11 / 102
第1章 「俺たちの出会い。」
俺たちの目に映るのは...。
しおりを挟む
「おじさん!!!...やっぱり俺...信じられな...っ!??」
「ハァ...ハァ...ッ、ちょっと虎雅!!!...待ってって言ったじゃん!!全く...『来るな!!!!翔真...コッチに来るな!!!』...えっ...なんで???『何でもいいから来るな!!!!!』...っ...(ったく!!なんだよ!!!何処までも自分勝手だな!!)。」
全く何なんだよ。
なんで俺は、バックヤードに入ったら行けないんだよ。
俺は、虎雅の後を必死に追って気がついた時には、さっきまで俺達がいたおじさんのお店に戻ってきていた。
俺は、虎雅の意図がわからず、首をかしげながら虎雅の後を追って店の中に入った。
そしたら、虎雅がバックヤードに入っていくのを見たから、何だか腹が立っちゃって虎雅に不平不満を言いながら、バックヤードに入ろうとしたんだ。
そしたら...虎雅の焦った声が聞こえてきて、ますます意味がわからなくなったから、虎雅に聞き返したら、今度は半ば怒り口調で俺の事を拒絶したんだ。
でも、虎雅が声を荒らげている時は大概何かあるときだから...俺は、イライラしながらも、大人しくその指示に従うことにした。
暫くその場にじっとしていたら、虎雅が顔を伏せた状態でバックヤードから出てきて、沈黙のまま俺の方に歩み寄ってきたんだ。
俺は気になって、恐る恐る虎雅に声をかけた。
「虎雅???...ねぇ、虎雅???(汗)...大丈夫??...はっ!!たっ...虎雅!????」
「...♪~♪♪~...♪~♪♪♪~♪♪~...『虎雅...なんで、ずっと音階を口ずさんでいるの??...ねぇ、虎雅!?...』...♪...♪♪♪♪~♪♪♪~♪~♪~♪♪~...『...もう、虎雅!!!古びた昭和の...CDデッキじゃないんだから!!!昭和にCDデッキってあるのかな...じゃなくって、気持ち悪い!!!!(怒)』...♪~♪♪♪~♪♪~♪♪~♪...いっ...いった!???」
俺は、様子のおかしい虎雅に声をかけたのだが...。虎雅は、ずっと何かのリズムを口ずさんでいて、俺の言うことに全く聞く耳を持ってくれなかった。
なんだかその様子が、ロボットみたいで......めちゃくちゃ気持ち悪くなって、つい...拳で虎雅のほっぺたを思いっきり、殴っちゃったんだよね...。(笑)
でも、殴った衝撃で、それまで虚ろ虚ろしていた虎雅目が元に戻り...俺が次の一声をあげようとした瞬間、虎雅は俺の腕を引いて急いで店を駆け出したんだ。
全くもって...今日の虎雅は、おかしな所が多すぎて...。
そうしてやっと足を止めたのは...大学の自販機横にあるベンチの前だった。
「...ねぇ、虎雅??...突然走り出したり...来るな!!って怒鳴ったり...一体何が『悪かった...翔真...。その...おじさんの言っていたことは...本当だった...。...おじさんは、俺がバックヤードに入った時...ずっとピアノに向かっていて...口と手を一心に動かして...『まだだ...まだダメなんだよ...なぁ、どうすれば上手く弾ける??...はははっ、あぁ、心地がいいねぇ...。(笑)ハハハッ、アァ、楽しいねぇ...ユカイダネェ...。』...って言いながら...でも、弾いている指は、怒りを孕んでいて...声は笑っているのに...目も口も笑ってなくて...ずっと苦しそうな顔をしている...俺の知らないおじさんが、ピアノを弾いていたんだ...。』...えっ。(汗)」
虎雅の目を見てみると...虎雅は、今にも泣きそうな...恐怖に満ちた顔で、がたがたと小刻みに震えていた。
俺は、そんな虎雅を見た事がなかったため...びっくりして、気が付けば咄嗟に虎雅を抱きしめていたんだ。
自分でも何やってるんだろうって思った。
でも、そうでもしないと...虎雅は、今にも発狂してしまいそうな表情を...。
抱きしめた俺を、最初は戸惑ったように見つめていたが、暫くすると虎雅は小さく息を吐いて、震える声でこう一言呟いたんだ。
「...悪魔の曲は存在する。」
俺は...この時、もう何も言えなくて、ただただ虎雅の背中を、優しくさすっていたことしか覚えていない...それ程までに...俺たちは、あの曲の恐ろしさを知ってしまったのだろう。
もう二度と...悪魔の曲を自分から聴こうなんて、微塵も考えないだろう。
君たちは...救われてよかったねぇ~。でも今も...悪魔の曲は...ひっそりと息を潜めて、次にくる獲物をヒシヒシとまちかまえているだろうねぇ。
ねぇ、今目の前で馬鹿にしている君??そう、キミだよ!!...キミが...次の獲物になるかい??※※※※※は、いつでも大歓迎だそうだよ。まぁ、せいぜい...キミの行きつけの店で、この曲が流れていないことを願うんだネ...忠告はしたよ...あとは、キミシダイダ。
「ハァ...ハァ...ッ、ちょっと虎雅!!!...待ってって言ったじゃん!!全く...『来るな!!!!翔真...コッチに来るな!!!』...えっ...なんで???『何でもいいから来るな!!!!!』...っ...(ったく!!なんだよ!!!何処までも自分勝手だな!!)。」
全く何なんだよ。
なんで俺は、バックヤードに入ったら行けないんだよ。
俺は、虎雅の後を必死に追って気がついた時には、さっきまで俺達がいたおじさんのお店に戻ってきていた。
俺は、虎雅の意図がわからず、首をかしげながら虎雅の後を追って店の中に入った。
そしたら、虎雅がバックヤードに入っていくのを見たから、何だか腹が立っちゃって虎雅に不平不満を言いながら、バックヤードに入ろうとしたんだ。
そしたら...虎雅の焦った声が聞こえてきて、ますます意味がわからなくなったから、虎雅に聞き返したら、今度は半ば怒り口調で俺の事を拒絶したんだ。
でも、虎雅が声を荒らげている時は大概何かあるときだから...俺は、イライラしながらも、大人しくその指示に従うことにした。
暫くその場にじっとしていたら、虎雅が顔を伏せた状態でバックヤードから出てきて、沈黙のまま俺の方に歩み寄ってきたんだ。
俺は気になって、恐る恐る虎雅に声をかけた。
「虎雅???...ねぇ、虎雅???(汗)...大丈夫??...はっ!!たっ...虎雅!????」
「...♪~♪♪~...♪~♪♪♪~♪♪~...『虎雅...なんで、ずっと音階を口ずさんでいるの??...ねぇ、虎雅!?...』...♪...♪♪♪♪~♪♪♪~♪~♪~♪♪~...『...もう、虎雅!!!古びた昭和の...CDデッキじゃないんだから!!!昭和にCDデッキってあるのかな...じゃなくって、気持ち悪い!!!!(怒)』...♪~♪♪♪~♪♪~♪♪~♪...いっ...いった!???」
俺は、様子のおかしい虎雅に声をかけたのだが...。虎雅は、ずっと何かのリズムを口ずさんでいて、俺の言うことに全く聞く耳を持ってくれなかった。
なんだかその様子が、ロボットみたいで......めちゃくちゃ気持ち悪くなって、つい...拳で虎雅のほっぺたを思いっきり、殴っちゃったんだよね...。(笑)
でも、殴った衝撃で、それまで虚ろ虚ろしていた虎雅目が元に戻り...俺が次の一声をあげようとした瞬間、虎雅は俺の腕を引いて急いで店を駆け出したんだ。
全くもって...今日の虎雅は、おかしな所が多すぎて...。
そうしてやっと足を止めたのは...大学の自販機横にあるベンチの前だった。
「...ねぇ、虎雅??...突然走り出したり...来るな!!って怒鳴ったり...一体何が『悪かった...翔真...。その...おじさんの言っていたことは...本当だった...。...おじさんは、俺がバックヤードに入った時...ずっとピアノに向かっていて...口と手を一心に動かして...『まだだ...まだダメなんだよ...なぁ、どうすれば上手く弾ける??...はははっ、あぁ、心地がいいねぇ...。(笑)ハハハッ、アァ、楽しいねぇ...ユカイダネェ...。』...って言いながら...でも、弾いている指は、怒りを孕んでいて...声は笑っているのに...目も口も笑ってなくて...ずっと苦しそうな顔をしている...俺の知らないおじさんが、ピアノを弾いていたんだ...。』...えっ。(汗)」
虎雅の目を見てみると...虎雅は、今にも泣きそうな...恐怖に満ちた顔で、がたがたと小刻みに震えていた。
俺は、そんな虎雅を見た事がなかったため...びっくりして、気が付けば咄嗟に虎雅を抱きしめていたんだ。
自分でも何やってるんだろうって思った。
でも、そうでもしないと...虎雅は、今にも発狂してしまいそうな表情を...。
抱きしめた俺を、最初は戸惑ったように見つめていたが、暫くすると虎雅は小さく息を吐いて、震える声でこう一言呟いたんだ。
「...悪魔の曲は存在する。」
俺は...この時、もう何も言えなくて、ただただ虎雅の背中を、優しくさすっていたことしか覚えていない...それ程までに...俺たちは、あの曲の恐ろしさを知ってしまったのだろう。
もう二度と...悪魔の曲を自分から聴こうなんて、微塵も考えないだろう。
君たちは...救われてよかったねぇ~。でも今も...悪魔の曲は...ひっそりと息を潜めて、次にくる獲物をヒシヒシとまちかまえているだろうねぇ。
ねぇ、今目の前で馬鹿にしている君??そう、キミだよ!!...キミが...次の獲物になるかい??※※※※※は、いつでも大歓迎だそうだよ。まぁ、せいぜい...キミの行きつけの店で、この曲が流れていないことを願うんだネ...忠告はしたよ...あとは、キミシダイダ。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる