22 / 102
「俺たちの活動開始んげき。」
「...なんで俺たちまで??(汗)」
しおりを挟む
俺は、バイト先に先輩達を連れてきていた。
例の作戦を実行に移す為にも、協力してくれる人がいるということで、ここに来ることに...。
俺は、後ろに控えている桜宮さんと冬月さんを見ると、覚悟を決めてバイト先の扉を開けたのだった。
「あの...こんにちは...!!『あっ!!!ゆうみが来たわよ!!!って、あれぇ??今日は、シフト入っていたかしら??』...あっ、いや...入ってはないんですけど...その...ちょっとご相談がありまして...。(汗)」
俺は、こう言って目の前にいるツッコミどころ満載のバイト仲間に声をかけた。
俺の背後にいる二人に気がついたのか...目の前のバイト仲間は、焦った顔をして俺にしか聞こえない声でこう言ってきた。
「...えっ...おい!!?...優!??お前、どういう事だよ!!!(汗)...なんでアイツらがここに来てるんだよ!!!『...あっ、はるさん。その...だから、お願いがありまして...。』...それにしたって、何もここに連れてくることは無いだろ!!!?」
確かに、言われてみれば、そうなのかもしれない。
でも、俺はわざと先輩達をここに連れてきたのだ。
だって、そうでもしないと、目の前のこの人は、協力してくれない気がしたから...。
俺のことをじっと見つめていた、はるさんの存在に気づいた桜宮さんが、なんの躊躇いもなく、はるさんに声をかけた。
「...あれ???...はるって、もしかして...奈良間 陽(ならま はる)...。俺達が、イベントに出たいって言った時に、最初にストップかけてきた...奈良間か???『...っ!!!...たっ頼む!!!...このバイトのこと、誰にも言わないでくれ!!!』...このバイトって...その...女装???(笑)『くそっ!...笑うなよ!!!』。」
桜宮さんの言葉に、肩を大きく揺らして、明らかに動揺したはるさんは、焦った顔をいっそう濃くして、桜宮さんに懇願していた。
そんなはるさんの弱みを握った桜宮さんは、どこかこの雰囲気を楽しむように、ニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべて、目の前のはるさんを眺めていた。
そんな桜宮さんにはるさんは、さらに言葉を続けた。
「...それで、話ってなんだよ???」
はるさんの少し不機嫌な態度には全く動じず、桜宮さんは口を開いた。
「なぁに、簡単なお願いだよ??...奈良間が、俺達の条件飲んでくれるのであれば、俺達はお前がこの店で働いていることを、誰にも口外しない。どうだ??」
こう言った桜宮さんの様子に、鋭い目線を投げかけたはるさんは、一瞬ためらっていたが、わざとらしくため息をつくとこう聞いた。
「...はぁ...それで、条件は??」
「...簡単なこと。...俺たちをイベントに出させろ。」
桜宮さんの言葉に、顔を引きつらせたはるさんは、咄嗟に否定した。
「馬鹿言え!!...俺がお前達に手を貸したとバレたら、俺がはやと先輩に睨まれるだろうが...!!!」
怒りを露わにしたはるさんに桜宮さんは、さらに続けた。
「...大丈夫だ。俺達が入れるようなタイミングが欲しいだけだから。...観客席からステージに上がる。...だから、ほんの10秒でいい。10秒間、空白になる時間を作ってくれないか???」
桜宮さんの言葉に、眉間にシワを寄せて悩みだしたはるさんは、苦しそうに言葉を返した。
「...10秒間。...一体そんな短い時間でどうやって、ステージに乱入するんだよ...。」
「それは大丈夫!...とにかく、司会担当の奈良間なら、なんとか出来るだろ??...頼む。お前が加担していたことは、絶対にバレないから。」
桜宮さんの言葉にはるさんは、真面目な顔をしてこう聞いた。
「絶対に...バレない保証は??」
「...もしバレたら、奈良間さんの望むことを俺が叶える。それでいいだろ??」
桜宮さんがこういうと、はるさんは、ニヤッと気味の悪い笑みで桜宮さんを見つめると、一言こう言った。
「...じゃあ、お前が...俺の犬になれ。...これが条件だ。『...分かった。絶対にバレないから大丈夫だ。』...交渉成立だな。」
桜宮さんとはるさんは、どちらからともなく握手を交わすと、気味の悪い微笑みを互いに向けあっていた。
この瞬間、俺達のイベント乱入大作戦開始を告げたんだ...。
でも、その後...俺達は何故かバイトをすることになり...。
「なんで俺達もなんだよ!!!おい!優??こんなの聞いてないぞ!!」
俺は、桜宮さんと冬月さんが帰ろうと言って、お店のドアに手をかけた瞬間、入口から店長が入ってきて...2人があまりにも美形だったから、急に店で働くことになって...今に至る...。
背後では、着物姿の桜宮さんがすごい形相で俺を睨んでいたが...俺は、見えていないふりを貫くしかなかった...。
多分...バイトが終わったあとに、桜宮さんと冬月さんの、特別指導が入るのは言うまでもない...。
今から、気を引き締めておかないと...。
なんて、こう思う俺なのであった...。
例の作戦を実行に移す為にも、協力してくれる人がいるということで、ここに来ることに...。
俺は、後ろに控えている桜宮さんと冬月さんを見ると、覚悟を決めてバイト先の扉を開けたのだった。
「あの...こんにちは...!!『あっ!!!ゆうみが来たわよ!!!って、あれぇ??今日は、シフト入っていたかしら??』...あっ、いや...入ってはないんですけど...その...ちょっとご相談がありまして...。(汗)」
俺は、こう言って目の前にいるツッコミどころ満載のバイト仲間に声をかけた。
俺の背後にいる二人に気がついたのか...目の前のバイト仲間は、焦った顔をして俺にしか聞こえない声でこう言ってきた。
「...えっ...おい!!?...優!??お前、どういう事だよ!!!(汗)...なんでアイツらがここに来てるんだよ!!!『...あっ、はるさん。その...だから、お願いがありまして...。』...それにしたって、何もここに連れてくることは無いだろ!!!?」
確かに、言われてみれば、そうなのかもしれない。
でも、俺はわざと先輩達をここに連れてきたのだ。
だって、そうでもしないと、目の前のこの人は、協力してくれない気がしたから...。
俺のことをじっと見つめていた、はるさんの存在に気づいた桜宮さんが、なんの躊躇いもなく、はるさんに声をかけた。
「...あれ???...はるって、もしかして...奈良間 陽(ならま はる)...。俺達が、イベントに出たいって言った時に、最初にストップかけてきた...奈良間か???『...っ!!!...たっ頼む!!!...このバイトのこと、誰にも言わないでくれ!!!』...このバイトって...その...女装???(笑)『くそっ!...笑うなよ!!!』。」
桜宮さんの言葉に、肩を大きく揺らして、明らかに動揺したはるさんは、焦った顔をいっそう濃くして、桜宮さんに懇願していた。
そんなはるさんの弱みを握った桜宮さんは、どこかこの雰囲気を楽しむように、ニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべて、目の前のはるさんを眺めていた。
そんな桜宮さんにはるさんは、さらに言葉を続けた。
「...それで、話ってなんだよ???」
はるさんの少し不機嫌な態度には全く動じず、桜宮さんは口を開いた。
「なぁに、簡単なお願いだよ??...奈良間が、俺達の条件飲んでくれるのであれば、俺達はお前がこの店で働いていることを、誰にも口外しない。どうだ??」
こう言った桜宮さんの様子に、鋭い目線を投げかけたはるさんは、一瞬ためらっていたが、わざとらしくため息をつくとこう聞いた。
「...はぁ...それで、条件は??」
「...簡単なこと。...俺たちをイベントに出させろ。」
桜宮さんの言葉に、顔を引きつらせたはるさんは、咄嗟に否定した。
「馬鹿言え!!...俺がお前達に手を貸したとバレたら、俺がはやと先輩に睨まれるだろうが...!!!」
怒りを露わにしたはるさんに桜宮さんは、さらに続けた。
「...大丈夫だ。俺達が入れるようなタイミングが欲しいだけだから。...観客席からステージに上がる。...だから、ほんの10秒でいい。10秒間、空白になる時間を作ってくれないか???」
桜宮さんの言葉に、眉間にシワを寄せて悩みだしたはるさんは、苦しそうに言葉を返した。
「...10秒間。...一体そんな短い時間でどうやって、ステージに乱入するんだよ...。」
「それは大丈夫!...とにかく、司会担当の奈良間なら、なんとか出来るだろ??...頼む。お前が加担していたことは、絶対にバレないから。」
桜宮さんの言葉にはるさんは、真面目な顔をしてこう聞いた。
「絶対に...バレない保証は??」
「...もしバレたら、奈良間さんの望むことを俺が叶える。それでいいだろ??」
桜宮さんがこういうと、はるさんは、ニヤッと気味の悪い笑みで桜宮さんを見つめると、一言こう言った。
「...じゃあ、お前が...俺の犬になれ。...これが条件だ。『...分かった。絶対にバレないから大丈夫だ。』...交渉成立だな。」
桜宮さんとはるさんは、どちらからともなく握手を交わすと、気味の悪い微笑みを互いに向けあっていた。
この瞬間、俺達のイベント乱入大作戦開始を告げたんだ...。
でも、その後...俺達は何故かバイトをすることになり...。
「なんで俺達もなんだよ!!!おい!優??こんなの聞いてないぞ!!」
俺は、桜宮さんと冬月さんが帰ろうと言って、お店のドアに手をかけた瞬間、入口から店長が入ってきて...2人があまりにも美形だったから、急に店で働くことになって...今に至る...。
背後では、着物姿の桜宮さんがすごい形相で俺を睨んでいたが...俺は、見えていないふりを貫くしかなかった...。
多分...バイトが終わったあとに、桜宮さんと冬月さんの、特別指導が入るのは言うまでもない...。
今から、気を引き締めておかないと...。
なんて、こう思う俺なのであった...。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
10
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる