32 / 36
第5章 「本当の目的と真実。」
「マオちゃん絶体絶命!!!!」
しおりを挟む
「どうした...魔王???お前はこんなに弱い奴じゃ無かっただろ????もっと本気を出してこいよ。それともなんだ???俺がかっこよすぎて、まともに戦えないとか???(笑)」
「ふん、笑わせてくれるじゃない!!!!えぇ、その通りよ!!」
「いや、その通りなんかい!!!!!....って、お前のペースに誘いこもうったって、そうはいかないぞ!!」
「あらぁ、やだ~!!!ばれていたのねぇ~。だってアンタ...単純そうなんだもん。ふざけたら、素直に返してくれるところとかサイコーじゃない!!!!どぅ~ぉ、私とお笑いでもやりましょうか???」
「ふざけるのも顔だけにしとけ...あとその服もなっ。」
「あっ、ずるいわ!!!!レディに向かって、いきなり刃物を振るうなんてっ!!!!」
マオちゃんは、目の前できらりと光る汗が綺麗だけど、性格不細工な魔法使いをからかい楽しんでいると、そんなマオちゃんの隙をつくために、魔法使いは話している最中にもかかわらず、マオちゃんめがけて剣を振り下ろしたのだった。
またマオちゃんも、最初からこうなることが分かっていたのか、魔法使いの剣をさらりとかわすと、そのまま魔法使いの背後に回り、魔法使いの耳に付いているピアスをとったのだった。
「あら~やっぱり!!!...これ、前の戦いの時に、私が落としたピアスじゃないのよ!!!なんで持っていたのかしら???」
「...っ、お前。勘違いされるようなこと言ってんじゃねぇ!!!!....だって、それ携帯型の通信機なんだろ???すごく便利だから、借りてたってわけだ。もう要らないし、お前に返すよ。」
「こんなものいるわけないじゃない!!!!!だってあなた、まともにお風呂入ってないんでしょ???さっきから、プンプンおじいちゃんの匂いがするわよ???顔はかっこいいのにねぇ。」
「っるせなぁ!!!!!これは元々の体臭じゃボケッ...!!!!お前も年取りゃ、いずれ独特の匂いがするようになるんだよ!!!!」
マオちゃんと、魔法使いは剣を交えて攻防の激しい戦いを繰り広げながら、この状況には似つかわしくない話をしていた。
その姿に、ルグ達は目を点にしながら、二人の様子をただ、じぃーっと見つめているのだった。
「あの....魔法使いと魔王さんって.....本当に敵同士なんだよな???」
「当たり前でしょ!!!!!」
「こいつと仲間とか、死んでも嫌だ!!!!」
二人の様子に、困った顔をしていたルムは、おなじみの空気が全然読めない性格を活かして、戦っている真っ最中の二人に質問したのだった。
そのルムの質問に、どちらが早かったのか、全く分からないレベルで、マオちゃんと魔法使いは、同時に全否定の意を述べたのだった。
そうして、どちらとも譲らず、暫く攻防が続いていたが...魔法使いが、目の前で息を切らしているマオちゃんに対して、容赦なく剣を振るったことにより、戦いが大きく動くこととなった。
「オラッ!!!!!食らえ!!!!!昔のお前には敵わなかったが、今の俺はあの頃とは違う...!!!!!あの時は、よくも散々好き勝手してくれたな!!!!!!だが、これでお前も終わりだ!!!!」
「あっ!!!....まっ、まずいっ!!!!!!体が動かない....!!!!!まさかあなた.....こんな戦い方するなんて、あの頃よりも無様でかっこわるいわよ!!!!!.....っ!!!!!!」
魔法使いは、大きな声で威勢を発しながら、直立しているマオちゃんめがけて、剣を振り下ろしたのだった。
マオちゃんは、目の前の剣から逃れようと体に力を入れたが、魔法使いが自身の体に魔法を掛けたのか、腕を動かすことさえ出来なかった。
そんな無防備なマオちゃんに構わず、クズな魔法使いは、マオちゃんの右肩から斜め左下に、大きく剣を振り下ろしたのだった。
当然、ぴくりとも動かないマオちゃんは、格好の的となり魔法使いの振り下ろした刃物により、大きなダメージを与えられた。
一瞬のことに、周りで見ていたルグ達も何が起こったのか全く把握出来ていなかったが、マオちゃんの腹から吹き出す血を目にしたことにより、やっと事の重大さに気付いたのだった。
