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「叶芽ちゃんのことは...。その3」
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ファミレスの一件があってから、いつもの様に大学に通っていた時...トイレの歴史好きの教授がやる、日本史(日本紙)の講義を受けている時、こんな変な講義とる人なんて...俺ぐらいかって思っていたら...。
講義が終わり、帰り支度をしていると...背中に強い衝撃を感じて、恐る恐る振り返ると、そこには...ファミレスで出会った十希が立っていた。
俺はビックリしてその人に『...あの...先日は大変失礼致しました!!』と言って頭を下げたら、十希は、ケラケラと笑って、俺にこう言ってきたんだ。
「...大丈夫ですよ!...あの時、あなたに一喝して頂いたおかげで、俺は、あの後、無事に䴇と仲直りすることができて、生活も前より楽しくなったんです!本当に...ありがとうございました!!...あなたは、私の心を立ち直らさせてくれた素敵な人ですよ!!...なので...生きてくださいね??」
俺は、戸惑ってしまった...。
だって、十希に自殺を考えていたことなんて一言も喋っていないのだから...。
そんな俺の様子に気がついたのか、十希は、笑顔をそのままで、俺にこう言ってきた。
「...あの、良かったら、お昼一緒に食べませんか??...少し、お話したいことがありまして...。」
「...あっ...はい。」
俺は、頷くことしか出来なかった。
そうして俺達は、食堂へとやってきていた。
俺は、家計が苦しいこともあって、一番安いかけうどんを食べることにした。
そしたら、十希も俺と同じかけうどんを頼んでいて...なんでだろうと思って、聞いたんだ。
そしたら、十希は、薄く微笑んでこう答えた。
「あっ、バレちゃいました??...䴇に贅沢をさせてあげるためです。...こんな俺が生きていられるのは、䴇が質素なご飯でも、毎日嬉しそうに食べてくれる表情が見られるからなんです。だから、俺は例え道端の雑草を食べてでも、䴇には美味しいご飯を食べて、素敵な笑顔を見せて欲しい...。こんなこと言うと、ブラコンかって引かれそうなんで、なかなか言えないんですけどね。」
俺は、その話を聞いた途端...この間、俺が感じた十希の笑顔をもっと見てみたいっていう気持ちと同じものを感じて、その瞬間...もっと十希と一緒にいたいと思うようになっていた。
そんな俺の気持ちに気づいたのか分からないけど、十希は、俺の目を真っ直ぐに見つめて、こう言ったんだ。
「...なんでだろう??...これまで自分の身内の話をする時は、心が死ぬほど傷んだのに...アナタに、家族の話をする時は、何故か...胸があったかくなるんです。なんででしょうか...??」
本当は、こんなこと言うつもり無かったんだけど、十希の目の前だと自然と口が開いて、俺も信じられないほどの、言葉が飛び出していた。
「...俺も!!...俺も...実は、貴方とファミレスで出会った時...俺は、あの時ファミレスで自分の気持ちに整理をつけて、その日の夜に...この世から去るつもりでいました。...でも、貴方が私を変えてくれた。貴方が、綺麗な濁りのない笑顔を見せてくれたおかげで...俺は死ぬと考えることをやめました。...いや、正確には、やめることが出来たんです!!あなたのおかげで...!!」
こう言った俺を、悲しそうな顔で見つめてきた十希に俺は、さらに言葉を続けた。
「...あの...名前...聞いてもいいですか??...俺...貴方と友達になりたい...んです......ダメですか...??」
こんなこと言ったの、生まれて初めてで、正直すごく照れくさくて...十希の顔をまともに見れなかったんだ。
そんな俺の言葉に対して、明るい声色が返ってきて、恐る恐る十希を見つめると、何故か...彼は、泣いていたんだ。
「...俺は、海紗良 十希(みさら とき)って言います。君の...名前は??まぁ俺は...その...大学一年で、バイトも忙しいから友達なんて考えてこなかったから...なんて言うか凄く嬉しい。...と言うよりも、俺はファミレスで貴方に声をかけてやっぱり正解だった。...こんなに素敵な友達を手に入れることが出来たのだから...!」
俺は、十希の涙の意味を知って、たまらなくなり...俺も気付けば、涙を流していた。
「...俺は、奎佐木 叶芽(ふみさき かなめ)。...同じく1年で...家族の凄まじい変容に...耐えきれなくなり、家を飛び出した俺に、生きる意味なんてなかったから...友達を作ったのも、これが初めてで...その...ありがとう...。」
こんな俺に十希は微笑むと、俺の頬を伝った涙を優しく拭ってくれた。
「...敬語使わなくてもいいよ??...叶芽...よろしくね!...って、俺達...すごい周りから注目集めてるよ...。」
俺は、十希の言葉にビックリして周りを見渡すと、確かに周りの席の人達は、すごい顔で俺たちのことをチラ見していた。
まぁ、冷静に考えればそりゃそうだ。
大の男二人が...食堂でご飯食べながら、泣いてる姿見たら、誰だって訝しげな顔すると思う...。
そんな視線に気付き、十希を見つめると、十希も困った顔をしていて、俺達はなんでか分からないけど、耐えきれなくて笑ってしまった。
講義が終わり、帰り支度をしていると...背中に強い衝撃を感じて、恐る恐る振り返ると、そこには...ファミレスで出会った十希が立っていた。
俺はビックリしてその人に『...あの...先日は大変失礼致しました!!』と言って頭を下げたら、十希は、ケラケラと笑って、俺にこう言ってきたんだ。
「...大丈夫ですよ!...あの時、あなたに一喝して頂いたおかげで、俺は、あの後、無事に䴇と仲直りすることができて、生活も前より楽しくなったんです!本当に...ありがとうございました!!...あなたは、私の心を立ち直らさせてくれた素敵な人ですよ!!...なので...生きてくださいね??」
俺は、戸惑ってしまった...。
だって、十希に自殺を考えていたことなんて一言も喋っていないのだから...。
そんな俺の様子に気がついたのか、十希は、笑顔をそのままで、俺にこう言ってきた。
「...あの、良かったら、お昼一緒に食べませんか??...少し、お話したいことがありまして...。」
「...あっ...はい。」
俺は、頷くことしか出来なかった。
そうして俺達は、食堂へとやってきていた。
俺は、家計が苦しいこともあって、一番安いかけうどんを食べることにした。
そしたら、十希も俺と同じかけうどんを頼んでいて...なんでだろうと思って、聞いたんだ。
そしたら、十希は、薄く微笑んでこう答えた。
「あっ、バレちゃいました??...䴇に贅沢をさせてあげるためです。...こんな俺が生きていられるのは、䴇が質素なご飯でも、毎日嬉しそうに食べてくれる表情が見られるからなんです。だから、俺は例え道端の雑草を食べてでも、䴇には美味しいご飯を食べて、素敵な笑顔を見せて欲しい...。こんなこと言うと、ブラコンかって引かれそうなんで、なかなか言えないんですけどね。」
俺は、その話を聞いた途端...この間、俺が感じた十希の笑顔をもっと見てみたいっていう気持ちと同じものを感じて、その瞬間...もっと十希と一緒にいたいと思うようになっていた。
そんな俺の気持ちに気づいたのか分からないけど、十希は、俺の目を真っ直ぐに見つめて、こう言ったんだ。
「...なんでだろう??...これまで自分の身内の話をする時は、心が死ぬほど傷んだのに...アナタに、家族の話をする時は、何故か...胸があったかくなるんです。なんででしょうか...??」
本当は、こんなこと言うつもり無かったんだけど、十希の目の前だと自然と口が開いて、俺も信じられないほどの、言葉が飛び出していた。
「...俺も!!...俺も...実は、貴方とファミレスで出会った時...俺は、あの時ファミレスで自分の気持ちに整理をつけて、その日の夜に...この世から去るつもりでいました。...でも、貴方が私を変えてくれた。貴方が、綺麗な濁りのない笑顔を見せてくれたおかげで...俺は死ぬと考えることをやめました。...いや、正確には、やめることが出来たんです!!あなたのおかげで...!!」
こう言った俺を、悲しそうな顔で見つめてきた十希に俺は、さらに言葉を続けた。
「...あの...名前...聞いてもいいですか??...俺...貴方と友達になりたい...んです......ダメですか...??」
こんなこと言ったの、生まれて初めてで、正直すごく照れくさくて...十希の顔をまともに見れなかったんだ。
そんな俺の言葉に対して、明るい声色が返ってきて、恐る恐る十希を見つめると、何故か...彼は、泣いていたんだ。
「...俺は、海紗良 十希(みさら とき)って言います。君の...名前は??まぁ俺は...その...大学一年で、バイトも忙しいから友達なんて考えてこなかったから...なんて言うか凄く嬉しい。...と言うよりも、俺はファミレスで貴方に声をかけてやっぱり正解だった。...こんなに素敵な友達を手に入れることが出来たのだから...!」
俺は、十希の涙の意味を知って、たまらなくなり...俺も気付けば、涙を流していた。
「...俺は、奎佐木 叶芽(ふみさき かなめ)。...同じく1年で...家族の凄まじい変容に...耐えきれなくなり、家を飛び出した俺に、生きる意味なんてなかったから...友達を作ったのも、これが初めてで...その...ありがとう...。」
こんな俺に十希は微笑むと、俺の頬を伝った涙を優しく拭ってくれた。
「...敬語使わなくてもいいよ??...叶芽...よろしくね!...って、俺達...すごい周りから注目集めてるよ...。」
俺は、十希の言葉にビックリして周りを見渡すと、確かに周りの席の人達は、すごい顔で俺たちのことをチラ見していた。
まぁ、冷静に考えればそりゃそうだ。
大の男二人が...食堂でご飯食べながら、泣いてる姿見たら、誰だって訝しげな顔すると思う...。
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