315 / 586
12歳
302 結婚はいつですか
しおりを挟む
「暇。ねぇ、ユリス。なにか面白いことやって」
「僕は、おまえのそういうところが嫌いだ」
いきなり俺の悪口を放ったユリスは、手元の本に夢中で、顔を上げることすらしない。
デニスの家から帰ってきたユリスは、なんだかずっと不機嫌だった。デニスと喧嘩したことが、尾を引いているらしい。喧嘩の理由はよくわからないが、俺に八つ当たりするのはやめてほしい。俺、関係ないもん。
帰ってから、部屋にこもるユリスの横で、猫と遊ぶ。タイラーは、片付けやら報告やらで忙しいらしく、屋敷内を走りまわっている。ご苦労だな。
「猫におやつあげたい」
「少しだけですよ」
ロニーに許可をもらって、エリスちゃんにおやつをあげる。ばくばく食いつくエリスちゃん。じっと眺めて、俺もおやつを食べたくなる。
ジャンにちらちらと視線を投げれば、察したらしい彼が、時計を確認する。もうおやつの時間である。
「ユリス! おやつ食べるか?」
「食べる」
不機嫌なのに、おやつは食べるんだ。食いしん坊め。そうしておやつを満喫していれば、オーガス兄様がやってきた。珍しい。
「帰ってきたんなら、顔くらい見せてよ」
「なぜ?」
眉間に皺を寄せるユリスは、オーガス兄様の相手をしたくないらしい。おやつに視線を注いで、オーガス兄様が去るのをじっと待っている。
ぱくぱくとケーキを食べていた俺は、ハッとする。
「オーガス兄様。もしかして、俺のおやつ奪いにきたの?」
「そんなわけないでしょ」
本当かなぁ。
疑いの目を向ければ、兄様が半眼となってしまう。
「帰ってくるの、はやかったね。デニスと喧嘩したんだって?」
「オーガスには関係のないことだろ」
「そんな冷たいこと言わないでよ」
勧められてもいないのに、椅子に座ってしまうオーガス兄様は、どうやらユリスがただいまの挨拶をしに来なかったことが不満らしい。先程、お母様とお父様のところには挨拶に行っていた。オーガス兄様だけ、仲間外れにされて可哀想。
兄様が座ったものだから、ジャンが慌てて兄様の分もおやつを用意しようとしている。それを止めない兄様は、やはりおやつを奪いに来たらしい。
「俺のおやつが減る」
「減らないよ」
いいや、減る。「こんなに食べないでしょ」と、決めつけてくる兄様は、結局ケーキを食べてしまう。わざわざおやつの時間を狙うなんて。卑怯だぞ。ジトッと恨めしい視線を送るが、兄様は気が付かない。鈍い兄である。
「……」
いや、気まずい。
なにこれ。なんで誰も喋らないの?
