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12歳
310 普通の犬だもん
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翌朝。
「なんでユリス様の部屋に侵入するんですか?」
「ユリスが、ひとりじゃ眠れないって言うから」
朝から口うるさいタイラーの相手をしながら、犬と猫のお世話をする。とりあえず、犬の毛をわーっと勢いつけて撫でまくって、角を隠す。
「こら。そんなボサボサにして」
「やめろ。犬はボサボサが気に入っているんだから」
なぜか犬の毛を綺麗にしようとしてくるタイラーの相手は、すごく大変だった。角がバレてしまう。
犬を抱えて走りまわる。朝からすごく疲れる。
どうやら俺が犬を拾ったと、ロニーから聞かされていたらしい。「なんでもかんでも拾わない」と、腰に手を当てて叱りつけてくるタイラーは、このもふもふの可愛さがわからないのだろうか。
どうやらユリスも犬を狙っているらしく、隙あらば触ろうとしてくる。
「よし。散歩に行くぞ」
朝食も済ませて暇になった俺は、早速犬を抱えて外に飛び出す。
「ロニー。今日は噴水見に行こう」
「危ない遊び方はダメですよ」
「うん。大丈夫」
心配そうなロニーと、疲れた顔のジャンを引き連れて、噴水へとダッシュする。
暑さも忘れて駆けまわる俺に、綿毛ちゃんがげんなりした様子でついてくる。もしかして、もふもふの毛が暑いのだろうか。
「暑くないの?」
こそっと訊ねれば、『暑いよ』とシンプルな答えが返ってきた。
ふむ。
勢いよく水を噴き上げる噴水と、足元のもふもふ毛玉を見比べる。迷いはなかった。綿毛ちゃんが可哀想。その一心で、綿毛ちゃんを抱き上げる。
『……坊ちゃん?』
無言で噴水に近寄れば、綿毛ちゃんが怪訝な顔になる。
ちらりと後ろを振り返って、ロニーがこちらを見ていないことを確認する。なんかジャンとふたりで会話している。ロニーは優しいお兄さんなので、よくジャンの相手もしてあげている。ジャンも、ロニー相手ならば最近は割と普通にお喋りしている。案外、仲良しなのだ。
今がチャンス。
『ちょ、ちょ、ちょい。え? 坊ちゃん? なにするつもりかなぁ?』
「水冷たいよ」
『いやいやいや! なんやこの子。助けてぇ、誰か助けて』
「うるさいぞ、犬」
ロニーたちに声が聞こえてしまったらどうするつもりだ。
地味に暴れる犬を、噴水の水へと浸してみる。これで涼しいはずである。
「冷たい?」
『う、うん。冷たい』
バシャバシャと、上から水をかけてやれば、『やめて』と小さい声が聞こえてくる。そうして水をかけるうちに、もふもふだった毛が、ぺしゃっとしてくる。
「……角が、丸見えだよ」
『そりゃやべぇな』
他人事みたいな犬は、なんだか無気力だった。全体的に小さくなってしまった犬を戻そうと、びしょ濡れの毛を摘んで立ててみるが、どうにもならない。
「綿毛ちゃん。濡れてない方が、可愛かったよ」
『坊ちゃんが濡らしたんだろ』
もふもふはどこへやら。べちょっとなってしまった綿毛ちゃんは、あんまり可愛くなかった。なんかぼそぼそしている。
「犬。元に戻って。もふもふになって」
『すんごい無茶振りするね』
すぐには無理と、緩く首を左右に振る犬。もふもふの方が絶対に可愛かった。乾くまで待つしかないのか。
「もふもふじゃない犬と遊んでも、楽しくない。綿毛ちゃん、今日はひとりで遊んでね」
『なにこの仕打ち。オレがなにをしたって言うんだよ』
腹いせのつもりなのか。バシャバシャと水飛沫をあげて暴れる綿毛ちゃん。派手にあがった水が、こっちに飛んでくる。なんだかテンションの上がった俺は、噴水に手を突っ込んで、犬と一緒にバシャバシャと水面を叩く。
「あ。ダメですよ、ルイス様」
