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「俺の過去...。」
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俺(䴇)が、まだ中学生の頃...両親が早くに他界し、俺は兄ちゃんと一緒に、おばあちゃんの家で暮らしていた。
暫くおばあちゃんの家で暮らしていたんだけど、兄ちゃんが大学生になったことを機に、俺は兄ちゃんの下宿先に引っ越して、そこから高校に通うことになった。
俺は、兄ちゃんが大好きだった。
親がいない俺に、寂しい思いをさせないため、大学生ながらも、毎日必死にバイトをして、俺がしっかり食べていけるように、無理してくれてたんだ。
でもある日...大学からいつものように兄ちゃんが帰ってきたが...全身ボロボロで、服にはところどころに赤い斑点模様がついていた。
俺が『どうしたの...??』って聞こうと口を開いた途端、兄ちゃんは、薄く笑って『䴇は、いい子だな...。...だから、俺に何があっても䴇は、生きていけるよな...。』って......こう言ったんだ。
俺は、兄ちゃんの言っていることがよく分からなくて、聞き返そうと兄ちゃんの顔を見た途端...口から出かけていた言葉を飲み込みざる負えなかった...。
だって、兄ちゃん...泣いてたんだもん。
いつも笑顔の兄ちゃんが......大粒の涙を流してたんだ......。
そして暫くして...兄ちゃんが家に帰ってこなくなった...。
俺は、必死で兄ちゃんを探したけど、どこを探しても兄ちゃんは、見つからなかった...。
そんなある日、警察から兄ちゃんが見つかったと連絡が来た。
でも、兄ちゃんが見つかったのは...ある一人の女の人の家だった。
事情を聞くと...兄ちゃんは、神楽という訳の分からない存在として、大学で密かに狙われていたそうだ。
そこで、狩人の一人が神楽である俺の兄ちゃんに手を出したんだ...。
しかも、兄ちゃんが俺の前からいなくなる一週間ほど前、傷だらけで帰ってきたのは、狩人に楯突いたから...そう、もと神楽の奎佐木 叶芽(ふみさき かなめ)が、狩人に俺の兄ちゃんを自分の身代わりに売りつけたんだ。
...叶芽のせいで、俺の兄ちゃんは、大学を辞めるまでになったんだ!!
なのに、あいつは、いつもと変わらない顔をして、ニコニコと...。
俺が、あの大学に入ったのだって、奎佐木 叶芽(ふみさき かなめ)に復讐したいと思ったから。
俺の兄ちゃんの人生、めちゃくちゃにしたくせに、あいつが平然と生きているのは、おかしいから。
...だから、俺はあいつを消すために、秋良とシェアハウスのみんなに近づいたんだ。
叶芽に復讐するための密かなチャンスをものにするため...ただそれだけのために。
暫くおばあちゃんの家で暮らしていたんだけど、兄ちゃんが大学生になったことを機に、俺は兄ちゃんの下宿先に引っ越して、そこから高校に通うことになった。
俺は、兄ちゃんが大好きだった。
親がいない俺に、寂しい思いをさせないため、大学生ながらも、毎日必死にバイトをして、俺がしっかり食べていけるように、無理してくれてたんだ。
でもある日...大学からいつものように兄ちゃんが帰ってきたが...全身ボロボロで、服にはところどころに赤い斑点模様がついていた。
俺が『どうしたの...??』って聞こうと口を開いた途端、兄ちゃんは、薄く笑って『䴇は、いい子だな...。...だから、俺に何があっても䴇は、生きていけるよな...。』って......こう言ったんだ。
俺は、兄ちゃんの言っていることがよく分からなくて、聞き返そうと兄ちゃんの顔を見た途端...口から出かけていた言葉を飲み込みざる負えなかった...。
だって、兄ちゃん...泣いてたんだもん。
いつも笑顔の兄ちゃんが......大粒の涙を流してたんだ......。
そして暫くして...兄ちゃんが家に帰ってこなくなった...。
俺は、必死で兄ちゃんを探したけど、どこを探しても兄ちゃんは、見つからなかった...。
そんなある日、警察から兄ちゃんが見つかったと連絡が来た。
でも、兄ちゃんが見つかったのは...ある一人の女の人の家だった。
事情を聞くと...兄ちゃんは、神楽という訳の分からない存在として、大学で密かに狙われていたそうだ。
そこで、狩人の一人が神楽である俺の兄ちゃんに手を出したんだ...。
しかも、兄ちゃんが俺の前からいなくなる一週間ほど前、傷だらけで帰ってきたのは、狩人に楯突いたから...そう、もと神楽の奎佐木 叶芽(ふみさき かなめ)が、狩人に俺の兄ちゃんを自分の身代わりに売りつけたんだ。
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