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第12号 「琉架と亜衣希に起こった悲劇。」
作戦実行までの道。 その5
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そうこうして女と会う日の朝...
「...るか...琉架??おい、大丈夫か...??何も心配することは無いんだ...。お前は、指定された場所を教えてくれるだけでいいんだから...な??」
「分かってはいるよ???(汗)...分かってはいるんだけど...もしも...もしもね、俺の身代わりをしてくれた人の身に何かあったら俺...怖くて怖くて...。(震)」
「大丈夫だって...。(...相談を受けてくれていた中谷さんの人柄の良さを考えれば、怖いものなんて何も無い。)なんて言ったって...相手はプロの警察官なんだぞ??...それにお前がずっと怯えてたらそれこそ、俺の身が持たない。だから、なぁ??」
こういうとソファにブランケットをかぶった状態でうずくまっている琉架の横に腰をかけると、亜衣希は隣に座る琉架をそっと抱き寄せ、背中を優しくさすったのだった。
琉架は、朝からずっと怯えた様子でソファに座っていたため、流石の亜衣希も気が気ではなかった。
「...亜衣希さん。俺...が頑張ったら...『ブーッブーッブーッ...!!』...っ...きたっ...女からの電話...。(汗)」
「琉架...大丈夫だ。電話を掛けている間は、こうやって琉架を抱きしめておいてやるから。頑張れ、琉架...。」
「...分かった...亜衣希さん。(汗)」
琉架は、ぐっと自分のことを後ろから抱きしめてくれている亜衣希にコクリと頷くと、目の前のバイブが鳴り続けている携帯電話を手に取り、震える手で通話ボタンを押した。
「...はい...冬月ですが...。(汗)」
「琉架くん???...元気にしているかしら??ついに今日、待ちに待った再会を果たせるのね~、とっても嬉しいわ!(笑)...それで、場所なんだけどね??...琉架くんの...お家でどうかしら??(笑)」
「...っ!??(汗)俺の...家ですか...?...何故またそこに...。(汗)」
「そんなの決まってるじゃない。琉架くんの家は、私の家でもあるんだから、自宅で話すことに別になんの意味もないわ??(笑)...私、何かおかしい事言っているかしら???」
「...っ...そっ...そうですね...。わ...分かりました...。では、今日の...16時に...その......俺の家で...。『ふふっ、楽しみに待っているわ。...あっ、琉架くん???わかってると思うけど...もし警察なんて呼んだら...ただじゃ置かないからね...??(笑)』......切れた...。(震)」
女からの通話が切れたことを確認した琉架は、目から大粒の涙を流しだした。
そんな琉架の様子に亜衣希は、琉架の頭をよしよしと撫で、必死に琉架を慰めていた。
「...琉架...もう大丈夫だ。よく頑張ったな。これであとは中谷さんを含め、警察官の人がなんとかしてくれる。...この携帯だって、特殊な加工がされてて、通話履歴から逆探知できるって中谷さんも言っていたし...きっと今頃警察署にデータが送られて解析してくれてると思う。」
「...うっ...亜衣希さん...。俺っ...俺怖かった...!!(泣)」
「うん...そうだな。琉架は、よく頑張ったよ。(慰)ほら、昨日からろくに寝れてないんだろ...??ベッド行って...眠っておいで。(今日は...さすがにな......ゆっくりさせてやろう...。欲を言えば、琉架をめちゃくちゃにしてやりたいけど...。(悔))」
「...うん...分かった...。おやすみ...亜衣希さん。チュッ。」
「...っ!?...琉架...不意打ちは、理性が吹き飛ぶからやめてくれ...。嬉しいけど...。(笑)(ったく...!!油断も隙もないじゃないかよ...!!(汗)...こっちは理性が大暴落しかけてるんだよ...!!(汗))」
琉架は、亜衣希の言葉にそっと頷くとソファを立ち上がり、亜衣希の頬に触れるだけのキスをして、さっと逃げるように寝室へと走っていった。
