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第15号 「お別れしないか...??」
「殴り合いの喧嘩...しませんか?」
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琉架を家に置いて、足早に亜衣希のいる病院へとやって来ていた坂沢は、亜衣希の病室の場所を受付で聞き、真剣な表情で亜衣希の病室へと向かった。
病室のドアを開くと、そこにはベッドに腰を落ち着けている、亜衣希の姿があった。
坂沢は、亜衣希に会うことは初めてだが、今はそんな事を気にしている暇もなく...怒りをあらわにしていた。
そんな坂沢の様子に、訝しげな顔をして亜衣希は、目の前の坂沢におもむろに尋ねた。
「あの...どちら様でしょうか...???もしや...病室を間違われているのでは...???」
こう言う亜衣希の言葉に、怒りを孕(はら)んだ言葉で、坂沢はこう返した。
「いいや...大正解もいいところですよ...。お初にお目にかかりますね...八神亜衣希さん。私は...琉架の旧友であり、今の心友でもある坂沢桃那(さかざわ とうな)と言います。早速ですが...殴り合いの喧嘩...しませんか...??(怒)」
至って真面目な顔で話しかけてくる坂沢に亜衣希は、訳が分からないといった表情で、言葉を返した。
「えっ...いや...。うーん、殴り合いの喧嘩って...。君ほんとに何言っちゃってるの...??(笑)」
「笑うってことは...琉架のこと、要らないって捉えても、大丈夫ってことですよね??(怒)私は、貴方のような無責任な人間が、殺してやりたいほど憎い...。だから、単刀直入に言いますね...。俺と...琉架を賭けた殴り合いの喧嘩...しますよね???もし...しないのであれば、今後一切、琉架に手を出したりしないでくださいね...???さぁ、どうしますか??...まぁ、今すぐにとは言わないので...。心が決まったら1ヶ月後...メイドアリスから、さほど距離のない廃墟と化した工場跡地...あなたなら分かりますよね。あそこに18時...待ってますよ???」
こう言うと、坂沢は亜衣希の胸ぐらをぐっと掴み、耳元で「...意気地無しの弱虫。」と声をかけると、乱暴に手を離し、病室を出ていった。
独り残された亜衣希は、ぐっと唇を噛み締めると...
「...良いわけが無いだろ!上等だよ...桃那...。お前みたいな礼儀のなっていない子供には、少々荒手の躾が必要だ。俺の琉架だぞ...琉架を渡せない...渡してなるものか...!!!その喧嘩...俺が買ってやるよ。」
と言って、坂沢が出ていった病室のドアを鋭く睨みつけていた。
病室のドアを開くと、そこにはベッドに腰を落ち着けている、亜衣希の姿があった。
坂沢は、亜衣希に会うことは初めてだが、今はそんな事を気にしている暇もなく...怒りをあらわにしていた。
そんな坂沢の様子に、訝しげな顔をして亜衣希は、目の前の坂沢におもむろに尋ねた。
「あの...どちら様でしょうか...???もしや...病室を間違われているのでは...???」
こう言う亜衣希の言葉に、怒りを孕(はら)んだ言葉で、坂沢はこう返した。
「いいや...大正解もいいところですよ...。お初にお目にかかりますね...八神亜衣希さん。私は...琉架の旧友であり、今の心友でもある坂沢桃那(さかざわ とうな)と言います。早速ですが...殴り合いの喧嘩...しませんか...??(怒)」
至って真面目な顔で話しかけてくる坂沢に亜衣希は、訳が分からないといった表情で、言葉を返した。
「えっ...いや...。うーん、殴り合いの喧嘩って...。君ほんとに何言っちゃってるの...??(笑)」
「笑うってことは...琉架のこと、要らないって捉えても、大丈夫ってことですよね??(怒)私は、貴方のような無責任な人間が、殺してやりたいほど憎い...。だから、単刀直入に言いますね...。俺と...琉架を賭けた殴り合いの喧嘩...しますよね???もし...しないのであれば、今後一切、琉架に手を出したりしないでくださいね...???さぁ、どうしますか??...まぁ、今すぐにとは言わないので...。心が決まったら1ヶ月後...メイドアリスから、さほど距離のない廃墟と化した工場跡地...あなたなら分かりますよね。あそこに18時...待ってますよ???」
こう言うと、坂沢は亜衣希の胸ぐらをぐっと掴み、耳元で「...意気地無しの弱虫。」と声をかけると、乱暴に手を離し、病室を出ていった。
独り残された亜衣希は、ぐっと唇を噛み締めると...
「...良いわけが無いだろ!上等だよ...桃那...。お前みたいな礼儀のなっていない子供には、少々荒手の躾が必要だ。俺の琉架だぞ...琉架を渡せない...渡してなるものか...!!!その喧嘩...俺が買ってやるよ。」
と言って、坂沢が出ていった病室のドアを鋭く睨みつけていた。
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