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12歳
297 怒ってる?
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「やあ! 久しぶりだね。えっと、ルイスくん?」
「フランシス!」
翌日。
夕方近くになってようやく姿を見せたフランシスは、俺を視界に入れるなり、にこりと微笑んだ。爽やかに片手をあげる彼は、なんだか大人っぽくなっているような気がする。
到着の知らせを受けて、バタバタと外に出迎えに行く。
肩につかないくらいの黒髪に、きっちりとしたベストを身につけた彼は、なんだかまともな大人という感じだった。
前に会った時は、ヤンチャな高校生みたいな雰囲気だったのに。
「なんか、大人になったね」
「え、僕が? そうかな」
あんまり変わらないと思うけど、と爽やかに応じる彼は、「遅くなってすまないね」と握手を求めてくる。
「……えっと」
なにか言わないといけないけど、なにを言えばいいのか。
俺の中のフランシスは、ものすごく気さくでノリの良いお兄さんだった。今も気さくなところは変わらないが、なんとなく思っていたのと違う。ちょっと落ち着いている。表情も心なしかキリッとしており、ヤンチャお兄さんから爽やかお兄さんに進化している。
俺の戸惑いを察したのか、さりげなく玄関へと俺を誘導しながら歩き始めるフランシスは、「そういえば」と、後ろを振り返った。
「ベネットも一緒なんだけど。ルイスくん、確か彼のこと気に入っていたよね」
「ベネット!」
そうだ。俺は本日、ベネットに会うことを目標にしていた。慌てて後ろを確認すれば、うちの騎士に馬を預けている素敵長髪男子さんの背中が確認できた。そこに垂れる綺麗な黒髪を見て、テンションが上がる。俺の後ろにはロニーもいる。これは完璧だ。
本能のままに駆け寄ろうとして、直前で思いとどまった。
ぎこちない動作で、フランシスを振り返る。視線があって、彼が戸惑うように小首を傾げる姿が確認できた。
ベネットのところへ駆け出したい。しかし、フランシスのことも気になる。
「……怒ってる?」
「……え? 誰が?」
おそるおそる問いかければ、ぱちぱちと目を瞬くフランシス。怒ってないのか?
そのまま、なんとなく気まずい時間が流れる。先に動いたのは、フランシスの方だった。
「さっきまで用事があってね、街の方にいたんだ。美味しそうなお菓子を買ったから、よかったら一緒にどうだい?」
「食べる!」
反射的に答えれば、フランシスがくすくす笑う。上機嫌な彼に背中を押されて、屋敷内へと誘導される。
「ベネットも一緒きて」
「うん、もちろん。ベネット! 君も来い」
フランシスの手招きに誘われて、念願の長髪男子さんがこちらへやって来る。
わくわくと待っていれば、早足で俺の前に現れたベネットが、きれいに一礼してみせた。
「お久しぶりでございます、ルイス様」
「ベネット!」
隙のない黒い燕尾服のようなものに身を包んだ彼は、まさしく俺の理想。
早速俺の部屋にご案内して、ジャンにお茶を用意してもらう。
「ベネットもお茶飲む?」
「いえ。私のことはお気になさらず」
クールなベネットは、それきり口を閉ざしてしまう。構わず視線を送っていれば、向かいの椅子に腰掛けたフランシスが、「あ。猫飼ってるの?」とぽつりと呟いた。
どうやら、部屋の隅で丸くなる白猫エリスちゃんを発見したらしい。すかさず立ち上がった俺は、猫の方へと駆けていく。
「猫飼ってるの! 触る?」
すたっと立ち上がる白猫を、頑張って追いかける。なんとか捕まえて、フランシスの元へ連れていくことに成功した。ふにゃふにゃ暴れる猫は、知らない人にビビっているのかもしれない。構わず抱きしめると、ちょっと大人しくなった。
「可愛いね。名前は?」
「エリスちゃん。オーガス兄様がね、誕生日にくれたの」
名前を呼べば、今度は猫がにゃあにゃあ鳴き始める。おやつがもらえると勘違いしているらしい。おまえ、フランシスにビビっていたんじゃないのか。意地汚いぞ。おやつはない。我慢しろと言い聞かせるが、鳴き止む気配はない。まぁ、そのうち諦めてくれるだろう。
猫をフランシスに押し付けて、自分の席に戻る。膝の上に猫を乗せたフランシスは、ちょっと困惑したように、一瞬だけ片眉を持ち上げていた。
「フランシス。怒ってる?」
遠慮がちに猫を撫でるフランシス。気になっていたことを再度訊ねると、彼は「怒っていないよ」と簡潔に答えを寄越した。
「そもそも、どうして僕が怒っているなんて思うんだい?」
心当たりがないと肩をすくめるフランシスは、本気で言っているのだろうか。彼の本心が、よくわからない。
それに、たとえフランシスが気にしていなくても、俺が気になる。だからこちらから切り出した。
「俺、ユリスじゃない」
「うん。そうらしいね」
軽く流そうとしてくるフランシスは、やはり怒っているのだろうか。たいして驚かない彼は、ゆっくりと猫を撫でている。
「あのね、俺はルイスで。その、ユリスは今お出かけしてて居ないんだけど」
「うん」
「俺ら双子で。んっと。なんか、騙してるみたいになっちゃって。ごめんなさい」
結局、なんて説明すればいいのかわからなくて。とりあえず謝っておけば、フランシスは虚をつかれたかのように目を瞬く。
「あー、いや。うん」
なんとも歯切れの悪い彼は、ちらりとベネットに視線を向けては、俺の顔色を窺うかのように向き直ったりと落ち着きがない。
本当は全部説明したいが、それはできない。魔法云々や、俺がこの世界の人間ではないといったことは、誰にも口外するなと兄様たちに言われている。
「それは、うん。触れてもいいやつなの?」
「うん?」
今度は俺が目を瞬く番だった。
気まずそうに頬を掻くフランシスは「てっきり触れちゃいけないのかと」と、困惑したようにティーカップに手を伸ばす。
一口含んで落ち着いたのか。カチャリと軽い音を立ててソーサーに戻されたカップは、あまり中身が減っていない。いまだに視線を彷徨わせる彼は、けれども決意したのか。ゆっくりと、一度目を閉じる。
「いや。噂はもちろん聞いたよ。それで、君から。ルイスくんから手紙が来たから。これはもう触れてはいけないのかと」
「そんなことはないけど」
「そうなの?」
疑いの目を向けてくるフランシスは、どうやら双子の件については触れてはいけないと思い込んでいたらしい。そういえば、ヴィアン家の名前を前面に押し出して、無理やり周囲を納得させていた。ものすごくデリケートな話題だと思われても、仕方がない。
おまけに俺が、双子の件に触れることなく、当然のような感じでルイス名義のお手紙を出したものだから。フランシスは余計にそう思ったのだろう。
「噂を聞いて、僕が会ったのがルイスくんだということは、すぐにわかったよ」
ふうっと息を吐き出すフランシスは、猫をそっと床に下ろすと、ゆったりと足を組んだ。ぴゃっと壁際に逃げ出す猫を見送って、ハッとする。あの猫、どさくさに紛れてベネットの方へと近寄っている。羨ましい。
ジトッと半眼になる俺。エリスちゃんめ。俺のベネットだぞ。
「僕たち、友達ということでいいのかな?」
ふと投げられた言葉に、目を見開く。
「うん。友達!」
勢いよく頷けば、フランシスが安堵したように破顔した。
「はぁ。よかった。いや本当に。どう接すればいいものかと」
急に気さくな態度に変わったフランシスは、へらっと笑う。これはあれだ。俺の中でイメージしていたフランシスそのものだ。ヤンチャっぽい雰囲気に戻っている。
「なんか疲れたな。ベネット。さっき買ったお菓子出して」
「はい、ただいま」
「お菓子!」
両手を上げて喜ぶ俺。夕食前だが、ロニーもジャンもダメとは言わない。途端にテンション上がる俺を見て、フランシスが吹き出した。
「フランシス!」
翌日。
夕方近くになってようやく姿を見せたフランシスは、俺を視界に入れるなり、にこりと微笑んだ。爽やかに片手をあげる彼は、なんだか大人っぽくなっているような気がする。
到着の知らせを受けて、バタバタと外に出迎えに行く。
肩につかないくらいの黒髪に、きっちりとしたベストを身につけた彼は、なんだかまともな大人という感じだった。
前に会った時は、ヤンチャな高校生みたいな雰囲気だったのに。
「なんか、大人になったね」
「え、僕が? そうかな」
あんまり変わらないと思うけど、と爽やかに応じる彼は、「遅くなってすまないね」と握手を求めてくる。
「……えっと」
なにか言わないといけないけど、なにを言えばいいのか。
俺の中のフランシスは、ものすごく気さくでノリの良いお兄さんだった。今も気さくなところは変わらないが、なんとなく思っていたのと違う。ちょっと落ち着いている。表情も心なしかキリッとしており、ヤンチャお兄さんから爽やかお兄さんに進化している。
俺の戸惑いを察したのか、さりげなく玄関へと俺を誘導しながら歩き始めるフランシスは、「そういえば」と、後ろを振り返った。
「ベネットも一緒なんだけど。ルイスくん、確か彼のこと気に入っていたよね」
「ベネット!」
そうだ。俺は本日、ベネットに会うことを目標にしていた。慌てて後ろを確認すれば、うちの騎士に馬を預けている素敵長髪男子さんの背中が確認できた。そこに垂れる綺麗な黒髪を見て、テンションが上がる。俺の後ろにはロニーもいる。これは完璧だ。
本能のままに駆け寄ろうとして、直前で思いとどまった。
ぎこちない動作で、フランシスを振り返る。視線があって、彼が戸惑うように小首を傾げる姿が確認できた。
ベネットのところへ駆け出したい。しかし、フランシスのことも気になる。
「……怒ってる?」
「……え? 誰が?」
おそるおそる問いかければ、ぱちぱちと目を瞬くフランシス。怒ってないのか?
そのまま、なんとなく気まずい時間が流れる。先に動いたのは、フランシスの方だった。
「さっきまで用事があってね、街の方にいたんだ。美味しそうなお菓子を買ったから、よかったら一緒にどうだい?」
「食べる!」
反射的に答えれば、フランシスがくすくす笑う。上機嫌な彼に背中を押されて、屋敷内へと誘導される。
「ベネットも一緒きて」
「うん、もちろん。ベネット! 君も来い」
フランシスの手招きに誘われて、念願の長髪男子さんがこちらへやって来る。
わくわくと待っていれば、早足で俺の前に現れたベネットが、きれいに一礼してみせた。
「お久しぶりでございます、ルイス様」
「ベネット!」
隙のない黒い燕尾服のようなものに身を包んだ彼は、まさしく俺の理想。
早速俺の部屋にご案内して、ジャンにお茶を用意してもらう。
「ベネットもお茶飲む?」
「いえ。私のことはお気になさらず」
クールなベネットは、それきり口を閉ざしてしまう。構わず視線を送っていれば、向かいの椅子に腰掛けたフランシスが、「あ。猫飼ってるの?」とぽつりと呟いた。
どうやら、部屋の隅で丸くなる白猫エリスちゃんを発見したらしい。すかさず立ち上がった俺は、猫の方へと駆けていく。
「猫飼ってるの! 触る?」
すたっと立ち上がる白猫を、頑張って追いかける。なんとか捕まえて、フランシスの元へ連れていくことに成功した。ふにゃふにゃ暴れる猫は、知らない人にビビっているのかもしれない。構わず抱きしめると、ちょっと大人しくなった。
「可愛いね。名前は?」
「エリスちゃん。オーガス兄様がね、誕生日にくれたの」
名前を呼べば、今度は猫がにゃあにゃあ鳴き始める。おやつがもらえると勘違いしているらしい。おまえ、フランシスにビビっていたんじゃないのか。意地汚いぞ。おやつはない。我慢しろと言い聞かせるが、鳴き止む気配はない。まぁ、そのうち諦めてくれるだろう。
猫をフランシスに押し付けて、自分の席に戻る。膝の上に猫を乗せたフランシスは、ちょっと困惑したように、一瞬だけ片眉を持ち上げていた。
「フランシス。怒ってる?」
遠慮がちに猫を撫でるフランシス。気になっていたことを再度訊ねると、彼は「怒っていないよ」と簡潔に答えを寄越した。
「そもそも、どうして僕が怒っているなんて思うんだい?」
心当たりがないと肩をすくめるフランシスは、本気で言っているのだろうか。彼の本心が、よくわからない。
それに、たとえフランシスが気にしていなくても、俺が気になる。だからこちらから切り出した。
「俺、ユリスじゃない」
「うん。そうらしいね」
軽く流そうとしてくるフランシスは、やはり怒っているのだろうか。たいして驚かない彼は、ゆっくりと猫を撫でている。
「あのね、俺はルイスで。その、ユリスは今お出かけしてて居ないんだけど」
「うん」
「俺ら双子で。んっと。なんか、騙してるみたいになっちゃって。ごめんなさい」
結局、なんて説明すればいいのかわからなくて。とりあえず謝っておけば、フランシスは虚をつかれたかのように目を瞬く。
「あー、いや。うん」
なんとも歯切れの悪い彼は、ちらりとベネットに視線を向けては、俺の顔色を窺うかのように向き直ったりと落ち着きがない。
本当は全部説明したいが、それはできない。魔法云々や、俺がこの世界の人間ではないといったことは、誰にも口外するなと兄様たちに言われている。
「それは、うん。触れてもいいやつなの?」
「うん?」
今度は俺が目を瞬く番だった。
気まずそうに頬を掻くフランシスは「てっきり触れちゃいけないのかと」と、困惑したようにティーカップに手を伸ばす。
一口含んで落ち着いたのか。カチャリと軽い音を立ててソーサーに戻されたカップは、あまり中身が減っていない。いまだに視線を彷徨わせる彼は、けれども決意したのか。ゆっくりと、一度目を閉じる。
「いや。噂はもちろん聞いたよ。それで、君から。ルイスくんから手紙が来たから。これはもう触れてはいけないのかと」
「そんなことはないけど」
「そうなの?」
疑いの目を向けてくるフランシスは、どうやら双子の件については触れてはいけないと思い込んでいたらしい。そういえば、ヴィアン家の名前を前面に押し出して、無理やり周囲を納得させていた。ものすごくデリケートな話題だと思われても、仕方がない。
おまけに俺が、双子の件に触れることなく、当然のような感じでルイス名義のお手紙を出したものだから。フランシスは余計にそう思ったのだろう。
「噂を聞いて、僕が会ったのがルイスくんだということは、すぐにわかったよ」
ふうっと息を吐き出すフランシスは、猫をそっと床に下ろすと、ゆったりと足を組んだ。ぴゃっと壁際に逃げ出す猫を見送って、ハッとする。あの猫、どさくさに紛れてベネットの方へと近寄っている。羨ましい。
ジトッと半眼になる俺。エリスちゃんめ。俺のベネットだぞ。
「僕たち、友達ということでいいのかな?」
ふと投げられた言葉に、目を見開く。
「うん。友達!」
勢いよく頷けば、フランシスが安堵したように破顔した。
「はぁ。よかった。いや本当に。どう接すればいいものかと」
急に気さくな態度に変わったフランシスは、へらっと笑う。これはあれだ。俺の中でイメージしていたフランシスそのものだ。ヤンチャっぽい雰囲気に戻っている。
「なんか疲れたな。ベネット。さっき買ったお菓子出して」
「はい、ただいま」
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