秋良のシェアハウス 2 〜新たな住人??〜

日向 ずい

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終「新たな問題。」

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 俺は、最近非常に困ってる。

 何故かって???

 そんなの決まってるだろ...。ほら、今日も来たよ...。

「秋良さん!!!!おはようございます!!!今日はいい天気なので俺と付き合いませんか???」

「あー、おはよう。今日も元気だね。...って、いい天気だからって何で付き合う方向に行くわけ????」

「当たり前ですよ。秋良さんに会えるんですから。...まぁまぁ、そんなことどうだっていいじゃないですか!!!さぁ、今日は土曜日ですよ???何処に行きますか??俺、秋良さんが行きたい場所なら、何処へでもついて行きまっ『悪いな䴇。秋良は、今日俺と踊ってみたの動画撮りに行く約束あるから。ほら秋良、今回の曲のコンセプト太陽なんだから、着替えてご飯食べたら、さっさと撮影行かないと今日中に終わらなくなるぞ???」

 そう、何でかあの日から毎朝、䴇が起こしにくるようになってその度に告白されるんだけど...。

 なんなのこれ??

 荒手の嫌がらせか何か???

 しかも、青波さんが『お前のせいで踊るの禁止してたんだから、責任取れよ?』って言ってて、今日から一週間みっちり、動画作りに駆り出される事になってしまったのだ。

 そんな平穏とは思わないが、表面は平穏な生活を送っていたそんなとき...。

 俺たちは、また新たな問題に直面することとなった。

 服を着替えて、朝ご飯を食べるためにリビングに入った俺の目に飛び込んできたのは、虎太郎の戸惑った顔だった。

「虎ちゃん??どうしたの??朝から深刻そうな顔をして...。『はっ!!!...ううん、なんでもないよ。』ウソだ。今手に持っている封筒は何??まさか...学校から、進級できないとか言われたんじゃ...ちょっと貸して!!!『あっ!!!駄目だよ!!!!(汗)』」

 こうして、なんだか怪しい虎ちゃんの様子に俺は、いつもの軽い調子で、虎ちゃんの持っていた封筒を強引に奪うと、中を確認した。

 だが、確認した後で俺は、ひどい罪悪感に駆られ、言葉を失ってしまった...。

 だって、そこに書かれていたのは...。

~虎太郎へ~
 私たちのこと覚えてないかもしれないけど、富美加(ふみか)。...あなたの母親よ。今まで、ずっと逢えなくてごめんね。いきなりこんな手紙迷惑かもしれないけれど、虎太郎。私たちと一緒に暮らさないかしら?もちろん、初めは戸惑うと思うけど大丈夫よ。今まで、離れていた間の距離は、時間が解決してくれるわ。よく考えてもらって構わないわ。いい返事、楽しみに待っているわね。
~水樹富美加~

「虎太郎...ごめん。その『返せよ!!!!っ...この事、シェアハウスのみんなには黙っといて。というか、絶対に言うな!!!俺は、こんな手紙には従わない。だって、俺の家族はここにいる皆だから。...ごめん、俺まだ寝たり無いから部屋でもう一眠りしてくる。じゃあ。』...。」

 俺は、この時まだ知らなかった。

 虎ちゃんの持っていたあの手紙が示す本当の意味を...。

                                               END

あとがき
 今回からあとがきに挑戦してみようと思います。みなさん、どうでしたか?男だらけのシェアハウス。この作品は、前回の『秋良とシェアハウス(ワケあり)』の続編なのですが、上手く出来ているのか心配です...誤字脱字は多量にある気がしますね...。そんなことさておき、最後まで読んで下さり、また1話でも読んで下さった方々に感謝申し上げます。
 さて、堅苦しいのもここまでにして、少しお話ししたいと思うので、お時間ある人、お前の話なんじゃ聞きたくないんじゃワイわ!!!と思っておられない心お優しい方は、どうぞもう少しおつきあい下さい。
 私がこの作品を書こうと思ったのは、シェアハウスに強い憧れがあるからでした。シェアハウスは、いろんな人から体験談を聞く機会があったのですが、どうやら、現実社会の中では、大分神経をすり減らすそうですね。(他人から聞いたことなので、あくまで個人的意見です。不快に感じた方がいらっしゃったらすみません。)家族とはまた違った環境に四六時中、ほぼ二十四時間一緒にいるのは、気も遣うしストレスが良く溜まり、大変だそうです。ですが一方で、上手くいった人の話では、皆でリビングに集まり大学や会社から帰ってきてから、テレビゲームをしたりみんなでわいわいご飯を食べたりしていたそうです。こうしてみると、やはり楽しそうですよね。私は、友達と時間が合う日以外は、基本一人でご飯を食べ、身の回りのことをするので、時々さみしいと感じることが多々あります。ここで、シェアハウスに憧れを持ちました。そして、人間は誰しも大小様々ですが、人には言えない悩みを抱えているものだと思います。もちろん、こんな事を言っている私自身もそれはそれは沢山の悩みを抱えて生きています。そんな悩み事を、時に人間は一人で抱えるには、荷が重すぎて...幼いときから大きな悩み事を抱えて生きていると、バケツに入った水をずっと持ち上げている事と同じで、いずれ疲れてしまい、やがて人間はその重さに負けてしまい、楽になりたいと考えてしまうのです。楽になりたいとは、きっと人間生きていれば誰しも思う事だと思います。人間は、楽をしたがる生き物だと、過去に聞いたことがありますから。ではいきなりですが、皆さんに考えていただきたいことがあります。楽になると聞いてどのようなことを想像しましたか?私は、楽になると聞いて、一番始めに頭に浮かんだ事として、死ぬということでした。でも、ふと考えて、人に自分の考えを発言するとき、心で思ってる事が、解き放たれた感じがして楽になる。いじめられていることを、誰か一人でも理解してくれる人に全て話すと、一人で背負っていたものが分散された気がして、楽になる。要は、考え方により、プラスにもマイナスにも捉えられるということに、私は気付きました。ですが同時に、私の中である疑問が生じました。私の憧れているシェアハウスの生活の中で、人に言えないような悩みを聞いてくれる人がいた場合どうなるのか。こう考えたときに、この話を書いてみようという考えに至り、結果こうなりました。
 面白い、つまんない、意味不明、なんじゃこりゃ。などなどいろんな意見があると思いますが、それはそれでいいと思います。人それぞれで価値観は違い、違う価値観があるからこそ、いろんな物語、いろんな結末、多種多様ないくつもの物語が誕生するのですから。物語を楽しむというのは、そういった価値観の違いから生まれるものなのかもという作者のべったべたなベタな言葉で、このあとがきを締めたいと思います。
 また、皆さんと他の作品で会えることを楽しみにしています。最後まで雑談に付き合って下さりありがとうございました。
2019年12月24日 日向ずい
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