その音を聞きつけて、ロニーが困った顔で寄ってくる。犬が撒き散らした水で、すでに濡れている俺を見るなり、ジャンが慌てた様子で屋敷内へと引っ込んでいった。多分、タオルを取りに行ったのだろう。今は夏場だ。放っておけば、そのうち乾くのに。
「こんなに濡らして」
いけません、と注意してくるロニーに「はーい」と元気にお返事しておく。ロニーは優しいので、タイラーと違って、ネチネチしていない。わかったと言えば、そこで話が終わるのだ。
俺を噴水から遠ざけて、ひとり取り残された綿毛ちゃんを噴水から出してやるロニーは、けれども、綿毛ちゃんを地面に下ろそうとしたところで動きを止めた。
「ロニー?」
なんか中腰で綿毛ちゃんを持ったまま、不自然に止まるロニー。彼らしくない不思議な行動に、首を傾げる俺であったが、大事なことを思い出してしまった。
綿毛ちゃん。今、角が丸見えの状態だった。
「ロニー! ロニーも噴水で泳ぐか?」
誤魔化さなければ。勢いでどうにかしようと思い、噴水に突進していく。盛大に飛び込もうとした俺であったが、ロニーの方がはやかった。
慌てて綿毛ちゃんを下ろして、俺の肩を掴んで行く手を阻んでくる。いつになく真剣な表情をみせるロニーは、そのまま俺の背中を押して、俺を噴水から引き離す。ついでに、綿毛ちゃんからも距離をとる。
「ルイス様。あれは一体」
「犬。ちょっと頭に角生えてるけど、普通の犬」
「犬に角は生えていません」
静かに言い返してくるロニーは、綿毛ちゃんをどうしようか迷っている。まずい。綿毛ちゃんが捨てられてしまう。
「綿毛ちゃんは、いい子。だから捨てないで」
お願いと顔の前で手を合わせるが、ロニーは動かない。警戒するように、綿毛ちゃんを静かに睨みつけている。
そんな気まずいにも程がある空気の中、綿毛ちゃんが小さく震えている。どうやら捨てられると恐れているらしい。
「綿毛ちゃんは犬だもん! ちょっと変な犬だもん!」
だから捨てないで、と必死に主張すれば、ロニーが「ですが」と口を噤んでしまう。どうやらロニーも、どう対処すればいいのかわからないらしい。ぱっと見は、マジでただの犬だからな。そんな危険生物には見えない。かといって、ただの犬だと言い放つこともできないこの状況。
せめて、綿毛ちゃんの角を抜いておけばよかった。そうしたら、マジで単なる犬だと言い張れたのに。
今からでも抜いてみようか。思案するが、ロニーが邪魔で綿毛ちゃんに近付けない。
どうにもならない状況にやきもきするが、このまま黙って突っ立っておくわけにもいかない。昼食の時間もあるし。
一か八か。綿毛ちゃんを指さしてみる。
「あの角は、ただの飾りだから!」
「え?」
呆気に取られるロニーの脇をすり抜けて、綿毛ちゃんを捕獲する。
『あの、坊ちゃん?』
「静かにして」
オロオロする犬を押さえて、思いっきり角を引っ張ってみた。なんか、頑張ればどうにかなる気がしたのだ。
だが、現実はうまくいかない。
角は一向に抜けない。それどころか、角を引っ張られた綿毛ちゃんが、盛大に悲鳴をあげた。
『いた、いててて! ちょっ、ばか! 抜けないってば!』
抑えもしない悲鳴に、今度はロニーが「う、わ」と、控えめにリアクションをする。さすがロニー。どんな時でも比較的冷静である。
すぐさま寄ってきた彼は、俺の手元から綿毛ちゃんを力尽くで奪うと、ひょいっと投げ捨ててしまう。ぽてんと転がった綿毛ちゃんは『投げるなんて酷いよぉ』と、シクシク泣いている。濡れた毛に土が付着して、ちょっと汚くなった綿毛ちゃんは、憐れであった。
「ロニー! この犬、ちょっと喋るけど普通の犬だよ!」
『いや、坊ちゃん。オレが言うのもなんだが、流石にそりゃあ無理があるよ?』
「黒猫ユリスだって喋ってたもん!」
猫が喋ることは許されるのに、犬が喋ることは許されないのは理不尽だ。ただの犬だもんと大声で主張を続ける俺を横目に、ロニーは珍しく呆然としていた。
「なんでユリス様の部屋に侵入するんですか?」
「ユリスが、ひとりじゃ眠れないって言うから」
朝から口うるさいタイラーの相手をしながら、犬と猫のお世話をする。とりあえず、犬の毛をわーっと勢いつけて撫でまくって、角を隠す。
「こら。そんなボサボサにして」
「やめろ。犬はボサボサが気に入っているんだから」
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犬を抱えて走りまわる。朝からすごく疲れる。
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どうやらユリスも犬を狙っているらしく、隙あらば触ろうとしてくる。
「よし。散歩に行くぞ」
朝食も済ませて暇になった俺は、早速犬を抱えて外に飛び出す。
「ロニー。今日は噴水見に行こう」
「危ない遊び方はダメですよ」
「うん。大丈夫」
心配そうなロニーと、疲れた顔のジャンを引き連れて、噴水へとダッシュする。
暑さも忘れて駆けまわる俺に、綿毛ちゃんがげんなりした様子でついてくる。もしかして、もふもふの毛が暑いのだろうか。
「暑くないの?」
こそっと訊ねれば、『暑いよ』とシンプルな答えが返ってきた。
ふむ。
勢いよく水を噴き上げる噴水と、足元のもふもふ毛玉を見比べる。迷いはなかった。綿毛ちゃんが可哀想。その一心で、綿毛ちゃんを抱き上げる。
『……坊ちゃん?』
無言で噴水に近寄れば、綿毛ちゃんが怪訝な顔になる。
ちらりと後ろを振り返って、ロニーがこちらを見ていないことを確認する。なんかジャンとふたりで会話している。ロニーは優しいお兄さんなので、よくジャンの相手もしてあげている。ジャンも、ロニー相手ならば最近は割と普通にお喋りしている。案外、仲良しなのだ。
今がチャンス。
『ちょ、ちょ、ちょい。え? 坊ちゃん? なにするつもりかなぁ?』
「水冷たいよ」
『いやいやいや! なんやこの子。助けてぇ、誰か助けて』
「うるさいぞ、犬」
ロニーたちに声が聞こえてしまったらどうするつもりだ。
地味に暴れる犬を、噴水の水へと浸してみる。これで涼しいはずである。
「冷たい?」
『う、うん。冷たい』
バシャバシャと、上から水をかけてやれば、『やめて』と小さい声が聞こえてくる。そうして水をかけるうちに、もふもふだった毛が、ぺしゃっとしてくる。
「……角が、丸見えだよ」
『そりゃやべぇな』
他人事みたいな犬は、なんだか無気力だった。全体的に小さくなってしまった犬を戻そうと、びしょ濡れの毛を摘んで立ててみるが、どうにもならない。
「綿毛ちゃん。濡れてない方が、可愛かったよ」
『坊ちゃんが濡らしたんだろ』
もふもふはどこへやら。べちょっとなってしまった綿毛ちゃんは、あんまり可愛くなかった。なんかぼそぼそしている。
「犬。元に戻って。もふもふになって」
『すんごい無茶振りするね』
すぐには無理と、緩く首を左右に振る犬。もふもふの方が絶対に可愛かった。乾くまで待つしかないのか。
「もふもふじゃない犬と遊んでも、楽しくない。綿毛ちゃん、今日はひとりで遊んでね」
『なにこの仕打ち。オレがなにをしたって言うんだよ』
腹いせのつもりなのか。バシャバシャと水飛沫をあげて暴れる綿毛ちゃん。派手にあがった水が、こっちに飛んでくる。なんだかテンションの上がった俺は、噴水に手を突っ込んで、犬と一緒にバシャバシャと水面を叩く。
「あ。ダメですよ、ルイス様」
その音を聞きつけて、ロニーが困った顔で寄ってくる。犬が撒き散らした水で、すでに濡れている俺を見るなり、ジャンが慌てた様子で屋敷内へと引っ込んでいった。多分、タオルを取りに行ったのだろう。今は夏場だ。放っておけば、そのうち乾くのに。
「こんなに濡らして」
いけません、と注意してくるロニーに「はーい」と元気にお返事しておく。ロニーは優しいので、タイラーと違って、ネチネチしていない。わかったと言えば、そこで話が終わるのだ。
俺を噴水から遠ざけて、ひとり取り残された綿毛ちゃんを噴水から出してやるロニーは、けれども、綿毛ちゃんを地面に下ろそうとしたところで動きを止めた。
「ロニー?」
なんか中腰で綿毛ちゃんを持ったまま、不自然に止まるロニー。彼らしくない不思議な行動に、首を傾げる俺であったが、大事なことを思い出してしまった。
綿毛ちゃん。今、角が丸見えの状態だった。
「ロニー! ロニーも噴水で泳ぐか?」
誤魔化さなければ。勢いでどうにかしようと思い、噴水に突進していく。盛大に飛び込もうとした俺であったが、ロニーの方がはやかった。
慌てて綿毛ちゃんを下ろして、俺の肩を掴んで行く手を阻んでくる。いつになく真剣な表情をみせるロニーは、そのまま俺の背中を押して、俺を噴水から引き離す。ついでに、綿毛ちゃんからも距離をとる。
「ルイス様。あれは一体」
「犬。ちょっと頭に角生えてるけど、普通の犬」
「犬に角は生えていません」
静かに言い返してくるロニーは、綿毛ちゃんをどうしようか迷っている。まずい。綿毛ちゃんが捨てられてしまう。
「綿毛ちゃんは、いい子。だから捨てないで」
お願いと顔の前で手を合わせるが、ロニーは動かない。警戒するように、綿毛ちゃんを静かに睨みつけている。
そんな気まずいにも程がある空気の中、綿毛ちゃんが小さく震えている。どうやら捨てられると恐れているらしい。
「綿毛ちゃんは犬だもん! ちょっと変な犬だもん!」
だから捨てないで、と必死に主張すれば、ロニーが「ですが」と口を噤んでしまう。どうやらロニーも、どう対処すればいいのかわからないらしい。ぱっと見は、マジでただの犬だからな。そんな危険生物には見えない。かといって、ただの犬だと言い放つこともできないこの状況。
せめて、綿毛ちゃんの角を抜いておけばよかった。そうしたら、マジで単なる犬だと言い張れたのに。
今からでも抜いてみようか。思案するが、ロニーが邪魔で綿毛ちゃんに近付けない。
どうにもならない状況にやきもきするが、このまま黙って突っ立っておくわけにもいかない。昼食の時間もあるし。
一か八か。綿毛ちゃんを指さしてみる。
「あの角は、ただの飾りだから!」
「え?」
呆気に取られるロニーの脇をすり抜けて、綿毛ちゃんを捕獲する。
『あの、坊ちゃん?』
「静かにして」
オロオロする犬を押さえて、思いっきり角を引っ張ってみた。なんか、頑張ればどうにかなる気がしたのだ。
だが、現実はうまくいかない。
角は一向に抜けない。それどころか、角を引っ張られた綿毛ちゃんが、盛大に悲鳴をあげた。
『いた、いててて! ちょっ、ばか! 抜けないってば!』
抑えもしない悲鳴に、今度はロニーが「う、わ」と、控えめにリアクションをする。さすがロニー。どんな時でも比較的冷静である。
すぐさま寄ってきた彼は、俺の手元から綿毛ちゃんを力尽くで奪うと、ひょいっと投げ捨ててしまう。ぽてんと転がった綿毛ちゃんは『投げるなんて酷いよぉ』と、シクシク泣いている。濡れた毛に土が付着して、ちょっと汚くなった綿毛ちゃんは、憐れであった。
「ロニー! この犬、ちょっと喋るけど普通の犬だよ!」
『いや、坊ちゃん。オレが言うのもなんだが、流石にそりゃあ無理があるよ?』
「黒猫ユリスだって喋ってたもん!」
猫が喋ることは許されるのに、犬が喋ることは許されないのは理不尽だ。ただの犬だもんと大声で主張を続ける俺を横目に、ロニーは珍しく呆然としていた。
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