兄貴による俺のための指導法

日向 ずい

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第1章 「俺と兄貴の日常。壊れだす関係。」

「兄貴に抱かれた最初の日。」

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 部屋に足を踏み入れた俺に対して、にやりと...だけどどこか緊張した面持ちで、俺の方を振り返った兄貴は、

 「拓三??兄ちゃんの部屋に入るのは、いつぶりだったっけ???...まぁ、そんなことどうでもいいや。とりあえず、ほら...服脱いで???それでベッドに寝転んで、いつも一人でヤる時の方法....姿を俺に見せて????出来るよね????」

 と言って、俺に挑発的な視線を向けてきた。

 そんな兄貴に俺は

 「はぁ????お前なぁ!!!!さっきは...ただ、ヤるだけって言ってただろ!???それなのに、なんでわざわざ俺が一人でシているところなんて、お前に見せないといけないんだよ!!!!意味わかんねぇよ!!!!俺...そういう趣味ないから!!」

 と声を荒げると、くだらないことを言い始めた兄貴の部屋から去るために扉に手をかけた。

 すると、兄貴はやっぱりひどい奴だよ...。

 呆れた表情をする俺に向かって、先ほどとは打って変わって冷たい表情を俺に向けると

 「何???まだ、何もやってないのに逃げるの???ふ~ん、やっぱりそうなんだ。お前、昔から変わらないね???いつも取り組む前に無理と思ったことには取り組まずに、結局全部人任せ。そのくせして、人任せにしたことが失敗したらそれを代わりにやってくれていた人を責めて、責任転嫁して...お前は、昔から卑怯な奴だったよな。はぁ、わかったよ。もう沢山だ、今すぐにこの家から出て行け。そもそも、この家の金銭面は全て俺が工面しているんだ。その時点で、お前に拒否権はないんだよ。」

 と言って、俺を試し始めたのだ。

 俺は兄貴のこの言葉に何も言うことが出来なくなり、グッと自身の唇を噛みしめると、強い視線を向けてくる兄貴の方へ黙って近づいた。

 そして兄貴の前に来ると、俺はそのまま兄貴の前で自身の着ている服を脱ぎ始めたのだった。

 俺は、服を脱ぐ俺のことをじっと見つめている兄貴に羞恥から顔を赤く染めていたが、そんな俺の恥ずかしがる様子を楽しむかのように、若干興奮気味に兄貴は俺のことをじっと見つめてきた。

 酷い羞恥の中、必死に服を脱ぎ下着だけになった俺は、そのまま兄貴のベッドに腰を下ろすと自身の胸の突起を指で触り、甘い声を軽くあげてみせた。

 そんな俺の様子に兄貴は

 「うわぁ、ほんとにやったよ。(笑)ははっ、でも本当にお前は可愛いな。拓三の喘ぎ声は俺の感情を...理性を酷く揺さぶる。下は触らないのか???もう、限界そうだけど...???」

 と言い、俺の元へと数歩近寄ってきた。

 俺が顔を真っ赤にして自身を弄んでいる様子を目に、悪戯そうに笑う兄貴に俺は涙目になりながら

 「うっ、わかってるよ。いわれなくても....触る。それぐらい...自分のペースでやらせろ。」

 と声を絞り出し、必死に抵抗を示した。

 正直、もう勘弁して欲しかった。

 羞恥心もそうだけど、それ以上に兄貴に見られて興奮している俺がいるという耐えがたい事実から、なんとか目を逸らしたかったからだ。

 だが兄貴は、そんな俺の意見を無視して俺の股に手をかけると

 「だ~め。そんなの、ダメに決まってんだろ???俺の手で....俺の命令に従ってもらう。....特別に俺が触ってやるから、足もっと開けよ。あ~ぁ、こんなにしちゃってさぁ....ったく、女の子かよ。ほら、キスしてやるからこっち見ろよ???...チュッ。」

 と俺の甘く声が漏れている唇にキスをしながら、俺の局所を愛撫し始めたのだった。

 俺はその瞬間、気持ちが一気に高まり、自身でも驚くほどの飛び切り甘い声を漏らしながら

 「んぁああ....!!!!!あっ、あっ....んん....あっ!!!あにきっ...兄..貴...そこダメ。マジで....イきそっ....。」

 と声をかみ殺しながら、必死に兄貴を止めようとした。

 だが兄貴は、そんな俺の様子を楽しむかのように薄く微笑みを浮かべると

 「だから、お前に権限はないって言っただろ???ほら、イけよ。イッて気持ちよくなって、自身の羞恥を胸に刻めよ。なぁ????ほらっ!!!喘げよ、女みたいにさぁ!!!」

 と声を荒げ俺の下着に手をかけると、今度は俺の後部に唾液を絡めた自身の指を咥えさせたのだった。

 そんな兄貴の鬼畜な行動に未経験の俺が敵うはずもなく、俺はとびきり甘くそして強い刺激に対抗できず、ものの数秒で達してしまった。

 男の恥だ...本気で死んでしまいたい.....。

 俺は、こう考えるとボーッとする意識の中、泣きたい気持ちを必死に押し殺していた。

 ボーッとする俺をよそに、俺が快楽の反動で兄貴の服にかけてしまった液を、兄貴は嬉しそうに眺めると

 「お前...普段ちゃんとヌいてるのか???めちゃくちゃ濃いけど....。まぁ、お前の液だし...お前が出したもんだから、後始末も当然するよな???」

 というと、俺の口元に俺の液が付いている洋服を近づけてきたのだ。

 俺はまさかと思いボーッとしていた意識の中、兄貴に

 「えっと....後始末とは???」

 と恐る恐る疑問を投げかけると兄貴は、にやぁっと気味の悪い微笑みを浮かべ

 「後始末って....お前なぁ、舐めるしかないだろ???俺の服に飛んだお前の液だ。ほら、舐めてきれいにしろよ!!!!」

 と言い、液のついた箇所を俺の口に息が出来ないほど強く押しつけてきたのだ。

 俺は、咄嗟のことに判断が間に合わず自身の液が付着した箇所を盛大に口に含んでしまった。

 その間も兄貴からの執着な愛撫は続き、俺はもう何が何だか分からないぐらい、頭の中が快楽でいっぱいになり、その快楽を無くすために、必死で甘い声を出し続けたのだった。

 「んっ、あっ...はぁ...はぁ、はっ!!!!イヤ...ヤダ...イきたくない!!!もう...ヤダ!!!!頭おかしくなる!!!あっ、あぁ!!!....はっ、はぁ....はぁ、あっ、あぁ.....ああああぁ!!!!!!」

 「これで、二桁のったね。ほらっ、まだイけるだろ????俺のことしか、考えられなくなるくらい沢山してやる。俺とのセックスが一番いいと思えるように、お前から俺に縋り付いてくるようにしてやる。お前の全てを...俺でいっぱいにしてやるよ。(笑)」

 兄貴の、狂気的なこの言葉を最後に俺は遂に意識を手放したのだった。

 拓三が倒れた後、愛音は拓三に軽くキスをすると、まだイけていない自身の膨らんだそれを自分の手で慰めながら

 「...んっ、はぁ。....たくみ....ったっ拓三...お前は俺のものだ。もっと俺にはまってしまえ。そして、俺なしでは生きられない様になれ。お前を幸せにしてあげられるのは、俺だけだ。あのへんな女じゃない。...はぁ、たくみ.....愛してる。んっ!!!!!!」

 と拓三への異常な愛を口にすると、拓三の横で自らも絶頂に達したのだった。

 この日から、俺と兄貴の関係は変わり始めることとなったのだ。
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