287 / 586
11歳
274 あとにして
しおりを挟む
ブルース兄様には、部屋で大人しくしていろと念押しされている。けれども、ここまで姿を現さないユリスのことが心配で仕方がない。
朝起きてから行方不明ということは、朝食だって食べていないことになる。まだそんなに時間は経っていないが、いつもなら朝食を終えて部屋で呑気に読書しているであろう時間だ。
そわそわと白猫を抱えたまま室内をうろうろする。ユリスのことが気になり過ぎて、なにも手につかない。
「大丈夫かなぁ」
窓の外には、庭を行き来する騎士の姿がちらほら見える。ロニーが温室に探しに行っても、まだ発見の一報がない。温室以外にユリスが足を運びそうなところってどこだろうか。
一瞬、厨房でお菓子の摘み食いでもしているのかと考えたが、それなら料理人によってとっくに発見されているはずだ。
「探しに行こうよ、ジャン」
待ちきれなくて提案するが、ジャンは苦い顔である。
この騒ぎの中、俺にまで何かあったら本当にまずいと考えているのだろう。
「ねぇ、ジャン」
ユリスが心配と詰め寄れば、ジャンが悩むように眉尻を下げてしまう。ジャンも、きっとユリスのことを心配している。でも、なにが理由でユリスが居なくなったのか不明な以上、下手に俺を歩き回らせるわけにはいかないとの苦悩が伝わってくる。
「じゃあ、オーガス兄様のとこ行こうよ」
ここに居ても、多分情報は入ってこない。ブルース兄様は捜索に走り回っていて、部屋にはいないだろう。そうであれば、一番に情報が集まってきそうなオーガス兄様の側に行こうと思う。
オーガス兄様の側には、ニックもいる。今はロニーも不在であるし、ここで待機するよりも安全だと判断したのだろう。ジャンが「それなら」と小さく頷いてくれた。
※※※
「オーガス兄様」
オーガス兄様は、予想通り部屋に居た。そして、予想外の人物も居た。
「忖度お兄さん!」
オーガス兄様の向かいの席に腰掛けていたのは、きらきら正統派イケメンのラッセルであった。ついこの間、顔を合わせたばかりである。
俺の姿を確認するなり、スッと立ち上がったラッセルは、流れるような動作でお辞儀してみせる。絵に描いたような王子様っぷりだ。正直、オーガス兄様よりも断然貴族っぽい。
「お久しぶりです、ユリス様」
「俺、ルイス」
「っ! 失礼致しました、ルイス様」
顔色悪くしたラッセルは、「腹を切ってお詫びします」と、本気なのか冗談なのかよくわからないことを口走る。相変わらず、変なお兄さんである。
そこまでしなくて大丈夫、と伝えるが、ラッセルの顔色は戻らない。困った俺は、連れて来ていた白猫をぎゅっと抱き締める。にゃあと鳴いたエリスちゃんは、もふもふしていた。
「おや、その猫」
白猫に気が付いたラッセルが、目を見張る。そういや、この猫はラッセルが譲ってくれたのだと前に聞いたな。
「猫、ありがとう」
一応お礼を述べておけば、ラッセルがふわりと微笑んだ。よかった。顔色が戻った。
「ルイス様へのプレゼントでしたか」
「うん。誕生日にもらったの」
にこにこ笑顔のラッセルであったが、それを邪魔するかのようにオーガス兄様が「で?」と珍しく低い声を発する。
何事かとそちらへ顔を向ければ、なんだか苦しそうな顔をしたオーガス兄様がいた。
「結局、全ては僕への忖度だったということでよろしいですか?」
なぜか敬語の兄様は、目が死んでいた。これに慌てたのはラッセルである。
「なにをおっしゃいますか! そんなわけ」
「でも、君ら第一部隊って忖度部隊って言われているらしいじゃないか」
「いえ、それは」
「わかってるよ!」
急に大声出したオーガス兄様は、勢いよく立ち上がる。
「どうせ僕の権力目当てで近付いたんだろ⁉︎ そうなんだろ⁉︎」
「違いますよ! 私は本当にオーガス様とは友達だと」
「そんなの嘘に決まっている!」
なにやら言い争いを始めたふたりを、ぽかんと見上げる。一緒についてきたジャンも、言葉を失っているようであった。
なんじゃこれ。
助けを求めてニックを探すが、姿が見えない。どうやらユリスの捜索に出ているらしい。
「オーガス兄様。ユリスどこか知らない?」
兄様とラッセルの意味不明な喧嘩よりも、大事なことがある。オーガス兄様に問いかけるが、まるっと無視されてしまう。
「ブルースに聞いたぞ! 君、別に僕の友達でもなんでもないらしいじゃないか!」
「なぜそこでブルース様が出てくるのですか! 友達なんて好きに作ればいいんですよ。ブルース様は関係ありません」
「そんなこと言って! どうせ裏で僕の悪口言ってるんだろ⁉︎」
「そんなわけないですって」
ますます熱くなる戦いは、オーガス兄様が優勢っぽかった。ラッセルが、必死に食い下がっている状況である。
どうやら、先日の一件が尾を引いているらしい。
俺とユリスが、オーガス兄様とラッセルは友達ではないと言ったことが原因なのだろう。けれどもブルース兄様の名前が出ているあたり、きっとブルース兄様にも苦言を呈されたに違いない。長男なのに純粋過ぎて話にならないと、ブルース兄様が盛大に頭を抱えていたことは俺も知っている。
それで、喧嘩になっているらしい。
友達やめると主張するオーガス兄様と、忖度なんかしていないと主張するラッセル。どちらも一歩も引かない。
だが、それは後にして欲しい。
「ねぇ! ユリス知らない?」
大声で問いかけると、オーガス兄様が一瞬だけこちらに視線をやった。
「部屋にいるでしょ。それより! 本当に僕に忖度してないのか!」
「してませんよ!」
まったく止まらない争いに、首を傾げる。この反応、もしかしてオーガス兄様の耳には、ユリス行方不明の報告が入っていないのか。
部屋に居ないから、こんなに大事になっているというのに。きっとブルース兄様が、あえてオーガス兄様への報告をしていないのだろう。オーガス兄様は、面倒な性格だからな。
いまだに声を張り上げるふたりの間に、割って入る。「俺を無視するな!」とありったけの大声を出せば、ラッセルが先にぴたりと動きを止めた。さすが忖度お兄さん。この機会を逃すわけにはいかない。白猫エリスちゃんをぎゅっとして、オーガス兄様を見据える。
「ユリスがいなくなったの!」
「は?」
ぱちぱちと目を瞬いた兄様は、ドアの方へと顔を向ける。そしてニックが部屋に居ないことを確認すると「え、本当に?」とようやく話を理解してくれた。
「本当だよ。朝からいないの。今、ブルース兄様たちが探してる」
「はぁ⁉︎」
悲痛な声を発した兄様は、頭を抱えてしゃがみ込んでしまう。
「なんで! そういう大事なことをいつも報告しないの! ブルース!」
この場にいないブルース兄様への苦情を喚いた兄様は、どうやら過去にもブルース兄様から大事な報告をしてもらえなかったことがあるらしい。俺にも心当たりがある。ブルース兄様には、これまでに何度も「兄上には言うなよ?」と念押しされた経験があるからな。
「ど、どうするの? こういう時って」
なぜか俺に指示を仰いできたオーガス兄様は、とてもじゃないが頼りにはならない。あと俺に訊かれても知らん。ブルース兄様に訊けばいいと思うよ。
黙り込む俺から、ラッセルへと視線を移した兄様は、なにか言いたそうに口をはくはくさせている。
意図を察したラッセルが、しっかりと頷く。
「私も捜索に出ます」
「あ、ありがとう」
「いいえ、お気になさらず。なんせ私とオーガス様は親友ですので。ユリス様のことも心配ですしね」
にこっと笑ったラッセルは、かっこよかった。この場でオドオドするオーガス兄様よりも、断然頼りになりそうな雰囲気であった。これでオーガス兄様とラッセルの喧嘩にも、終止符が打たれた。ラッセルの完全勝利である。
迷うことなく立ち上がるラッセルは、一礼してから部屋を出て行った。
朝起きてから行方不明ということは、朝食だって食べていないことになる。まだそんなに時間は経っていないが、いつもなら朝食を終えて部屋で呑気に読書しているであろう時間だ。
そわそわと白猫を抱えたまま室内をうろうろする。ユリスのことが気になり過ぎて、なにも手につかない。
「大丈夫かなぁ」
窓の外には、庭を行き来する騎士の姿がちらほら見える。ロニーが温室に探しに行っても、まだ発見の一報がない。温室以外にユリスが足を運びそうなところってどこだろうか。
一瞬、厨房でお菓子の摘み食いでもしているのかと考えたが、それなら料理人によってとっくに発見されているはずだ。
「探しに行こうよ、ジャン」
待ちきれなくて提案するが、ジャンは苦い顔である。
この騒ぎの中、俺にまで何かあったら本当にまずいと考えているのだろう。