黙々とケーキを食べる兄様に、じっと自分のケーキを凝視しているユリス。頑なに、兄様と視線を合わせようとしない彼は、ちょっと苛々し始めている。
パクッとケーキを口に含んで、兄様とユリスを観察する。思えば、このふたりが談笑する場面なんて見たことがない。
なにか盛り上げないと。突然湧き上がってきた使命感に、ぎゅっとフォークを握りしめる。
「兄様!」
「え、なに?」
顔を上げたオーガス兄様は、そっとフォークを置く。
「兄様は結婚しないの?」
ゴンッと、鈍い音がした。見れば、兄様が机に突っ伏している。お行儀悪いぞ。ちらりとロニーを確認するが、彼は困ったように苦笑するだけで、兄様に注意する気配はない。頼りのニックもいない。仕方がないので、俺が注意しておく。
「お行儀悪いよ」
「……うん」
弱々しく呟いて、顔を上げる様子のない兄様は、そのままため息をついてしまう。
「どうして、そんなこと訊くの」
「だってエリック結婚したから。兄様はまだなの?」
「まだだよ」
うぅ、と弱音を吐く兄様を、ユリスがガン見している。おまえ、さっきまで頑なに視線を合わせようとしなかったくせに。どうやら兄様のみっともない姿が見られて、ご満悦らしい。すごくニヤニヤしている。
「よくやった、ルイス」
ついには俺を褒め始める。ユリスの意地悪発言に、オーガス兄様が顔を覆った。ペシペシと頭を叩いて励ましてやるが、兄様は動かない。
うん。放っておこう。
恋愛話はみんな好きだから。盛り上がると思ったのに、まったく盛り上がらなくて驚きだ。
「ユリス」
「なんだ」
「面白いことしようよ」
「なんださっきから。具体的には?」
うーん、と悩む俺。思いつきで口にしただけで、具体的な案はない。とりあえず、暇だから楽しいことがしたいのだ。
面白いこと、面白いこと、と。
部屋の中に視線を巡らせる。ユリスの部屋は、一見片付いているが、実は物が多い。タイラーが上手く片付けているだけだ。特に面白そうな物はない。
目の前のお皿は、空っぽ。
ユリスは、現在ケーキをもぐもぐしている最中である。ちらりとロニーを確認する。一瞬、目があったが、すぐに逸らす。
もう一度、ロニーを確認する。
「ルイス様?」
怪訝な顔をするロニーが、寄ってくる。なんでもないと口にするが、ロニーは納得していないようである。
なんで寄ってくるのか。俺は、ロニーの目を盗んでやりたいことがあるのに。
仕方がない。こうなれば、勢いだ。
ちょっと椅子から腰を浮かせて、右手に握ったフォークを伸ばす。俯いたままのオーガス兄様から、ケーキを奪って口に放り込めば、ロニーが「あ、ダメですよ」と控えめに注意してくる。
俺の行動を見て、ユリスもそっとオーガス兄様の皿に手を伸ばす。そうしてこっそりケーキを食べてしまえば、兄様が顔を上げた。
「……ケーキが、なくなっている」
「気のせいだよ」
素知らぬ顔で座っておけば、兄様が「食べたでしょ?」と、俺とユリスを見比べる。どうやら犯人探しをしているらしい。
「食べたらダメなのか?」
そんな中、堂々と問いかけるユリスは強かった。「ダメではないけど」と、頬を掻く兄様は、それ以上文句は言ってこない。相変わらず、ユリス相手だと弱気になってしまう。
「ブルース兄様は、いつ帰ってくるの?」
「秋頃じゃない?」
長いなぁ。まだ夏真っ盛り。しばらく帰ってこないということか。
足をぷらぷらさせて、頬杖をつく。「お行儀悪いですよ」と、ロニーが注意してくる。先程、オーガス兄様には注意しなかったのに。
「それで? 兄様はキャンベルと結婚するの?」
「なんで話を蒸し返すの?」
大袈裟に天を仰ぐオーガス兄様は、「そこにはもう触れないで」と、弱々しく呟く。
「なんで? やっぱりキャンベルに振られたの?」
「振られてはいないよ。ただ、好かれている気もしない」
「ふーん?」
よくわからないや。
振られていないのならば、結婚すればいいのに。だが、オーガス兄様はいつまでも悩んでいる。キャンベルが気を使って、兄様に話を合わせていると思っているのだ。
たしかに、キャンベルは男爵家の出身で、オーガス兄様相手にしてズカズカ物言いできる立場にはない。兄様もそれをよく理解しているから、キャンベルが好意的な反応をしても、それは果たして彼女の本心なのかと疑っているのだ。そんな調子だから、一向に関係が進まない。
「面倒くさいなぁ」
「ひどい。そんなこと言わないでよ」
しくしくと流れてもいない涙を拭う兄様は、やっぱり面倒くさい。
「どうでもいいが、結婚するなら事前に僕の許可を取れよ」
今まで黙っていたユリスが、また謎の上から目線発言をしている。「それはなんでなの?」と、苦笑する兄様。
前にブルース兄様にも、同じことを言っていた。
ユリスは、基本的には人に興味ないくせに、こうやってたまに首を突っ込んでくることがある。仲間外れにされるのが、嫌なのだろうか。
「それで? おまえはどうなんだ」
「どうって?」
突然、話を差し向けられて、首を捻る。
「おまえは誰と結婚するんだ」
なんだか真剣な顔で問いかけられて、目をぱちぱちさせる俺。誰と結婚って。そんなこと考えたこともない。
「わかんない」
「そうか。僕はアロンがいいと思うぞ」
「アロンはダメだよ!?」
勢いよく立ち上がったオーガス兄様が、勝手に反対し始める。なに急に。兄様の圧が怖くて、ちょっと椅子を後ろに引く。
「なんであんなクソみたいな奴に! 僕は反対だから!」
「別にいいだろ」
「よくない!」
「じゃあアリアにしておけ」
「それもダメだよ! 兄に似てクソじゃん、あいつも。ミュンスト家はやめて。いやマジで」
あの家は、クソみたいな奴しかいないから、と断言するオーガス兄様。その意見には頷けるが、勝手にユリスとふたりで、俺の結婚話を進めないでほしい。
「僕は、おまえのそういうところが嫌いだ」
いきなり俺の悪口を放ったユリスは、手元の本に夢中で、顔を上げることすらしない。
デニスの家から帰ってきたユリスは、なんだかずっと不機嫌だった。デニスと喧嘩したことが、尾を引いているらしい。喧嘩の理由はよくわからないが、俺に八つ当たりするのはやめてほしい。俺、関係ないもん。
帰ってから、部屋にこもるユリスの横で、猫と遊ぶ。タイラーは、片付けやら報告やらで忙しいらしく、屋敷内を走りまわっている。ご苦労だな。
「猫におやつあげたい」
「少しだけですよ」
ロニーに許可をもらって、エリスちゃんにおやつをあげる。ばくばく食いつくエリスちゃん。じっと眺めて、俺もおやつを食べたくなる。
ジャンにちらちらと視線を投げれば、察したらしい彼が、時計を確認する。もうおやつの時間である。
「ユリス! おやつ食べるか?」
「食べる」
不機嫌なのに、おやつは食べるんだ。食いしん坊め。そうしておやつを満喫していれば、オーガス兄様がやってきた。珍しい。
「帰ってきたんなら、顔くらい見せてよ」
「なぜ?」
眉間に皺を寄せるユリスは、オーガス兄様の相手をしたくないらしい。おやつに視線を注いで、オーガス兄様が去るのをじっと待っている。
ぱくぱくとケーキを食べていた俺は、ハッとする。
「オーガス兄様。もしかして、俺のおやつ奪いにきたの?」
「そんなわけないでしょ」
本当かなぁ。
疑いの目を向ければ、兄様が半眼となってしまう。
「帰ってくるの、はやかったね。デニスと喧嘩したんだって?」
「オーガスには関係のないことだろ」
「そんな冷たいこと言わないでよ」
勧められてもいないのに、椅子に座ってしまうオーガス兄様は、どうやらユリスがただいまの挨拶をしに来なかったことが不満らしい。先程、お母様とお父様のところには挨拶に行っていた。オーガス兄様だけ、仲間外れにされて可哀想。
兄様が座ったものだから、ジャンが慌てて兄様の分もおやつを用意しようとしている。それを止めない兄様は、やはりおやつを奪いに来たらしい。
「俺のおやつが減る」
「減らないよ」
いいや、減る。「こんなに食べないでしょ」と、決めつけてくる兄様は、結局ケーキを食べてしまう。わざわざおやつの時間を狙うなんて。卑怯だぞ。ジトッと恨めしい視線を送るが、兄様は気が付かない。鈍い兄である。
「……」
いや、気まずい。
なにこれ。なんで誰も喋らないの?
黙々とケーキを食べる兄様に、じっと自分のケーキを凝視しているユリス。頑なに、兄様と視線を合わせようとしない彼は、ちょっと苛々し始めている。
パクッとケーキを口に含んで、兄様とユリスを観察する。思えば、このふたりが談笑する場面なんて見たことがない。
なにか盛り上げないと。突然湧き上がってきた使命感に、ぎゅっとフォークを握りしめる。
「兄様!」
「え、なに?」
顔を上げたオーガス兄様は、そっとフォークを置く。
「兄様は結婚しないの?」
ゴンッと、鈍い音がした。見れば、兄様が机に突っ伏している。お行儀悪いぞ。ちらりとロニーを確認するが、彼は困ったように苦笑するだけで、兄様に注意する気配はない。頼りのニックもいない。仕方がないので、俺が注意しておく。
「お行儀悪いよ」
「……うん」
弱々しく呟いて、顔を上げる様子のない兄様は、そのままため息をついてしまう。
「どうして、そんなこと訊くの」
「だってエリック結婚したから。兄様はまだなの?」
「まだだよ」
うぅ、と弱音を吐く兄様を、ユリスがガン見している。おまえ、さっきまで頑なに視線を合わせようとしなかったくせに。どうやら兄様のみっともない姿が見られて、ご満悦らしい。すごくニヤニヤしている。
「よくやった、ルイス」
ついには俺を褒め始める。ユリスの意地悪発言に、オーガス兄様が顔を覆った。ペシペシと頭を叩いて励ましてやるが、兄様は動かない。
うん。放っておこう。
恋愛話はみんな好きだから。盛り上がると思ったのに、まったく盛り上がらなくて驚きだ。
「ユリス」
「なんだ」
「面白いことしようよ」
「なんださっきから。具体的には?」
うーん、と悩む俺。思いつきで口にしただけで、具体的な案はない。とりあえず、暇だから楽しいことがしたいのだ。
面白いこと、面白いこと、と。
部屋の中に視線を巡らせる。ユリスの部屋は、一見片付いているが、実は物が多い。タイラーが上手く片付けているだけだ。特に面白そうな物はない。
目の前のお皿は、空っぽ。
ユリスは、現在ケーキをもぐもぐしている最中である。ちらりとロニーを確認する。一瞬、目があったが、すぐに逸らす。
もう一度、ロニーを確認する。
「ルイス様?」
怪訝な顔をするロニーが、寄ってくる。なんでもないと口にするが、ロニーは納得していないようである。
なんで寄ってくるのか。俺は、ロニーの目を盗んでやりたいことがあるのに。
仕方がない。こうなれば、勢いだ。
ちょっと椅子から腰を浮かせて、右手に握ったフォークを伸ばす。俯いたままのオーガス兄様から、ケーキを奪って口に放り込めば、ロニーが「あ、ダメですよ」と控えめに注意してくる。
俺の行動を見て、ユリスもそっとオーガス兄様の皿に手を伸ばす。そうしてこっそりケーキを食べてしまえば、兄様が顔を上げた。
「……ケーキが、なくなっている」
「気のせいだよ」
素知らぬ顔で座っておけば、兄様が「食べたでしょ?」と、俺とユリスを見比べる。どうやら犯人探しをしているらしい。
「食べたらダメなのか?」
そんな中、堂々と問いかけるユリスは強かった。「ダメではないけど」と、頬を掻く兄様は、それ以上文句は言ってこない。相変わらず、ユリス相手だと弱気になってしまう。
「ブルース兄様は、いつ帰ってくるの?」
「秋頃じゃない?」
長いなぁ。まだ夏真っ盛り。しばらく帰ってこないということか。
足をぷらぷらさせて、頬杖をつく。「お行儀悪いですよ」と、ロニーが注意してくる。先程、オーガス兄様には注意しなかったのに。
「それで? 兄様はキャンベルと結婚するの?」
「なんで話を蒸し返すの?」
大袈裟に天を仰ぐオーガス兄様は、「そこにはもう触れないで」と、弱々しく呟く。
「なんで? やっぱりキャンベルに振られたの?」
「振られてはいないよ。ただ、好かれている気もしない」
「ふーん?」
よくわからないや。
振られていないのならば、結婚すればいいのに。だが、オーガス兄様はいつまでも悩んでいる。キャンベルが気を使って、兄様に話を合わせていると思っているのだ。
たしかに、キャンベルは男爵家の出身で、オーガス兄様相手にしてズカズカ物言いできる立場にはない。兄様もそれをよく理解しているから、キャンベルが好意的な反応をしても、それは果たして彼女の本心なのかと疑っているのだ。そんな調子だから、一向に関係が進まない。
「面倒くさいなぁ」
「ひどい。そんなこと言わないでよ」
しくしくと流れてもいない涙を拭う兄様は、やっぱり面倒くさい。
「どうでもいいが、結婚するなら事前に僕の許可を取れよ」
今まで黙っていたユリスが、また謎の上から目線発言をしている。「それはなんでなの?」と、苦笑する兄様。
前にブルース兄様にも、同じことを言っていた。
ユリスは、基本的には人に興味ないくせに、こうやってたまに首を突っ込んでくることがある。仲間外れにされるのが、嫌なのだろうか。
「それで? おまえはどうなんだ」
「どうって?」
突然、話を差し向けられて、首を捻る。
「おまえは誰と結婚するんだ」
なんだか真剣な顔で問いかけられて、目をぱちぱちさせる俺。誰と結婚って。そんなこと考えたこともない。
「わかんない」
「そうか。僕はアロンがいいと思うぞ」
「アロンはダメだよ!?」
勢いよく立ち上がったオーガス兄様が、勝手に反対し始める。なに急に。兄様の圧が怖くて、ちょっと椅子を後ろに引く。
「なんであんなクソみたいな奴に! 僕は反対だから!」
「別にいいだろ」
「よくない!」
「じゃあアリアにしておけ」
「それもダメだよ! 兄に似てクソじゃん、あいつも。ミュンスト家はやめて。いやマジで」
あの家は、クソみたいな奴しかいないから、と断言するオーガス兄様。その意見には頷けるが、勝手にユリスとふたりで、俺の結婚話を進めないでほしい。
487
お気に入りに追加
3,020
あなたにおすすめの小説
彼の至宝
まめ
BL
十五歳の誕生日を迎えた主人公が、突如として思い出した前世の記憶を、本当にこれって前世なの、どうなのとあれこれ悩みながら、自分の中で色々と折り合いをつけ、それぞれの幸せを見つける話。
妹を侮辱した馬鹿の兄を嫁に貰います
ひづき
BL
妹のべルティシアが馬鹿王子ラグナルに婚約破棄を言い渡された。
フェルベードが怒りを露わにすると、馬鹿王子の兄アンセルが命を持って償うと言う。
「よし。お前が俺に嫁げ」
結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、転生特典(執事)と旅に出たい
オオトリ
BL
とある教会で、今日一組の若い男女が結婚式を挙げようとしていた。
今、まさに新郎新婦が手を取り合おうとしたその時―――
「ちょっと待ったー!」
乱入者の声が響き渡った。
これは、とある事情で異世界転生した主人公が、結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、
白米を求めて 俺TUEEEEせずに、執事TUEEEEな旅に出たい
そんなお話
※主人公は当初女性と婚約しています(タイトルの通り)
※主人公ではない部分で、男女の恋愛がお話に絡んでくることがあります
※BLは読むことも初心者の作者の初作品なので、タグ付けなど必要があれば教えてください
※完結しておりますが、今後番外編及び小話、続編をいずれ追加して参りたいと思っています
※小説家になろうさんでも同時公開中
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目
カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる