿毛ちゃんはなんか汚いから、ロニーの気持ちはわかる。
「犬。なんか汚れてる」
『それは坊ちゃんがオレを濡らすから』
すべてを俺のせいにしてくる綿毛ちゃんは、なんだか開き直っていた。ロニーにお喋りできることがバレてしまったのに、焦るどころか饒舌になっている。
おらおらとロニーに擦り寄ろうとしているが、ことごとく避けられている。
不自然なくらいに黙り込んでしまったロニーは、必死に状況を理解しようとしていた。「この犬、喋る」と説明してやるが、ロニーの顔色は悪いままだ。
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再び綿毛ちゃんを捕獲すれば、ロニーが横から手を伸ばしてくる。俺に、綿毛ちゃんを近付けたくないのだろう。
「ルイス様。一度、それを置きましょう」
「綿毛ちゃんは、ただのもふもふだよ。今は汚いけど」
『さっきから汚い汚いって。失礼だよ』
だって汚いのは事実だ。水に濡れて、もふもふでもないし。
大丈夫とロニーに言い聞かせて、噴水へと戻る。そうして綿毛ちゃんを、もう一度噴水の中に沈める。
『ひどい』
「だって洗わないと」
ゴシゴシすれば、『やめて』と弱々しい声が返ってくる。それを無視して、ひたすら犬を洗う。ついでに角がとれないかも確認するが、やっぱり無理そう。
立ち尽くすロニーは、とても困惑しているようであった。きれいになった犬を指さして、彼を振り返る。
「この犬、飼っていいでしょ」
「それは、犬なんですか?」
おそるおそる発せられた問いに、力強く頷いておく。これは、ちょっと変な犬である。だが、ロニーは納得しない。疑い深い性格だ。
「……その、私では判断できないので」
困ったように犬と俺を見比べるロニー。そりゃそうか。じゃあ、誰の判断を仰げば良いのか。
おそらくロニーは、この犬が安全なのかを気にしている。綿毛ちゃんは単なるもふもふである。すごく安心安全な毛玉である。しかし、いくら危険はないと説明しても、ロニーの顔色は晴れない。
正直、綿毛ちゃんについて、オーガス兄様に訊いてもどうにもならないだろう。それに兄様は気弱なので、喋る犬を見たら驚きのあまり腰を抜かしてしまうかもしれない。
「じゃあ、セドリックに訊きにいく」
「え」
絶句するロニーは、何事かを考え込む。
だが、クレイグ団長とブルース兄様が不在の今、屋敷の安全確保は副団長であるセドリックの責任である。だとすれば、彼に訊ねるべきである。
「副団長は、ちょっと」
言葉を濁すロニー。要するに、セドリックはあてにならないと言いたいのだろう。可哀想な副団長。部下からの信用がいまいちだ。
だが、他に適任がいないのも事実である。渋るロニーを引き連れて、犬を見せに騎士棟へと向かう。タオルを取りに行ったジャンが、まだ戻ってこないが、待っている暇はない。幸い、今は夏である。少しくらい濡れていても問題はない。
『その副団長さんって、どんな人?』
捨てられる心配をしているらしい綿毛ちゃんを抱っこして、先を急ぐ。
「セドリックは、えっと。やる気ないよ」
『……そうなんだ』
微妙な顔をする犬は、びちゃびちゃに濡れていた。だが、地面に下ろすと再び汚れてしまうので、仕方がなく俺が抱っこしてあげている。もふもふじゃない犬を抱えても、あんまり楽しくはない。
ロニーが横から犬を奪おうとしてくるが、なんか捨てられてしまいそうなので、彼には渡さない。
「セドリック!」
「……なにか」
騎士棟にある副団長室へと飛び込めば、書類仕事をしていたらしいセドリックが、ゆっくりと立ち上がる。
そうしてこちらに歩いてきた彼は、なぜか俺を部屋から追い出そうとしてくる。
「ちゃんと仕事してる?」
「もちろんです」
即答したセドリックを見上げると、相変わらずの無表情である。ブルース兄様が、セドリックのやる気のなさを嘆いていた。だが、今はどうでもいい。
早速、濡れた犬を突き出せば、セドリックはわかりやすく眉を顰めた。
「見て、犬拾ったの」
「左様で」
それきり口を閉ざすセドリックは、しきりにロニーへと視線を送っている。あまり犬が好きではないのか。綿毛ちゃんのことを一瞥しただけの彼は、頭に生えている角に気が付かなかったらしい。
「見て、セドリック!」
「見ました」
「見てない!」
ほら、と犬を押し付ければ「いえ、あの。結構です」と、露骨に拒否られてしまう。なにが結構なんだ。
「この犬、飼っていい!?」
「なぜそれを私に尋ねるのですか」
冷たいセドリックは、オーガス兄様に訊けと言ってくる。
「オーガス兄様は、飼っていいって言った」
「では、それでよろしいのでは」
適当に話を切り上げようとしてくるやる気なしセドリックに、ロニーがなんとも言えない表情になる。我慢のできなくなったらしい彼は、ついに一歩前に出た。
「あの、副団長」
俺からびしょ濡れ犬を取り上げたロニーは、「よく見てください」と、セドリックの眼前に犬を突きつける。僅かに上半身を逸らしたセドリック。
「なぜ、濡れているんですか」
「暑いから。濡らしてあげたの」
「……左様で」
変な顔するセドリックは、その直後に小さく「ん?」と呟いた。ようやく、角の存在に気が付いたらしい。一瞬だけ固まった彼であるが、すぐに我に返ると迷うことなく角に手を伸ばす。
「なんですか、これは」
「角」
「つ、の?」
うんうん頷くが、セドリックは妙な顔だ。
「これは、犬なんですか」
「犬だよ」
犬ということでごり押しを試みるが、横からロニーが「犬ではないと思いますけど」と、余計なひと言を添えてくる。犬だよ。
「飼っていい?」
お願い、いいでしょ。じっとセドリックの瞳を凝視するが、彼は苦い顔である。面倒事を持ち込まれたと言わんばかりだ。
「お願い。可愛い犬だよ。ね?」
ロニーに抱きかかえられている犬を見上げれば、犬がこくんと大きく頷いた。
『そうだよ。単なる毛玉だよぉ』
綿毛ちゃんが緩くお喋りしたその瞬間。
セドリックが、綿毛ちゃんをロニーから引ったくった。そのまま勢いよく綿毛ちゃんを投げ捨ててしまう彼に、俺は唖然とする。セドリックにしては、俊敏な動きであった。
『いて』
突然投げ出された綿毛ちゃんが、床の上に丸まってシクシク泣いている。酷いよぉ、酷いよぉ、と繰り返す綿毛ちゃん。ぼんやりと眺めていた俺であったが、セドリックが壁際に立てかけてあった剣を掴んだところで、大慌てする。
「やめて。綿毛ちゃんは、いい子だよ」
なんか知らんが、綿毛ちゃんがやられてしまう。
セドリックの服を掴んで止めるが、彼は剣に手をかけたまま、今にも抜いてしまいそうだ。
「ルイス様。こんな得体の知れないものは、早々に処分するべきです」
「綿毛ちゃんだよ。ただの犬だよ」
「犬は喋りません」
やーめーてー、と大声出す俺を振り払って、セドリックが綿毛ちゃんへと寄っていく。ひぇっと悲鳴を上げた綿毛ちゃんが、室内を走りまわる。
「綿毛ちゃん、逃げろ!」
『なにこの副団長。めっちゃ物騒じゃん。どこがやる気なしなんだよ』
必死に逃げる綿毛ちゃんを、頑張って応援する。
『坊ちゃん、助けて。そんな見てないで! 助けて!』
「頑張れ! 綿毛ちゃん!」
『いや助けろよ!』
ぎゃあぎゃあ騒ぐ綿毛ちゃんと、それを応援する俺。見兼ねたらしいロニーが、セドリックの前に立つ。
「あの、副団長。確かに得体の知れない犬ですが、そんなに危険というわけでも」
「……」
剣に手をかけたまま、ロニーを睨みつけるセドリックは、静かに俺と犬を見比べる。ナイス、ロニー。ロニーも綿毛ちゃんを怪しんではいるが、流石に斬り捨てるのは可哀想だと考えたのだろう。
「……おい」
『はい! なんでしょうか、副団長殿!』
低く唸るセドリックは、綿毛ちゃんを鋭く睨みつけている。
「おまえが何者かは知らないが、ルイス様に危害を加えたら、わかっているな」
『もちろんです! オレ単なる毛玉なので! ご安心を!』
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