27 / 75
俺と...仲直りしてほしい...。part2(都和目線です。)
しおりを挟む
俺が、例の公園に行くと、ベンチに人影があり、近づくとその人影は、俺の方を見て咄嗟に走って逃げようとした。
だから、俺はそいつの腕を掴んで叫んでいた。
「待ってたける!!...やっぱりここだった...。」
俺が、こう言うと尊は、
「...今さら追っかけてきてなんの用??...俺を馬鹿にするのもいい加減に『...悪かった...たける...俺、上城に誘われて昨日の夜...お前との約束を忘れて...飲みに行ってしまった...せっかく尊が、ご飯作って待っててくれたのに...そんな尊に、俺は更に家に帰ってまでお酒に手を出して、酔った勢いで尊の心を踏みにじるようなことして...今朝...全く記憶がなくなっていて、尊を傷つけたのに謝罪もしないで...ほんとに...自分勝手でごめん...。...ほんとにごめんなさい...。』...。」
俺は、尊の言葉を遮って尊に頭を下げて何回も謝った。
尊は、そんな俺を見て
「...もう...いいよ...でも、一年前に言った誰よりも俺のことを考えて生きているって言っていた言葉は...嘘だったんだよね...??...俺のこの気持ちも...やっぱり...分かってはくれないんだよね...。」
こう言って顔を俯けていた。
俺は、咄嗟に
「...ちがっ...お前のことは、大切に思ってる...大事にしたいと思ってる...お前の気持ちもわかってる...。」
こう言って尊を正面から抱きしめた。
尊が、俺の腕から逃れようと必死に抵抗するが、俺は逃がすまいとギュッと強く尊を抱きしめた。
すると尊は、
「...離せよ!!...兄貴のそういう所が俺は、嫌いなんだよ...俺の気持ち知ってるくせに...頭撫でたり、抱きしめたり、キスしたり...もう限界なんだよ...俺は、兄貴に迷惑かけたくないし...嫌われたくないから、これ以上好きにならないように必死に頑張ってきてたのに...沢山触られて...我慢しろっていう方が無理だよ!!!(泣)」
って泣き叫んでいた。
そんな尊に俺は
「...いや、離さない!!何があっても!!だって尊は、俺の大事な大事な人だから!!俺も尊に嫌われたくない...迷惑だってかけたくない...でも、どれだけ頑張っても...尊に触れていないと心配になるんだ!...尊の事が大好きだからもう触れないなんてできない...沢山話したいし、抱きしめたい!!...沢山の愛を尊にだけ注ぎたい!!...でも、お前のこと今は幸せにできない...お前に他に好きな人ができるかもしれない...まだ、尊は、若いんだし、気持ちが変わる事だってあると思う...だから、お前が例え俺のこと好きだとしても、今は...まだ、お前を幸せにしてやることが出来ない...こんなことしか言えない無責任なにーちゃんでごめんな...。」
半ば叫ぶようにして話していた俺は、知らない間に涙を流していた。
そんな俺に尊は、弱々しく
「...そんなの...兄貴の勝手じゃんか...俺だって兄貴に触れてないと...どうにかなっちゃいそうなんだよ...心配なんだよ...兄貴のこと毎日考えて、いつ女の子連れてくるのかって日々冷や冷やしながら生活してた...だって、兄貴に気持ち伝えてもいつも誤魔化されて...きっと他に好きな人がいるんだと考えていたから...こんな...突然言われたら...俺...。(泣)」
と言ってまた泣きじゃくっていた。
俺はズキズキとひどく痛む胸を我慢して尊に
「...たける...たけるのことは、大好きだ...もちろん...弟としてではなく...一人の男として...でも、まだ尊は、高校生だから...若いから...お前のことを誰よりも考えているからこそ...お前の人生を俺の軽はずみな行動で台無しにしたくない...だから...今のお前と...俺は...一線をまだ超えてはいけない...絶対に...。」
と言って尊を抱きしめる腕に力を込めた。俺の尊を思う気持ちを尊に伝えたくて...。
すると尊も俺の背中に手を回してギュッと俺を抱きしめ返すと
「...分かった...その時が来るまで...俺たちは、兄と弟として...日常生活を送ろうね...俺...頑張るから!...早く...兄貴と一線超えられるように頑張るから!!...だから...!!」
と言った尊に、俺はたまらず
「...そうだな...俺も...お前のことを幸せに出来る男になれるように頑張るから...だから、泣くなよ...俺たちの心が繋がっている限り...ずっと離れない...離さないから...。」
こう言って俺は、尊を抱きしめながら頭を撫でた。
薄暗い思い出の公園で、俺たちは暫く抱き合ったまま互いに涙を流していた...。
だから、俺はそいつの腕を掴んで叫んでいた。
「待ってたける!!...やっぱりここだった...。」
俺が、こう言うと尊は、
「...今さら追っかけてきてなんの用??...俺を馬鹿にするのもいい加減に『...悪かった...たける...俺、上城に誘われて昨日の夜...お前との約束を忘れて...飲みに行ってしまった...せっかく尊が、ご飯作って待っててくれたのに...そんな尊に、俺は更に家に帰ってまでお酒に手を出して、酔った勢いで尊の心を踏みにじるようなことして...今朝...全く記憶がなくなっていて、尊を傷つけたのに謝罪もしないで...ほんとに...自分勝手でごめん...。...ほんとにごめんなさい...。』...。」
俺は、尊の言葉を遮って尊に頭を下げて何回も謝った。
尊は、そんな俺を見て
「...もう...いいよ...でも、一年前に言った誰よりも俺のことを考えて生きているって言っていた言葉は...嘘だったんだよね...??...俺のこの気持ちも...やっぱり...分かってはくれないんだよね...。」
こう言って顔を俯けていた。
俺は、咄嗟に
「...ちがっ...お前のことは、大切に思ってる...大事にしたいと思ってる...お前の気持ちもわかってる...。」
こう言って尊を正面から抱きしめた。
尊が、俺の腕から逃れようと必死に抵抗するが、俺は逃がすまいとギュッと強く尊を抱きしめた。
すると尊は、
「...離せよ!!...兄貴のそういう所が俺は、嫌いなんだよ...俺の気持ち知ってるくせに...頭撫でたり、抱きしめたり、キスしたり...もう限界なんだよ...俺は、兄貴に迷惑かけたくないし...嫌われたくないから、これ以上好きにならないように必死に頑張ってきてたのに...沢山触られて...我慢しろっていう方が無理だよ!!!(泣)」
って泣き叫んでいた。
そんな尊に俺は
「...いや、離さない!!何があっても!!だって尊は、俺の大事な大事な人だから!!俺も尊に嫌われたくない...迷惑だってかけたくない...でも、どれだけ頑張っても...尊に触れていないと心配になるんだ!...尊の事が大好きだからもう触れないなんてできない...沢山話したいし、抱きしめたい!!...沢山の愛を尊にだけ注ぎたい!!...でも、お前のこと今は幸せにできない...お前に他に好きな人ができるかもしれない...まだ、尊は、若いんだし、気持ちが変わる事だってあると思う...だから、お前が例え俺のこと好きだとしても、今は...まだ、お前を幸せにしてやることが出来ない...こんなことしか言えない無責任なにーちゃんでごめんな...。」
半ば叫ぶようにして話していた俺は、知らない間に涙を流していた。
そんな俺に尊は、弱々しく
「...そんなの...兄貴の勝手じゃんか...俺だって兄貴に触れてないと...どうにかなっちゃいそうなんだよ...心配なんだよ...兄貴のこと毎日考えて、いつ女の子連れてくるのかって日々冷や冷やしながら生活してた...だって、兄貴に気持ち伝えてもいつも誤魔化されて...きっと他に好きな人がいるんだと考えていたから...こんな...突然言われたら...俺...。(泣)」
と言ってまた泣きじゃくっていた。
俺はズキズキとひどく痛む胸を我慢して尊に
「...たける...たけるのことは、大好きだ...もちろん...弟としてではなく...一人の男として...でも、まだ尊は、高校生だから...若いから...お前のことを誰よりも考えているからこそ...お前の人生を俺の軽はずみな行動で台無しにしたくない...だから...今のお前と...俺は...一線をまだ超えてはいけない...絶対に...。」
と言って尊を抱きしめる腕に力を込めた。俺の尊を思う気持ちを尊に伝えたくて...。
すると尊も俺の背中に手を回してギュッと俺を抱きしめ返すと
「...分かった...その時が来るまで...俺たちは、兄と弟として...日常生活を送ろうね...俺...頑張るから!...早く...兄貴と一線超えられるように頑張るから!!...だから...!!」
と言った尊に、俺はたまらず
「...そうだな...俺も...お前のことを幸せに出来る男になれるように頑張るから...だから、泣くなよ...俺たちの心が繋がっている限り...ずっと離れない...離さないから...。」
こう言って俺は、尊を抱きしめながら頭を撫でた。
薄暗い思い出の公園で、俺たちは暫く抱き合ったまま互いに涙を流していた...。
0
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
子悪党令息の息子として生まれました
菟圃(うさぎはたけ)
BL
悪役に好かれていますがどうやって逃げられますか!?
ネヴィレントとラグザンドの間に生まれたホロとイディのお話。
「お父様とお母様本当に仲がいいね」
「良すぎて目の毒だ」
ーーーーーーーーーーー
「僕達の子ども達本当に可愛い!!」
「ゆっくりと見守って上げよう」
偶にネヴィレントとラグザンドも出てきます。
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
姫を拐ったはずが勇者を拐ってしまった魔王
ミクリ21
BL
姫が拐われた!
……と思って慌てた皆は、姫が無事なのをみて安心する。
しかし、魔王は確かに誰かを拐っていった。
誰が拐われたのかを調べる皆。
一方魔王は?
「姫じゃなくて勇者なんだが」
「え?」
姫を拐ったはずが、勇者を拐ったのだった!?
オトナの玩具
希京
BL
12歳のカオルは塾に行く途中、自転車がパンクしてしまい、立ち往生しているとき車から女に声をかけられる。
塾まで送ると言ってカオルを車に乗せた女は人身売買組織の人間だった。
売られてしまったカオルは薬漬けにされて快楽を与えられているうちに親や教師に怒られるという強迫観念がだんだん消えて自我が無くなっていく。
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件
神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。
僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。
だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。
子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。
ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。
指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。
あれから10年近く。
ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。
だけど想いを隠すのは苦しくて――。
こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。
なのにどうして――。
『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』
えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をご覧になるとより一層楽しめるかもしれません)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる