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52 傾国の美男子
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「おはようございます!」
「……は?」
翌朝。
近衛騎士団の副団長室を訪れた僕を、ギル副団長が驚愕の表情で出迎えた。背後のザックが「俺は止めましたよ?」となにやら言い訳めいた言葉を口にしている。
「え、なんのご用ですか?」
慌てて立ち上がったギルは、僕とザックをしきりに見比べている。もはや僕がリアであることを隠す必要はなくなったためばっちり決めた傾国スタイルだ。ギルが見惚れるのも無理はない。
「副団長が言ったんじゃないですか。毎朝出勤したら顔見せろって」
「なっ」
言葉を失ったギルは、やがて苦い声を出す。
「よくもまぁ、しれっと出勤してきましたね。まさかあの一件を全部なかったことにしようとしています?」
「まさか」
へらっと笑う僕に、ギルが鋭い眼差しを向けてくる。
「殿下の許可は?」
「エドワード今忙しそうだったから」
「つまり勝手に抜け出してきたと」
人聞き悪い。僕はただ出勤してきただけだぞ。なんで遅刻もしていないのに怒られなければならないのか。
「じゃあ僕仕事あるんで」
さっさと事務室に向かおうとすれば、ギルが立ち塞がる。邪魔だ。そこを退け。
「あなたの仕事はありません。というか全部ザックに押し付けていたこと知っているんですけど?」
ぱちぱちと目を瞬く僕。
「えっと? でも仕事もせずに給料もらうのは気が引けるっていうか」
「なんで当たり前のように給料もらおうとしているんですか」
え? もらえないの?
でもエドワードは毎月お金くれるって言ったぞ?
ザックを振り返れば、彼は困ったような顔をしていた。
「おそらくそれは殿下が個人的に出すということかと」
給料ではなくエドワードのポケットマネーということか。ふむふむ。
「じゃあ搾り取れるだけ搾り取っておかないとね」
「恋人への発言とは思えませんね」
なんとでも言うがいい。僕はやるぞ! 貯金大事!
そういうことなら仕事は別にいいや。僕、働くのあんまり好きじゃないし。早速エドワードの財布の紐を緩めに行かねばならない。なんか適当に可愛く笑っておけば大丈夫だろう。最近のエドワードはただの浮かれ野郎だから。
だがその前に。
「退職金ください!」
「あなたって人は」
眉を顰めるギルは大きくため息をつく。なんだよ。なにか悪いか。エドワードはくれるって言ったぞ?
※※※
「どこ行ってたんだ?」
「副団長のとこ」
回れ右をしてエドワードの自室に戻れば、先程まで不在だったはずのエドワードがいた。ザックと共に戻ってきた僕を見るなり怪訝な顔である。ちなみにザックは、エドワードが室内にいることを確認して引き返した。どうやら外で待機するらしい。ご苦労なことだ。
「退職金をもらおうと思って」
「あぁ」
小さく唸ったエドワードは「後で用意させる」とあっさり言い放つ。やったね。
エドワードは約束は概ね守ってくれる男である。例の誓約書も渋々ながら書いてくれた。僕を捨てないってのと、仮に捨てても生活は保証するという内容だ。仮に捨てたらの部分にはすごく嫌そうな顔をしていたが最終的にサインさせた。これで僕は安泰である。
もしエドワードが僕を捨てるようなことがあれば誓約書を盾に金をもらって、ついでの腹いせにエドワードの性癖をあちこちで吹聴してやるつもりである。
「今から仕事?」
「少し休憩だ。丸一日の休みがなかなか取れなくてすまないな」
お気になさらず。こっちはこっちで自由にやるから。
「暇なら私の仕事の間にでも荷物を取りに行ったらどうだ? 騎士は自由に使っていいから」
なにやらいつの間にか僕が王宮に引越すということで話がまとまってしまっている。おかしい。その件は昨日、有耶無耶に終了したはずなのに。はやくも蒸し返されるなんて。
聞こえなかったふりをしていれば、エドワードに呼ばれた。相変わらずきらきら王子様の彼は、カツカツと歩み寄ってくる。
「働きたいなら別に働いても構わないぞ」
「え!」
なんだって?
あれだけ自分の女に働かせる趣味はないとか喚いていたくせに。あれかな? ようやく僕が男であることに気がついたんかな? 遅すぎる気もするけど。
「ただし、これまで通り王宮内にしてくれ。できれば近衛騎士団」
「なんで?」
「おまえを外に放り出すとなにをやらかすか気が気じゃない。近衛騎士にはリアのことを伝えてある。だからそこなら構わない。頼むから目の届くところに居てくれ」
僕は子供か。
もういい歳だぞ。そんな変なことはしない。だがせっかくの申し出だ。のってやろうじゃないか。
「じゃあ他の仕事やりたい。僕に事務仕事は無理」
「そうだな」
そこは肯定するなよ。失礼だな。
しかし他の仕事って何があるのか。うーんと頭を捻る僕は思い付いた。
「僕あれやりたい」
「ん?」
「採用担当」
「……うちの騎士団を潰す気か?」
「どういう意味だよ」
流石にそこまでは任せられないと苦い顔をしたエドワードは酷過ぎる。
「僕、人を見る目はあるよ」
「自信があるのはいいことだが。まぁ、とにかくそうだな。えっと、副団長にでも訊いてみろ」
なにやら適当に流し始めたエドワード。おいこら。
むすっと頰を膨らませれば、エドワードの手が僕の腰にまわる。ビクッと肩を揺らせば、「そんなに緊張することないだろ」と苦笑が降ってきた。
こ、これは。
「リア」
甘ったるい声に目を瞑る。
「目、開けろ」
「んん?」
なんて恥ずかしいことを言うんだ。だが仕方ない。薄目を開ければ、眩い金髪と澄んだ青い目が近付いてくる。
「リア、おまえはいつも可愛いな」
「そうだよ。僕はいつも可愛いもんね」
なんせ王太子殿下を落とした傾国の美男子だからな。
ふふっと笑ったエドワードに唇を塞がれる。やがて口内を撫でまわすような激しさに息が上がる。
「んっ」
ぐっと腰を引き寄せられて、体が密着する。深く口付けを交わし、そのまま横抱きにされた。
「まだ朝だよ?」
「構うものか」
マジかよ。僕をソファーに寝かせたエドワードは、ジャケットを脱ぎ捨てる。それさっき着たばかりだろ。シワになるぞ。
何度も降ってくるキスに身を捩る。流れるように僕の前を緩めたエドワードが遠慮なしに下着に手を突っ込んでくる。は?
「ちょっと待った!」
「なんだ」
「え? どこまでやるの?」
なんだか怪しい手の動きに声をあげるが、エドワードは「いいじゃないか」と上機嫌に微笑むばかりで答えを寄越さない。
だがこの流れはさすがに察するぞ?
「ん、あっ」
急所を包み込まれて、上下に擦られれば当然ながら熱を帯びる。早急に事を進めようとするエドワードに翻弄されて、腰がビクビクと震える。
「え、ちょ」
そのまま達してしまう。つま先を丸めてやり過ごすが、エドワードは止まらない。吐き出された白濁を手に絡め、後ろへと手を伸ばす。
マジで最後までやるつもりらしい。
抜き差しされる指の違和感に目を瞑る。だがエドワードが何度も「リア」と呼ぶから。
「エドワードっ」
んぁ、と嬌声が漏れる。覆い被さったエドワードが、僕の耳にふっと息を吹き込む。真っ赤になっているであろう顔を隠すべく両腕を交差させるが、すぐに邪魔が入る。
青い瞳を熱っぽく濡らしたエドワードが見えた。
「いいか?」
んなこといちいち訊くなよ。ほんと恥ずかしい奴だな。こくこくと頷けば、エドワードが自身の昂りを押し付けてくる。ぐっと奥まで圧迫されて息が詰まる。
「んっ、あ」
「リアっ」
押し寄せてくる快楽の波に身を委ねる。すぐそこには必死な顔をしたエドワードがいる。
「愛してるよ、リア」
だから、そういうことをほいほい口にするんじゃない。熱っぽい視線を容赦なく注がれて、胸が、心が熱くなる。
「愛してるよ、エドワード」
これはリップサービスなんかじゃない。だから絶対に僕のことを放すなよ、王子様。
「……は?」
翌朝。
近衛騎士団の副団長室を訪れた僕を、ギル副団長が驚愕の表情で出迎えた。背後のザックが「俺は止めましたよ?」となにやら言い訳めいた言葉を口にしている。
「え、なんのご用ですか?」
慌てて立ち上がったギルは、僕とザックをしきりに見比べている。もはや僕がリアであることを隠す必要はなくなったためばっちり決めた傾国スタイルだ。ギルが見惚れるのも無理はない。
「副団長が言ったんじゃないですか。毎朝出勤したら顔見せろって」
「なっ」
言葉を失ったギルは、やがて苦い声を出す。
「よくもまぁ、しれっと出勤してきましたね。まさかあの一件を全部なかったことにしようとしています?」
「まさか」
へらっと笑う僕に、ギルが鋭い眼差しを向けてくる。
「殿下の許可は?」
「エドワード今忙しそうだったから」
「つまり勝手に抜け出してきたと」
人聞き悪い。僕はただ出勤してきただけだぞ。なんで遅刻もしていないのに怒られなければならないのか。
「じゃあ僕仕事あるんで」
さっさと事務室に向かおうとすれば、ギルが立ち塞がる。邪魔だ。そこを退け。
「あなたの仕事はありません。というか全部ザックに押し付けていたこと知っているんですけど?」
ぱちぱちと目を瞬く僕。
「えっと? でも仕事もせずに給料もらうのは気が引けるっていうか」
「なんで当たり前のように給料もらおうとしているんですか」
え? もらえないの?
でもエドワードは毎月お金くれるって言ったぞ?
ザックを振り返れば、彼は困ったような顔をしていた。
「おそらくそれは殿下が個人的に出すということかと」
給料ではなくエドワードのポケットマネーということか。ふむふむ。
「じゃあ搾り取れるだけ搾り取っておかないとね」
「恋人への発言とは思えませんね」
なんとでも言うがいい。僕はやるぞ! 貯金大事!
そういうことなら仕事は別にいいや。僕、働くのあんまり好きじゃないし。早速エドワードの財布の紐を緩めに行かねばならない。なんか適当に可愛く笑っておけば大丈夫だろう。最近のエドワードはただの浮かれ野郎だから。
だがその前に。
「退職金ください!」
「あなたって人は」
眉を顰めるギルは大きくため息をつく。なんだよ。なにか悪いか。エドワードはくれるって言ったぞ?
※※※
「どこ行ってたんだ?」
「副団長のとこ」
回れ右をしてエドワードの自室に戻れば、先程まで不在だったはずのエドワードがいた。ザックと共に戻ってきた僕を見るなり怪訝な顔である。ちなみにザックは、エドワードが室内にいることを確認して引き返した。どうやら外で待機するらしい。ご苦労なことだ。
「退職金をもらおうと思って」
「あぁ」
小さく唸ったエドワードは「後で用意させる」とあっさり言い放つ。やったね。
エドワードは約束は概ね守ってくれる男である。例の誓約書も渋々ながら書いてくれた。僕を捨てないってのと、仮に捨てても生活は保証するという内容だ。仮に捨てたらの部分にはすごく嫌そうな顔をしていたが最終的にサインさせた。これで僕は安泰である。
もしエドワードが僕を捨てるようなことがあれば誓約書を盾に金をもらって、ついでの腹いせにエドワードの性癖をあちこちで吹聴してやるつもりである。
「今から仕事?」
「少し休憩だ。丸一日の休みがなかなか取れなくてすまないな」
お気になさらず。こっちはこっちで自由にやるから。
「暇なら私の仕事の間にでも荷物を取りに行ったらどうだ? 騎士は自由に使っていいから」
なにやらいつの間にか僕が王宮に引越すということで話がまとまってしまっている。おかしい。その件は昨日、有耶無耶に終了したはずなのに。はやくも蒸し返されるなんて。
聞こえなかったふりをしていれば、エドワードに呼ばれた。相変わらずきらきら王子様の彼は、カツカツと歩み寄ってくる。
「働きたいなら別に働いても構わないぞ」
「え!」
なんだって?
あれだけ自分の女に働かせる趣味はないとか喚いていたくせに。あれかな? ようやく僕が男であることに気がついたんかな? 遅すぎる気もするけど。
「ただし、これまで通り王宮内にしてくれ。できれば近衛騎士団」
「なんで?」
「おまえを外に放り出すとなにをやらかすか気が気じゃない。近衛騎士にはリアのことを伝えてある。だからそこなら構わない。頼むから目の届くところに居てくれ」
僕は子供か。
もういい歳だぞ。そんな変なことはしない。だがせっかくの申し出だ。のってやろうじゃないか。
「じゃあ他の仕事やりたい。僕に事務仕事は無理」
「そうだな」
そこは肯定するなよ。失礼だな。
しかし他の仕事って何があるのか。うーんと頭を捻る僕は思い付いた。
「僕あれやりたい」
「ん?」
「採用担当」
「……うちの騎士団を潰す気か?」
「どういう意味だよ」
流石にそこまでは任せられないと苦い顔をしたエドワードは酷過ぎる。
「僕、人を見る目はあるよ」
「自信があるのはいいことだが。まぁ、とにかくそうだな。えっと、副団長にでも訊いてみろ」
なにやら適当に流し始めたエドワード。おいこら。
むすっと頰を膨らませれば、エドワードの手が僕の腰にまわる。ビクッと肩を揺らせば、「そんなに緊張することないだろ」と苦笑が降ってきた。
こ、これは。
「リア」
甘ったるい声に目を瞑る。
「目、開けろ」
「んん?」
なんて恥ずかしいことを言うんだ。だが仕方ない。薄目を開ければ、眩い金髪と澄んだ青い目が近付いてくる。
「リア、おまえはいつも可愛いな」
「そうだよ。僕はいつも可愛いもんね」
なんせ王太子殿下を落とした傾国の美男子だからな。
ふふっと笑ったエドワードに唇を塞がれる。やがて口内を撫でまわすような激しさに息が上がる。
「んっ」
ぐっと腰を引き寄せられて、体が密着する。深く口付けを交わし、そのまま横抱きにされた。
「まだ朝だよ?」
「構うものか」
マジかよ。僕をソファーに寝かせたエドワードは、ジャケットを脱ぎ捨てる。それさっき着たばかりだろ。シワになるぞ。
何度も降ってくるキスに身を捩る。流れるように僕の前を緩めたエドワードが遠慮なしに下着に手を突っ込んでくる。は?
「ちょっと待った!」
「なんだ」
「え? どこまでやるの?」
なんだか怪しい手の動きに声をあげるが、エドワードは「いいじゃないか」と上機嫌に微笑むばかりで答えを寄越さない。
だがこの流れはさすがに察するぞ?
「ん、あっ」
急所を包み込まれて、上下に擦られれば当然ながら熱を帯びる。早急に事を進めようとするエドワードに翻弄されて、腰がビクビクと震える。
「え、ちょ」
そのまま達してしまう。つま先を丸めてやり過ごすが、エドワードは止まらない。吐き出された白濁を手に絡め、後ろへと手を伸ばす。
マジで最後までやるつもりらしい。
抜き差しされる指の違和感に目を瞑る。だがエドワードが何度も「リア」と呼ぶから。
「エドワードっ」
んぁ、と嬌声が漏れる。覆い被さったエドワードが、僕の耳にふっと息を吹き込む。真っ赤になっているであろう顔を隠すべく両腕を交差させるが、すぐに邪魔が入る。
青い瞳を熱っぽく濡らしたエドワードが見えた。
「いいか?」
んなこといちいち訊くなよ。ほんと恥ずかしい奴だな。こくこくと頷けば、エドワードが自身の昂りを押し付けてくる。ぐっと奥まで圧迫されて息が詰まる。
「んっ、あ」
「リアっ」
押し寄せてくる快楽の波に身を委ねる。すぐそこには必死な顔をしたエドワードがいる。
「愛してるよ、リア」
だから、そういうことをほいほい口にするんじゃない。熱っぽい視線を容赦なく注がれて、胸が、心が熱くなる。
「愛してるよ、エドワード」
これはリップサービスなんかじゃない。だから絶対に僕のことを放すなよ、王子様。
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