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第1号 「俺と変態カメラマンの出会い。」
俺の仕事
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「はい!OKです!!るかちゃん今日もビシッときまってたよ!!!この調子で次もよろしくね。」
「はい!ありがとうございました!!本当ですか!??ありがとうございます!次も上手くできるように頑張ります!!お疲れ様でした~!!(笑)」
と言ってフリフリのワンピースを着た茶色の髪の毛が印象的な女の子が、目の前でカメラを構えている男に笑顔で頭を下げている。ここは、大手モデル事務所...クロジカル事務所である。
「...はーい、お疲れ様~!!るかくん、今日もよかったわよ!!!(笑)まるで、本物の女の子みたいで可愛かったわ~!」
と言ってスーツを着こなした30歳ぐらいの女の人が、ワンピースの女の子にこう声をかけた。
女の子は、咄嗟に焦った顔で
「...ちょっと...!!竹下さん!!まだ、スタッフの皆さんいらっしゃいますから!!この続きは、控え室に帰ってから!!(汗)」
と言って、目の前の女の人...竹下の背中をグイグイと押して控え室に向かった。
控え室に入ると、大きく息をつき、るかは
「...もう!!竹下さん!!何回言えば、分かってもらえるんですか!?俺は、性別偽ってモデルしてること竹下さん以外に言ってないんですよ!!!みなさんも、俺が女だって信じ込んでるし...もしバレたら竹下さんだってただじゃすまないんですよ!!(汗)」
「あはは、ごめんね?でも、大丈夫よ!!誰も聞いちゃいないわ。(笑)だって琉架くんは、完璧どこから見ても女の子だもの!(笑)」
と言ってグッと親指を立てて、琉架を見据えた竹下は、ニヤッと笑い
「じゃあ、私は次の仕事の打ち合わせ行ってくるから、服着替えたら、帰っていいわよ!!お疲れ様~。」
と言って手をヒラヒラさせながら、部屋を出ていった。
一人残った琉架は、着替えながら
「はぁ、まったく竹下さんは...。というよりも、俺ってなんで女のカッコして、名前まで姫崎 るかにわざわざして...モデルなんてやってんだろ...。どうせなら、男の冬月 琉架 (ふづき るか)としてモデルしたかったな...。」
と言って着替え終えた琉架は、控え室を出ると裏口からさっと事務所の外に出た。
そう...琉架の仕事は、モデル。でも、ただのモデルではない。女の子の格好で男であることを隠し、モデルをしている言わば、女装男子なのである。
だが、カツラと衣装...そして、女の子のような容姿のおかげで、事務所に入ってから現在までの5年間...誰からも...男とばれたことはない。
彼は、最近売れっ子のモデルで、大手クロジカルの重要な稼ぎ頭でもある。そのため、会社の方も琉架には、頭が上がらないようで、いつもペコペコと頭を下げている...。琉架は、あまりそういうのが好きではなく、苦笑いを繰り返しているためストレスがたまっているようだ。...最近は、よくコンビニで甘いものを買ってリフレッシュするのが、琉架の中でのマイブームである。
「はい!ありがとうございました!!本当ですか!??ありがとうございます!次も上手くできるように頑張ります!!お疲れ様でした~!!(笑)」
と言ってフリフリのワンピースを着た茶色の髪の毛が印象的な女の子が、目の前でカメラを構えている男に笑顔で頭を下げている。ここは、大手モデル事務所...クロジカル事務所である。
「...はーい、お疲れ様~!!るかくん、今日もよかったわよ!!!(笑)まるで、本物の女の子みたいで可愛かったわ~!」
と言ってスーツを着こなした30歳ぐらいの女の人が、ワンピースの女の子にこう声をかけた。
女の子は、咄嗟に焦った顔で
「...ちょっと...!!竹下さん!!まだ、スタッフの皆さんいらっしゃいますから!!この続きは、控え室に帰ってから!!(汗)」
と言って、目の前の女の人...竹下の背中をグイグイと押して控え室に向かった。
控え室に入ると、大きく息をつき、るかは
「...もう!!竹下さん!!何回言えば、分かってもらえるんですか!?俺は、性別偽ってモデルしてること竹下さん以外に言ってないんですよ!!!みなさんも、俺が女だって信じ込んでるし...もしバレたら竹下さんだってただじゃすまないんですよ!!(汗)」
「あはは、ごめんね?でも、大丈夫よ!!誰も聞いちゃいないわ。(笑)だって琉架くんは、完璧どこから見ても女の子だもの!(笑)」
と言ってグッと親指を立てて、琉架を見据えた竹下は、ニヤッと笑い
「じゃあ、私は次の仕事の打ち合わせ行ってくるから、服着替えたら、帰っていいわよ!!お疲れ様~。」
と言って手をヒラヒラさせながら、部屋を出ていった。
一人残った琉架は、着替えながら
「はぁ、まったく竹下さんは...。というよりも、俺ってなんで女のカッコして、名前まで姫崎 るかにわざわざして...モデルなんてやってんだろ...。どうせなら、男の冬月 琉架 (ふづき るか)としてモデルしたかったな...。」
と言って着替え終えた琉架は、控え室を出ると裏口からさっと事務所の外に出た。
そう...琉架の仕事は、モデル。でも、ただのモデルではない。女の子の格好で男であることを隠し、モデルをしている言わば、女装男子なのである。
だが、カツラと衣装...そして、女の子のような容姿のおかげで、事務所に入ってから現在までの5年間...誰からも...男とばれたことはない。
彼は、最近売れっ子のモデルで、大手クロジカルの重要な稼ぎ頭でもある。そのため、会社の方も琉架には、頭が上がらないようで、いつもペコペコと頭を下げている...。琉架は、あまりそういうのが好きではなく、苦笑いを繰り返しているためストレスがたまっているようだ。...最近は、よくコンビニで甘いものを買ってリフレッシュするのが、琉架の中でのマイブームである。
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