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「秋良が最近おかしい...。」
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「ねぇ、鈴斗さん??...俺、忙しいんだけど...。」
「はぁ...どうせ虎太郎の忙しいは...秋良のブロマイドコレクションの整理だろ??」
「はぁ!?...ばっバカ言えよ!!んなわけ、ないだろ!!!」
「...うるさい...。というよりも、ほんとお前は、分かりやすすぎるな。」
「あっ!!...青にーまで!!...俺...さすがに怒るよ??」
はぁ、全く...虎太郎といい、青ちゃんといい...この話し合いの意味わかっているのかな...??
とにかく、話をしないと...。
こう考えた俺は、目の前で不機嫌そうな虎太郎と、静かにイヤホンを片耳につけて、曲を聴いている青ちゃんに、こう声をかけた。
「...いーい??...最近、龍と秋良の様子がおかしいんだよ。...虎太郎も青ちゃんも薄々気づいていると思っていたんだけど...。」
俺がこういうと、青ちゃんは、顎に手を置いて考える姿勢を見せた。
「うーん、確かに最近秋良の練習の質が落ちた気がするな...。なんて言うのか、踊っている時も...楽しそうじゃなくて...どっちかというと、ずっと考え事しているみたいに見えるし...。」
「そっか...やっぱり、最近おかしいように見えるのは、俺だけじゃないよね??」
俺は、青ちゃんの言葉に納得しながら、虎太郎に目線を移した。
すると虎太郎は、俺の顔を見て小さく口を開いたのだったが、その内容が......。
「...確かに、秋良の一日の笑顔の回数はこれまで、151回が一日の平均だったんだけど...最近は、57回と約3分の1までに減少しているんだよね...。それに龍が携帯のロック画面の秋良の写真眺める回数も...29回が一日の平均だったんだけど、最近は124回と約6倍にまで増加しているんだ。それと他にも...『虎太郎??...もういいよ...。これ以上、この話を聞くのは、何かと宜しくない気がしてね...。主に...虎太郎の人間性が...。』...ん??...まだ50個以上あるけど...鈴斗さんがいいなら、いいっか!」
いやいやいや、虎太郎!?...さすがの俺でも怖いよ!!!
そんなに優れた才能があるのなら、もっとほかのことに使いなさい????
お兄さんは...貴方の将来が心配になるよ!!
俺は、こんなことを考えながら、龍と秋良の居ないリビングで、青ちゃんと虎太郎と共に、密かに秘密会議をしていたのだった。
その頃、䴇はいつものように居酒屋でバイトをしていた。
䴇はバイトをしながら、この間、鈴斗さんがこのお店に来ていたときの事を思い出していた。
「全く、なんであの時、鈴斗さんは俺を助けてくれたんだろう。本当に俺は、鈴斗さんや、他のシェアハウスの人を傷つけてもいいのだろうか...あんなにいい人達なのに...。...って...はぁ、俺は一体何を考えているのだろうか??あー、やめたやめた!!!こんな話!!」
䴇は、こう考えると呼び出し鈴に応えるように、足早でお客さんの席へと向かうのだった。
「はぁ...どうせ虎太郎の忙しいは...秋良のブロマイドコレクションの整理だろ??」
「はぁ!?...ばっバカ言えよ!!んなわけ、ないだろ!!!」
「...うるさい...。というよりも、ほんとお前は、分かりやすすぎるな。」
「あっ!!...青にーまで!!...俺...さすがに怒るよ??」
はぁ、全く...虎太郎といい、青ちゃんといい...この話し合いの意味わかっているのかな...??
とにかく、話をしないと...。
こう考えた俺は、目の前で不機嫌そうな虎太郎と、静かにイヤホンを片耳につけて、曲を聴いている青ちゃんに、こう声をかけた。
「...いーい??...最近、龍と秋良の様子がおかしいんだよ。...虎太郎も青ちゃんも薄々気づいていると思っていたんだけど...。」
俺がこういうと、青ちゃんは、顎に手を置いて考える姿勢を見せた。
「うーん、確かに最近秋良の練習の質が落ちた気がするな...。なんて言うのか、踊っている時も...楽しそうじゃなくて...どっちかというと、ずっと考え事しているみたいに見えるし...。」
「そっか...やっぱり、最近おかしいように見えるのは、俺だけじゃないよね??」
俺は、青ちゃんの言葉に納得しながら、虎太郎に目線を移した。
すると虎太郎は、俺の顔を見て小さく口を開いたのだったが、その内容が......。
「...確かに、秋良の一日の笑顔の回数はこれまで、151回が一日の平均だったんだけど...最近は、57回と約3分の1までに減少しているんだよね...。それに龍が携帯のロック画面の秋良の写真眺める回数も...29回が一日の平均だったんだけど、最近は124回と約6倍にまで増加しているんだ。それと他にも...『虎太郎??...もういいよ...。これ以上、この話を聞くのは、何かと宜しくない気がしてね...。主に...虎太郎の人間性が...。』...ん??...まだ50個以上あるけど...鈴斗さんがいいなら、いいっか!」
いやいやいや、虎太郎!?...さすがの俺でも怖いよ!!!
そんなに優れた才能があるのなら、もっとほかのことに使いなさい????
お兄さんは...貴方の将来が心配になるよ!!
俺は、こんなことを考えながら、龍と秋良の居ないリビングで、青ちゃんと虎太郎と共に、密かに秘密会議をしていたのだった。
その頃、䴇はいつものように居酒屋でバイトをしていた。
䴇はバイトをしながら、この間、鈴斗さんがこのお店に来ていたときの事を思い出していた。
「全く、なんであの時、鈴斗さんは俺を助けてくれたんだろう。本当に俺は、鈴斗さんや、他のシェアハウスの人を傷つけてもいいのだろうか...あんなにいい人達なのに...。...って...はぁ、俺は一体何を考えているのだろうか??あー、やめたやめた!!!こんな話!!」
䴇は、こう考えると呼び出し鈴に応えるように、足早でお客さんの席へと向かうのだった。
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