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「秋良...俺たち別れるか??」
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䴇が部屋を飛び出してから、秋良は、龍のいるリビングへと向かった。
さっきの䴇の過去を、相談するために。
秋良は、リビングへ行くと、さっきと変わらない体勢でテレビを見ている龍に近づき声をかけた。
「ねぇ、龍??ちょっと相談があるんだけど...。」
「あぁ、ちょうど良かった。俺もお前に、相談があってな...。」
こう言うと、龍は秋良の方を振り向き、ソファに来るように、手招きをし促した。
秋良は、龍の指示に従い、大人しくソファへと腰をかけた。
そんな秋良の様子に、どこか不安そうな悔しそうな顔をして、龍はこういった。
「...なぁ、秋良??...最近...䴇と仲良くしてるよな...。...お前...まさかとは思うが、䴇と浮気してるなんてことないよな??」
「...えっ...なんのこと??...浮気っ!?...そんなことあるはずないよ!!...たしかに...よく一緒に居るけど...でも、それはただ...『ただ、あいつが可愛いから。って言うんだろ??』...えっ...なんで...。」
秋良は、とても困った顔をして、龍を見つめていた。
そんな秋良の様子に、嘲笑っていた龍は、どこを見るでもなく、ぼんやりと遠くの方を見つめて、話し出した。
「...䴇から聞いたんだ。...お前が、䴇の事を可愛がるから、䴇もお前に行為を寄せていることを...俺に...恋愛の相談がしたいって言って、わざわざ相談してきたんだ...。」
「はぁ??...えっ...まって、龍??...それ本気で信じているわけないよね???ねぇ...龍??」
秋良の話についていけない様子に、龍は、妙に冷静な態度で言葉を返した。
「信じたくないけど...でも、こんな写真...送られてきたら...信じない方が可笑しいだろ!!」
秋良は、龍が乱暴に携帯を手渡してきたため、それを受け取り画面を確認した瞬間、大きな叫び声をあげた。
「嘘っ!??何これ!???...知らない。こんなの知らない!!!龍...俺は、䴇くんとこんなことしてない!!!...なんでこんな...!!?」
秋良が大声を上げたのも無理はない。
龍が差し出したのは、秋良と䴇の濃厚なキスシーンの写真だったからだ。
秋良は、ビックリして慌てて䴇との記憶を頭の中でたどると、あるひとシーンが頭に浮かんだ。
「(...あっ、あの時だ。あの時...休み時間に耳打ちで後で話しがあるから、お昼休みに食堂で待ち合わせって言われた時に、妙に変な距離だなって思ったんだよな...。あの時に撮られたんだ。)...ねぇ、龍...ごめん!!でも、それは実際には『秋良...なんで言ってくれなかったんだ???...䴇が好きになったのなら、言ってくれれば良かったのに...。』...いや、違う!!!...龍、お願い信じてよ!!!『...ごめん、秋良...少し一人になりたいんだ...。俺は、部屋に戻るから...じゃあ。』...っ...ちょっと待って、龍!!!...ねぇ、龍ってば!!!」
秋良の声も虚しく、龍はソファから立ち上がると、二階の自室へと無言のまま、消えていったのだった。
「はぁ...なんでこんなことに......。クソっ...俺が何したって言うんだよ!!!」
残された秋良は、目に涙をためて顔を伏せ、悔しさに独り苛立ちを覚えたのだった。
さっきの䴇の過去を、相談するために。
秋良は、リビングへ行くと、さっきと変わらない体勢でテレビを見ている龍に近づき声をかけた。
「ねぇ、龍??ちょっと相談があるんだけど...。」
「あぁ、ちょうど良かった。俺もお前に、相談があってな...。」
こう言うと、龍は秋良の方を振り向き、ソファに来るように、手招きをし促した。
秋良は、龍の指示に従い、大人しくソファへと腰をかけた。
そんな秋良の様子に、どこか不安そうな悔しそうな顔をして、龍はこういった。
「...なぁ、秋良??...最近...䴇と仲良くしてるよな...。...お前...まさかとは思うが、䴇と浮気してるなんてことないよな??」
「...えっ...なんのこと??...浮気っ!?...そんなことあるはずないよ!!...たしかに...よく一緒に居るけど...でも、それはただ...『ただ、あいつが可愛いから。って言うんだろ??』...えっ...なんで...。」
秋良は、とても困った顔をして、龍を見つめていた。
そんな秋良の様子に、嘲笑っていた龍は、どこを見るでもなく、ぼんやりと遠くの方を見つめて、話し出した。
「...䴇から聞いたんだ。...お前が、䴇の事を可愛がるから、䴇もお前に行為を寄せていることを...俺に...恋愛の相談がしたいって言って、わざわざ相談してきたんだ...。」
「はぁ??...えっ...まって、龍??...それ本気で信じているわけないよね???ねぇ...龍??」
秋良の話についていけない様子に、龍は、妙に冷静な態度で言葉を返した。
「信じたくないけど...でも、こんな写真...送られてきたら...信じない方が可笑しいだろ!!」
秋良は、龍が乱暴に携帯を手渡してきたため、それを受け取り画面を確認した瞬間、大きな叫び声をあげた。
「嘘っ!??何これ!???...知らない。こんなの知らない!!!龍...俺は、䴇くんとこんなことしてない!!!...なんでこんな...!!?」
秋良が大声を上げたのも無理はない。
龍が差し出したのは、秋良と䴇の濃厚なキスシーンの写真だったからだ。
秋良は、ビックリして慌てて䴇との記憶を頭の中でたどると、あるひとシーンが頭に浮かんだ。
「(...あっ、あの時だ。あの時...休み時間に耳打ちで後で話しがあるから、お昼休みに食堂で待ち合わせって言われた時に、妙に変な距離だなって思ったんだよな...。あの時に撮られたんだ。)...ねぇ、龍...ごめん!!でも、それは実際には『秋良...なんで言ってくれなかったんだ???...䴇が好きになったのなら、言ってくれれば良かったのに...。』...いや、違う!!!...龍、お願い信じてよ!!!『...ごめん、秋良...少し一人になりたいんだ...。俺は、部屋に戻るから...じゃあ。』...っ...ちょっと待って、龍!!!...ねぇ、龍ってば!!!」
秋良の声も虚しく、龍はソファから立ち上がると、二階の自室へと無言のまま、消えていったのだった。
「はぁ...なんでこんなことに......。クソっ...俺が何したって言うんだよ!!!」
残された秋良は、目に涙をためて顔を伏せ、悔しさに独り苛立ちを覚えたのだった。
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