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「俺は...このシェアハウスの一体何??」
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俺は、このシェアハウスの一体何だったんだろう。
俺は、本当にこれまで一人の人として必要とされてきたんだろうか?
分からない、分かるわけもない。
なぁ、秋良...。
俺は、このシェアハウスで...お前にとっての俺は、本当に必要な存在だったのか??
秋良がいなくなったことが、俺に対するお前の気持ちっていうことなんだよな...。
分かってる...。
突き放したのは、俺で...別れを告げたのも、俺だ...俺がなにか言えた太刀ではない。
もう今更何を言ったところで、秋良はこのシェアハウスに帰ってこない。
そう、俺がこのシェアハウスから、追い出したんだ。
このシェアハウスの太陽を、俺の手で...。
そんな俺に、秋良はもう二度と会いたいとは思わないだろう。
もう二度と、このすれ違ってしまった道を、戻すことは不可能なんだ。
分かっている。
そんなこと..考えなくても、分かっているんだ。
なのに、なんで...。
なんで俺は、こんなにも秋良を諦めきれないんだ??
なぁ、何でなんだよ!!
秋良は、䴇と付き合っていると思っていた。
なのに...䴇は、全くそんな素振りもなく、しかも挙げ句の果てに、俺が秋良と揉めたから、秋良がこのシェアハウスから出て行ってしまったとまで言ってきた。
確かに、俺が別れを告げたからかもしれない。
でも、それをあいつが皆の前で言うのは、何でか許せなくて...無性に腹が立って気付いた時には、䴇を殴っちまってた。
はぁ、鈴斗さんの言っていることも、よく分かる。
秋良がいつだったか、けんかっ早い俺と虎太郎に『人を殴った方が負け。いかなる理由があろうとも。手をグーって握ることが出来るのは、仲直りの握手をするため。大切な人の手を絶対に放さないため。大好きな人が自分の元を去って行かないようにするためなんだよ。』って。
そのことを聞いてから俺は、それ以来人を殴らないに気を付けてきた。
秋良が言っていたように、秋良と喧嘩をしたときに、秋良と仲直りをするため。
秋良という大切な人の手を放さないため。
秋良という大好きな人が俺の元を去って行かないようにするために、自分の手を使ってきたんだ。
なのに...なのに、今はどうだよ。
秋良という大切な人...秋良という大好きな人が、俺が手を放したせいで、いとも簡単に離れていってしまった。
はぁ、大切なことを教えてくれた秋良に、俺はなんてことを。
...でも、こんな俺が秋良を追いかけることなんて当然許されることでないのは分かっている。
だから、俺は...。
ごめんな、秋良。
俺は、お前を追いかける事は出来ない。
こう考えた俺は、自分のベッドに入ると、枕に顔を埋めて、声を上げて泣いたのだった。
叶うのなら、秋良ともう一度このシェアハウスで馬鹿やって、一緒に大学通って...それで精一杯に秋良の事を、愛したい。
そう願えることなら...叶うことならな...。
俺は、本当にこれまで一人の人として必要とされてきたんだろうか?
分からない、分かるわけもない。
なぁ、秋良...。
俺は、このシェアハウスで...お前にとっての俺は、本当に必要な存在だったのか??
秋良がいなくなったことが、俺に対するお前の気持ちっていうことなんだよな...。
分かってる...。
突き放したのは、俺で...別れを告げたのも、俺だ...俺がなにか言えた太刀ではない。
もう今更何を言ったところで、秋良はこのシェアハウスに帰ってこない。
そう、俺がこのシェアハウスから、追い出したんだ。
このシェアハウスの太陽を、俺の手で...。
そんな俺に、秋良はもう二度と会いたいとは思わないだろう。
もう二度と、このすれ違ってしまった道を、戻すことは不可能なんだ。
分かっている。
そんなこと..考えなくても、分かっているんだ。
なのに、なんで...。
なんで俺は、こんなにも秋良を諦めきれないんだ??
なぁ、何でなんだよ!!
秋良は、䴇と付き合っていると思っていた。
なのに...䴇は、全くそんな素振りもなく、しかも挙げ句の果てに、俺が秋良と揉めたから、秋良がこのシェアハウスから出て行ってしまったとまで言ってきた。
確かに、俺が別れを告げたからかもしれない。
でも、それをあいつが皆の前で言うのは、何でか許せなくて...無性に腹が立って気付いた時には、䴇を殴っちまってた。
はぁ、鈴斗さんの言っていることも、よく分かる。
秋良がいつだったか、けんかっ早い俺と虎太郎に『人を殴った方が負け。いかなる理由があろうとも。手をグーって握ることが出来るのは、仲直りの握手をするため。大切な人の手を絶対に放さないため。大好きな人が自分の元を去って行かないようにするためなんだよ。』って。
そのことを聞いてから俺は、それ以来人を殴らないに気を付けてきた。
秋良が言っていたように、秋良と喧嘩をしたときに、秋良と仲直りをするため。
秋良という大切な人の手を放さないため。
秋良という大好きな人が俺の元を去って行かないようにするために、自分の手を使ってきたんだ。
なのに...なのに、今はどうだよ。
秋良という大切な人...秋良という大好きな人が、俺が手を放したせいで、いとも簡単に離れていってしまった。
はぁ、大切なことを教えてくれた秋良に、俺はなんてことを。
...でも、こんな俺が秋良を追いかけることなんて当然許されることでないのは分かっている。
だから、俺は...。
ごめんな、秋良。
俺は、お前を追いかける事は出来ない。
こう考えた俺は、自分のベッドに入ると、枕に顔を埋めて、声を上げて泣いたのだった。
叶うのなら、秋良ともう一度このシェアハウスで馬鹿やって、一緒に大学通って...それで精一杯に秋良の事を、愛したい。
そう願えることなら...叶うことならな...。
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