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「俺たちの活動開始んげき。」
「イベント前にトラブルは付き物?」
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そう...俺たちは、イベント前のステージ発表順番を決める抽選会で、とあるトラブルに衝突していた。
俺たちが巻き込まれたトラブルは、桜宮さんと冬月さんが、過去に一緒に活動していたバンド仲間である先輩方が、主な原因である。
今はまだ、しっかりと話はしてくれなかったが、いつものようにサークル棟の練習部屋で、みんなが揃うのを待っていたとき、焦った様子で練習部屋の扉を開けた虎雅さんが、震える声でこう言ったんだ。
「みんな...は、まだそろってないんだな...。少し大切な話があるんだ。今いるのは、翔真と優だけか...。仕方ない...二人しかいないけど、先に話しておくな。...実はさっきイベントの抽選会があったんだけど、俺たちのバンドは参加出来ない可能性が、非常に高くなってしまったんだ。本当にごめん。でもまだ出られないと決まった訳ではないから、俺が本番までに、何とか参加出来るように掛け合ってみるから...最後までしっかり練習して欲しいんだ。頼む。」
こう言った桜宮さんに対して、冬月さんが何か思いあたる節があったのか、はっとした顔をして、目の前の桜宮さんに声を荒げて話しかけた。
「...もしかして、あいつら??俺たちが、バンドからいなくなって新しくバントを作ったから、それが気にくわなくて...『とにかく、翔真...。七緒と奏也がもうじき来るから...。この話はまた後で。な??』...分かった。」
こう言って、二人が会話を止めた直後に、部屋のドアが勢いよく開き、中に入ってきたのは、ペロペロキャンディーを舐めながらやってきた奏也に苦笑いを浮かべた七緒であった。
二人は、さっきまで行われていた会話の事は全く知らないため、陽気な声で練習を始めようと言った。
そんな七緒に虎雅は薄く微笑むと頷いて、七緒の隣でアメを食べ続けている奏也に笑顔でげんこつを落としていた。
俺は、練習には全く身が入らなくて...。
だってそうだろ???
さっきの桜宮さんの言っていたことが本当なら、冬月さんと桜宮さんが過去にいたバンドで、何かがあったってことなんだから...。
俺は、この時まだ知らなかった。
このイベントに、俺たちのグループが参加出来ない本当の理由を...。
いや...知ることが出来なかったんだ。
知ろうとしている俺たちから桜宮さんが、必死に隠そうとしていたのだから...。
俺たちが巻き込まれたトラブルは、桜宮さんと冬月さんが、過去に一緒に活動していたバンド仲間である先輩方が、主な原因である。
今はまだ、しっかりと話はしてくれなかったが、いつものようにサークル棟の練習部屋で、みんなが揃うのを待っていたとき、焦った様子で練習部屋の扉を開けた虎雅さんが、震える声でこう言ったんだ。
「みんな...は、まだそろってないんだな...。少し大切な話があるんだ。今いるのは、翔真と優だけか...。仕方ない...二人しかいないけど、先に話しておくな。...実はさっきイベントの抽選会があったんだけど、俺たちのバンドは参加出来ない可能性が、非常に高くなってしまったんだ。本当にごめん。でもまだ出られないと決まった訳ではないから、俺が本番までに、何とか参加出来るように掛け合ってみるから...最後までしっかり練習して欲しいんだ。頼む。」
こう言った桜宮さんに対して、冬月さんが何か思いあたる節があったのか、はっとした顔をして、目の前の桜宮さんに声を荒げて話しかけた。
「...もしかして、あいつら??俺たちが、バンドからいなくなって新しくバントを作ったから、それが気にくわなくて...『とにかく、翔真...。七緒と奏也がもうじき来るから...。この話はまた後で。な??』...分かった。」
こう言って、二人が会話を止めた直後に、部屋のドアが勢いよく開き、中に入ってきたのは、ペロペロキャンディーを舐めながらやってきた奏也に苦笑いを浮かべた七緒であった。
二人は、さっきまで行われていた会話の事は全く知らないため、陽気な声で練習を始めようと言った。
そんな七緒に虎雅は薄く微笑むと頷いて、七緒の隣でアメを食べ続けている奏也に笑顔でげんこつを落としていた。
俺は、練習には全く身が入らなくて...。
だってそうだろ???
さっきの桜宮さんの言っていたことが本当なら、冬月さんと桜宮さんが過去にいたバンドで、何かがあったってことなんだから...。
俺は、この時まだ知らなかった。
このイベントに、俺たちのグループが参加出来ない本当の理由を...。
いや...知ることが出来なかったんだ。
知ろうとしている俺たちから桜宮さんが、必死に隠そうとしていたのだから...。
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