苦痛に顔を歪めるマオちゃんに魔法使いは、にたにた笑いながら、剣からしたたる赤い液体で、ぽたぽたと地面を汚しながら、1歩また1歩と距離を詰めていった。
「....くくくっ....あはははははっ!!!!!!魔王よ!!!!どうだ???あの時、お前に与えられた俺の屈辱を自身の身体で味わうのは...???....あ~あ~、そんなに腹から血を流して.....痛いのぉ~???痛いよねぇ~~~???だって、この剣には、お前を殺すには十分の毒が塗ってあるんだからな????せいぜい、俺の目の前で痛がれよ。(笑)」
目の前で、気味の悪い笑みを浮かべる魔法使いに、マオちゃんは荒い呼吸を繰り返しながら、こう言った。
「....くそっ、だからか....。俺には刃物が効くはず無いのに、どうしてこんなに大きなダメージを受けたのかと思ったが....。お前....前よりもより、一層卑怯者になって...そんなに俺の事が憎かったのか???」
「っ...当たり前だろ!!!!!!!お前が、俺の人生をめちゃくちゃにしたせいで、俺に付いていた部下は、みんなお前の支配下に変わり、俺は肩身の狭い思いをしながら、これまで必死に生きてきたんだ!!!おまえにこの屈辱が....辛さが分かるかよ!!!!!!お前には俺の手で痛めつけて、苦痛に顔を歪めながら死んでいってもらわないと割に合わないんだよ!!!!!さぁ、無駄話はこれくらいにして、お遊びの再会といこうかぁ???」
こう口にした魔法使いは、荒い息を繰り返して、床に力なく座っているマオちゃんにゆっくり近づいていくと、マオちゃんの髪の毛を乱暴に引っ掴んで、その場に無理矢理立たせるとマオちゃんの顔を思い切り殴りつけたのだった。
「....っ!!!!!」
「オラッ!!!!どうしたよ????さっきまでの馬鹿騒ぎは、楽しかったかぁ????お前の馬鹿騒ぎは、子供っぽくて実に不愉快だ....。お前が死ねば、晴れて俺のストレスもゼロになるなぁ????くくくっ。」
容赦ない魔法使いの一方的な攻撃に、周りで必死に身じろぐルグ達は、マオちゃんにこう叫んでいた。
「魔王さん!!!!!!何とかして、そっちに行くから!!!!!それまでくたばるなよ!!!!!!!」
「ルムの言うとおりだよ!!!!魔王さん、僕も何とかしてそっちに行くから!!!!!」
「お前達....やっと、自分のこと以外に、他人のことも考えられるようになったんだな!!!...マオちゃん...これからもコイツらに礼儀を教えてください...だから、死んだらダメだ!!」
「....マオちゃん!!!!!!この戦いに勝ったら、一緒に人間界でBL観光しましょう!!!!!」
ルグ達の言葉にマオちゃんではなく、魔法使いが苛立ちにも似た声をあげたのだった。
「....おい、無力なくせに口だけは達者な奴らめっ!!!!!ビービービービー五月蠅いんだよ!!!!!!そんなに構って欲しいなら、意識失いかけてる魔王よりも、お前らを手っ取り早くあの世に送ってやろうか????」
「.....っ....やめなさい....あん....た....が、手を出していい子...たち.....じゃ....『お前はお前で無駄口をたたくなよ!!!!このブスが!!!』...っ!!!!!ぐはぁ....!!!!!」
『マオちゃん!!!!!!!!』
魔法使いの言葉に、意識がもうろうとする中、マオちゃんは必死にルグ達のことを庇った...。
だが、これに機嫌を更に悪くした魔法使いは、まだ血がだらだら流れているマオちゃんに対して、わざと腹の傷を抉るように剣を突き立てたのだった。
突き刺さった剣の、あまりの痛みに悶絶したマオちゃんは、ぐったりとし....口からは、泡らしきものを吹き出し始めていた。
そんなマオちゃんの様子に、ルグ達は魔法使いにガンを飛ばし、必死に抵抗の意を見せた。
だが、そんなルグ達の態度に魔法使いはイラつきを全開にさせ、こう叫ぶとある魔法をかけたのだった。
「....この低級魔族どもが!!!!!!!お前らは、この魔法であの世にいけ!!!!!!」
もう駄目だ....誰もがそう思ったその時.....