「ねぇ、ジャン」
ユリスが心配と詰め寄れば、ジャンが悩むように眉尻を下げてしまう。ジャンも、きっとユリスのことを心配している。でも、なにが理由でユリスが居なくなったのか不明な以上、下手に俺を歩き回らせるわけにはいかないとの苦悩が伝わってくる。
「じゃあ、オーガス兄様のとこ行こうよ」
ここに居ても、多分情報は入ってこない。ブルース兄様は捜索に走り回っていて、部屋にはいないだろう。そうであれば、一番に情報が集まってきそうなオーガス兄様の側に行こうと思う。
オーガス兄様の側には、ニックもいる。今はロニーも不在であるし、ここで待機するよりも安全だと判断したのだろう。ジャンが「それなら」と小さく頷いてくれた。
※※※
「オーガス兄様」
オーガス兄様は、予想通り部屋に居た。そして、予想外の人物も居た。
「忖度お兄さん!」
オーガス兄様の向かいの席に腰掛けていたのは、きらきら正統派イケメンのラッセルであった。ついこの間、顔を合わせたばかりである。
俺の姿を確認するなり、スッと立ち上がったラッセルは、流れるような動作でお辞儀してみせる。絵に描いたような王子様っぷりだ。正直、オーガス兄様よりも断然貴族っぽい。
「お久しぶりです、ユリス様」
「俺、ルイス」
「っ! 失礼致しました、ルイス様」
顔色悪くしたラッセルは、「腹を切ってお詫びします」と、本気なのか冗談なのかよくわからないことを口走る。相変わらず、変なお兄さんである。
そこまでしなくて大丈夫、と伝えるが、ラッセルの顔色は戻らない。困った俺は、連れて来ていた白猫をぎゅっと抱き締める。にゃあと鳴いたエリスちゃんは、もふもふしていた。
「おや、その猫」
白猫に気が付いたラッセルが、目を見張る。そういや、この猫はラッセルが譲ってくれたのだと前に聞いたな。
「猫、ありがとう」
一応お礼を述べておけば、ラッセルがふわりと微笑んだ。よかった。顔色が戻った。
「ルイス様へのプレゼントでしたか」
「うん。誕生日にもらったの」
にこにこ笑顔のラッセルであったが、それを邪魔するかのようにオーガス兄様が「で?」と珍しく低い声を発する。
何事かとそちらへ顔を向ければ、なんだか苦しそうな顔をしたオーガス兄様がいた。
「結局、全ては僕への忖度だったということでよろしいですか?」
なぜか敬語の兄様は、目が死んでいた。これに慌てたのはラッセルである。
「なにをおっしゃいますか! そんなわけ」
「でも、君ら第一部隊って忖度部隊って言われているらしいじゃないか」
「いえ、それは」
「わかってるよ!」
急に大声出したオーガス兄様は、勢いよく立ち上がる。
「どうせ僕の権力目当てで近付いたんだろ⁉︎ そうなんだろ⁉︎」
「違いますよ! 私は本当にオーガス様とは友達だと」
「そんなの嘘に決まっている!」
なにやら言い争いを始めたふたりを、ぽかんと見上げる。一緒についてきたジャンも、言葉を失っているようであった。
なんじゃこれ。
助けを求めてニックを探すが、姿が見えない。どうやらユリスの捜索に出ているらしい。
「オーガス兄様。ユリスどこか知らない?」
兄様とラッセルの意味不明な喧嘩よりも、大事なことがある。オーガス兄様に問いかけるが、まるっと無視されてしまう。
「ブルースに聞いたぞ! 君、別に僕の友達でもなんでもないらしいじゃないか!」
「なぜそこでブルース様が出てくるのですか! 友達なんて好きに作ればいいんですよ。ブルース様は関係ありません」
「そんなこと言って! どうせ裏で僕の悪口言ってるんだろ⁉︎」
「そんなわけないですって」
ますます熱くなる戦いは、オーガス兄様が優勢っぽかった。ラッセルが、必死に食い下がっている状況である。
どうやら、先日の一件が尾を引いているらしい。
俺とユリスが、オーガス兄様とラッセルは友達ではないと言ったことが原因なのだろう。けれどもブルース兄様の名前が出ているあたり、きっとブルース兄様にも苦言を呈されたに違いない。長男なのに純粋過ぎて話にならないと、ブルース兄様が盛大に頭を抱えていたことは俺も知っている。
それで、喧嘩になっているらしい。
友達やめると主張するオーガス兄様と、忖度なんかしていないと主張するラッセル。どちらも一歩も引かない。
だが、それは後にして欲しい。
「ねぇ! ユリス知らない?」
大声で問いかけると、オーガス兄様が一瞬だけこちらに視線をやった。
「部屋にいるでしょ。それより! 本当に僕に忖度してないのか!」
「してませんよ!」
まったく止まらない争いに、首を傾げる。この反応、もしかしてオーガス兄様の耳には、ユリス行方不明の報告が入っていないのか。
部屋に居ないから、こんなに大事になっているというのに。きっとブルース兄様が、あえてオーガス兄様への報告をしていないのだろう。オーガス兄様は、面倒な性格だからな。
いまだに声を張り上げるふたりの間に、割って入る。「俺を無視するな!」とありったけの大声を出せば、ラッセルが先にぴたりと動きを止めた。さすが忖度お兄さん。この機会を逃すわけにはいかない。白猫エリスちゃんをぎゅっとして、オーガス兄様を見据える。
「ユリスがいなくなったの!」
「は?」
ぱちぱちと目を瞬いた兄様は、ドアの方へと顔を向ける。そしてニックが部屋に居ないことを確認すると「え、本当に?」とようやく話を理解してくれた。
「本当だよ。朝からいないの。今、ブルース兄様たちが探してる」
「はぁ⁉︎」
悲痛な声を発した兄様は、頭を抱えてしゃがみ込んでしまう。
「なんで! そういう大事なことをいつも報告しないの! ブルース!」
この場にいないブルース兄様への苦情を喚いた兄様は、どうやら過去にもブルース兄様から大事な報告をしてもらえなかったことがあるらしい。俺にも心当たりがある。ブルース兄様には、これまでに何度も「兄上には言うなよ?」と念押しされた経験があるからな。
「ど、どうするの? こういう時って」
なぜか俺に指示を仰いできたオーガス兄様は、とてもじゃないが頼りにはならない。あと俺に訊かれても知らん。ブルース兄様に訊けばいいと思うよ。
黙り込む俺から、ラッセルへと視線を移した兄様は、なにか言いたそうに口をはくはくさせている。
意図を察したラッセルが、しっかりと頷く。
「私も捜索に出ます」
「あ、ありがとう」
「いいえ、お気になさらず。なんせ私とオーガス様は親友ですので。ユリス様のことも心配ですしね」
にこっと笑ったラッセルは、かっこよかった。この場でオドオドするオーガス兄様よりも、断然頼りになりそうな雰囲気であった。これでオーガス兄様とラッセルの喧嘩にも、終止符が打たれた。ラッセルの完全勝利である。
迷うことなく立ち上がるラッセルは、一礼してから部屋を出て行った。
398
お気に入りに追加
3,020
あなたにおすすめの小説
彼の至宝
まめ
BL
十五歳の誕生日を迎えた主人公が、突如として思い出した前世の記憶を、本当にこれって前世なの、どうなのとあれこれ悩みながら、自分の中で色々と折り合いをつけ、それぞれの幸せを見つける話。
妹を侮辱した馬鹿の兄を嫁に貰います
ひづき
BL
妹のべルティシアが馬鹿王子ラグナルに婚約破棄を言い渡された。
フェルベードが怒りを露わにすると、馬鹿王子の兄アンセルが命を持って償うと言う。
「よし。お前が俺に嫁げ」
結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、転生特典(執事)と旅に出たい
オオトリ
BL
とある教会で、今日一組の若い男女が結婚式を挙げようとしていた。
今、まさに新郎新婦が手を取り合おうとしたその時―――
「ちょっと待ったー!」
乱入者の声が響き渡った。
これは、とある事情で異世界転生した主人公が、結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、
白米を求めて 俺TUEEEEせずに、執事TUEEEEな旅に出たい
そんなお話
※主人公は当初女性と婚約しています(タイトルの通り)
※主人公ではない部分で、男女の恋愛がお話に絡んでくることがあります
※BLは読むことも初心者の作者の初作品なので、タグ付けなど必要があれば教えてください
※完結しておりますが、今後番外編及び小話、続編をいずれ追加して参りたいと思っています
※小説家になろうさんでも同時公開中
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目
カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる