秋良のシェアハウス。(ワケあり)

日向 ずい

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共通話 1 (主に秋良目線)

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 俺は...今日から大学1年生になる神代 秋良(かみしろ あきら)。実は、両親の勧めで俺はひとり暮らし...ではなく、シェアハウスをする事に。しばらく歩いていると
「おっ!ここだな...うわー、結構大きな家だな...(笑)まぁ、一人は寂しいし...前向きに行こう!!(汗)」
俺は、独り事をいうと意を決してインターフォンを押した。
 ピンポーンッとインターフォンが鳴って暫くすると、玄関のドアが開いた。
「はい...えっと...どちら様かな??(汗)」
と出てきた男の人に聞かれて慌てて俺は
「あっ、すみません...えっと、新しくここでお世話になる神代 秋良です。よろしくお願いします。(汗)」
と言って思いきり頭を下げた。
 すると目の前の男の人は、
「君が、そうか...!いえいえ、こちらこそよろしく。俺は、このシェアハウスの最年長の加来 鈴斗(かく すずと)って言います。まぁ、立ち話もなんだし...ほら、入って入って。」
と言って頭をあげた俺にニコッと笑いかけると家に招き入れてくれた。
 不覚にも、カッコいいthe大人!って感じの人だと思った...。(笑)
 リビングに入ると急に体にすごい衝撃が走った...。それもそのはず...
「おおおー!新しいお兄ちゃんだー!!!うん、抱き心地もサイコー!!男臭くもない!よし、合格!!!(笑)」
と言って俺に男の子が抱きついていたのだから...。俺は、びっくりして目を丸くしていたが加来さんが
「あ~、ごめんね...虎太郎(こたろう)は、人懐っこくて...初めは、びっくりすると思うけど...徐々に慣れていってね...(笑)」
と言って苦笑いしている。
 俺は、仕方ないから
「...は...はぁ...徐々に...慣れていく...ですね...分かりました...。(笑)」
 と言った俺を見て虎太郎くんだっけ??まぁ、俺に抱きついている子が俺を見上げて
「...ねぇ、お兄ちゃん名前は??僕の名前は、水樹 虎太郎(みずき こたろう)!よろしくね!!(笑)」
と言って満面の笑みを向けてきたから俺も
「...あっ...えっと、俺は、神代 秋良って言うんだ!...えっと...水樹くんだね...よろしく。」
と言って俺も水樹くんに笑いかけた。
加来さんは、ご飯の準備をしているみたいで...キッチンにいる...俺は...今なお水樹くんに拘束されている...(笑)
 そんな時、玄関からドアの開く音が聞こえてリビングに一人の男の人が入ってきた。
 彼は、俺に抱きつく水樹くんを見ると
「...お前...虎太郎!また、学校サボっただろ...??(怒)いい加減ちゃんと学校行けよな!!(怒)」
と言っていきなり怒り出した。
 それを見て水樹くんは、俺から離れると男の人のほうに行って
「...なんだよ...龍にーちゃんには、関係ないじゃん!!僕が学校行こうが行くまいが!!(怒)」
と言って喧嘩を始めた瞬間、キッチンから加来さんが顔を出して
「こらっ!2人とも!!なんでいつも喧嘩ばっかりするの??(汗)ほら、龍は、さっさ着替えて来ること!それから、虎太郎もちゃんと学校行かないとダメでしょ??(汗)」
と言った瞬間
「...分かった...加来さん。着替えてくる。」
と言って自室に着替えに行った阿久津さん??
「...うっ...ごめんなさい...分かったよ...ちゃんと学校行く。」
と言って反省している水樹くん。
 まるで加来さんは、お母さんみたいだな...と俺は、自然に考えていた。
 階段から足音がして、さっきの阿久津さん?が顔を出した。
 俺を見ると
「...あっ、さっき自己紹介しなくて悪かったな...俺は、阿久津 龍(あくつ りゅう)。大学3年生だ...話で聞いたんだけど...凛(りん)大学に入ったんだよな??...俺と同じ。(笑)」
と言われて俺は、びっくりした。
「...えっ、凛大学の学生さんなんですか...!?...という事は、俺の先輩...あわわっ、よろしくお願いします!(汗)あっ、俺の名前は神代 秋良です!(汗)」
と言って頭を下げた。
 阿久津さんは
「...あぁ、よろしくな!」
と言って俺の頭を撫でたんだ...。
 俺は、顔が真っ赤になったが、阿久津さんは、特に気にしていないみたい...(笑)心臓に悪い...。
 そんな事を、思った瞬間また、玄関のドアが開いた音がした。リビングに来たその人に俺は声をかけた。
「...あっ、おかえりなさい...えっと、今日からここでお世話になる神代 秋良って言います。よろしくお願いします!」
と言ってその人の目の前に立って手を差し出したんだ...すると、俺を鋭く睨みつけて...サッと横を通り過ぎ2階に上がっていった...。
 すごく...ショックだった...。多分、効果音をつけるからガーンッて音が鳴ると思う...
 そんな様子を見ていた残りの3人は
「まぁ...榛名(はるな)さんは、あんな感じだし...気にしない方が、いいと思うぞ...(笑)」
と阿久津さんが苦笑いしていた。
「うーん、榛名さんは、人見知りだしね...仕方ないかも...ねぇ~、それより、秋良にーちゃん!!あ・そ・ぼ!!!(笑)」
と言って俺の腕を引っ張る水樹くん。
「...全く、30手前のいい大人が...あんなんじゃな~...あれでも...あいつ根は、良い奴だからさ...仲良くしてやってくれよな...(笑)」
とキッチンから料理を運んできた加来さん。
 俺は、何も言えずにとりあえず
「...は...はい...(笑)」
と言って苦笑いするしかなかった...。
 皆で夕飯を食べたあと加来さんが
「...秋良くん...今日は疲れただろうしゆっくりお風呂に入ってくるといいよ。」
と言って俺に笑いかけてきたから俺は
「...えっと...じゃあ、お言葉に甘えて...。」
と言って確かに疲れていたのでお風呂に入りに行くことにした。
 風呂に入り湯船に浸かった瞬間バッと風呂のドアが開いた。
「...秋良にーちゃん!!僕も、一緒に風呂入る!!」
と言って入ってきたのは...水樹くんだった。
 俺は、苦笑いしながら
「...うっ...うん。」
と言って目を瞑(つむ)ることにした...。...がまん...がまんだ...俺。
 風呂を出て自室に戻り荷物を片付けていた俺は、あらかた荷物が片付いて...忘れかけていた眠気を思い出し、眠気に勝てず布団に入り寝ようとした時...俺の部屋のドアが開いて...
「...秋良にーちゃん!!僕も一緒に寝る!!!(笑)」
と言って枕を持った猫パジャマを着ている水樹くんが立っていた。
 ほんとに...この子は、年齢詐称してそう...失礼だけど小学生にしか見えない...。(笑)
仕方ないから、俺は水樹くんと寝ることに...だが、疲れていたこともありその日は、ぐっすり眠ってしまった...。
 そのため、夜に水樹くんが俺の荷物を漁って俺の持っていた写真を盗っていたことなんて知るよしもなかった...。
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