独り残された亜衣希は、頬を軽く染め、必死に自分の中にある株価のように上下する理性を保とうとしていた...そんな亜衣希の努力は、当の琉架にはこれっぽっちも伝わってはいなかったのだった...。
「...るか...琉架??おい、大丈夫か...??何も心配することは無いんだ...。お前は、指定された場所を教えてくれるだけでいいんだから...な??」
「分かってはいるよ???(汗)...分かってはいるんだけど...もしも...もしもね、俺の身代わりをしてくれた人の身に何かあったら俺...怖くて怖くて...。(震)」
「大丈夫だって...。(...相談を受けてくれていた中谷さんの人柄の良さを考えれば、怖いものなんて何も無い。)なんて言ったって...相手はプロの警察官なんだぞ??...それにお前がずっと怯えてたらそれこそ、俺の身が持たない。だから、なぁ??」
こういうとソファにブランケットをかぶった状態でうずくまっている琉架の横に腰をかけると、亜衣希は隣に座る琉架をそっと抱き寄せ、背中を優しくさすったのだった。
琉架は、朝からずっと怯えた様子でソファに座っていたため、流石の亜衣希も気が気ではなかった。
「...亜衣希さん。俺...が頑張ったら...『ブーッブーッブーッ...!!』...っ...きたっ...女からの電話...。(汗)」
「琉架...大丈夫だ。電話を掛けている間は、こうやって琉架を抱きしめておいてやるから。頑張れ、琉架...。」
「...分かった...亜衣希さん。(汗)」
琉架は、ぐっと自分のことを後ろから抱きしめてくれている亜衣希にコクリと頷くと、目の前のバイブが鳴り続けている携帯電話を手に取り、震える手で通話ボタンを押した。
「...はい...冬月ですが...。(汗)」
「琉架くん???...元気にしているかしら??ついに今日、待ちに待った再会を果たせるのね~、とっても嬉しいわ!(笑)...それで、場所なんだけどね??...琉架くんの...お家でどうかしら??(笑)」
「...っ!??(汗)俺の...家ですか...?...何故またそこに...。(汗)」
「そんなの決まってるじゃない。琉架くんの家は、私の家でもあるんだから、自宅で話すことに別になんの意味もないわ??(笑)...私、何かおかしい事言っているかしら???」
「...っ...そっ...そうですね...。わ...分かりました...。では、今日の...16時に...その......俺の家で...。『ふふっ、楽しみに待っているわ。...あっ、琉架くん???わかってると思うけど...もし警察なんて呼んだら...ただじゃ置かないからね...??(笑)』......切れた...。(震)」
女からの通話が切れたことを確認した琉架は、目から大粒の涙を流しだした。
そんな琉架の様子に亜衣希は、琉架の頭をよしよしと撫で、必死に琉架を慰めていた。
「...琉架...もう大丈夫だ。よく頑張ったな。これであとは中谷さんを含め、警察官の人がなんとかしてくれる。...この携帯だって、特殊な加工がされてて、通話履歴から逆探知できるって中谷さんも言っていたし...きっと今頃警察署にデータが送られて解析してくれてると思う。」
「...うっ...亜衣希さん...。俺っ...俺怖かった...!!(泣)」
「うん...そうだな。琉架は、よく頑張ったよ。(慰)ほら、昨日からろくに寝れてないんだろ...??ベッド行って...眠っておいで。(今日は...さすがにな......ゆっくりさせてやろう...。欲を言えば、琉架をめちゃくちゃにしてやりたいけど...。(悔))」
「...うん...分かった...。おやすみ...亜衣希さん。チュッ。」
「...っ!?...琉架...不意打ちは、理性が吹き飛ぶからやめてくれ...。嬉しいけど...。(笑)(ったく...!!油断も隙もないじゃないかよ...!!(汗)...こっちは理性が大暴落しかけてるんだよ...!!(汗))」
琉架は、亜衣希の言葉にそっと頷くとソファを立ち上がり、亜衣希の頬に触れるだけのキスをして、さっと逃げるように寝室へと走っていった。
独り残された亜衣希は、頬を軽く染め、必死に自分の中にある株価のように上下する理性を保とうとしていた...そんな亜衣希の努力は、当の琉架にはこれっぽっちも伝わってはいなかったのだった...。
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