秋良のシェアハウス。(ワケあり)

日向 ずい

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榛名ルート(主に秋良目線。)

本当の運命

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 俺は、青波さんの目の前で、自分の気持ちを伝えるとつらさのあまり泣いてしまった...。
 俺は、やり場のない怒りを青波さんへ向け、青波さんのことを鋭く睨みつけた。
 すると、そんな俺のことを、青波さんは、ギュッと無言で抱きしめてきた...。
 その瞬間...俺は、加来さんが居るのに、青波さんは、何をしているんだ...と言葉を発する気力さえ無くなり、じたばたと暴れて抵抗したが、次の瞬間...俺の背後にあったベッドに押し倒されたかと思ったら、唇を奪われてしまった...。
 青波さんの口が離れた瞬間...俺は、びっくりを通り越して何も言えなかったが、加来さんがいるのに...なんて無責任なんだと思った瞬間から怒りが湧いてきて青波さんに
「...なんで...キスなんて...だって、青波さんは加来さ『俺も!!俺もお前が大好きだ!!でも、踊る時に、秋良に邪魔になる気持ちだと思って...必死に消そう...忘れよう...って...でも、ダメだった...そんな時に、鈴斗さんに告白されて...これは...チャンスだと思った。...この気持ちを消すことが出来る...もうこれしかないと思って...だから、鈴斗さんと付き合うことにしたんだ...でも、結局......俺を苦しめるものにしかならなかった...お前が、俺と距離をとるようになってから、俺は、なんのために生きているのか...生きている意味さえ...分からなくなってしまったんだ...。』。」
と言った青波さんに俺は
「...えっ?...それ...本当...なの......??」
と言って返した俺の声は、自分でも分かるほどに震えていた...。
 そんな俺に青波さんは
「...うん...本当...俺...おまえがやっぱり大好きだ...。...俺と...付き合ってくれないか...??...秋良。」
と言ってじっと俺の目を見つめてきた。
 俺は、どうしたらいいのか分からなくて...でも、これだけは、伝えたいと思い
「...うっ...俺も...俺も...青波さんが大好き!!......俺と...付き合ってくれますか...??」
俺のこの言葉を合図に青波さんが、もう一度唇を重ねてきた。

 その頃...秋良の部屋の外では
「...はぁ...やっと付き合ったか...全く青ちゃんと秋良は...見ているこっちがモヤモヤするんだから...最初に青ちゃんが俺の告白受けた時は、どうしようかと思ったけどなんとか丸く収まったみたいでよかった...。...まぁ...秋良...これから...青ちゃんのこと宜しくね!!」
と独りごちると夕飯の支度をするため、1階のリビングへと向かうために階段を鼻歌を歌いながら降りるのであった。

 これからも俺(CLOUD)と共に青波(RuRi)さんと恋人(AoZora!)として、一緒に広く遠くに続く青空に...!!ねぇ、青波さん!!いや、俺の憧れだったRuRiさん...!(笑)

                                                            END
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