「アンタは.....世界最高の馬鹿だ....魔王さん。.....おい、お前。俺の仲間によくも手をあげてくれたな???」
「あ???お前は.....誰だ???」
「名乗りたいところだけど....ひとまず、ルグさん達には、少しの間、気を失っていてもらわないとね....後々面倒だ...。(汗)」
こう言うと....魔法使いに声をかけた主は、軽く手を振りルグ達に催眠の魔法をかけた。
そうして、ルグ達が次々に床に倒れる中、声の主は魔法使いに改めてこう言葉を発した。
「....いやぁ、まさかね....。こんなの誰も分からないだろ...。(汗)まさか、俺のお父さんが....今、そこで泡ふいてるニューハーフだったなんて....。いやぁ、マジ......ちょっと残念だわ....。っと、まぁ、そんなことはどうでもいい。自己紹介が遅れたな...俺は、ボン.....だ。」
「ふん、笑わせてくれるじゃない!!!!えぇ、その通りよ!!」
「いや、その通りなんかい!!!!!....って、お前のペースに誘いこもうったって、そうはいかないぞ!!」
「あらぁ、やだ~!!!ばれていたのねぇ~。だってアンタ...単純そうなんだもん。ふざけたら、素直に返してくれるところとかサイコーじゃない!!!!どぅ~ぉ、私とお笑いでもやりましょうか???」
「ふざけるのも顔だけにしとけ...あとその服もなっ。」
「あっ、ずるいわ!!!!レディに向かって、いきなり刃物を振るうなんてっ!!!!」
マオちゃんは、目の前できらりと光る汗が綺麗だけど、性格不細工な魔法使いをからかい楽しんでいると、そんなマオちゃんの隙をつくために、魔法使いは話している最中にもかかわらず、マオちゃんめがけて剣を振り下ろしたのだった。
またマオちゃんも、最初からこうなることが分かっていたのか、魔法使いの剣をさらりとかわすと、そのまま魔法使いの背後に回り、魔法使いの耳に付いているピアスをとったのだった。
「あら~やっぱり!!!...これ、前の戦いの時に、私が落としたピアスじゃないのよ!!!なんで持っていたのかしら???」
「...っ、お前。勘違いされるようなこと言ってんじゃねぇ!!!!....だって、それ携帯型の通信機なんだろ???すごく便利だから、借りてたってわけだ。もう要らないし、お前に返すよ。」
「こんなものいるわけないじゃない!!!!!だってあなた、まともにお風呂入ってないんでしょ???さっきから、プンプンおじいちゃんの匂いがするわよ???顔はかっこいいのにねぇ。」
「っるせなぁ!!!!!これは元々の体臭じゃボケッ...!!!!お前も年取りゃ、いずれ独特の匂いがするようになるんだよ!!!!」
マオちゃんと、魔法使いは剣を交えて攻防の激しい戦いを繰り広げながら、この状況には似つかわしくない話をしていた。
その姿に、ルグ達は目を点にしながら、二人の様子をただ、じぃーっと見つめているのだった。
「あの....魔法使いと魔王さんって.....本当に敵同士なんだよな???」
「当たり前でしょ!!!!!」
「こいつと仲間とか、死んでも嫌だ!!!!」
二人の様子に、困った顔をしていたルムは、おなじみの空気が全然読めない性格を活かして、戦っている真っ最中の二人に質問したのだった。
そのルムの質問に、どちらが早かったのか、全く分からないレベルで、マオちゃんと魔法使いは、同時に全否定の意を述べたのだった。
そうして、どちらとも譲らず、暫く攻防が続いていたが...魔法使いが、目の前で息を切らしているマオちゃんに対して、容赦なく剣を振るったことにより、戦いが大きく動くこととなった。
「オラッ!!!!!食らえ!!!!!昔のお前には敵わなかったが、今の俺はあの頃とは違う...!!!!!あの時は、よくも散々好き勝手してくれたな!!!!!!だが、これでお前も終わりだ!!!!」
「あっ!!!....まっ、まずいっ!!!!!!体が動かない....!!!!!まさかあなた.....こんな戦い方するなんて、あの頃よりも無様でかっこわるいわよ!!!!!.....っ!!!!!!」
魔法使いは、大きな声で威勢を発しながら、直立しているマオちゃんめがけて、剣を振り下ろしたのだった。
マオちゃんは、目の前の剣から逃れようと体に力を入れたが、魔法使いが自身の体に魔法を掛けたのか、腕を動かすことさえ出来なかった。
そんな無防備なマオちゃんに構わず、クズな魔法使いは、マオちゃんの右肩から斜め左下に、大きく剣を振り下ろしたのだった。
当然、ぴくりとも動かないマオちゃんは、格好の的となり魔法使いの振り下ろした刃物により、大きなダメージを与えられた。
一瞬のことに、周りで見ていたルグ達も何が起こったのか全く把握出来ていなかったが、マオちゃんの腹から吹き出す血を目にしたことにより、やっと事の重大さに気付いたのだった。
苦痛に顔を歪めるマオちゃんに魔法使いは、にたにた笑いながら、剣からしたたる赤い液体で、ぽたぽたと地面を汚しながら、1歩また1歩と距離を詰めていった。
「....くくくっ....あはははははっ!!!!!!魔王よ!!!!どうだ???あの時、お前に与えられた俺の屈辱を自身の身体で味わうのは...???....あ~あ~、そんなに腹から血を流して.....痛いのぉ~???痛いよねぇ~~~???だって、この剣には、お前を殺すには十分の毒が塗ってあるんだからな????せいぜい、俺の目の前で痛がれよ。(笑)」
目の前で、気味の悪い笑みを浮かべる魔法使いに、マオちゃんは荒い呼吸を繰り返しながら、こう言った。
「....くそっ、だからか....。俺には刃物が効くはず無いのに、どうしてこんなに大きなダメージを受けたのかと思ったが....。お前....前よりもより、一層卑怯者になって...そんなに俺の事が憎かったのか???」
「っ...当たり前だろ!!!!!!!お前が、俺の人生をめちゃくちゃにしたせいで、俺に付いていた部下は、みんなお前の支配下に変わり、俺は肩身の狭い思いをしながら、これまで必死に生きてきたんだ!!!おまえにこの屈辱が....辛さが分かるかよ!!!!!!お前には俺の手で痛めつけて、苦痛に顔を歪めながら死んでいってもらわないと割に合わないんだよ!!!!!さぁ、無駄話はこれくらいにして、お遊びの再会といこうかぁ???」
こう口にした魔法使いは、荒い息を繰り返して、床に力なく座っているマオちゃんにゆっくり近づいていくと、マオちゃんの髪の毛を乱暴に引っ掴んで、その場に無理矢理立たせるとマオちゃんの顔を思い切り殴りつけたのだった。
「....っ!!!!!」
「オラッ!!!!どうしたよ????さっきまでの馬鹿騒ぎは、楽しかったかぁ????お前の馬鹿騒ぎは、子供っぽくて実に不愉快だ....。お前が死ねば、晴れて俺のストレスもゼロになるなぁ????くくくっ。」
容赦ない魔法使いの一方的な攻撃に、周りで必死に身じろぐルグ達は、マオちゃんにこう叫んでいた。
「魔王さん!!!!!!何とかして、そっちに行くから!!!!!それまでくたばるなよ!!!!!!!」
「ルムの言うとおりだよ!!!!魔王さん、僕も何とかしてそっちに行くから!!!!!」
「お前達....やっと、自分のこと以外に、他人のことも考えられるようになったんだな!!!...マオちゃん...これからもコイツらに礼儀を教えてください...だから、死んだらダメだ!!」
「....マオちゃん!!!!!!この戦いに勝ったら、一緒に人間界でBL観光しましょう!!!!!」
ルグ達の言葉にマオちゃんではなく、魔法使いが苛立ちにも似た声をあげたのだった。
「....おい、無力なくせに口だけは達者な奴らめっ!!!!!ビービービービー五月蠅いんだよ!!!!!!そんなに構って欲しいなら、意識失いかけてる魔王よりも、お前らを手っ取り早くあの世に送ってやろうか????」
「.....っ....やめなさい....あん....た....が、手を出していい子...たち.....じゃ....『お前はお前で無駄口をたたくなよ!!!!このブスが!!!』...っ!!!!!ぐはぁ....!!!!!」
『マオちゃん!!!!!!!!』
魔法使いの言葉に、意識がもうろうとする中、マオちゃんは必死にルグ達のことを庇った...。
だが、これに機嫌を更に悪くした魔法使いは、まだ血がだらだら流れているマオちゃんに対して、わざと腹の傷を抉るように剣を突き立てたのだった。
突き刺さった剣の、あまりの痛みに悶絶したマオちゃんは、ぐったりとし....口からは、泡らしきものを吹き出し始めていた。
そんなマオちゃんの様子に、ルグ達は魔法使いにガンを飛ばし、必死に抵抗の意を見せた。
だが、そんなルグ達の態度に魔法使いはイラつきを全開にさせ、こう叫ぶとある魔法をかけたのだった。
「....この低級魔族どもが!!!!!!!お前らは、この魔法であの世にいけ!!!!!!」
もう駄目だ....誰もがそう思ったその時.....
「アンタは.....世界最高の馬鹿だ....魔王さん。.....おい、お前。俺の仲間によくも手をあげてくれたな???」
「あ???お前は.....誰だ???」
「名乗りたいところだけど....ひとまず、ルグさん達には、少しの間、気を失っていてもらわないとね....後々面倒だ...。(汗)」
こう言うと....魔法使いに声をかけた主は、軽く手を振りルグ達に催眠の魔法をかけた。
そうして、ルグ達が次々に床に倒れる中、声の主は魔法使いに改めてこう言葉を発した。
「....いやぁ、まさかね....。こんなの誰も分からないだろ...。(汗)まさか、俺のお父さんが....今、そこで泡ふいてるニューハーフだったなんて....。いやぁ、マジ......ちょっと残念だわ....。っと、まぁ、そんなことはどうでもいい。自己紹介が遅れたな...俺は、ボン.....だ。」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。
音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。
だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。
そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。
そこには匿われていた美少年が棲んでいて……
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
悪役令嬢は始祖竜の母となる
葉柚
ファンタジー
にゃんこ大好きな私はいつの間にか乙女ゲームの世界に転生していたようです。
しかも、なんと悪役令嬢として転生してしまったようです。
どうせ転生するのであればモブがよかったです。
この乙女ゲームでは精霊の卵を育てる必要があるんですが・・・。
精霊の卵が孵ったら悪役令嬢役の私は死んでしまうではないですか。
だって、悪役令嬢が育てた卵からは邪竜が孵るんですよ・・・?
あれ?
そう言えば邪竜が孵ったら、世界の人口が1/3まで減るんでした。
邪竜が生まれてこないようにするにはどうしたらいいんでしょう!?
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
魔攻機装
野良ねこ
ファンタジー
「腕輪を寄越すのが嫌ならお前、俺のモノになれ」
前触れもなく現れたのは世界を混沌へと導く黒き魔攻機装。それに呼応するかのように国を追われた世界的大国であるリヒテンベルグ帝国第一皇子レーンは、ディザストロ破壊を目指す青年ルイスと共に世界を股にかけた逃避行へ旅立つこととなる。
素人同然のルイスは厄災を止めることができるのか。はたまたレーンは旅の果てにどこへ向かうというのか。
各地に散らばる運命の糸を絡め取りながら世界を巡る冒険譚はまだ、始まったばかり。
※BL要素はありません
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
御者のお仕事。
月芝
ファンタジー
大陸中を巻き込んだ戦争がようやく終わった。
十三あった国のうち四つが地図より消えた。
大地のいたるところに戦争の傷跡が深く刻まれ、人心は荒廃し、文明もずいぶんと退化する。
狂った環境に乱れた生態系。戦時中にバラ撒かれた生体兵器「慮骸」の脅威がそこいらに充ち、
問題山積につき夢にまでみた平和とはほど遠いのが実情。
それでも人々はたくましく、復興へと向けて歩き出す。
これはそんな歪んだ世界で人流と物流の担い手として奮闘する御者の男の物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる